Menu//ボスのTwitter/物理学/アルキメデス実験

 量子もつれ・ベルの不等式・・・の考察/1

     
          

トップページNew Page WaveHot SpotMenu最新のアップロード   担当: 高杉光一 

wpe75.jpg (13885 バイト)    house5.114.2.jpg (1340 バイト)

2024年

   2月〜
            上から・・・   下へ      
 2月  6日

岡田健吉‏@zu5kokd1 
                                                          (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (1)

【プロローグ】 (1)

  “参考文献”  【日経サイエンス・・・2023・12】

    特集/量子もつれは何を語るか

    1 ) 世界は局所的かつ実在的・・・ではない

        <量子もつれになった光子を用いた実験で、実在の核心に、ある謎が浮

         かび上がった
                                     
D.ガリスト (科学ジャーナリスト)

    2 ) ベルの不等式が問いかける・・・

             実在 ・ 局所性 ・ 自由意志

                                    語り: 木村 元 (芝浦工業大学)
     

                                    
聞き手: 吉田 彩 (編集部)

         量子もつれの存在を示す 「ベルの不等式の破れ」 が実験で実証さ

          れ・・・物体には、測定されていない物理量の値は、実在しないことが

          明らかになった。だが・・・実在は、完全に否定されたのだろうか?

  

   3 ) 量子もつれ実験の・・・知られざる源流

        <2022年のノーベル物理学賞は、量子もつれを実証した実験からに

         授与された。実は、彼らよりも前にその兆候をとらえていた、女性物理

         学者がいた。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (2)

【プロローグ】 (2)


「ええ…」マチコが、
インターネット正面カメラを見上げた。「高杉塾長の、アシスタント/

原マチコです。

ページの…

《真空の重さを計る・・・アルキメデス実験、とは?》最後に、少し触れましたが…

量子力学/・・・量子もつれ・・・> 大問題を、私達考察してみます。

これは、 ・・・非局所性・・・> 問題になります。

ええと…

今回メンバーは…

まず、厨川アンさんが、《危機管理センター》 の方へ戻ります。新型コロナインフルエン

動向が、“依然として・・・気になる・・・” と、言っていました。<非常事態・下> ですか

ら、響子さんアンさんの、2人体制という事ですね。

その…

厨川アンさんの代わりに…

古い親友/白石夏美に来てもらいました。彼女は、<COP28(/国連気候変動枠組条約・

締約国会議の、第28回目の会議。2023年11月30日〜12月13日まで、UAE(アラブ首長国連邦)の、ドバイで開催され

ました。) で、UAEドバイに行っていました。

年内帰国して、資料整理しながら、しばらく静養していた様子です。ヒマそうなので、来

てもらいました。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                                                    (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (3)

【プロローグ】 (3)


それから…

【茜/新理論・研究所】秋月茜さんは、新理論/担当ですから、当然、主力メンバー

です。そして、国内騒然としているので、津田・編集長にも、残ってもらいました。

でも…

そうした中にあって、私達もうしばらく、あえて大混乱には踏み込まず、傍観していること

にしました。そして、浮世離れした、量子力学/・・・量子もつれ・・・ベルの不等・・・ に、

没頭したいと思います。

ええと、そういうわけで…

高杉・塾長、お願いします…」

「うむ…」高杉が、ユックリとうなづき、コーヒーカップに押しやった。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   
                                                    (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (4)

【重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (1)


「さて…」高杉が、
両手を組み合わせた。「何処から始めようか…

うーむ…

我々の…日常生活は…

  局所実在論が、成立するという・・・

局所性 ・ 実在性の・・・仮定/前提を・・・受け入れています。

そして・・・そのワクの中で、喜怒哀楽し・・・まさに国会では・・・

裏金問題 ・大不祥事の・・・舌戦/・・・ボケと、ツッコミの・・・漫才劇・・・> も、展開

ているわけですねえ。

この、2つ仮定/前提は…

この世の形・・・目下の、物理空間における・・・局所性と、実在性・・・> ですね、」

「ふーん…」マチコが言った。「哲学的ねえ…」

「いや…」高杉が、を振った。「哲学ではなく…物理学/物理空間をしよう、とい

うわけです…」

「はい…」マチコが、神妙にうなづいた。


 2月  8日

岡田健吉‏@zu5kokd1  
         <シュレーディンガーの猫・・・生きている猫と、死んでいる猫の・・・重ね合わせ・・・>  (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (5)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (2)


「ええ…」高杉が言った。「量子力学 において…

人間の直感に反する・・・奇妙な大問題が・・・2つ・・・> あります。これを、簡単

説明して置きましょうか。

1つは、 重ね合わせ> で、もう1つは、 量子もつれ> ですね。これは、すでに、

一般化した概念かも知れません。しかし、現代/理論物理学基盤的概念考察に当

たり、改めて考察て置きましょう。

まず

重ね合わせ/ superposition (superposition/・・・重ね合わせ・・・) という概念すね。

量子力学 の、説明によれば…


岡田健吉‏@zu5kokd1  
                                                    (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (6)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (3)


光子などの素粒子は・・・同時に、異なる状態をとることが・・・可能・・・>
であり、

また、 同時に・・・異なる場所に存在することも・・・可能・・・> と、言いますねえ。

これは、・・・重ね合わせ状態・・・> と呼ばれ…

測定が行われる、直前まで・・・素粒子は・・・その様な状態になっている・・・ と、

量子力学 では、考えられています。

まあ、“コペンハーゲン解釈(/・・・「コペンハーゲン解釈」 という名称は、デンマークの首都コペンハーゲンにある、

ボーア研究所に由来します。ボーアや、弟子のハイゼンベルクは、ここを拠点に・・・アメリカのプリンストン高等研究所の、アイ

ンシュタインと、論争を展開していました。) では…という事ですがね。

“古典的な・・・粒子の概念” では…

<1度に・・・1つの向きにしか・・・自転/スピンができない・・・> わけです。

しかし、くり返しますが…

量子的な粒子では・・・同時に、異なる向きに・・・スピン・・・> できます。例えば、

上向きスピンと、下向きスピンの・・・両方の状態を・・・同時に、取ることが出来る

・・・> と、いう事です。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  
         光子の場合は、偏光の重ね合わせ・・・ / 電子の場合は、スピンの重ね合わせ・・・ (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (7)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (4)


具体的
に言うと…

光子の場合・・・

スピンは・・・光の偏光に対応し・・・スピンの、重ね合わせ状態にある光子は・・・2つ

の、異なる偏光状態を・・・同時に取っている・・・> と、理解できる、わけです。

また…

量子的な物体は・・・ここに在る状態と、ここに無い状態を・・・同時に・・・取ること

ができる・・・> わけですねえ。

つまり…

量子的な物体が・・・重ね合わせ状態にある時・・・測定が行われるまでは・・・そ

の測定量は・・・定まってはいない様に・・・見える・・・ と、言うとですねえ、」

「そうかあ…」マチコが、ポカンを開けた。「アンさんが、さあ…

光合成光子が…同時複数の場所存在するから…エネルギーの減衰少ないとか、

ナントカと、言っていたけど…“そういう・・・コト・・・” なんだあ。少し、分かった気がするわ

ね…

うーん…もっと、よく聞いておけば、良かったわねえ…」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                  <★ 光合成は・・・量子コンピューティング・・・ 複数箇所に同時存在   (ネットより画像借用)

光合成が非常に効率が優れているのは、エネルギーが同時に複数の場所に存在し、常に最短のルートを見つけ出していると

いう、<★ 量子効果> が作用しているからだ・・・ということを示す、研究が発表されています。                                           

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (8)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (5)


「うーむ…」高杉が言った。「まあ、しかし…

“光合成・光子の・・・重ね合わせや・・・量子もつれ・・・” などは、実態解明は、これからな

のでしょう。厨川アンは、生命情報科学/バイオインフォマティックス専門家ですから、そ

んなコトを言っていたのでしょう」

「うーん…」マチコが、コクリとうなづいた。「でもさあ…問題、<・・・重ね合わせ状態・・・

よねえ…」

「そうです…」高杉が、アゴを当てた。「その…

人間的な感性との・・・ズレが・・・問題・・・> ワケ、ですねえ。別の言い方をす

れば、 真実は・・・人間の感性なのか、物理現象なのか?・・・それとも、他の何者

か、なのか?・・・> と、いう事になりますかね、」

「ふーん…」マチコが、を傾げた。

「まあ…」高杉が言った。「この問題は、ここまでにして、先に進みましょう…」

「はい…」マチコが、うなづいた。


 2月  9日

岡田健吉‏@zu5kokd1 
 ピストンシリンダー圧力セルによる、加圧と・・・磁性イオンの、量子スピンへの変化・・・量子もつれ・・・ (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (9)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (6)


「ええ…」高杉が言った。「次に…

量子もつれ/ quantum entanglement (quantum /量子 、entanglement/もつれ ) につい

て…分かっていると思いますが…簡単説明して置きましょう。

量子もつれ> は…

重ね合わせ状態にある・・・2個の粒子を・・・瞬時につなぐ・・・現象・・・> です。

これは、空間的・距離に、依存しません。たとえ、銀河系両端ほど距離が離れていても、

どちらかの粒子に対する作用は、もう片方粒子に、瞬時に、影響を及ぼします。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  
          ニールス・ボーア/・・・デンマークの理論物理学者。量子論の育ての親として、前期・量子論の展開を指導。

          量子力学の確立に、大いに貢献した。 量子力学のコペンハーゲン解釈を主導。    (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (10)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (7)


例えば…

量子もつれになった、2個の粒子は・・・最初は、どちらも・・・スピンが、上向き・

下向きの・・・重ね合わせ状態・・・> に、あります。

そして…

どちらかの粒子の・・・スピンの状態を、測定すると・・・その粒子の、スピンの向

きが定まり (/神がサイコロを振り・・・波束が収束・・・・・・同時に・・・もう片方の、粒子

向きも・・・“相関した形に・・・瞬時に・・・定まる”・・・> ことに、なります」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   

ウー・チェンシュン (呉健雄: Chien -Shiung Wu /中国系アメリカ人で・・・女性物理学者の草分け。)  (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (11)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (8)


「どうして…」マチコが言った。「
こんなコトが、起こるのかしら?」

「うーむ…」高杉が、を見上げた。「率直質問ですから、率直に答えましょう…

おそらく、という事ですが…

デカルトが、この世を2分割した・・・物の領域/科学という、方法論的・学問においては

・・・それを、深く追求して行くと・・・もう片方の、心の領域/1人称の主体性/神の絶対主

体性が・・・顕在化して来る・・・ という、所でしょうかねえ…

それゆえに…

量子論/・・・量子力学 は、正しいと言える、のかも知れません。何故なら、物の領域

/客観的科学の領域で、あえて無視して来た…

本来・存在するべき・・・もう一方の、心の領域/= 思惟する心/・・・我思う、ゆえに我

あり・・・ の、デカルト自身の、哲学的真理が、顕在化し…

まさに…

“この世/この世界に・・・アンカー(anchor/船の錨 (いかり)を・・・下ろしている・・・ わけです」

「うーん…」マチコが、コクリとうなづき、を傾げた。

「ええ…」秋月茜が、を開いた。「いいですか…

この…

量子もつれ> 存在は…

“参考文献”/★ 特集・量子もつれは何を語るか/3本目の論文記事・・・

★ 量子もつれ実験の、知られざる源流・・・ 

に、掲載されている

ウー ・ チェンシュン(呉健雄: Chien -Shiung Wu /・・・中国系アメリカ人で、アメリカにおける女性物理学者の、草分

けの1人。) の、1949年実験まで、遡るわけですわ。

ええと…高杉・塾長、少し話が逸(そ)れるのですが、よろしいでしょうか?」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   
     呉健雄 (チェンシュン ・ウー) は実験を設計し、パリティの保存の実験を行うチームを率いた。  (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (12)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (9)


「はは…」高杉が笑った。「いいですよ…

響子さんは、脱線することを嫌っていましたが…まあ、彼女もいない事だし…何でも

言えて介入自由なのが、当/《HomePage/人間原理空間》 の、取柄です。そう言うわ

けで…自由にどうぞ…」

「有難うございます…」茜が、満面で、微笑んだ。「ええと…

この時

ウー ・ チェンシュンと、大学院生シャクノフ(Ir ving Shaknov)は、コロンビア大学地下

イクロトロン(/サイクロトロンとは・・・磁場に垂直な面で、旋回運動する荷電粒子を、旋回に同期した高周波電界で加速

する装置です。 サイクロトロンには、PET放射性標識化合物の製造用、あるいは半導体照射用低エネルギー・タイプから・・・

SPECT放射性同位元素製造用、または核物理学用高エネルギー・タイプまで・・・様々な種類があります。) で…

<ホイーラーの予想 ホイーラーはその帰結として・・・電子と陽電子のペアが対消滅すると、生成される光子の

偏光が特定の形で相関することを見出し・・・その実証実験を提案していた・・・の実証・・・> を、しようとして

いた、と言います。

ええ、つまり…

電子と陽電子の・・・衝突によって、生じた光子のペア(/2個の、量子もつれ光子)は・・・

例え遠く離れていても・・・ 一貫して・・・互いに直交した、偏光状態にあった・・・> と、

いう事ですね。

ウー ・ チェンシュンが、実験観測したのは、これら2個光子の、相関から、生じた結果

だったわけです。この時、つまり、1949年ウー ・ チェンシュン実験で、<量子もつれ

徴候が、観測されていたわけです。

アインシュタインは…

1955年他界ですから…当時はまだ、米/プリンストン高等研究所で、健在だったわけ

ですわ。<ベルの不等式>発表された、1964年には、すでに、亡くなっていたわけで

すが…」

「うーむ…」高杉が、アゴを当てた。「そこまで、遡るわけですか…」


   

 

 2月  13日

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                                                         (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (13)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (10)


「ええと…」高杉が、
“参考文献”を落とした。「が、飛んでしまいましたが…

軌道に戻すと…

局所性と、実在性・・・を合わせて・・・局所実在論・・・> と、呼んでいるわけです

ね。人間社会では、誰が決めたわけでもなく、 局所実在論の大前提で・・・人間原理

ストーリーが記述され・・・社会が、歴史が、重ねられてきた・・・> と、いう事ですねえ、」

「うーん…」マチコが、うなづいた。「お釈迦様の…

<原始仏教(/・・・様々な派に分裂しはじめる以前の、初期の仏教。釈迦の在世時代から、その弟子達までの時代の

教理、教団の活動をいいます。仏教経典は、仏滅後に書き留められたものですが、『阿含(あごん)経』と総称される、それらの

経典には、釈迦や弟子たちの言葉と思われる、古い原型的なものがあります。)の時代 があり…

アレクサンダー大王/アレクサンドロス3世(/・・・古代ギリシャの、アルゲアス朝マケドニア王国の王/(・・・

在位は、紀元前336年 - 紀元前323年。有名な古代哲学者のアリストテレスが、家庭教師。そして、アリストテレスは、

ラトンの弟子です。)の、<東方遠征と・・・ ヘレニズム文化(/紀元前4世紀の・・・アレクサンドロス3世の

東方遠征によって、ギリシア文化とオリエント文化が融合して形成された文化。ギリシャ彫刻と、仏教が出合い、美しい仏像が

誕生しました。)があって…

紀元0年/<イエス・キリスト・・・が誕生・・・> した、のよねえ。そうした歴史も、<局所

実在論・・・が前提の・・・ストーリーで記述・・・> されて、来たワケかあ…」

「その通りです…」高杉が言った。「ええと、いいですか…

くり返しますが、そもそも…

量子力学 における…                                                                                                                                                        

局所性とは・・・

ここで起きた、出来事が・・・はるか彼方の物体や事象に・・・瞬時に、直接的に、影響

を及ぼすことはない・・・つまり、局所原理の世界である・・・> という、コトであり…

実在性とは・・・

物体は・・・誰もそれを測定しなくても・・・そもそも・・・ある決まった物理的性質の値を

・・・備えている・・・> という…“仮定/前提” コトを、言います。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 
                             自転車に乗る、アインシュタイン       (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (14)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (11)


そして…

量子力学 は…

その 局所実在論の・・・仮定/前提に・・・大疑問符/?を・・・投げかけた・・・

わけですねえ。これこそが、一大事というものでしょう。これを、一大事と言わずして、何を

一大事と言えるでしょうか?

うーむ…

ちなみに、アインシュタインが…

この状況/ “量子力学のコペンハーゲン解釈/・・・神がサイコロを振り・・・重ね合わせか

ら・・・波束が収束して・・・観測事実が結晶化する状況・・・ を嘆いて…こう友人に、問うた

と言われています。

君は、本当に・・・君が見ていない時には・・・月は、そこに無いと思うかい・・・?  と、」

オオッ…」マチコが、両コブシを入れた。「サスガよねえ…

見ていない時には、存在しないわけだあ…あ、存在すると、存在しないの、重ね合わ

、という事かしら…?」

ハハ…」高杉が、を傾げた。「しかし…

“どうも・・・神様は・・・サイコロを振るのが・・・お好きな様子・・・” ですねえ。“波束の収束/

・・・重ね合わせの状況から・・・1つの状況が結晶化し・・・観測事実が表出する・・・” のを、

楽しまれる御様子です。

ふーむ…神様は…ギャンブルがお好きですか…

しかし…

<局所性・実在性> というのは…

人間社会性にとって、余りにも当然すぎる前提です。農耕文明の始まったより、そして、

量子力学創始される、はるか以前から、<局所性・実在性は・・・ホモサピエンスの

共同意識体/社会性の中で・・・育まれ・・・根付いて来たもの・・・> ですねえ。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   
                           デカルト・・・近世哲学の祖    (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (15)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (12)


さてと…

おさらいして…

何故、今さらこんな当然の事を、あらためて問題にするかというと、“全く・・・余計なことをし

てくれた・・・哲学者、科学者が・・・出現したから・・・”  という、事すねえ。私に、言わせれば、

さしあたり、2人が、思い当たります。

まず、1人は…

15世紀の、フランス数学者・哲学者であり、合理主義哲学の祖/ルネ・デカルトでしょう。

彼が、<この世/この世界を・・・心の領域/思惟するものと・・・物の領域/延長され

たものに・・・分割した、張本人(ちょうほんにん/・・・事件の起こるもとをつくった人。首謀者。)・・・> です。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 
                             人新世 (アントロポセン) とは?           (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (16)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (13)


ルネ・デカルト
は…

敬虔(けいけん/特に、神仏を深くうやまい、仕えるさま。)クリスチャンであり、<神の存在を・・・心底、

信じていた> と、聞きます。

しかし、信仰心希薄世上の輩(やから/同じ仲間。ともがら。)が、<片方の・・・物の領域/

・・・科学という方法論的学問を・・・大暴走・・・> させ、現代科学技術文明を、築き上

てしまいした。<心の領域/・・・思惟するもの> を、置き去りにしてです。

いや…

<影のように付き従う・・・思惟するもの/心の領域で・・・まさに、思惟しながら・・・そ

れを押し殺してきたのが・・・科学技術文明・・・> という事、ですねえ。

まあ、そして、現在の…

<21世紀・大患難(だいかんなん)/・・・

核戦争の危機 ・・・ 地球温暖化に象徴される、文明史的な閉塞危機 ・・・そして、人

新世(/アントロポセン)を惹起し、全生態系の地質年代的な種の大量絶滅を予想させる、

生態系の大破局・・・> をも、招来している、様ですねえ。

まあ、今回は…これらの巨大危機に関しては、パスして置くことにしましょう…」

「はい…」マチコが、コクリとうなづいた。


 

 2月  14日

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                             ジョン・スチュアート・ベル        (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (17)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (14)


「あ…」高杉が言った。「ええと…

“全く・・・余計なことをしてくれた・・・哲学者、科学者・・・”  の、もう1人は…

<ジョン・スチュアート・ベル(John Stewart Bell/北アイルランド出身の物理学者/1928年−1990年)

すねえ。 スイス/<CERN(欧州原子核研究機構・・・ジュネーヴ郊外で、フランスとの国境地帯にまたがって位置

する世界最大規模の、素粒子物理学の研究所。) で働いていた、物理学者です。

1964年に…有名な、 ベルの不等式・・・ベルの定理> を、提唱した人物ですね。

がまさに…“歴史的に・・・人々が日常的に培ってきた・・・人間的感性から来る常識的世界”

を、<ベルの不等式で・・・数学的に否定・・・> してしまった、張本人です。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1    
                             ジョン・スチュアート・ベル        (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (18)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (15)


まあ、
難解な所ですが…ユックリと、徐々に、考察して行きましょう…

まず、彼は…

局所性 ・ 実在性> に、 第3の仮定/自由意志・・・測定する者は、測定する

対象を・・・自由に選ぶことができる・・・> を、加えて

<@ 局所性 ・ A 実在性と・・・B 自由意志・・・> の…“3つが正しい・・・としたら成立”

する、 1つの・・・不等式・・・> を、見い出したから、と言われます。

ふーむ…

この第3の、自由意志 というのは、“参考文献” では、詳しく説明されてはいない様で

すが、要するに、“観測主体/・・・1人称の問題・・・” ですねえ。

デカルト分割した、<心の領域/・・・思惟するもの・・・>問題であり…“コペンハー

ゲン解釈の・・・波束の収束/絶対主体の神が・・・サイコロを振る・・・” 所の、問題です。

そして…

私達/《HomePage/人間原理空間》 が、提唱している、次世代の…

<文明の第3ステージ・・・意識・情報革命時代> への、パラダイムシフト/<物の領

域と、心の領域の・・・再統合・・・> にも、深くかかわって来る所です。まあ、ここは長期

的視野に立ち、今後推移を見ていきたいですね、」

「はい…」マチコが、うなづいた。「ともかく、ジョン・スチュアート・ベルさんが…

@ 局所性と、A 実在性> に、第3B 自由意志> というものを、加えたわけです

ね、」

「そうです…」高杉が、を引いた。「ともかく、が…

量子力学 から予想される…

奇妙な遠隔相関/・・・量子もつれ・・・> という現象が…

ベルの不等式を・・・破るコトを・・・数学的に、証明した・・・> と、言われています。

まあ…

突然難しいコトを言ってしまいましたが、おいおいと説明し、独自考察して行きます、」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 
 (ネットより画像借用) ノーベル物理学賞・・・ フランス/アスペ     アメリカ/クラウザー   オーストリア/ツァイリンガー  

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (19)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (16)


「はい…」マチコが、うなづいた。

「ええ…」高杉が言った。「半世紀以上に、わたって…

ソレに関する、数々の難しい実験が行われ、 ベルの不等式が・・・破れていること>

が、確実となっています。

そして、ええ…

量子もつれ・・・の、存在は実証され・・・代表的な実験を率いた物理学者、3人は

・・・2022年の、ノーベル物理学賞を受賞・・・> しています。

アメリカクラウザー(John Clauser)フランスアスペ(Alain Aspect)オーストリアツァイリン

ガー(Anton Zeillinger)の…3人ですね。

現在は…

多くの物理学者は、 局所性・実在性/局所実在論は・・・否定された・・・> と、考え

ています。

しかし、 局所実在論は・・・本当に、否定されているのだろうか・・・?> と、いう事で

すねえ。これで、万事決着なのか…というコトですねえ、」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 
                                                          (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (20)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (17)


「うーん…」マチコが、
ユックリとうなづいた。「詳しい理屈は、分からないけどさあ…

日常的な、感性からしても、“私達の・・・この世界の風景は… 局所性・・・” という、感じ

ねえ。つまり、日本で起こった些細(ささい)なコトが、瞬時に、世界中拡散し、影響するとは、

思えないわよねえ。

実在性” の方も…

アインシュタインが言ったように、 お月様を見て…観測しようが、しまいが…お月様はそ

こにある…” というのが、人間的なストーリーを、形成していると思うんだけど…」

「ふーむ…」高杉が、ホオを当てた。「そうですねえ…

日常とは、かけ離れた所で、<局所性> <実在性> 否定されたとしても、“はい…

そうですか…” とは、なかなか、納得はできないですねえ。視覚なども、再構成され、

補正したり、しているわけです。

そもそも、我々にとって、“真実とは… 一体・・・ 何なのか・・・” と、問いたくなりますねえ、」



 

 2月  16日

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                  量子力学のコペンハーゲン解釈・・・ アインシュタイン VS ボーア   (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (21)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (18)


「ええと…」マチコが、うなづいた。「ともかくさあ

ジョン・スチュアート・ベルさんも、余計な事をしてくれた、ものよねえ。日常世界を、根底から

ひっくり返して、さあ

「でも…」秋月茜が、微笑して言った。「実は

ベルは、アインシュタイン立場/“隠れた変数” を、強く支持していたのです。そして、それ

証明しようとして、考察を進めて行くと…1964年に、<★ ベルの不等式が・・・破れて

いる結果を・・・得てしまった・・・ のです。

つまり、苦労した研究成果/結果が…

既存の、量子力学/・・・コペンハーゲン解釈・・・ が、正しい事を、数学的証明して

しまったわけですわ。ベルこの事を、アインシュタインに知らせようと思ったでしょうが、

はすでに、9年前/1955年に、他界してしまっていました。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                             ジョン・スチュアート・ベル         (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (22)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (19)


ええと、ベルも…

後に、ノーベル物理学賞候補に上っていた様ですが、若くして他界しています。62歳だった

でしょうか。

2022年ノーベル物理学賞も、生存していれば、確実だったはずですが、残念ですわ。私

は、ネットの資料で、ノーベル物理学賞受賞しているもの、と思っていた次期がありま

す。でも、受賞していなかったのですね、」

「そうかあ…」マチコが、腕組みした。「それにしても、さあ…

ベルさんは、余計な事を、してくれたものよねえ。それで、<ベルの不等式> というのは、

一体、どんなものなのかしら?」

「それは…」高杉が、を開いた。「後で、シッカリ考察しましょう…

それから、余計な事をした、と言いますが…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   
                            デカルト・・・近世哲学の祖 (ネットより画像借用)   夏美         マチコ 

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (23)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (20)


そもそも…

デカルトが、<この世を・・・思惟するもの/心の領域と・・・延長されたもの/物の領域

に・・・分割・・・> していなければ、これを再統合しようという、我々の試みも、必要なかっ

わけです。まあ、それでは、物理学発展もなかった事になりますが…」

「あ…」マチコが、夏美の方を見て、を寄せた。「これまでで、何か質問はあるかしら?」

「うん…」夏美が、うなづいた。「<局所性> と、<実在性> は…両方満たされている、

という条件になるのかしら?」

「うーむ…」高杉が、アゴを当てた。「我々も…

“参考文献” を読んだ程度知識で、何とも言えませんが、とりあえず、このどちらか一方を、

捨て去ることを、・・・量子力学・・・は要請している・・・ と、いう事の、様ですねえ。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 
 (ネットより画像借用) ノーベル物理学賞・・・ フランス/アスペ     アメリカ/クラウザー   オーストリア/ツァイリンガー

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (24)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (21)


ベルは・・・

量子力学の、この奇妙な要請を・・・人間のバイアスを排して・・・実験的に検証する方

法を・・・見出した・・・> と、いう事ですねえ。

そして、後に…

数々の、ベル実験結果

局所性 ・ 実在性を・・・両立させる・・・アインシュタインの隠れた変数は・・・その

存 在が・・・否定・・・> されました。

そこで…

代表的実験主導した3人物理学者が、2022年度ノーベル物理学賞を、受賞した

わけですね、」


 

 2月  17日

岡田健吉‏@zu5kokd1   
                                                   (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (25)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (22)非常に


「ええ…」茜が、ノートパソコン両手を添え、を上げた。「<ベルの不等式> 以来の…

静かな大騒動の、昨今…

量子情報科学> は、物理学の中で、最も活気のある分野1つとなっています。

子情報科学は、アインシュタイン 一般相対性理論 と、量子力学 を、ブラックホー

の…(いま)だ謎の残る振る舞いを介して、結び付けようともしています。

あ…

この問題は、当/《HomePage/人間原理空間》 でも、何度触れてきていますが、ここ

ではパスしましょう。メイン・テーマ/《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 が、非常

巨大だからですわ。

ええ、ともかく…

地震から、暗黒物質まで…あらゆる科学研究利用されつつある量子センサーですが、

子情報科学は、その設計機能を決める、指針となっているわけですね。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  
       2022年の、ノーベル物理学賞を受賞・・・クラウザー 、 アスペ 、 ツァイリンガー  の実験  (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (26)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (23)


また…

現代材料科学にとっても…極めて重要であり…量子コンピューター中核をなす現象

もある、 “量子もつれの・・・ややこしい性質・・・” をも、明らかにしている、わけですね。

ええと、さらに…

米/国立・標準技術研究所物理学者/ハルパーン(Nicole Yunger Halpern)

量子コンピューターを・・・量子にするものは・・・一体、何者なのか・・・?> と、

いかけています。そして、こう言っていますわ。

<最も、よく聞く、答えは・・・ 量子もつれ だ。

そして、我々が・・・その、量子もつれを理解する事ができたのは・・・ベルと、3人のノ

ーベル賞受賞者たちが、成し遂げた・・・重要な仕事のおかげだ。

量子もつれの理解なしには・・・おそらく・・・量子コンピューターは実現できなかったと

思う・・・

…と、」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 
アルゴンヌ国立研究所
(イリノイ州) の研究センターに参画する、米/Intel の量子コンピュータ冷却器 (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (27)

【 重ね合わせ・量子もつれ・・・局所実在論・・・とは? 】 (24)


「その…」夏美が言った。「量子コンピューターの方は、相当に、開発が進んでいるのでしょ

うか?」

「そうですね…」茜が、を当てた。「最近、ネット情報を拾ってみた所では…

IBM(・・・アメリカ/ニューヨーク州のアーモンクに本社を置く、テクノロジー関連企業。) は…

実用的量子コンピューティング時代に向けた、新たなロードマップ発表しています。

それによると、2025年目標に、4,000量子ビット以上プロセッサー実現を、目指

て、いる様ですね。

Google/グーグルの方は…

2019年の、量子超越性(/・・・量子デバイスが、従来のコンピューターでは実行不可能な、あるいは完了する

のに、極めて長時間がかかるタスクを、実行できる能力を持っていること。)発表の後は、特に大きな発表

はない、様ですね。

日本も、独自開発を進めていますが…特段の、大きな発表はありませんわ…」

「はい…」夏美が、うなづいた。

「ええと…」マチコが言った。「に、進みます…」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   
                            プリンストン高等研究所
(/米国ニュージャージー州)   (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (28)

【EPRパラドックスと・・・ベル実験・・・とは?】 (1)


「さあ…」高杉が、深呼吸した。「いよいよ、問題
核心を、考察して行きます…

うーむ…

そもそも…

実在性>   局所性> の、問題発端は…

<アインシュタイン ・ ポドルスキー ・ ローゼンの・・・パラドックス(Einstein –Podolsky –Rosen 

paradox 頭文字をとって、EPRパラドックス とも呼ばれる。パラドックスとは、逆説、背理の意味です。) に、を発し

ていますねえ。

まあ…

それ以前にも、デンマーク/首都・コペンハーゲン拠点を置いていたニールス・ボーアと、

米/プリンストン高等研究所を拠点としていたアインシュタインが、激しい論争展開して

いたわけです。

しかし…

理論的大問題惹起したのは、やはり、<EPRパラドックス(/・・・量子力学の、量子もつれ状態

が、局所性を (ある意味で) 破るので、相対性理論と両立しないのではないか、というパラドックス。) の、発表から

の様ですねえ。

ちなみに…

米/プリンストン高等研究所は、アメリカ/ニュージャージー州/プリンストン市にある、

究所ですね。自然科学数学社会科学歴史学四部門を持ち、世界でももっとも優れた

学術研究機関1つ、とされています。

元々は…

第2次世界大戦ドイツ/ナチスから逃れてアメリカ亡命した…アインシュタイン

ために設立された研究機関とも…聞いたコトがあります。

プリンストン大学が近くにあって、密接な関係がありますが、大学研究機関ではなくて、全

くの、別組織だという事です。

<EPRパラドックス> の、3人の内、アインシュタインポドルスキーは、プリンストン高

等研究所拠点にしていました。

ローゼンの方は…

1941年から、ノースカロライナ大学教授を務めていて…

1953年からは、イスラエル/ハイファにある、テクニオン工科大学教授として、その創設

たずさわっている様ですね。あの、シオニズム運動と、イスラエル建国の頃です。


 

 2月  20日

岡田健吉‏@zu5kokd1  
              <E・P・R 論文> の・・・ アインシュタイン     ポドルスキ―    ローゼン   (ネットより画像借用)  

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (29)

【EPRパラドックスと・・・ベル実験・・・とは?】 (2)


さて…

量子力学の予測は・・・いまだかって、間違った事はない・・・> わけですねえ。20

世紀初頭数十年間の間に、物理学者達理論構築した当初から、微視的な世界

記述し続けてきました。

しかし…

量子力学の・・・大問題点・・・” は、そこではない、のです。

くり返しに、なりますが…

1935年に・・・

アインシュタイン ・ ポドルスキー ・ ローゼンの3人が、この問題を象徴する、有名な

論文を出版し・・・

量子力学が・・・実在についての、理解し難い想定をもたらす・・・ と、異議を申し立て

た所・・・> に、あるわけです。

にも紹介しましたが、この論文3人頭文字をとって、<E・P・R 論文> と呼ばれます。

彼等解析は、量子力学の不条理さを・・・浮かび上がらせるコトが・・・思考実験が中

・・・> と、なっています。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 
                              アリスとボブの測定結果には、完全な相関がある   (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (30)

【EPRパラドックスと・・・ベル実験・・・とは?】 (3)


3人目的は、ひとえに…

<ある条件のもとで・・・

量子力学が・・・いかに破綻(はたん)するか・・・

少なくとも・・・

実在に関する・・・私達の、最も深淵な想定と相反する、あり得ない結果を・・・如何にも

たらすか・・・ を、示すコトにありました。

「うーん…」マチコが、を、つまみ上げた。「ガチンコ対決だったんだあ…」

「そうです…」高杉が、茜が表示したスクリーンボード画像を眺めた。「ええ…

これらの図は…



 

 

     量子テレポーテーションで、アリスとボブの間のどこを、量子情報は飛んでいくのか。    (ネットより画像借用)


<EPRの・・・思考実験
を、単純化し、現代風アレンジしたものですね。

<観測者・・・アリスとボブの話で、物理学興味を持つ者なら、1度は、聞き齧(かじ)って

いるでしょう。しかし、何のコトやら、と言った感じで、直ぐに忘れたのではないでしょうか。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1
                            デカルト・・・近世哲学の祖    (ネットより画像借用)

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (31)

【EPRパラドックスと・・・ベル実験・・・とは?】 (4)


まあ…

物理学全体が、周囲も含めて、そんな受け止め方ですから、一般人なら尚更(なおさら)のこと

です。しかし、ここから、 量子もつれ・・・非局所性・・・という、とんでもない不条理

惹起(じゃっき/事件・問題などを、引き起こすこと。)し、 厳密な、量子力学において・・・確認さ

れる事態・・・と、ナルわけですねえ、」

「うーん…」マチコが、うなづいた。「を、証明したわけかあ…

とんでもない、皮肉よねえ…

それで…

<デカルトが分割した・・・物の領域と、心の領域の・・・再統合の問題が・・・浮上・・・>

して、来るわけかあ…」

「まあ…」高杉が言った。「我々は…

文明次のステージを、<文明の第3ステージ・・・意識・情報革命の時代> とし、そこに

壮大な、パラダイムシフト想定しています。

つまり…

現在の・・・地動説の時代” から、“再び神が支配する、天動説の時代” に、立ち返るよう

大変革です。その、想像を絶する衝撃が、再び、人類文明にやって来るかも知れません。

それが、その時代の、パラダイム(/・・・特定の時代や分野において、支配的な規範となる 「物の見方や、捉え

方」 のこと。)というもの、ですから。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1     

《量子もつれ/ベルの不等式・・・の考察》 (32)

【EPRパラドックスと・・・ベル実験・・・とは?】 (5)


まあ、
<俳聖/芭蕉> が…

奥の細道 を、ヒッチハイク していた頃には…

数百年後に…核爆弾が出現し…旅客機による、オーバーツーリズムが到来し…日本

査機/はやぶさ2が、小惑星/リュウグウへ、サンプルリターン(/・・・地球以外の天体や、惑星間

空間から、試料 (サンプル) を採取し、持ち帰る (リターン) こと。)大冒険をしているなど、想像もできない

事です、」

「そうした…」マチコが言った。「想像を絶する、パラダイムシフトがやって来るわけかあ…」

「その前に…」高杉が、津田・編集長を見た。「まさに、<21世紀・・・大艱難の時代 が、

到来しつつある様子ですねえ…

まあ…ここは脱線せずに…もう少し、を進めて置きましょう…」

「あ、はい…」マチコが、大きくうなづいた。

「ええと…」高杉が、再び、スクリーンボードを戻した。