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            ボス Twitter =2014年  

       <正法眼蔵/・・・現成公案> (げんじょうこうあん/真理を実現すること) 

                     (97~126/・・・3~32/完)
                                                     

トップページNew Page WaveHot SpotMenu最新のアップロード   担当: ボス= 岡田 健吉 

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 12月 20日 






      東大寺盧舎那仏像

 (とうだいじ・るしゃな仏像)

 一般的には奈良の大仏

    (国宝)

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(97)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(3)

ここでは、幾つかの巻全文/冒頭部分を紹介する…

 

《 現 成 公 案 》 の巻

全ての物事を、仏道の立場から見る時… 迷い悟り修行の有る無し、

解脱した人とそうでない人の、違いが明らかになる。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(98)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(4)

全ての物事を、無我の立場から見る時…迷いもなく悟りもなく、解脱した人もなく

解脱しない人もなく、もなくもない。

元々仏道は…有るという立場にも、無いという立場にも捉(とら)われないものであ

るから…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(99)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(5)

生死解脱した所に生死があり、迷悟解脱した所に迷悟があり、解脱を問題

としない所に解脱がある。しかし、そのことが分かっていながら、解脱を愛し求め

れば、解脱は遠ざかり、迷いを離れようとすれば、迷いは広がる。


 12月 21日 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(100)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(6)

自己の立場から思案して…物事の真実を明らかにしようとするのが、迷いである。

物事の真実が、自然明らかになるのが、悟りである。

迷い迷いと知るのが悟った人であり、悟りに執するのが悟っていない人である。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(101)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(7)

悟りの上に悟る人があり、迷いの上に迷う人もいる。悟った人本当に悟った人

ならば、自分の悟りすらも自覚しない。しかしその人は、本当に悟った人であり、

からも迷いからも自由な、解脱の境地を行い現してゆく。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(102)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(8)

身心を一体として、物事を見聞するならば…事物直接に知ることが出来る。そ

の有様は鏡に影が映るようでも、水に月が映るようでもない。主観客観一体

であり…一方だけを知ろうとすれば、他方は消えてしまう。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(103)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(9)

仏道を学ぶということは、自己を学ぶこと。自己を学ぶとは、自己を忘れること。

自己を忘れるとは、全ての物事が、自然に明らかになることである。全ての物事

自然に明らかになるとは、自分をも他人をも解脱させる。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(104)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(10)

悟りの跡形さえ残さず…その事行い現して行く

が初めて真理を求める時…それを自己の外に求めるから、遥かに離れてしま

う。真理が元々、自分の内にあることを理解していれば、すぐに <本当の人>

となる。


 12月 23日 

   (天皇誕生日)




 鎌倉大仏/長谷の大仏

  阿弥陀如来像 (国宝)







       鎌倉大仏の後部

 左下の穴から中に入れる

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(105)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(11)

人がに乗ってを見れば、が動いていると思い、目を下に向けてを見れ

ば、の進行を知る。

そのように、自己身心を動揺させて物事の真実を知ろうとすれば、自分の心

本質永遠不変であると思い誤る

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(106)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(12)

自分の行いを正しくし…事実を直視すれば、物事永遠不変でない事が分かる

(はず)である。

(たきぎ、まき)は燃えてとなり、それがに戻ることはない。しかし、一概に、

は初めにあり、はそれに続くものと考えてはならない。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(107)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(13)

なり切っていて…初めから終わりまでである。見かけの上では前後

があるが、それは、つながりのない前後であり、はどこまでもである。もま

になりきっていて…初めから終わりまでである。(/このことをよく理解し・・・このよう

に見るのが仏道である)


 12月 24日 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(108)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(14)

になった後、再びに戻らないように…人もんでから、再びに戻るこ

とはない。

といえばになりきり、に移り変わると言わないのが、仏道で定められ

た教えである。それを <生死を超えた生> と言う。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(109)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(15)

といえばになりきり、に移り変わると言わないのが、仏道で定められ

た教えである。それを <生死を超えた死> と言う。

といえば、一瞬一瞬、になり切り…といえば、一瞬一瞬、になり切って

いる。


 12月 25日 




         行基菩薩坐像

唐招提寺蔵 (重要文化財)


聖武天皇に招聘され奈良

の大仏建立の実質上の責

任者となる。日本における

最初の、仏教界最高位であ

大僧正を贈られた。

      

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(110)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(16)

それはのようなものである。人は、そのものがに変わるとは思わず、

そのものがになるとは言わない。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(111)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(17)

人が悟りを得るのは、水に月が宿るようなものである。月は濡れず水は破れな

広く大きな光ではあるが、寸尺の水にも宿る月全体草の露にも宿り1滴

の水にも宿る。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(112)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(18)

悟り人を破らないのは、月が水に穴を開けないようなものである。人が悟りを

妨げないのは、1滴の露天の月を妨げないようなものである。1滴の水の深さ

は、天の月の高さを宿している。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(113)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(19)

月影が宿る時長短にかかわらず、それが大水にも小水にも宿ることを学び、

天の月の大きさを知りなさい。

真理本当に体得されていない時には、かえってそれが十分であると思う。


 12月 26日





          釈迦三尊像

   (法隆寺金堂/国宝)

 

中央が釈迦如来 

脇侍には文殊・普賢の二菩

薩が多いが、ここでは、左

薬王菩薩、右に薬上菩薩

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(114)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(20)

もしそれが、本当に体得されていれば、どこか一方足りないと思う。船に乗って

に出て四方を眺める時海は円く見えるばかり。その外の形には見えない。し

かし、円く四角くもなく、様々な姿形がある。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(115)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(21)

が見れば宮殿天人が見れば玉飾り。それが我々の目には円く見える

過ぎない。

全ての物事がそうである。常識の立場にも仏道の立場にも様々あるが、

分の能力範囲内でしか、それを知ることはできない。


 12月 27日 





 円空仏/如来立像

   (東京国立博物館蔵)

円空は、江戸時代前期の

行脚僧。全国に円空仏と呼

ばれる独特の作風を持った

木彫りの仏像を残したこと

で知られる。

生涯に約12万体の仏像を

彫ったと推定され、現在ま

でに約5350体発見されて

いる


岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(116)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(22)

物事の真実を知るには、海山四角く見える他に、姿形が極まりなく無限

の世界があることを知るべきである。自分の周り自分自身の内にも、無限の

世界がある事を知るべきである。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(117)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(23)

水を行く時には限りがなく空を飛ぶ時には限りがない

は昔から水や空を離れず広く行く必要があれば広く行き、狭く行く必要があ

れば狭く行く。しかしも、そこを離れればたちまち死ぬ

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(118)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(24)

水を命とし、空を命としていることを、は知っている。その上は、鳥の

無いところに空は無く魚の無いところに海は無い事を知りなさい。鳥におい

て実現し、魚において実現するのである。


 12月 28日 


 
奈良/東大寺

    毘盧舎那仏
(国宝)

      (びるしゃなぶつ)

 真言宗では大日如来

 天台宗では法身仏

 華厳宗では報身仏

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(119)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(25)

この事を進んで行い現しなさい。

修行の内悟りがあり、長短を超えた命実現される。水を究め尽くし空を究

め尽くした後に、を行こうとする鳥魚があれば、にもにも行くべき道

を得ず、安住する所も無い。

 

 12月 29日


 
足立区/西新井大師

    師走の西新井大師






 西新井大師の

     弘法大師像

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(120)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(26)

今、自分の居る所に気づけば…自ずから修行ができ真理が実現する。今、

分の行くべき道に気づけば…自ずから修行ができ真理が実現する。

真理実現するための(ところ)は…大小自他を超え…常に実現され

る。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(121)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(27)

以上の例えのごとく…

仏道の修行とは、1つの事に会えばその事を究め1つの行いを成せばその行

いを貫く

そこに…真理実現する境地があり、真理実現するがあるが…なかなか、

その事悟ることができない。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(122)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(28)

つまり…

その事悟ることが…仏道の究極だからである。

悟った事が…必ず知識となり、論理的理解されるとは限らない。悟りの究極

は、修行によって体験されるものであるが、それが自分で気づくとは限らない。


  1月 1日

      元 旦






     阿修羅像
   
    
(国宝)

     奈良/興福寺

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(123)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(29)

麻谷山(まよくざん/中国の山西省永済県にある山)宝徹禅師(ほうてつ・ぜんじ/馬祖に嗣法。丹霞禅師

と共に遊行し、麻谷山を通りかかると、丹霞禅師と別れ、そこに住したと言う)が、を使っていた。

が問うた。

「風の本質は変わらず・・・行き渡らない所は無いのに、どうして扇を使っておら

れるのか」

「お前は・・・風が行き渡らない所は無いという、本当の意味を知らないようだ」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(124)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(30)

が再び問うた。

「それは、どういうことですか」

は黙って、を使うばかりであった。は深く感じ、礼拝した。

真理知るという事…正しく伝えられた教えを生かすとは…このような事である。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(125)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(31)

<風の本質は変わらないから、扇を使わなくてもよい・・・ 扇を使わなくても、風を

感じることができる>

というのは…

風の本質を知らず、その本質変わらないという事も、知らない者の言う事である。


   1月 2日

岡田健吉‏@zu5kokd1

( 禅・・・ 日本における展開 )・・・(126)

《 道元・・・ 『正法眼蔵』 》・・・(32)

風の本質が…変わらないからこそ、仏道を行なう者のが、大地の黄金であるこ

とを実現し、長河の水酪乳に成熟させたのである。



★ 《 以上・・・ 現成公案/全文要約