MENU/ボスの展望台/ボスのTwitter/2013/8月 |
|
トップページ/New Page Wave/Hot Spot/Menu/最新のアップロード/ 担当: ボス= 岡田 健吉 |
2013年
8月
2013年 8月 |
ツイート の
記 録 ![]() ![]() |
8月/31日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(130) 洞山良价(とうざん・りょうかい)は雲巌曇晟(うんがん・どんじょう)の法嗣である。南岳懷譲、青 原行思の系統というが、仲が良く、人の交流も盛んであった。洞山も、南泉の薫陶 (くんとう/徳の力で人を感化し、教育すること)を受け、百丈の法嗣/潙山霊祐(いさん・れいゆう/潙 仰宗(いぎょうしゅう)の祖)にも師事したが、最後に雲巌を師と仰ぐ。禅宗の黎明期(れいめい き/夜明けにあたる時期)は、悟りを求め、自由に師を渡り歩いていた。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(129) 6祖/慧能(えのう)の…南岳懷譲(なんがく・えじょう)・馬祖道一(ばそ・どういつ)・百丈懐海 (ひゃくじょう・えかい)・南泉と趙州(/南泉は馬祖の門下で、百条とは兄弟弟子)の系統(/江西地方・・・ 廬山(ろざん)、江州の鄱陽湖(しんようこ)を中心に活躍)から… 次に、青原行思(せいげん・ぎょうし)・石頭希遷(せきとう・きせん)・薬山惟儼(やくざん・いげん)の 系統(/湖南省の潭州(たんしゅう)あたりを中心に活躍)の、この時代の人物を眺める。 薬山の法嗣(ほうし、はっす)となるのは雲巌曇晟(うんがん・どんじょう)である。雲巌山に雲巌 寺を開いた。弟子に、曹洞宗の高祖/洞山良价(とうざん・りょうかい)がいる。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(128) 《趙州喫茶去》・・・(3) 院主(いんじゅ/寺の事務係の僧)が趙州に問う。 「和尚(おしょう/寺の住職)・・・初めて来た僧にお茶を出すのは良いとしても、どうし て、来た事のある僧にもお茶を出すのですか」 「院主…」 「はい」 「喫茶去(きっさこ)」 趙州の爽(さわ)やかな禅境である…真意は修行の末に体得できるもの…
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(127) 《趙州喫茶去》・・・(2) 2人の新到(しんとう/新たに道場にやって来た僧)が謁見(えっけん/貴人、目上の人に会うこと)に参じ た。趙州が問う。 「そなたは以前、この道場に来た事はあるかな」 「来た事はありません」 「喫茶去(きっさこ)」 もう1人の僧に聞う。 「そなたは来た事があるかな」 「前に来た事があります」 「喫茶去(きっさこ)」
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(126) 《趙州喫茶去》(じょうしゅう・きっさこ)・・・(1) 茶席の禅語で、よく知られる1語。去は意味を強める助辞。去れと言う意味は無い。 「お茶をおあがりなさい」 といった程度の意味。 趙州は日常茶飯の言葉を、豊かに絶妙に用い、禅を説いた巨匠である。さりげな い1腕の茶…
|
8月/30日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(125) 《無門関-第7則・趙州洗鉢》・・・(4) 趙州の問いに、僧は素直に答える。趙州は 「では、持鉢を洗っておきなさい」 と 再び直接・直下の事を指示する。僧は、ハッ、と<即今/這箇(しゃこ/これ、これら、こ の)>の真理に気づく。<あまりの近さに…見る人もなし>の真理の姿である。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(124) 《無門関-第7則・趙州洗鉢》・・・(3) 僧は僧堂の新参者であるが、相当な修行を積んだ者。また趙州も哲学的なものを 含めず、「朝御飯は食べたか」 と直接・直下の事を尋ねる。<即今(そくいま)/這 箇(しゃこ/これ、これら、この)>の呼吸が、禅的な機の到来している僧に、伝わろうとして いる。
( 消費税の引き上げで・・・有識者の意見聴取か・・・?・・・) 怠慢である。社会保障の改革は進まず、公務員歳費の2割削減さえ頓挫。やるべき ことをやっていない。ここで消費増税を断行、決められる政治と言うのも…詭弁だな。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(123) 《無門関-第7則・趙州洗鉢》・・・(2) ある時、1人の僧が趙州に言った。 「私は僧堂の新参者です。師よ、どうか指示をお与えください」 「朝御飯はたべたか」 「はい、食べました」 「では、持鉢を洗っておきなさい」 この言葉で僧は心眼を開いた。
|
8月/29日 |
( 地中から湧く富! 、莫大な投機マネー!) 迫っている様です。 国内ても、基本的人権の乖離が拡大。パートをかけ持つ人と、遊び暮らす人と、格 差があり過ぎます。競争社会 から 共生社会 への、転換の胎動を感じます。
( 憲法9条は機能・・・浄財のNHKはボケた・・・) 事はなく、好き勝手な組織になった。相撲・高校野球・Nスペを育てたくらいか…大河 ドラマは柳腰(やなぎごし/・・・細腰の美人の意味だが、転じて・・・?)だ… さて… 憲法9条 はピンチ…NHKは浄財を持って行くだけ…正念場だな!
|
8月/28日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(122) 《無門関-第7則・趙州洗鉢(じょうしゅうせんはつ)》・・・(1) 趙州は山東省の出身、南泉の法嗣、後に趙州/河北省の観音院に住す。他の大禅 匠(だいぜんしょう)のように、棒(/徳山の棒。《無門関-第15則・洞山三頓》・・・雲門文偃(ぶんえん)・禅師の 痛棒)や一喝(/臨済儀玄(臨済宗の開祖・・・山東省の出身)の喝!)を用いる事はなかったが、<唇 皮上に光を放つ> と言われた。《趙州洗鉢》 の公案も、そうした活力に溢れている。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(121) 趙州従諗は…師/南泉が遷化(せんげ/高僧や隠者などが死ぬこと)して3年後…60歳で悟後 (悟りを得た後)の修行の旅(悟りの上に悟りを重ねるため。黄檗希運(おうばくけうん/黄檗山黄檗寺を開創。臨 済宗開祖の臨済義玄の師)などの下で修禅(座禅や観法を修めること))に出る。 その時の、自戒の言葉… <7歳の童子であっても、我に勝れる者には教えを乞おう。 100歳の老翁であっても、我に及ばない者には教えよう>
|
8月/27日 |
( 知の様式
→ 5感の脳内ネットワークが、第6感をも超える?)・・・(5) 源的手掛かりになると言う。 物質 → 運動 → 距離 → 無限の関係性。これを 1人称絶対性の 《今の鏡》 に投入… 夢が紡ぎ出される世界構造…
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(120) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(15) <真黒な鉄丸が闇夜を走り抜ける・・・喫茶喫飯の平常心 > 無門禅師も… <妙悟は心路を窮めて絶せんことを要す> と言う。 しかし…現代・情報過多社会においては → 〔極楽浄土のインフラ建設〕(/〔人間の 巣〕を展開し、社会環境から宗教的理想を目指す。信仰の道、儀礼の道、知恵の道...極楽浄土のインフラ建設は、 宗教における、第4の道)から入るから道も!
|
8月/26日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(119) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(14) 瑩山(けいざん)の1語に、師/徹通禅師(てっつう・ぜんじ/孤雲懐奘(こうんえじょう=永平寺第2世) を継ぎ、永平寺3世)は、さらに言えと迫った。瑩山が答える… 「喉が渇けば茶を飲み、腹が空けば飯を食べます」 ようやく徹通禅師は、瑩山の大悟を認めた。大いに、曹洞禅を興すであろうと言った。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(118) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(13) <禅的…平常心>は単なる2元的平常心ではない。覚醒/悟り によって体得され るもの。<真黒な鉄丸が闇夜を走り抜ける> と言ったのは、日本曹洞宗の瑩山禅 師(けいざん・ぜんじ/・・・太祖・瑩山(1268-1325)は曹洞宗大本山總持寺の開祖。高祖・道元(1200-1253)の法 孫)。「太虚の廓然(かくぜん)として洞豁(どうかつ)なるが如し」の状況と。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(117) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(12) <道・・・禅の真髄> は、知にも不知にも属さず。知は妄想…不知は空虚… <無門関> を透得すれば太虚は廓然(かくぜん)として限りない。そこに <道> の是非の分別などあり様も無い。 禅的な機が到来…従諗(じゅうしん)は言下に頓悟(とんご)した。
|
8月/25日 |
( NHK/歌謡コンサート会場 ・・・ 浄財拠出者に限定と差別!) 責任者は誰か、公開すべきです! そもそも、莫大な浄財の国民への決算報告はどうしたのか?最低の義務も果たさず 言語道断!これが日本のバロメーター(・・・NHKは日本の縮図/ミニチュア/バロメーター・・・独自の 財源を持ち、国の内外にネットワークを持ち、官僚体質を模倣し、放漫経営。自浄作用なく、変革を嫌う・・・このバロメ ーターを見れば、日本全体の浄化の状況が分かる)か…
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(116) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(11) そして、南泉が確信を話す。魚は大海にあって水を知らないがごとく、あまりにも 近すぎ、それに気付かせることのできぬはがゆさ。難しさ。 一方、従諗の大疑。禅の覚醒は、知的な理解とは別次元のものと言う。
( 国民は → 東京電力は破産処理と叫んで来た!) する、暴力的破壊活動団体の規制)が存在するのに、オウム真理教には適用せず、法治国家 に巨大な禍根を残した。今回も、東京電力を法律どうり破産処理せず、レベル7事故 の上にレベル3事故を重ねている。最終責任は、時の政権にある。
|
8月/24日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(115) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(10) それに南泉が答える。それに向おうと計らえば、分別心が働き、かえって道から離反 してしまう、と。 従諗がさらに問う。努めなければ、その 平常心 も知り得ないではないかと。常識的 なスタンスの質問である。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(114) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(9) いまだ <無門関> を透過し得ない従諗にとって、師/南泉の 平常心 は、やはり遠 くに離れてあった。そこで従諗はこれまでの全知識を総動員し、真剣に問い返す。心 眼を開くには、 どの方向へ向かえばいいのかと。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(113) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(8) 南泉の 「平常心是れ道」 は、<無門関> を透過してうなづき得ること。 古仏は言う。「道は近きにあり・・・かえってこれを遠きに求む」 と。また、「道は瞬 時も離れず・・・もし離れるならば、それは道ではない」 とも。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(112) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(7) 従諗の大疑に 「平常心是れ道」 と南泉が答える。 <道> とは…分別心を交えな い平常心だという。<真の平常心> を得るには、2元的な平常心を越える必要が ある。それは <向かおうと努めれば・・・遠ざかる> と言う。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(111) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(6) 従諗が 「如何なるか是れ道」 と問うた <道> の真意は… <根源的な禅の玄理 /禅の真髄> である。従諗が、仏教の学問的参究を中断し、北方中国から南方中 国の南泉を訪ねたのは、まさにこの命がけの大疑であった。
|
8月/23日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(110) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(5) 従諗(じゅうしん)は…師/南泉の言葉に頓悟(とんご)した… 主題の<道>は…インド哲学の仏教から、ようやく、実践的中国文化の大地に根づ いた仏教の姿。禅宗は、実践的な新しい仏教潮流として、中国文化の中に受け入れ られて行く。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(109) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(4) 南泉が答える… 「道は知に属さず、不知にも属さず。知は妄想、不知は空虚である。もし本当 に、不疑の道を体得するならば、それは太虚(たいきょ/古代中国の宇宙観で、宇宙の本体 である気の根源的形態)が廓然(かくぜん/心が広くわだかまりのないさま)として限りの無い様なも のだ。その時、道に是非の分別があろうか…」
|
8月/22日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(108) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(3) 従諗(じゅうしん)が尋ねる… 「ではどのように、それに向かうべきでしょうか」 「向かおうと努めれば、道から離れてしまう」 従諗が、さらに問う… 「努めなければ、どうして平常心が、道であることが知り得ましょう」
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(107) 《無門関-第19則・平常是道》・・・(2) 2人が出会った頃…南泉50歳、趙州20歳過ぎの頃で、従諗(じゅうしん)と呼ばれてい た。唐王朝末の時代、従諗が禅的心眼を開く経緯の公案(/本来は役所が発行した文書。こ の意味から派生して、禅宗において修行者が悟りを開くための課題として与えられる問題のこと)である。 従諗がある時、南泉に問うた… 「如何なるか是れ道(いかなるか・これどう)」(道とは、どのようなものでしょうか) 「平常心是れ道(へいじょうしん・これどう)」(平常の心が道である)
( 失礼ながら・・・ウソつきの顔に変化した気が・・・?) リンカーン(エイブラハム・リンカーン/第16代アメリカ合衆国大統領/・・・南北戦争(1860年~1865年)を指 導し、奴隷を解放。この戦争の銃器が、日本の明治維新/戊辰戦争(1868年)前後に、欧州の武器商人を通して、 大量に日本に流れ込んだ) は…40歳を過ぎたら顔に責任を持て、と言ったとか。庶民はいざ知らず、政治家 はそう願いたい。 今時の閣僚・政治家は…日焼けし、肥満し、人相が悪く変化した。嘘つきの顔という 奴か。かつては、ハツラツとした政治家の顔だったが。
|
8月/21日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(106) 《無門関-第19則・平常是道(へいじょうこれみち)》・・・(1) 鑑真(/中国の高僧で、日本における律宗の開祖)の来日は753年/天平勝宝5年(/聖武天皇が 譲位し、第46代の孝謙天皇の時代)。3年後に第9代玄宗皇帝(/善政で唐の絶頂期を迎えた)が没… 後半生は楊貴妃(古代中国の4大美女)と国を傾けた。玄宗に仕えた阿倍仲麻呂(唐で科挙に 合格し、唐朝諸官を歴任して高官に登った。日本への帰国を果たせなかった )は14年後/ 770年の没。 趙州の誕生は、さらに8年後…これは趙州の20歳過頃の話…
|
8月/19日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(105) 晩夏の青空・・・弾ける音楽・・・樹木にわたる風・・・世界が我・・・我が我を見つめ るている世界の構造。 主体と客体の間に境界は無い。本来1つのもの。これを体得するのが、禅修行。全身 全霊で励め と、無門禅師が叱咤激励(しったげきれい)する。
|
8月/18日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(104) 主体と客体は不可分…どういうことか? 私は音楽を聞きつつ・・・晩夏の青空の中を歩く。不可分とは・・・私は青空。私 は音楽。青空(/主体)が私(/客体)を見、音楽(/主体)が私(/客体)を感じている。逆 もまた然り・・・ かくして内外打成一片(ないげ・だじょう・いっぺん/・・・内と外・主体と客体が打ち合されて1つとなること) ・・・ 無門関を透過・・・
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(103) 修行では…この<絶対無の深淵>の時、無が無に目覚めると言う。これが、啞子 (あす)の夢を得るが如く と言い、只(ただ)自知するのみと言う。<有・無>を超える <無>の自覚。<趙州の無>、<無門の関(せき)>を透過する瞬間と言う。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(102) ここに言う悪知悪覚とは2元的分別心。これを蕩尽(とうじん)し内外も自他もなく1片とな り、その1片さえ消える。これを臨済(/臨済儀元・・・臨済宗の宗祖)は<大地黒漫々地(だいち ・くろまんまんち)>、白隠は<万里の氷層裡(り)に坐するが如し>と言う…<心路を窮 (きわ)めて絶する状況>…
|
8月/17日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(101) 無門禅師は… 焼けた鉄丸を呑んだように、大疑問の中に突入せよと言う。情尽(つ)き理窮(きわ)まっ て、分別心の入る隙(すき)も作るな。熱い時はただ熱く、全宇宙がただ熱く…見る時は ひたすら見、余念なく、ひたすら突き進めと…。
( 世界軍縮 → 脱・戦争ゴッコ !) 化の…安倍首相の真意が、本当に分からない… ともかく時代的要求は、21世紀大艱難 の克服。グローバル化・経済バラダイムも 終息は必至でしょう。 沖縄を、応援しています!
( 知の様式
→ 5感の脳内ネットワークが、第6感をも超える?)・・・(4) 時間感覚、空間感覚、四肢位置感覚…さらに時代感覚と多岐にわたる。感覚系は、 従来より深く相互連携 し、脳の広範囲で関与 している様だ。
( 知の様式
→ 5感の脳内ネットワークが、第6感をも超える?)・・・(3) 様々な例がある。 この種の珍事や才能に、現代科学の光が射し始めた。こうした知覚は特殊なもので はなく、普遍的なもの ではないかと言う。
( 知の様式
→ 5感の脳内ネットワークが、第6感をも超える?)・・・(2) さて…昔から 共感覚 というものが知られている。 共感覚 の持ち主は、文字に固有 の色がついたり、食物を味わった時、形を感じたりすると言う。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(100) さらに、無門禅師は言う… <箇(こ)の熱鉄丸(ねつてつがん)を呑了(どんりょう)するが如くに相似て、吐(は)けども 又(また)吐き出さず、従前の悪知悪覚を蕩尽(とうじん/使い尽くすこと)し、久々に純熟 (じゅんじゅく/よくなれ親しむこと)して、自然に内外打成一片(ないげ・だじょう・いっぺん/内と外・主 体と客体が、打ち合されて1つとなること)ならば、啞子(あす/口のきけない人)の夢を得るが如く、 只(ただ)自知することを許す・・・>
( なし崩し的・集団自衛権 → 益々、法治国家体制が崩壊!) 無辜の民が、法の保護が無くて苦しむ中、裁判員制度では死刑判決を出す苦役… この上、憲法解釈での集団的自衛権の行使 とは!ここは、背水の陣で阻止を!
|
8月/16日 |
( 知の様式
→ 5感の脳内ネットワークが、第6感をも超える?)・・・(1) もう1つは…非2元的・直接的な感性で5感等だ。 後者が、いわゆる人間的な直接知識であり、この世/客体とのインターフェイス(接触 面)だ。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(99) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(16) …つまり… 一度…<無の関門>を透過すれば、親しく趙州にまみえる。また歴代の祖師とも同 じ境涯に住し、同じ眼で見、同じ耳聞くことができる。なんと、壮快なことか… 無門禅師は、覚醒後の生の姿を賞賛する。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(98) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(15) <趙州の無>で大悟した無門禅師は、さらに言う。 <透得過(とうとくか)する者は、但(ただ)親しく趙州に見(まみ)ゆるのみにあらず。便 (すなわ)ち歴代の祖師と手を把(と)って共に行き、眉毛(しゅうもう/まゆげ)厮(あい)結ん で、同一眼(げん)に見、同一耳(に)に聞くべし。豈(あに)慶快(けいかい)ならざらんや>
( 激化する豪雨・猛暑・・・冬は寒波・ドカ雪 ) るのか? インフラの老朽化、膨大な赤字国債も、消費税では根本解決には遠いはず。文明存 続の課題も含め、全国民を守るため 〔人間の巣のパラダイム〕 を強く進言します。
( 敗戦後 → 底抜けの、明るい空だけが残ったが ) 言う。官僚が道を外し…軍部が台頭…政治の堕落…マスコミの暴走…文化が荒廃… 結局、同じ轍(てつ/わだち)を踏むのか。浄財で公共放送を設立も、うまく機能しなかっ たわけだ。
|
8月/15日 |
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(97) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(14) 『無門関』を編集した無門禅師が言う… <参禅は須らく祖師の関を透るべし・・・ 妙悟は、心路を窮(きわ)めて絶せんことを要す・・・> 禅は悟をもって則。悟りの体験は絶対。祖師の関とは…公案。妙悟とは覚醒/大解 脱である。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(96) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(13) <趙州の無>は初歩の公案と言う。 しかし1公案を透過すれば、全公案を透過す る。特にこの<無>は、本質的な深さと透徹さがあると言われる。実践修行におい て、2元的分別心を打ち砕き、別次元に心眼を開かせる。
( 累卵之危
(るいらんのあやうき)
→ 8月15日・正午の天気予報/5ch ) 関東地方の天気予報というより、安倍政権・右傾化の予報だ。天気は西から。中国 や韓国からの雨雲は、内政的危機を反映する側面もあるが…一呼吸おき…真摯に 耳を傾ける義務も、日本にはある。国家・民族の軽重が問われる所だ。
( 宇宙背景ニュートリノの探索 ) ただ、ニュートリノにも寿命がある。そこに、突破口を予想する。τ (タウ)ニュートリノが 崩壊し、より軽いニュートリノになる時、光子/エネルギーを放出…それを観測する とか…
|
8月/14日 |
(
宇宙マイクロ波背景放射・・・宇宙背景ニュートリノ ) 光子が解放されたもの。 後者は…宇宙開闢から 0.1秒後。約3億℃以下になると、ニュートリノは電子を少し 離れ弱い核力が働かなくなる。この時に解放された。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(95) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(12) 正受は呵々大笑(かかたいしょう)した。 「わしは、いくらでも手がつけられるわい」 手を離すや… 「この穴倉(あなぐら)の死禅坊主めが!そんな無で良いと思っているのか!」 白隠は24歳で、鐘声(しょうせい/鐘の音)を聞いて覚醒するも…満足せずにいた…。 (白隠禅師は・・・信濃(長野県)/飯山の正受老人の厳しい指導を受け、悟りを完成させたと言われる)
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(94) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(11) 日本の江戸中期/臨済宗中興の祖/白隠禅師(はくいんぜんじ)が…正受老人(/道鏡慧 端)に初めて参謁(さんえつ)した時、正受が問うた。 「趙州の無とは何か」 「宇宙を貫(つらぬ)き、手のつけようもありません」 正受は手を伸ばし、白隠の鼻をひねり上げた。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(93) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(10) <這箇>(しゃこ/・・・これ・この・これら・即今・・・禅的な覚醒)… この全身/…全宇宙を結晶化しいる 即今 の感性!自らが存在する奇跡を覚醒する こと!その感動と、全宇宙は表裏一体である。 量子力学/コペンハーゲン解釈 → 波束の収束 (量子力学の状態は、いくつかの異なる状 態の重ね合わせで表現される。このことを、どちらの状態であるとも言及できないと解釈。観測すると、観測値に対応 する状態に変化すると解釈。これを、波束の収束という)も、人間的覚醒の奇跡である。
|
8月/13日 |
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(92) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(9) 二元論・数学を超えて、人間的超越を要するのは量子力学も同様である。根元の探 求は、主体と客体・知の様式が問題となる。波動関数(量子状態を表す複素数値関数)のシュ レーディンガーが指摘する。主体と客体は1つのもの…意識と外界は同じものと…
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(91) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(8) 覚醒/悟りとは… 内外打成一片(ないげ・だじょう・いっぺん) の…超次元の絶対性にある。 内と外が一体 となり、 主体と客体が一片 となる。リンゴの皮の薄さもなく、外と内 が一体 となる。二元論的理屈や数学的処理を超えた、人間的超越の覚醒 である。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(90) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(7) 趙州の<無>は正確には質問と違う。別次元へ飛び出した返答である。が、問うた 僧も、その別次元の回答を求めている。禅問答のチンプンカンプンは、通常一般の 感性や次元を打破した所にある。覚醒もまた、そこにある。
|
8月/12日 |
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(89) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(6) <有>も<無>も許さない鋭い問い。趙州は間髪を入れず<無>と答えた。どうい う事か。 趙州の答えた<無>は、質問の<有・無>とは違う別次元の<無>である。<無 心の無・・・自己も世界も無になりきった無>である。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(88) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(5) さて…ある時…1人の僧が趙州に問うた。 「犬(/狗子とは犬のこと)には仏性が有るでしょうか、無いでしょうか」 「無」 趙州が答える。問うた僧は、『大般涅槃経』(だいはつねはんぎょう) の<一切衆生悉有仏 性>(いっさいしゅうじょう・しつうぶっしょう/全ての生きとし生くるものは・仏性を有している)は承知。<有> も<無>も許さない機鋒(ほこ先、きっさき)で迫る。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(87) 《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(4) 南泉と趙州/従諗の出会いは…南泉50歳頃、従諗20歳を過ぎた頃。この頃に若 い従諗が覚醒に至った2人の問答がある。《無門関-第19則・平常是道》。が 『無 門関』 の公案の順序で、まず 《趙州狗子》 を考察する。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(86)
《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(3) 「お前には、既(すで)に師事する師匠はあるか」 「あります」 「それは誰か」 趙州は2、3歩近づきお辞儀をした。 「寒さ厳しい折、ご機嫌麗しく、お慶び申し上げます」 南泉は弟子になる事を許した。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(85)
《無門関-第1則・趙州狗子》・・・(2) (ふ)して休息していた。南泉が問う。 「最近どこにいたか」 「瑞像(ずいしょう/・・・瑞祥/瑞象・・・めでたいことが起こるという前兆。瑞像は釈迦瑞像)にいました」 「それでは瑞像を見たか」 「瑞像は見ません。しかし臥如来(がにょらい、ふしにょらい)を見ました」 南泉が起き上がった。
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(84) 《無門関-第1則・趙州狗子(じょうしゅうくし)》・・・(1) 趙州従諗(じょうしゅう・じゅうしん)禅師の…禅宗の代名詞のような 《無門関-第1則》。 趙州禅師は、趙州(中国にかつて存在した州/河北省)の観音院に住していた。120歳の長寿 で…師/南泉の遷化(せんげ)は57歳、臨済羲玄(りんざい・ぎげん/臨済宗の宗祖・・・喝!(かつ!) の臨済)の遷化は88歳、仰山慧寂(ぎょうざん・えじゃく/)の遷化は112歳の時である。
( 社会インフラの崩壊/・・・ 東京の空 ) が阿部首相のせいではないが、社会インフラが豪雨でどんどん崩壊して行く。 空気も底抜けの明るさが消失…ブラック企業あり、絶対正義が消え…オリンピックまで 持つのか…?
|
8月/11日 |
( スーパーカミオカンデ → 次の標的 ) 新星爆発(太陽の8倍以上の質量を持つ恒星が、その一生を終える時に起こす大爆発。この時、太陽が45億年間 に放出する全エネルギーの99%以上を、約10秒間に、ニュートリノとして放出)が起きていると言う。その 超新星背景ニュートリノ が、毎秒1㎠ 当たり数十個が地球を貫通している。 これがスーパーカミオカンデの次の標的。感度を上げるため、タンクの超純水(チリ・イ オン・バクテリア・放射性物質などを取り除いた水。チェレンコフ光の吸収や散乱が抑えられたり、水に溶け込んだ放 射性物質からのノイズを減らしたりすることができる。)に、ガドリ二ウム(/硫酸ガドリニウム・・・超新星背景 ニュートリノだけを、浮かび上がらせることができるようだ)を混ぜるとか…(現在、イーガス実験=スーパーカミ
オカンデのミニ版の試験装置で、実験中)。
( アイス・キューブ・・・ ニュートリノ望遠鏡 ) <詳しくはこちらへどうぞ・・・・・ニュートリノ望遠鏡の始動> らす。ケーブルは86本・・・範囲1キロ立方メートルのアイス・キューブ! カミオカンデに続き…深宇宙からのニュートリノ(太陽ニュートリノ以外の宇宙からの高エネルギーの ニュートリノ)を、25年ぶりに2個捕捉(大マゼラン星雲の超新星/1987A 以来)…バート(/2011年8 月9日に飛来・・・1.04×1015eVのニュートリノ。発生源不明/愛称=バート)とアーニ(2012年1月3日に飛来 ・・・1.14×1015eVのニュートリノ。発生源不明/愛称=アーニー/いずれも、データ解析は千葉大学が主導的役割 を果たした・・・日経サイエンス2013/08・・・)だ。
( アメリカのシェールガス → また地下から莫大な富が湧く・・・) /地球温暖化/海洋酸性化》 が進む… 〔人間の巣/ 未来型都市〕 による 脱・冷暖房社会の実現…反・グローバル化… 人口抑制は…人類喫緊の課題…
( 禅の伝来…1粒の麦 )・・・(83) 第2段階 → 高弟/趙州が帰る。南泉から顛末(てんまつ)を聞く。趙州は無言で草履 (ぞうり)を脱ぎ、頭の上に載せて部屋を出て行く。南泉が頷く。 さて真意は何か?再び思弁的に頭を巡らす。が滑稽なら、ただ腹を抱えて大笑ある のみ!
|
8月/10日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(82) 《無門関-第14則・南泉斬猫》・・・(8) 師の2の矢 → 子猫の死骸は何処にある!この時 一瞬でも迷ったり、思弁的な答 えでは<真の1句>を得ていない証拠。 子猫を斬り、仏を斬り、祖師を斬り、宇宙をも一刀両断!その自在な 即今 を真に体 得してこそ…と…
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(81) 《無門関-第14則・南泉斬猫》・・・(7) 『碧巌錄』(へきがんろく/臨済宗において尊重される代表的な公案集。全10巻)の中である禅師(/・・・ 雪竇重顕(せっちょう・ じゅうけん))が言っている。 「幸いに南泉は正しい行為をした。一刀両断。勝手に評するがいい!」 と突き放している。 永平寺/道元禅師は… 一刀両断 を 一刀一断 と評し、斬れない<這箇>(しゃこ/ ・・・これ・この・これら・即今・・・禅的な覚醒)を指摘する。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(80) 《無門関-第14則・南泉斬猫》・・・(6) 涙をのんで…南泉が子猫を両断! 子猫を救い得たのは、子猫両断の真意を頷きうる人のみと言う… 南泉が斬ったのは、子猫ばかりではない。仏を斬り、祖師を斬り、自己の阿頼耶識(あ らやしき/唯識説で説く、8識の第8・・・眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識・阿頼耶識・・・人間存在の根本 にある識と考えられている)までも斬り…清風凛々(せいふうりんりん)という… ウーム …
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(79) 《無門関-第14則・南泉斬猫》・・・(5) 南泉の禅的要求とは何か…猫児/子猫の命を救える1句とは何か…命がけで答えて みよ!1瞬のためらいも許さない緊張! そして…南泉、ついに猫を斬る!残念至極! 南泉のこの 一刀両断 も、どう解釈すべきなのか?
|
8月/9日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(78) 《無門関-第14則・南泉斬猫》・・・(4) 倫理的・常識的視野はこの禅問答から外す。猫への虐待は<この公案>と<量子力 学の…シュレーディンガーの猫>が代表格も、いわれなき誤解である。ここも雲水の 思弁的(しべんてき/経験によらず、思考や論理にのみ基づいているさま)な戯論(けろん/無意味で、役に立た ない議論)を打ち砕き、心眼伝授の慈悲心である。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(77) 《無門関-第14則・南泉斬猫》・・・(3) 公案の第2段階・・・夕方、趙州(じょうしゅう/《無門関-第1則・趙州狗子》の趙州従諗(じょうしゅう・ じゅうしん)・・・120歳まで生きた人で、師/南泉が遷化した時、彼は57歳。)が外出先から帰った。南泉 は猫を切った1件を話した。趙州は履(くつ)を脱ぎ、それを自分の頭の上に載せ、出て 行った。南泉が言った。 「もし、お前があの時おったなら・・・猫は救えたものを…」
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(76) 《無門関-第14則・南泉斬猫》・・・(2) 東西僧堂の僧達が、1匹の猫で言い争っていた。南泉が猫を提示した。 「僧達よ、禅の1語を言い得るなら、猫は助けよう! 言い得ぬなら、切り捨てよう!」 誰1人答える者はなかった。南泉はついに猫を斬った。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(75) 《無門関-第14則・南泉斬猫》・・・(1) 南泉普願(なんせん・ふがん)は…馬祖の門下で、百丈とは兄弟弟子。『楞伽経』(りょうがきょう) 『華厳経』(けごんきょう)を学ぶも、馬祖のもとで教学を捨てた。 安徽省(あんきしょう)南泉山に禅院を構え、三十数年間下山せず…僧堂には常に数百人 の雲水がいたと言う。そこでの話。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(74) 《無門関-第2則・百丈野狐》・・・(7) 野狐が野狐になりきり、分別心を交えぬ時、彼は正に前・百丈である。老人が老人に なりきらず、2元的雑念に迷う時、これを野狐という。野狐はそのままで、風流の生を 享受している。本来、野狐身と亡僧の区別は無い。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(73) 《無門関-第2則・百丈野狐》・・・(6) 黄檗は百丈の前に進み1掌。百丈は手を打ち大笑 して言う… 「まさに思えり胡鬚赤(こしゅしゃく)…さらに赤鬚胡( しゃくしゅこ)あり!」 師に譲らぬ黄檗に、百丈が喜色満面で頷(うなず)く。胡人(こじん/古代・・・中国北方・西方の異 民族人)の鬚(ひげ)は赤いと思っていたら、赤鬚の胡人がおったわい…と。
|
8月/8日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(72) 《無門関-第2則・百丈野狐》・・・(5) 公案の第2段階・・・その夕、百丈は一部始終を語り、弟子たちの力量を試した。黄 檗(おうばく)が問う。 「1転語がなく、500回野狐に転生。その度(たび)ごとに正語(しょうご)なら、何者になった でしょうか」 (/黄檗の鋭い質問である・・・ 老人の<因果に落ちず>の何が間違いで500生家孤になったのか・・・正語とは何なのか。問いの答えは、正・誤 の選択にあるのではない。それゆえ、500回も間違うのである。野孤の転生を離脱するには、正・誤の選択を離れ、 別次元の覚醒に到達することである・・・) 「近くへ来るがよい」百丈が言った。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(71) 《無門関-第2則・百丈野狐》…(4) 老人が言った。 「私の遺骸は山の後ろです。どうか亡僧として埋葬して下さい」 百丈は木砧(もくちん)を打たせ、昼食後に亡僧の葬儀がある事を一山(百丈山)に告げた。 そして山の後ろの岩へ行き、杖で1匹の死野狐を引き出し火葬した。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(70) 《無門関-第2則・百丈野狐》…(3) 老人が言った。 「この答えのために、私は500回も、狐に転生(/・・・無限の転生輪廻)しました。和尚、私の ために1転語(いちてんご/注意が瞬間的に正反対に転じ、自らの本質を認識・・・そんな逆転をもたらす言葉 )を 発し、野狐身(やこしん/狐の身体/低級な妖狐/・・・生禅(なまぜん))から救って下さい」 「不昧因果!(ふまいいんが/・・・因果をくらまさず)」百丈が声を発した。 老人は言下に領悟(りょうご/了解して悟ること)…百丈和尚を礼拝した。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(69) 《無門関-第2則・百丈野狐》…(2) 法話(仏法に関する話)の後、居残った老人が百丈和尚(おしょう/寺の住職)に言った。 「大昔/迦葉仏の時(/釈尊の伝法の事実とは異なり・・・仏教伝説には過去7仏を立てる伝燈系譜がある。 迦葉仏は6番目で、釈迦牟尼仏は7番目の仏)…私はこの寺の住職でした。 1人の僧が私に問いました。<大悟した人は因果(/因果応報・転生輪廻)に落ちますか、 落ちませんか>と。私は<因果に落ちず>と言いました」
|
8月/7日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(68) 《無門関-第2則・百丈野狐》…(1) 難透(なんとう/難透難徹・・・やり遂げることが困難であること。難しく透過しがたいこと)の1則…難しい公案 と言われる。本来、公案には難しい簡単はないのだが、使い分ける事もあるという。ま た悟りの上に、さらに悟るという事もあるわけである。この公案は、そういう意味におい て、難透だという。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(67) 百丈懐海の弟子には、潙山霊祐(いさん・れいゆう)・黄檗希運(おうばく・きうん)がいる。法嗣は 潙山であり、黄檗の黄檗宗も栄えた。 百丈は『百丈清規(しんぎ)』の他に、<1日作(な)さざれば、1日食らわず>という言葉 も有名。よく作務(さむ/禅寺で行う作業・・・修行の1つ)に励んだという。また 《無門関-第2則・ 百丈野狐(やこ)》 にも登場している。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(66) 薬山を讃歎する石頭の偈(げ/詩)…
従来、共に住すれども名を知らず 縁(えん)に任せ相連れだってただ行くのみ 古よりの上賢(じょうけん/・・・先輩の賢人たち)もなお知らず 凡人(ぼんじん/・・・いまだ悟りを得ていない人々)のみがあえて明らめんとす
山(しゃくやくやま/・・・山中に芍薬が多かった)とも呼ぶ。
|
8月/6日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(65) ある日…薬山が坐禅していると石頭が問う…
「汝、ここに在って何をか作(な)す」 「一切、為さず」 「それは閑坐(かんざ/心のどかに座して欲が漂っていない・・・ヒマつぶし)であろう」 「閑坐ならば、すなわち為す(なす/・・・行為)なり」 「汝は為さずと言う・・・為さざるものはこれ何物ぞ」 「千聖(せんしょう/・・・古仏たち)もまた知らず」 石頭は讃歎(さんたん/深く感心してほめること)した。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(64) 石頭の法嗣は薬山惟儼(やくさん・いげん)…薬山は雲巌曇晟(うんがん・どんじょう)の師である。 その雲巌の法嗣は、曹洞宗の高祖/洞山良价(とうざん・りょうかい)となる。 洞山の高弟に曹山本寂(そうざん・ほんじゃく)がいる。洞山と曹山の1字をとり…当初は <洞曹宗>だったというのが、通説の1つ。これは日本曹洞宗/永平寺へ続いて行 く。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(63) 慧能の弟子/青原行思の系統は…石頭・薬山の法系… 石頭は広東省の人で、慧能に師事するも遷化(せんげ/高僧や隠者などが死ぬこと)。江西省に いた青原のもとに移り、法嗣となる。その後、湖南省の南岳衡山(なんがくこうざん/衡山は道 教の5岳の1つ)の石上に庵(いおり)を結んだので石頭と称された。馬祖門下との往来は頻 繁であったという。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(62) 《百丈清規》(ひゃくじょうしんぎ、はじょうしんぎ) (中国唐代の百丈懐海が定めた最古の禅宗の制度・規則書。8巻/・・・早くに散逸し、現存のものは残存していた資 料を、元代の東陽徳輝が勅命によって編集改修したもの。勅修百丈清規/ちょくしゅうはじょうしんぎ ) 百丈の…信者や保守系官僚は…清規(しんぎ)の立居振舞の清楚、法要の席の荘厳を、 宮中以上と絶賛。上は王侯君主から、下は儒者・道教・百姓万民までなびくべし、と言 い出したほど。百丈清規の原典は失われたが、『禅苑清規』(ぜんねんしんぎ)の中に散見 されると言う。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(61) 洛陽で北宗禅を批判する神会に対し、慧能系の馬祖・百丈は我感知せずの立場であ った。この頃まで禅宗の名も寺院も確立していない。慧能の僧侶たちの多くは、教義 の近い律宗(りっしゅう/戒律の研究と実践を行う仏教の一宗派)の寺で生活していた。百丈は、自 分の寺/百丈山に寺院生活の清規(しんぎ/教団の機構や日常生活について規定したもの。清浄大衆 の規式の意)を確立する。
( ニュートリノ
→ 1987年/カミオカンデが捕捉した24個!) ができない。天の川銀河にはもう1つ小マゼラン星雲がある。アンドロメダ星雲などと共に、局所銀河群を構成する)に 出現した超新星(1987年2月23日、大マゼラン星雲で発生した超新星1987A )から飛来…107 eV (電子ボルト)領域(/宇宙背景放射のニュートリノは10-3eVで、1cm2 あたり毎秒10兆個飛来と推定も未観測)の 粒子…推定15億個貫通(/カミオカンデを貫通)…24個を捕捉! 太陽ニュートリノ(太陽中心部の核融合反応によって発生するニュートリノ。太陽から飛来するニュートリノは電子 ニュートリノで、陽子がヘリウムに変換する際に生成される)はエネルギーが1桁小さく(106eV)…毎秒 1cm2に、推定660億個が飛来貫通(ニュートリノは風のように地球を吹き抜けていく)している。
|
8月/5日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(60) 馬祖の禅風は <無住の法> と呼ばれた。 ★ 森羅万象…全ての自然は空(くう)に帰す… これを知るには、一心/集中する純粋な心…現世の利益追求は意味が無い とし た。無為自然/自然の力に処して身をまかす…中国古来の老荘思想も取り入れ 融合したようだ。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(59) 馬祖の弟子と信者は、自然と智蔵・普願・百丈懐海の3つに分かれ…普願は山を下っ て南泉山に寺を持つ。 この馬祖系統の信者は、大衆の他に、宰相などの高級官僚もいた。門閥や貴族の旧 官僚たち。彼等は老荘思想も信じていたので、道教的な臭いの禅となる。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(58) 慧能の弟子/南岳懷譲は、江西省/廬山(ろざん)を中心に大衆と接し始めた。馬祖 道一・百丈懐海の系統である。馬祖の講義には1000人が集まった。常時修行者は 139人。門下では智蔵・普願・百丈懐海が優れたが、3人は人目につくほど、仲が悪 かったと言う。
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(57) 《 五家七宗 》 6祖/慧能のもとで…南岳懐譲(なんがくえじょう) ・青原行思(せいげんぎょうし)の2大弟子が 出現。数代をへて中国禅宗は… ★ 臨済宗(りんざいしゅう)…☆楊岐派(ようぎは) ☆黄龍派(おうりゅうは)の2派に分かれる… ★ 潙仰宗(いぎょうしゅう) ★ 曹洞宗(そうとうしゅう) ★ 雲門宗(うんもんしゅう) ★ 法眼宗(ほうげんしゅう) …となり…総称して五家七宗と呼ぶ。
|
8月/4日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(56) く… 慧能の頓悟が、時代の波に乗り、禅宗を明るく開かれた宗派にした様である。当時は 悟りのために師を転々と渡り歩き、悟りを得れば法嗣(ほうし、はっす)ともなった。まさに、 真理の体験的伝承の風景…
( 2重β崩壊の観測
→ キャンドルズ実験 ) 装置は直径3m高さ4mの円筒タンク…60本の光センサー。液体シンチレーターに、 放射性同位体/カルシウム48を含む、フッ化カルシウム結晶を置く。小型だが、信 号を捉えやすいと言う。
( 2重β崩壊の観測
→ 先行検出の、ハイデルベルク・モスクワ実験 ) 質が存在する根拠に… ゲルマニウム76を用いたこの実験は…カムランド弾実験などにより、97.5%以上 の信頼度で、否定された…ウーム…
( 2重β崩壊の観測 → カムランド弾実験 ) た超新星爆発のニュートリノを検出)の跡地に作られた反ニュートリノ検出器。 直径20mのステンレス球体。内面に約2000本の超高感度光センサー。透明オイル で満たす。中心に液体シンチレーター・バルーン(/ニュートリノがバルーン内の液体の原子核とぶ つかると発光する。この微光を2000本の超高感度光センサーで捕捉し増幅する)。2重β崩壊の観測では、 さらに中にバルーン(/放射性同位体・キセノン136を溶かした液体シンチレーター)を…
|
8月/3日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(55) 慧能の弟子で、禅宗史に残る3つの流れは… 青原行思(せいげんぎょうし)・石頭希遷(せきとうきせん)・薬山惟儼(やくざんいげん)の系統…南岳 懷譲(なんがくえじょう)・馬祖道一(ばそどういつ)・百丈懐海(ひゃくじょうえかい)の系統…そして、 荷沢神会(かたくじんね)、法如(ほうにょ/・・・弘忍の弟子で少林寺禅の法如か?)、圭峯宗密(けいほう しゅうみつ/儒教・仏教・道教の三教統合思想、実践思想)の系統… 江西・湖南は…3祖(僧璨/そうさん)、4祖(道信)、5祖(弘忍)、牛頭法融(ごずほうゆう/道信の 弟子)の活躍した地。南宗禅は禅宗発祥の地に戻った。(・・・初祖/達磨と、2祖/慧可は河南 省の嵩山少林寺)
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(54) 中国3大悪女(/漢の呂后、唐の則天武后、清の西太后)/則天武后の混乱の後…神会が、 洛陽で北宗禅をくり返し批判していた頃… 慧能の他の弟子たちは…江西省の廬山(ろざん)・江西盆地を中心に、禅を宣揚(せん よう)していた。馬祖(ばそ)、百丈(ひゃくじょう)の系統である。また、湖南省でも潭州(たんしゅ う)を中心に、石頭(せきとう)や薬山(やくざん)が大活躍していた。
|
8月/2日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(53) 黄梅山 - 弘忍禅師の衣鉢を受けたのは慧能。彼は『金剛経』を聞いて出家を決意。 神秀は達磨以来の『楞伽経』(りょうがきょう)受け継ぎ、正統的な漸悟。が、北宗禅にも、 頓悟的要素はある。 慧能の弟子/神会(じんね)の時代に、南北(/南宗禅と北宗禅)は対立するが、元々は仲 の良い仏弟子たちだった。
( 麻生・副総理 → 唇の曲がりは・・・カレイ型? ヒラメ型?) ように、正面右が下がっていたか? ともかく…ウワサ通り、失言がこぼれやすい唇だな。それにしても…ナチスのやり方 を提案とは…一撃必殺の破壊力だ…
( HPの方で・・・アップロードしました )
|
8月/1日 |
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(52) 6祖/慧能の時代…仏教はようやくインド文明の体臭が抜け…中国仏教ともいうべ き禅宗が、中国の大地で花開いた。しかし時代の流れは緩やかで、次に慧能が禅宗 史に登場するのは10年後…南方/広州(/広東省の省都)の法性寺であった。→ 《無 門関-第29則・非風非幡》
( 禅の伝来・・・1粒の麦 )・・・(51) 《 無門関-第23則・不思善悪 》・・・(17) 慧明は心身脱落(しんしんだつらく)し、全身から玉の汗を噴き出し…感涙した。頓悟(とんご /一足とびに悟りを開くこと)である。慧明は慧能を法の師としたが、慧能は共に弘忍の兄弟 弟子だと言った。この後、慧明は1人で山中に住し、やがて袁州(えんしゅう)の蒙山(もう ざん)で禅を宣揚(せんよう/広く、世の中にはっきりと示すこと)した。
|