最終更新日: 2005/02/17
第44話『キャーッ! 勇之助くんと恐怖のドライブ』では、免許取りたての野山父が、家族を蓼科への恐怖のドライブに連れて行く。
蓼科は実は結構よく通過していたし、プール平の温泉もお気に入りで何度となく行っています。 『あずきちゃん』44話では、特に風景も名所も出てこないかと思っていましたが、わずかながら特定できそうなシーンもあったので、今回初めて注意して見てみました。
![]() 勇之助がヨーコと会うSA |
小笠原家の車が高速のSAに入ったところで、白樺湖に行くヨーコちゃんに遭遇する。 「ここは何ていうんだっけ?」と聞く勇之助に、ヨーコちゃんは怒って教えてくれずに立ち去ってしまうが、この風景は中央道下り線の談合坂SAであった。 SAの建物の入り口にかかるアーチ状のひさし、柱の配置、3本セットになった街灯、右手の木とベンチ代わりになっている植え込みなど、ピンポイント特定が可能であった。 背景の丘も、冬なので木々の葉が落ちているが、春になればきっと同じようになると思う。 ここが談合坂SAということは、だいずがトイレに行くために野山車が寄ったのは藤野PAであったはずだが、その画像は作品中には出てこない。 |
![]() 写真1: 中央道下り談合坂SA |
![]() SAにヨーコちゃん出現 |
ここにヨーコちゃんがいた。(笑) 思わず感慨にふけってしまう。 |
![]() 写真2: 談合坂SAの建物 |
![]() 野山車はSAを通過してしまう |
談合坂SAを野山父はうっかり通過してしまう。さすがにSA入口の写真は撮れなかった。しかしこの画面ではどうも「富士川」と書いてあるように見えるのは気のせいだろうか? おそらく作画スタッフもSA入口の写真が撮れなく、別の資料写真 (東名富士川SA) を参考にして作画したのではないだろうか? |
![]() その後トンネルに |
談合坂を過ぎるとすぐに、本当にトンネルが連続する。このあたりの現実との一致感が雪室お出かけ脚本のすばらしいところであり、また、ゆかりの地取材の醍醐味でもある。 地図で見ると最初に連続する短いトンネルは長さ100m〜300m程度、その後の大月トンネルが500m前後、最後に長〜い笹子トンネル (5kmくらい) を抜けると甲府盆地である。 作画からトンネル名は読めないが、全長は「全長 400M」と読める。どのトンネルが400Mなのかチェックを怠ってしまったので、トンネルの特定は次の機会としたい。 |
![]() スパゲッティの店 |
スパゲッティのいけるレストラン。駐車場に止めた野山家の車が曲がっている、さりげない作画は『あずきちゃん』らしいところ。ここで勇之助の父は、あと一つ山を越えれば蓼科という説明をしている。 ということは、茅野市から国道152号線沿いか、1本横のビーナスライン沿いと考えられる。 この2本の道路を両方とも探してみたが、残念ながらこれに酷似するレストランは発見できなかった。 しかし、ビーナスライン沿いはそば屋の次くらいにスパゲッティ・パスタ系のレストランが多く、山道に入る前にスパゲッティを食べるというのが自然であるのは確かなようだ。 |
![]() 蓼科へ向かう山道 |
そして、運命の山道。確かにこんな感じなのです。免許取りたての野山父には厳しく、周りの車にひんしゅくを買いまくったのは想像に難くありません。 自分もピンク色の対向車がはみ出してこないことを祈りつつ走りました。 しかし残念ながらこれとそっくりな場所は発見できず。前方に蓼科山(2530m)と双子山(2224m)がいい感じに並んで見えるのですが、右側の谷がないのです。 今地図を見ると、国道299号線の蓼科中央高原経由だとこういう地形かもしれません。 |
![]() 勇之助父の会社の保養所 |
左の画像は勇之助の父の会社の保養所ですが、会社の保養所にしてはちょっとおしゃれすぎのような気がしていました。 蓼科湖のうまく見える場所を探していたところ、偶然に写真3の建物を発見。なんとなく似ている気がする。 そっくりというわけではないが、入口のひさしの形状や階段、壁の模様などに共通点があるように思う。 この建物、全体の風格といい、右側の窓のステンドグラスといい、ただ者ではない感じがしました。 入口のポストには「トヨタ蓼科記念館」と書かれており、トヨタの重役用保養所かとも思いましたが、帰宅後調べてみた結果、移設した明治時代の名建築だということがわかりました。ぴっくり。 |
![]() 写真3: トヨタ蓼科記念館 (旧渡辺千秋伯爵邸) |
![]() 湖の見える駐車場 |
夜の駐車場のバックに湖が見えますが、この形状は蓼科湖に間違いありません。奇しくも宿泊したホテルの窓から見た景色が写真4で、ほぼ同じ光景でした。 背景の山の形も同じです。 一つ隣のマリーローランサン美術館の方がより近いアングルになるかもしれません。 ホテル周辺の道路も回ってみましたが、林の木立がジャマだったり、ホテルがジャマだったりで、うまく見えるところはありませんでした。 しかしながら、その周辺にこんな大きな駐車場はありません。それから、夜も車はそれなりに通るので、運転の練習向きとは言えないような気がします。(^^; |
![]() 写真4: 蓼科湖 |
![]() 写真5: 相模湖町阿津R412沿いの居酒屋あず来 |
おまけ
中央自動車道相模湖ICから5kmくらいのところに、居酒屋あず来があります。 国道421号線の内郷郵便局のすぐ横です。 名前は地名の「阿津」からでしょうね。 あずき色の看板がイイ!
一度飲みに行ってみたいのですが、場所が場所だけに車以外では行きにくいのが困ったところです。駐車場はありましたが…
撮影日: 2005/02/11-12