『あずきちゃん』ゆかりの地−仙台中心部

最終更新日: 2000/09/27



18話

 仙台駅の描写は非常に正確。写真1と比べると、3階新幹線ホームの窓枠や、ペデストリアンデッキ(2階の歩道)の構造や植え込みの位置などほとんどそのままに絵になっている。 歩道のV字模様も写真2に写っているようにそっくりだ。

 写真1は2階から撮影したが、左の画面のような角度で見るためには、ビルの8階くらいから撮影する必要がある。作画スタッフはおそらくVIVREの屋上から撮影したのであろうが、一般の客は通常立入禁止となっていて、高い位置からの撮影は難しい。


写真1

18話

 駅付近の風景を描写したものだが、これはams西武2階南側のショーウインドウ(写真2)がモデルになっていると思われる。ここは2階といってもペデストリアンデッキに面しているので、前が歩道である。

 どうも仙台編に共通していることだが、商業施設に関してはそっくりそのまま使わずに、微妙にアレンジを加えて使っているようだ。 この白壁、ひさしの印象から、元になっているのはこの写真の風景で間違いないと思う。


写真2

56話

 仙台駅前で公衆電話をかけている勇之助である。仙台駅前1Fはタクシー乗り場になっていて、ピンポイント特定が可能かと思われたが、なかなかそうはいかなかった。

 まず、左上隅に見えているペデストリアンデッキの影。このように斜めに入る場所はないのである。仙台駅の看板の角度からはもう少し左に寄りたいところだが、そうすると木があって仙台駅が隠れてしまう。 というわけで、最善と思える場所が写真3である。

 また、この付近に公衆電話は設置されていない。


写真3

56話

56話

 こちらは仙台城址。別名青葉城址である。ストーリーでは駅から近そうだが、実際は徒歩1時間くらいかかってしまう。

 城跡にある伊達政宗像は非常に正確に描写されているのがわかる。実際の風景である写真4と比べてみると、背景の木が多少整理されている。 この日は周囲で工事が行われていたため、幕で目隠ししてあるが、これは通常はないはずだ。

 左下はあずきちゃんが仙台城址に駆け登ってくるシーンだが、伊達政宗像の足下にある犬(?)の像も描写されている。


写真4

56話

 七夕の風景である。私は仙台に9年間住んでいたのだが、深夜の清掃のバイトで一度見たきりである。昼間は人込みでものすごいらしいですよ。

 七夕を行うアーケード街は「一番丁」「中央通」のいずれかであるが、アーケードが開いていることから、開閉式アーケードを持つ「一番丁」のはずだ。

 ところが、どこから見ても画面と同じアーケードは存在しなかった。なんとなく一番似ているところが写真5である。 おそらくスタッフは取材をせずに適当に書いたか、アーケードが新しくなる前の資料写真などを見て書いたのだろうと推測している。


写真5

56話

 あずきちゃんが通る背景に書かれている「本場仙臺味噌」の店。仙台市中心部ではやはり写真6の「佐々重」と見るのが正しいでしょう。 ただしこれもアレンジが入っているようです。店名が消されているのはしょうがないですね。ガラス戸との位置関係、壁の色調からおそらくここでしょう。

 この続きのシーンでは味噌屋さんの右手は寿司屋になっているようですが、実際にはカメラ店がありました。

 ところで、「がらん堂」をはじめ、いくつか出てきた骨董品屋はどれもモデルが発見できませんでした。特に「がらん堂」のような街並みは(おそらく)もう仙台には残っていないことから、モデルはないと思います。


写真6

56話

 ヨーコちゃんが泊まっていたホテルは、「ホテルメトロポリタン仙台」(写真7です。これも多少アレンジ入ってますが、間違いないでしょう。

 ビジネスホテルよりちょっと高いくらいだと思ったので、仙台に行く方がいたらぜひ利用して、ロビーやレストランの様子を見てきてください。


写真7

56話

 仙台駅周辺の街灯は写真8にあるようなクラシックなものが使われていますが、これも何度か登場します。

 写真8は2階のペデストリアンデッキから見下ろした街灯と道路ですが、左の仙台のおじさんの車を描いた風景とそっくりです。

 街灯は2灯、3灯、4灯のものが混在し、てっぺんにあるのも正宗像だったり、何もなかったりいろいろです。もう少し探せばもっとそっくりの所があるかもしれませんね。


写真8

撮影日: 2000/08/19


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