・・・《いま、生まれつつあるもの》
そして《いま、生まれつつあるもの》になること
流転を繰り返すそれらの状態・・・
《いま、生まれつつあるもの》は、ひとつの場所を作る。
それと同時に《いま、生まれつつあるもの》は、《ひとつの場所》そのものになる。
あてがわれた時間と空間にそれを配置するのではない。
《いま、生まれつつあるもの》の力が、連続した運動と場を作りだし、
それが、時間と空間という概念を通して、私たちに理解される。

私たちは個人で創作をする。
その時点で、最初の誕生がある。
それを各々持ち寄って、場所を作る。
それぞれの「作品」同士が関係し合う。
そして、同時に《ひとつの場所》として生まれなおす。

だが、それぞれの「作品」が、そこで最初の生命を終えて、《ひとつの場所》の断片になってしまうのではない。
それぞれの「作品」は、具体的で決して譲ることのない、独自の生命を持ち続ける。
いわば、それらは「二度生まれる」のだ。

そして《ひとつの場所》にあなたが訪れる。
あなたは観客ではない。
あなたが見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる・直感する時、
《ひとつの場所》そのものが見て・聞いて・嗅いで・味わって・触れて・直感していることに気付くであろう。
それぞれが、それぞれに呼吸をしている。
「立場」というものは、それぞれが持っているものである。
あなたや「作品」は、それぞれの「立場」から何かを表現し続けて、それぞれと多様な関係を結ぶことが出来る。
そのたびに《ひとつの場所》は生まれる。
二重、三重、四重に、幾重にも生まれ続ける。

その状態に腕まくりしつつ自ら荷担し、何度も何度も作り続けること。
それが、私たちの"STATE"だ。

9/FEB./`98
back.