〜〜〜北海道の蝶〜〜〜
平成12年7月22〜30日にかけて、北海道を旅行しました。今回の旅行は、昨年日本では初めて記録されたカラフトセセリチョウを探しに、滝上町に先ず入り、網走から知床、別海町、根室、釧路、帯広、富良野と道東地方を中心に観光しながらぐるっと廻って来ました。
7/22は昼に旭川空港に到着し、滝上町に向かった。カラフトセセリの詳しい採集場所が分からなかったので、記録のあった”上札久留”という地名を目指し、適当に道路わきの牧草の周りを探してみた。今年は暑くなるのが早く、時期的には少し遅かったのかとあきらめながら、車に戻りかけたところ、赤っぽい小さなチョウが足元から飛び出たので、捕まえてみるとカラフトセセリでした。その後も牧草の生えている良さそうな所を目安に探すと数は少ないけど、どこでも見ることができた。牧草の刈られた牧場の奥の方で、一部草が残っているところがあり探したところ、多数のチョウがいた。飛び方は弱々しく、食草からあまり離れないが、発生数が非常に多く、今後も北海道に定着していくように思えます。
H12.7.22 滝上町上札久留 カラフトセセリ
7/23〜24は大雪ダム近辺に行ってみたが、雨を気にしながら、思うようにチョウがとれなかった。7/25に網走から知床に向かう途中の斜里町以久科原生花園で、キタアカシジミ、ゴマシジミ、カバイロシジミを見ることができた。7/26には別海町西春別で、ゴマシジミを見ることができた。
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H12.7.23 上川町 ルベシナイ川
エゾシロチョウ
H12.7.25 斜里町 以久科原生花園 カバイロシジミ(表、裏)
7/27は釧路から帯広に移動し、音更町長流枝で、オオヒカゲ、エゾヒメシロチョウを見ることができた。7/28には、上士幌町 士幌高原で多数のベニヒカゲ、ゴマシジミを見ることができた。
H12.7.27-28 音更町長流枝 ヒメシロチョウ、オオヒカゲ(裏面)
H12.7.28 上士幌町士幌高原 ベニヒカゲ(左)、ゴマシジミ(右)
7/29は帯広から富良野へ移動、富良野市布部公園で北海道では局地的に分布するスジグロチャバネセセリを多数見ることができた。最終日の7/30は旭川に行き、”当麻世界の昆虫館”を見学し、旭川空港から名古屋へ戻りました。
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H12.7.29 日高町 日勝峠
カラフトタカネキマダラセセリ
H12.7.29 富良野市 布部公園
スジグロチャバネセセリ