イギリスに行って来ました(2)

 イギリスの鉄道は信用ならん。
 どの本を見ても、誰に聞いてもそういうことになっているらしい。なので、覚悟していきました。そして、やっぱりそうでした。

 到着したのはスコットランドのエジンバエラ。到着の遅れた初日はただ寝るだけ。翌日は出来るだけ早起きしてGO!。でもあんまり早くに出てもどこも開いてないので限界はある。
 道々教会を見た後、小雨降る中エジンバラ城へ。入場料高けぇ!って思っても引き返すわけにはいかない。お金を払って中へ。外もそうだったが、中に入ってもやっぱり人が沢山いる。ここまでの人気スポットとはちょっとナメてましたと反省、かなり広い城内をゆっくり見学した。で、ちょっとしすぎた。もうお昼とっくに過ぎてるよ。
 その後、2カ所見学した後、ホーリルード宮殿に向かう。このころにはすっかり晴れ上がり、気温もちょうどよく、隣に見えるちょっとした丘がとても気持ちよさそうに見えた。しかし、宮殿見学後時間はすでに17時。明るいのだまされそうになるがもう立派な晩だ。こんな時間から登ってらんねぇと、次の目的地ウェバリー駅に向かう。ここには明日朝から乗る列車の時間確認という重要作業がある。
 時間を確認した後、駅、線路を挟んで反対側の町を見学にと散歩をするが、明るくてももう20時も過ぎ、またまただまされるところだ。ホテルに帰る。

 ところで、少なくともエジンバラの人たちは外で晩ご飯を食べないのでしょうか。夜になるとパブ以外ほとんど開いてないし、パブではいっぱい人がいてもテーブルなどにはビール以外おつまみらしきものすら見られなかった。結局パスタの店を見つけて入ったが店内はいっぱい。タイミングがよかったらしく旅行客らしい人が後からあとからやってきては満席にあきらめ顔で帰っていった。で、どうも食べ物の値段が高い。こんなに人が来るならそりゃつり上げようってものだが、なぜ、他に食べ物屋が出来ないのだろうか?どうにも不思議である。

 朝起きて、ホテルで朝食を済ませ、ちょっと早い目に駅に行く。私は早い目が好きだ。とういうか、ぎりぎりは怖い。早い目に駅について駅構内を見学して楽しむ。新聞買ったりコーヒー買ったり。そして早い目に目的のホームへ移動する。そして・・・列車は来ない。
 屋根からぶら下がってたり、鉄柱に生えてたりと、とりあえず見上げるところにあるテレビ画面に何分発のどこそこ行きって案内が出ているのだが、行の一番端には何分遅れているかって表示が標準である。遅れなかった列車は暇そうにオンタイムと書かれている。やはり、まともに来ないってのは本当だったんだ。
 本日の目的地チェスターへは必ず乗り換えが必要(のはず)。昨日駅まで来て調べて座席の予約までとった乗り換えの列車は途中の駅で20分の待ち時間。ところが最初の列車は50分遅れでようやく出発した。後の電車も同じように遅れていれば乗り換えは問題ないと思ったのだが甘かった。乗り換える方の列車は少なくとも30分以上遅れずに、すなわち私を待たずに出てしまっていた。
 不幸中の幸い、チェスター行きは1時間に1本ぐらいの感覚で出ていたので大幅に遅れた分だけそれほど待たなくても次の列車が来てくれて助かった。遅れはしたが無事チェスター到着。

 駅から荷物を転がし、城壁の中のホテルまでとぼとぼ徒歩で行く。本日泊まるところはなんと日本からインターネットで予約したところ。本当に予約がとれているのかはいってみないとわからないというちょっとスリリングなお宿。しかし、心配は無用だった。玄関を開けたとたん南米人っぽい人がとっても怪しい日本語で名前を呼んでくれた。この日来る予定の東洋人は1件だけだったのだろう。
 ちょっと立派なB&Bとなるのだろうか。他を知らないので表記に困る。おしゃれっていっていいのだろうこのリコーダーホテルという名の宿は、イギリスを旅行した気分になれるいいところである。部屋が大きく傾いていることを除いては。
 傾いているような気がするのではない。傾いているのだ。誰が見ても。ベッドはその向きにしか置けないほど傾いているのだ。しかしここでは伝統と格式が、いや風情が、それを許し受け止めてしまうような空気を作り出すのだ。笑って済ませて、さっさと外に出ていく。今日は日の長さにだまされて遊び歩くのだ。観光はこの日1日しかできないうえに列車のせいで遅れてきたのだ。もたもたしてはいられない。
 この日は非常に良く晴れた。というか結局この日しか晴れなかったのだが。川で遊覧船に乗り、町の中を歩き回り、青空の下紅茶とスコーンもいただいた。また晩ご飯にはちょっと困ったが、時間が短かった割にはかなり充実した1日となった。満足してホテルに帰り傾いた部屋の大きなベッドでゆっくり寝た。

 後で気が付いたのだがこの部屋のベッドもクローゼットもすっごく大きいのだが、入り口は凄く狭い。廊下の入りくんだところにドアがあって・・・どこから入れたんだろうあのベット。それを考えるとまた今夜も眠れません。

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