無言の留守番電話

「留守番電話に入れるのってにがて」

そんな話をよく聞きます。私はどおってことなく、普通とかわりなくゃべりますが、テープに吹き込むんだと意識するからかどうか留守番電話に用件を吹き込むのが嫌だと言う人が私の周りには結構います。

 何を言ったらいいのか、正確にはどんな風に言ったらいいのか判らないそうです。そういえばくだらない用件なのにやけに事務的な口調で入れている友人がいたりします。突然マイクを向けられたような心境なのでしょうか、普段では絶対にそいつから聞くことのないような言葉使いです。マイクなんてカラオケで慣れてるだろうに、おかしなもんです。

 おそらく原因はこんなことだと思うのですが、無言の留守番電話ってものがあって困っています。気になってしょうがない。

 家に帰ってくると留守電のランプが点滅している。ボタンを押すと「2件です。」と言ってテープが巻き戻される。ところがやけに短い。何かと思えば2秒ほど電話の向こうの雑音がかすかに聞こえた後「プチッ」と切れる。これが2回続くだけ。

 一体誰からだろうと考えてしまいます。とくに急用で出かけたときや近くのコンビニまでちょっと出掛けたときにかかってきたものだと気になってしょうがない。一応友人には名前ぐらいは絶対に入れてくれと言ってあるのですがそれでも入れないことがあります。何もメッセージが入っていないのは用件がくだらない証拠。または友人以外からの電話ということで無視してもいいわけですがそれでも気になります。皆さんはこんな経験ありませんか。 うちの留守番電話はコール5回の後、留守電メッセージが流れてそのあと録音テープが流れます。他の機械も似たような物だと思います。これってメッセージの途中で電話を切ると録音が始まらず1件に数えられないってことで、つまり、留守を確認しながら留守電相手に話さなくて済むということな訳です。つまりうちに限っていえば、無言で切ることは仕方が無いことでは無いわけです。

ではなぜ、録音したくないのにテープが回り始めるまで受話器を握りしめているのでしょう。たった今実験しましたが、そんなに慌てなくても十分テープが回るまでに切ることができます。私には判りません。

皆さん、留守番電話には名前ぐらい必ず入れましょう。

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