5.天狗を描く
天狗について

天狗は日本古来から物語り等で伝えられ、今も地域で祀られていたりとてもポピュラーな存在。象徴である高くて長い鼻を知らない人はいないよね。こんな面白い題材は無いよ。ただそのまま描いてもおもしろくもなんともないよ。コンセプトはもちろんオリジナル天狗を創ることなのさ。

特長と持ち物をチェックしよう。
天狗様をデッサンするにあたりやはり最低限度の知識を得ておかなくてはいけないよ。
真っ赤な顔に長ーい鼻。頭のてっぺんには兜巾をかぶり、手にはでっかい団扇を持っている。
履物は下駄。それもT字の高下駄。衣装は和服だけどお寺に関係のある服装に近いかな。
こんな感じかな・・・・

キャラクターの服装がしっかり決まったら漫画っぽく描いてみてそして動かしてみよう。
せっかく自分でデザインしたんだ。動かしてあげなきゃ魅力が半減だよ。
いろいろなポーズにチャレンジしようね。
天狗等は漫画っぽく描いた方が面白いし描き易いよ。
むずかしいなぁ、って考えちゃだめ。
とにかく描いてみよう、描いてみないと何も変わらないし、わかんないよ。
「貴様いつのまにそれほど巨大な戦闘力を・・ぬぬぬ」
「銀行が閉まってしまったのだ・・・週末はどうしよう」
オリジナル天狗を描く

天狗はとてもディフォルメしやすくて面白い題材。装飾品で飾り立てて魅力的なスーパー天狗を創造してみよう。彼は顔の個性が強いから何を着せてもしっくりいくんだ。もちろん和服がいちばんよく似合うのはわかるけど中世ヨーロッパの騎士の衣装も混ぜ合わしてかっこいい天狗をつくりだしてみようね。
アイテムと資料

それぞれのキャラクターには特定のアイテムが必ず存在しますね。特に象徴的なアイテムには念入りにチェックしてデッサンしましょう。そのアイテムだけでそれっぽく見せる効果があるので資料の充実はかかせません。新聞雑誌等こまめに絵に使えるものはハサミでくりぬいてすかさずファイルしましょう。今回のこの「架空の人物を描く」で私は特に図書館に出かけて調べたわけでもなく部屋にある書籍や自らまとめた資料だけでまかなっています。
日々こまめに切り抜き切り抜き・・・・・
じみーな作業があなたの絵にリアリティを持ち込みます。