娘が、認知及び養育費を放棄すると男性に言った

弁護士(ホーム) > 法律事務所 > 離婚/婚約破棄 > 娘が、認知及び養育費を放棄すると男性に言った
2011.5.13mf
弁護士河原崎弘
相談
私の娘が、妻子ある男性(会社の上司)との間に子供を作りました。娘との交際中、男性の配偶者は妊娠中でした。結果、娘の子供と同じ年の子供が男性側にいます。
男性は、「私の娘からの強い希望で子供を作った」と言い張っています。このことは、娘との合意の上だと。娘は、「認知及び養育費を放棄する」とも男性に言ったようです。
孫の将来を思うと、そこで、なんとか、認知をさせ、養育費を払わせたいと考えています。良い解決策をお教えいただけますようお願いいたします。裁判、調停を含め法的処置をせざるを得ないと感じています。

弁護士の回答
認知請求権を放棄すると約束しても、その約束は無効です。いくつもの判例があります。
養育費請求権を放棄する約束も、放棄により父親が一切の養育費負担を免れるのでは、不当でしょう。従って、養育費放棄の約束も無効とされる可能性があります。
家庭裁判所に認知及び養育費を請求する調停を申立てて下さい。
調停が成立しない場合は、認知については訴えを提起します。養育費については自動的に審判手続きに移行します。

判決
登録 2010.6.2