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K-Lab.プロジェクト 簡単に出来るPC電源の強化法 by ROBIN


schematic PS01


簡単に出来るPC電源の強化法を紹介します。

回路の結線は図の通りです。

追加電源としてコーセルの12V・150WのP150を 使用して12V系のみ強化するものです。

私の経験では、多くのPC電源が12Vの負荷が大きくなると 信号系の5Vや3.3Vが不安定になるようなので、PC電源 から12Vを取らなければ良い、ということで考えたものです。

電源の容量や安定性が気になる、というのは殆どの場合、12V の電流の取過ぎです。
また、CPUの2Vはオンボードのレギュレータを使用していま すので、PC電源を強化してもまず改善されません。

事実、この強化策を採用して高速SCSIのHDDを9台使用 していますが、なにも問題は発生していません。

原理は簡単です。起動時はPC電源のみが動作します。12V が立ち上がるとリレーが動作して追加電源が起動します。
二つの電源の出力はショットキダイオードで合成されていて、 PC電源より追加電源の方が若干出力電圧を高めに設定しておく と十数ミリ秒の後れで追加電源だけからHDD等に供給されます。

私のPC電源は無負荷時12.2Vだったので追加電源の方は 12.8Vに設定しました。

スイッチング電源の廉価版は5000円程度で購入できますが そのような電源は出力電圧が固定で使い難いので、ある程度 高級な出力電圧の微調が出来るものを選びます。

ダイオードは30A級のショットキダイオードで2素子のものなら なんでも使えます。消費電力は最大で5W程度なので追加電源の シャーシを間借りする程度の放熱で良いでしょう。

リレーは2個使います。一つは追加電源のON−OFF用で、突入 電流に耐えないといけないので、大きいものを選びます。
オムロンのG4Fが適当です。

もう一つは電源遮断の時、追加電源の出力コンデンサのチャージを 速やかに放電させるもので、5A以上の定格ならば何でも使えます。
この回路では、シャーシにネジ止めの出来る形状のものを選んでい ます。このリレーはファストン端子が使えるので組み立ても容易です。

抵抗は値、ワッテージに違いが無ければ、セメント抵抗でも酸化 金属皮膜でも、構造は問いません。

ROBIN

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