1979年/アメリカ | |
監督 | スティーブン・スピルバーグ |
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製作総指揮 | ジョン・ミリアス |
脚本 | ロバート・ゼメキス/ボブ・ゲイル |
音楽 | ジョン・ウイリアムス |
出演 | ダン・エイクロイド、ネッド・ビーティ、ジョン・ベルーシ、三船敏郎 |
スティーブン・スピルバーグ唯一のコメディ映画である。そして巷ではこの映画は大金をかけた壮大な失敗作とされ、それによりスピルバーグはコメディには向いていないと評価されたのである。
以前この映画を見た時はそんな世間の評価とは裏腹にかなり楽しんで見たという記憶がある。ところが最近になって見直してみるとどうだろう。これが実に笑えないのである。笑わそうとしている演出が目に付いてしまってそれが笑いに転化しないのである。いったいどうしたことだろう。
脚本のボブ・ゲイルとロバート・ゼメキスは言うまでもなくあの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のコンビである。この二人はそれ以前にもスピルバーグのプロデュースで「抱きしめたい」を作り、「1941」の後も「ユーズド・カー」といったコメディを手がけているし、その他にも「ロマンシング・ストーン」があり、二人にとってコメディはお手の物と言っていい。脚本に問題がないのだとすればやはり問題なのは演出ということなのだろうか。
この作品には日本軍の潜水艦の指揮官役で三船敏郎が出演している。この時三船には「スター・ウォーズ」のオビ・ワン役のオファーもあったそうだがこの作品の出演が先に決まっていたために断ったらしい。「スター・ウォーズ」が黒澤明の「隠し砦の三悪人」を下敷きにしていることもあり、三船の出演がかなっていたらと思うと誠に残念である。せめてこの作品がもっともっと面白いものであれば諦めも付いたのであるが。
この映画で光っているものがあるとすればそれはジョン・ウイリアムスの音楽である。マーチを基調としたテーマ曲は心躍らされ、この時期のジョン・ウイリアムスが、脂がのっていたのだということを実感する。
<MK>
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