FAQ:「妖怪伝」よくある質問 9801.15版


9801.15

Q 公式ガイドブックの〈麻痺回復〉の能力説明欄に「防衛側は、麻痺を受けることを予測して使わなければならないため、注意が必要」と書かれています。同様に発動タイミングの一覧表では即時に発動することになっているこの助っ人能力を「予測して使う」というのは、どのように解釈すればよいのでしょうか。


A 助っ人札の効果判定タイミングとしては、やや“例外”の部類に入りますが、公式ルールでは次のように解決します。

 防御側が〈麻痺回復〉を出せるタイミングは【防衛フェイズ】である。この時、対象となる化け物札1枚(〈合体〉していれば1体)を指定する。その効果は(他の助っ人札と同様に)【戦闘解決フェイズ】が始まったときに発動し、もし対象の化け物札が〈麻痺〉を受けて裏返った場合、それを“即時に”表に返すことができる。

 防御側は「麻痺を受けるであろう化け物札を想定することが可能」ということが、このルール解釈のポイントとなっています。


 ここからはわたいの私見です。一覧表にある〈麻痺回復〉を召喚できるフェイズと発動のタイミングは次のようになっていますが、

>  1.防御側‥‥‥【防衛フェイズ】/即時発動

>  2.攻撃側‥‥‥【化け物召喚フェイズ】/即時発動

実際の手順から考えると、

>  1.防御側‥‥‥【防衛フェイズ】/【戦闘解決フェイズ】

>  2.攻撃側‥‥‥【化け物召喚フェイズ】/即時発動

となるでしょう。また公式入門マニュアルには、召喚時に指定できる化け物札は「〈麻痺〉を受けて裏返して〈倒札〉されている化け物札1枚を指定する」となっていましたが、ガイドブックでは敢えて対象となる化け物札の状態について触れられていません。つまり従来は「既に〈麻痺〉している」化け者札を対象とする能力でしたが、現在は「今は〈麻痺〉していないがこれから〈麻痺〉するかも知れない(結局しないかもしれない)」化け物札を指定しても構わないということになります。



9801.15

Q 複数の「治癒を持つ化け物」で自分へのダメージを1点より多く止めることは可能なのでしょうか?

 (例、「兄弟河童」を3枚倒札することで「ガラッパ(妖力3)」の自分への攻撃を無効化は可能?)

A できます。

 〈治癒〉で注意するのは二点で、「自分の生命力にダメージを受けたそのターンにしか使えない」、「そのターンに受けたダメージ分を超える数の治癒は無効」ということですね。ですから、例の場合、受けたダメージ3を、3体の「兄弟河童」で〈治癒〉することで0にできます。



9801.15

Q 〈★X〉のように、場に出たターンに限り化け物札とみなす助っ人札に、化け物札を対象とする助っ人札をつけることは可能ですか?

 (例、「猫又」に「たたりもっけ」、「アマビト」をつけ「妖力5貫通」にすることはできますか?)

A できません。

 ルールブックや公式入門マニュアルでは、できないとは書かれていませんでした。が、公式ガイドブックでは、「できない」と明記されました。公式ガイドブックによれば、〈★X/★X(色)〉には、〈一掃〉〈降魔〉〈退散〉以外の助っ人札の効果は一切が及ばないようです。

 百鬼夜行編で追加された〈★X(特殊能力)〉も同様と考えてよいでしょう。



9801.15

Q 助っ人の特殊能力〈空振り〉の効果がルールブックや公式入門マニュアルに書かれている内容から、公式ガイドブックの記述では変わっているそうですが、どのように変わったのですか。


A 〈空振り〉と〈金縛り〉はその対象が攻撃してきた化け物札全体か、任意の1体かという違いだけで、考え方は同じ能力です。今回の「公式ガイドブック」では次の点が改訂されています。

 旧ルール:〈空振り/金縛り〉の効果の対象となった化け物札は、相手にダメージ0を与える。同時に防御側の化け物札によって防御され、無抵抗のまま【戦闘解決フェイズ】が進められる。場に生き残ったものは全て、このフェイズの終了時に〈倒札〉する。

 改訂ルール:〈空振り/金縛り〉の効果の対象となった化け物札は攻撃に用いる妖力に限って「0」となり、相手プレイヤー本体にダメージ0を与えると同時に〈倒札〉する。これらの攻撃側の化け物札は防御側の化け物札によって防御されない。


 改訂ルールでは、攻撃側の化け物は〈空振り/金縛り〉を食らったことで、言わば既に【戦闘解決フェイズ】を終えたものと見なされ、防御側の化け物札にブロックされて墓場に行くことはありません。また、与えるダメージ0は相手の化け物札ではなく相手プレイヤーの生命力そのものが対象になるため、〈麻痺〉させられることもありません。さらに「妖力0」は攻撃に限られ、防御のための妖力は本来その化け物札が持つ値である、という解釈ですから、例えばこの〈空振り〉と同時に〈総1〉を出されたとしても、攻撃に参加している化け物札が全滅する、ということは起こりません。



9801.15

Q 【防衛フェイズ】時に〈倒立札〉を使い、「攻めてきた化け物」を〈倒札〉しました。この〈倒札〉された化け物札を自分の化け物札で防御して墓場に送ることはできますか。


A できません。

 もしその、全く相手にダメージを与えられないまま逸早く〈倒札〉してしまった化け物札が攻撃に参加しているのならば、防御側であるあなたは【防衛フェイズ】でその化け物札を指定して防御を宣言できますね。相手はただ自分の妖力値で身を守ることしかできないため、同じ妖力の化け物(一体で足りなければ複数)で防御すれば、反撃されずに必ず墓場送りにしたり、あるいは〈麻痺〉を持つ化け物で防御することもできるでしょう。しかしルールでは、この場合〈倒札〉された化け物札は、一足飛びに【戦闘解決フェイズ】の終わりまで進んでしまった、という扱いとなり、この化け物札に対して防御側のあなたの化け物札をぶつけることはできないのです。

 こうしてみるとその効果は、〈金縛り〉と全く同じですね。

 アンコモンで召喚値3の「小坊主〈金縛り〉」よりも、コモンで召喚値2の「遺言幽霊〈倒立札〉」の方が、使い勝手がよさそうです。



9801.15

Q 【攻撃フェイズ】で〈退散〉〈降魔〉〈自爆X〉の対象となった〈召喚〉を持つ化け物札は、自分の【防衛フェイズ】において〈召喚〉を使って助っ人を呼ぶための召喚値を出すことができますか。


A できます。

 トーナメントを観戦していると、〈退散〉〈降魔〉そして〈自爆X〉といった、相手の化け物札を場から除くカードを使うときに、即座に対象となった札を移動させているケースをしばしば見掛けるのですが、厳密に言えば誤りです。

 ルール上では各フェイズは独立していますから、質問で挙げられた特殊能力は、あくまでその【攻撃フェイズ】で宣言されるに留まり、実際に効果を発揮するのは【戦闘解決フェイズ】に入ってからとなります。従って、その間に発生する【防衛フェイズ】で助っ人を呼ぶために〈召喚〉を使うのは合法です。むしろ、【防衛フェイズ】で〈召喚〉を使うならどうせいなくなってしまう彼らを積極的に使いましょう。



9801.15

Q 憑き物札は、対象の化け物札が墓場に行った場合は一緒に墓場行きとなりますが、助っ人札の特殊能力〈退散〉で、憑いている化け物札が手札に戻された場合、一緒に手札に戻るのか、それとも捨てられるのでしょうか?


A 化け物札も憑き物札も手札に戻り、リセットされた状態となります。再度場に出すときには、それぞればらばらに出すことができます。



9710.05

Q 助っ人札「ねずみ男」の〈増1特殊能力奪取〉は、その対象を分けることができ

ますか?

 

A できません。一つの対象に、〈増1〉と〈特殊能力奪取〉を同時にもたらします。ねずみ男の、敵だか味方だかよくわからない様子を表わした効果ですね。ちなみにこの札を自分の〈防専〉の化け物につけると、〈防専〉がなくなってそのターンの攻撃に使える上、〈増1〉されることになります。もっともそれでは同じく助っ人の「家鳴り〈攻撃参加〉」と「ヤマドッサン」または「イジコ」を一緒に使ったのと、効果も召喚値も同じですが。



9710.05

Q 相手が「三吉鬼」で〈自爆〉をしかけてきました。わたしはその【防御】フェイズで〈降魔〉を出し、「三吉鬼」を墓場行きにして〈自爆〉を無効にできるのですか?


A できません。〈降魔〉の効果は【戦闘解決】フェイズに入ってから発揮されます。その【戦闘解決】フェイズでは、一番最初に〈自爆〉と〈犬死に〉が処理されます。〈犬死に〉以外の助っ人札は、その後に一斉に効果を発揮することになっていますから〈降魔〉を出しても、目標は〈自爆〉して自ら墓場に行ってしまった後に効果判定の順番が回ってくるわけです。....〈降魔〉は無駄になる、ということですね。〈自爆〉を無効にできるのは〈犬死に〉だけ、というのはこのような理由だからです。



9710.02

Q わたしは【攻撃】フェイズに召喚値2を使って、対戦者の場に3枚だけ〈立札〉している〈召喚〉の化け物札のうち1枚に対して「貧乏神〈退散〉」を出しました。対戦者は【防衛】フェイズに場に3枚だけある〈召喚〉を全部〈倒札〉して「ナワスジ〈相殺〉」を出し、「貧乏神」を指定しました。もちろん〈相殺〉はわたしの〈退散〉を無効にできる能力ですが、それを出すための〈召喚値〉は既に出された〈退散〉のために払えないのではありませんか?


A 気持ちはわかりますが、対戦者の行為は正当です。助っ人札はそれぞれが【札出し】フェイズや【防衛】フェイズに出しますが、その能力は【戦闘解決】フェイズで初めて発揮されます。つまりあなたが〈退散〉を出した時点では効果は発揮されていないのですから、〈相殺〉を召喚するための化け物札はまだ生きているのです。そして【戦闘解決】フェイズで双方が発動した結果、〈退散〉は〈相殺〉されて無効となり、墓場行きとなります。



9710.02

Q プレミアカードの人間札を持っているのですが、「僧侶」や「山伏」の代わりにゲームに使ってもよいですか?

 

A もちろん入れ替えて使っても構いませんが、プレミアカードは通常のカードリストにはまだ載っていませんし、現段階ではルール上で「僧侶」か「山伏」のいずれかを使うように明記されている以上、例えば〈召喚祈祷〉の能力を持つなど「僧侶」と「山伏」よりも強力なカードを使う場合、あらかじめ対戦者に断っておいた方がトラブルがなくてよいでしょう。また、〈召喚治癒〉や〈召喚祈祷〉の人間札を使う場合は、生命力に2ポイントのハンディがつきます。



9710.02

Q 特殊能力〈攻守〉を持つ化け物札を攻撃に参加させたところ、相手側の〈麻痺〉を持つ化け物札で防御されました。妖力は3対1で〈攻守〉の化け物札が勝ちましたが、相手から裏返しての〈倒札〉を求められました。〈攻守〉は攻撃に参加してもそもそも〈倒札〉しなくてもよいのですから、〈麻痺〉の影響はないのではありませんか?


A いいえ、〈麻痺〉の判定は有効です。〈麻痺〉はダメージを与えることで発動する能力ですから、ダメージが例え0であっても、受けて生き残れば裏返して〈倒札〉しなければなりません。〈攻守〉はあくまでも“攻撃に参加したことによる〈倒札〉”を免除されるだけであって、他の理由によって〈倒札〉を求められた場合には免除されないのです。


Q 合体している化け物に相手が助っ人の〈降魔〉を使いました。合体している化け物札2枚ともが墓場行きになるのでしょうか?


A 〈降魔〉は任意の化け物札1枚に対して有効な助っ人能力です。この場合墓場行きとなるのは、どちらか1枚だけです。どちらを墓場に行かせるかは、〈降魔〉を出した側が選んでください。 ※〈退散〉の場合も同じです。



Q 〈不可視〉を持つ化け物札を含む自陣の化け物に、相手が全体に影響する効果を持つ助っ人札〈全減1〉を使いました。〈不可視〉の化け物札は妖力マイナス1の効果から逃れられますか?


A 逃れられません。〈不可視〉は、助っ人札の中でも『任意の札を対象とする』能力を持つ助っ人札が場に出たときに、その『任意』の対象にならずに済むという能カです。しかし、全体を対象とする能力には対抗できません。〈一掃〉や〈全減〉、〈全増〉などの影響を受けるということです。



Q 相手のターンの札出しフェイズに出てきた助っ人の〈倒立札〉によって、自陣の〈召喚〉能力を持つ化け物札が〈倒札〉されてしまいました。【防御】フェイズでわたしも助っ人を召喚したいので、今〈倒札〉された札を使って召喚しても良いですか? まだその能力をわたしは使っていないのですから。


A 召喚に使うことはできません。〈倒札〉は、その化け物札が持つ特殊能力は使用済みであることを示す目印です。実際に使っていなくても〈倒札〉しているというだけで、特殊能力を既に使ったものと見なされます。次のあなたのターンで〈立札〉するまでは、休みだと思ってください。



Q 〈転生〉で場に出せる化け物札に制限はありますか?


A あなたの墓場にある化け物札であれば、なんでも構いません。どんな理由で墓場行きになったのかは問われません。ですから、戦闘に負けて墓場行きとなったもの、助っ人能力の〈降魔〉によって置かれたもの、手札が8枚以上になったために自ら捨てたもの、あるいは〈自爆〉で墓場に行ったものなど、なんであっても構わないのです。



Q 序盤の攻防で、〈身代り2〉を持つ化け物札が戦闘に負け、墓場行きになりました。予め20ポイントと決めていた〈生命カ〉はそのとき19ポイントに減っていたので、わたしの〈生命力〉は21ポイントになるのですね?


A なりません。20ポイントより多いポイントは切り捨てられます。ゲーム前にプレイヤー同士が同意した〈生命力〉は絶対値です。ゲーム中に起こるどんな場合にでも、予め決めた〈生命カ〉以上には決してなりません。 ※〈治癒〉の場合も同じです。



Q 化け物札が持つ〈召喚〉能力で(色)が明記されていないものがありますが、その化け物札と同じ色の召喚値を出すのでしょうか。それとも無色の召喚値しか出せないのでしょうか?


A 無色の召喚値しか出せません。各色の召喚値を出せる札は、札にそう書かれているものだけに限られます。



Q 攻撃の化け物札は〈倒札〉しますが、防御に参加した化け物札も〈倒札〉するのでしょうか?


A 〈倒札〉しません。




Q 〈倒札〉している化け物札に対して、〈自爆〉の特殊能力は使えますか?


A 使えます。



Q 特殊能力〈先制〉を持つ化け物札同士が戦うときは、どのように戦闘結果を解決するのでしょうか?


A 〈先制〉は攻撃側だけが使える特殊能力です。防御側の化け物札が〈先制〉を持っていたとしても“持たない化け物札”と同様に扱って解決してください。



Q 相手の攻撃を凌いだときに、自陣の化け物札が〈麻痺〉してしまいました。手札にある助っ人札の〈麻痺回復〉を使って回復させることはできますか?


A その状況ではできません。相手のターン中であなたが行動を起こせるのは【防御】フェイズだけですから、【戦闘解決】フェイズが終わった後には助っ人札を召喚する機会がないからです。また、続くあなたのターンでは、【札出し】フェイズより先に【立札】フェイズがありますので、〈麻痺〉して裏返しに〈倒札〉されている化け物札は、表返って〈倒札〉された状態に戻ってしまいます。〈麻痺回復〉という助っ人札は、あくまで「裏返っている札を表返す」という能力を持つ札ですから、防御の際に受けた〈麻痺〉から素早く回復するためには使うことができないのです。

 今のところ(9708現在)、自分のターンの攻撃で〈麻痺〉を喰らった化け物札を、続く相手のターンの防御フェイズで防御に立たせたい、という状況でしか使い途がないようです。

 「公式ガイドブック」には、「【防衛フェイズ】において、〈麻痺〉を“予測”して〈麻痺回復〉使用できる」と書かれています。この件については、項を改めてこのFAQで説明しています。




Q 憑き物札には『一度憑けると任意に外せない』というルールがありますが、助っ人札の〈退散〉の対象にならないのですか?


A なります。ルールブックには「任意の妖怪札」が対象になると明記されていますので、「敵味方を問わず、任意の化け物札、憑き物札あるいは助っ人札1枚」が〈退散〉の対象となります。もちろん、自分で自分の化け物札に対して使えば、通常なら外れないはずの憑き物札を、交換するのではなくただ外して手札に戻すことができます。ただし、そんなことをして嬉しいかどうかは別です。



Q 〈生け贄〉を持つ札を召喚したときに墓場へ送る化け物札は、〈倒札〉していない化け物札に限られるのでしょうか?


A ルールブックはその点に言及していませんから、〈倒札〉されている化け物札でも〈生け贄〉にできると考えてよいでしょう。すなわちそれは、今強力な化け物札自身を召喚するために使われたばかりの化け物札も〈生け贄〉として捧げることができるという意味ですね。「場に出た時に要求する」というルールブックの表現が根拠となります。もし「場に出る時に」という表現であったならば、召喚値を満たすための札は〈生け贄〉から除外されたでしょう。「公式ガイドブック」には、〈倒札〉している化け物札を〈生け贄〉の対象としても構わないと明記されました。



Q 化け物札として扱われる〈★X〉の助っ人札を〈生け贄〉にしてもよいですか?


A できません。助っ人札は能力を使った後すぐに墓場行きとなりますから、例え生き残っていたとしても【戦闘解決】フェイズの終わりに墓場へ置かれてしまいます。ということは、助っ人札が【化け物召喚】フェイズまで場に残っていることはなく、従って〈生け贄〉に使うことはできないのです。

遊び方