鉢植えの仕方

牡丹の植え替え時期は関東地方ではおよそ9月下旬〜11月上旬が良いとされている。
季節はずれだが苗木を鉢植えしたのでその作業を紹介しよう。鉢植えの仕方は概ね次のようになる。

2月なのに近所のホームセンタの園芸コーナーに牡丹の苗木が陳列されていたので2株買ってきた。
苗木の土を丁寧に落として見るとすでに新しい根が出ている(下の写真)。
植え替え時期としては遅い。根を傷めないように早速大きな鉢に植えることにしたのでその手順をご参考までに記することにしました。

鉢の準備

10号以上の素焼き鉢か駄温鉢を使います。菊鉢の9号でも深さが牡丹の根に合うのでいいと思います。できることなら大きいものを選ぶと水やりが楽になります。私は12号か13号を使っています。鉢の底の裏側に書いてある数字が号数です。
楽焼鉢は水はけが悪いので避けましょう。また、浅鉢は牡丹の根が長いためあまりお勧めできません。
駄温鉢写真):約1000度で焼成した縁に柚薬(写真)が塗ってある。
         素焼より強度はあるが通気性、排水性は素焼の2/3ぐらい。
素焼き鉢:700度から900度で焼成したもの。通気性、排水性が良い。
楽焼鉢(らくやきばち):素焼きしたものに施釉して1200℃〜1300℃で焼成
          したもの。見映えは良いが通気性、排水性が悪い。
鉢のサイズ   9号:直径27cm、10号:直径30cm、
 12号:直径36cm、13号:直径39cm

用土の準備

基本は赤玉土6:完熟腐葉土4。

庭土を使う場合は用土の排水性によって混合が変ります。粘土質であれば完熟腐葉土やもみがらくん炭(もみがら=脱穀した稲の殻)を大目に混合してやります。
菊の用土でもよい。牡丹は多湿を嫌いますから用土の排水性を考慮すればあまり神経質になる必要はない。

私の場合は
完熟腐葉土と庭土3:赤玉土3:鹿沼土2:桐生砂2を混合したものを用意しました。
完熟腐葉土は赤玉土などとは混合しないで用意します。
庭土は鉢が大きいため、購入用土節約のために混合しているものです。

苗木の植え込み

(1)完熟腐葉土を鉢の底に6〜7cm敷き詰め

(2)その上に庭土3:赤玉土3:鹿沼土2:桐生砂2を混合したものを4〜5cm入れて

(3)完熟腐葉土と軽く鉢の中で混ぜ合わせます。

(4)苗木を置いて苗木の周りに(2)の混合用土をスコップで入れる。

(5)しゃくやくの根との接ぎ木部分が2〜3cm土中に隠れる様に残りの用土を使って植え込む。


苗木の保温

冬季の凍結防止と乾燥防止のため用土の上に水苔藁(わら)を2〜3cm敷いてやる。水やりは用土全体が湿る程度にする。
尚、敷き藁は夏場までそのままでよい。

日当りの良い場所に鉢を置いて今日の作業は終了。





Last updated Feb 16 '97