牡丹のFAQ
ひこばえと台芽の区別がつかないのですが、見分け方を教えてください。 (あいさん) |
ひこばえ(蘖) ぼたんの根元から群がって生える牡丹の若芽のことで、通常は養分の分散をふせぐために根元から欠き取る。古い幹を交代させるか、幹を増やしたい場合はそのまま伸ばして少し様子をみる。花後の5・6月に勢いの良い若芽を残して不要の芽を欠き取ってやる。 新梢の芽と同様に先端が丸みをおびている。 |
台芽 台芽はぼたんの接木した台木のシャクヤク(芍薬)の根から生えた新芽のことで、根を傷めないように欠き切ってやる。 |
ぼたんにはよくカイガラムシが発生すると聞きますが、どんな害虫ですか? |
カイガラムシ (イセリヤカイガラムシ)形が貝殻に似ているところから名が付いた。正しくはろう質の有殻種と無殻種があり、日本では400種も確認されているそうです。(関心のある方はネットで調べてみてください。) 葉枝の付け根付近に寄生して樹液を吸収し、放置すると幹が枯れる。 4月から9月ぐらい間での期間が特に発生しやすい。 使い古しの歯ブラシで擦り落とすか、ちり紙で掴み落としてやる。一度はぎ落としたものは再び寄生することはありません。 毎年発生するようであれば冬期に「石灰硫黄合剤の20倍液」をはけ塗りして予防しておくと良い。 |
そのほかどんな虫害や病気がありますか? | |
灰色かび病、うどん粉病、炭素病、ネコブセンチュウ、ハガレセンチュウ、根黒斑病などがあります。一度病原菌に侵されるとなかなか元どうりには回復しません。 発病前、発病初期の殺菌剤として、園芸店などにたくさんの種類が販売されていますから、適切な薬剤を選択してください。 防除策としては広範囲の病害の殺菌予防薬・治療薬として、次の2点をお勧めします。 (1)ベンレート水和剤の1500〜3000倍水溶液。花後に。(予防・治療) (2)ダイセン水和剤の400〜600倍水溶液。4月〜7月に2〜3回位。(予防) カイガラムシが春先多発していたら、 (3)石灰硫黄合剤20倍液を散布または刷毛塗り。葉の落ちきった12月か1月。 |
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灰色かび病 | ベンレート水和剤/ダイセン水和剤 |
うどん粉病 | ベンレート水和剤 |
炭素病 | ベンレート水和剤/ダイセン水和剤 |
根黒斑病 | 植え替え時発見したら、ベンレート水和剤50倍液に10分間苗基部を浸漬 |
テッポウムシ | ダイシストン粒剤 |
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