「税金に付いてちょっとだけ考える」(1998/09/07〜09/16号)
今回のネタはなんと「税金」。
とうとうオタクラがこのネタに手を出すとは。
世も末でんなぁ。
・・・実はオタクラはまじめな読み物だったんですよ、知ってました?

    \(^^;)×(^^;)×(^^;)/

それにしても高いでんなぁ。

源泉徴収なので日頃はあまり実感がないけど、
たまに給与明細をじっくり見ると「うぉ!」と、うなってしまうときが
ありまんがな。

いっそのこと、源泉徴収や物品税を全廃して消費税だけ、
その代わり10%位にすると公平でいいとか思うけど、
そうすると「高収入者が楽になる(可能性がある)」というのも
確かにわかる気もするので、それはそれで困ったことかも知れない。
(「低所得者の負担が増える」という言い分があるが、それはありえんぞ。)

    ・・・いきなり余談・・・

そうそう某社のあれ。
税金払らんくせに70万ももらってる「国民の義務怠り」野郎。
もうすぐ契約解消と聞いたけど、ああ言う奴には、たんまり追徴課税するのが
よろしいぞ。誰か国税局にちくりません?
・・・それよりいかんのは仕事せんくせに給料もらっている「彼」ですか?・・・

税金が高いと言っても北欧の国に比べれば低いわけで、
さらにそういう国では文句が少ない(と思う)わけで、
そういう意味ではおかしいわけですな。
なぜこんなに文句を言われる・言うかと考えれば、
「何に使っているかわからない」というところでしょうな。
単に税金が高いだけではありまへん。

    ・・・

税金が確かに自分の身に帰ってきている、という実感があれば
高くてもそんなに文句は言わないと思う。
現に北欧の国ではそれがはっきり見える。だから文句が少ないのだろう。

ところが日本。
老人福祉と言いながら、年度末にはどうでもいいような場所の工事をしたり、
お役所の不正支出はどんどん出てくるし、公務員はNoパンしゃぶしゃぶだし、
老人福祉が特に進んだ気配はないし(むしろ医療費は上がったぞ)、
それで税金だけ上げると言われても納得できまい。
いや、出来ないぞ!

要するにプレゼンテーションが、予算を採るときにも実施後にもできてないんだな。
どこに使うと言ってないから適当に使うし、
本当に使っていてもその詳細がわからないから
使われているような気がしないとか。
さらに、しばらく経つと不正利用が現れてくるんだから。

どこにどれだけ使ったかを正確に発表する。
不正利用した奴は、裁判無しにいきなり3倍返しの上懲役に入れる。
保釈金による釈免はなし。
嘘の病気で入院も禁止だ!
徹底的にきびしくせんといかんぞ。

もっとも、プレゼンだけのはったり野郎でも困るけど。一応「何をする」だから「どれだけいる」ということを
明確にし、さらに「実績を出す」というのが必要なんではなかろうか。

    ・・・

話は飛ぶかも知れないけど、こういう不正の起こる元を考えると、
日本は結局のところ、自由競争を望まんのだなぁ、と思う。

今さらに規制緩和と叫ぶのは、元々規制が多い=自由でないことだし、
その規制緩和が進まないのは、1つに自由競争ではやって行けない
一部独占業者がそれを望んでいるからだし(これのもう1つの理由は、
規制を口実に業者から甘い汁を吸っている官僚の思惑)。

官僚がいて、賄賂攻勢があって、競争を曲げて・・・だから、
まるで昔のソビエトとか古い中国共産党と同じだな。

自由競争と言うのはそれだけの「強さ」が必要だから、
より集まって辺境理論でやっていこうとする日本人には
そもそも無理があるのかも知れない。
単一民族国家だもんなぁ。
いや、そもそも国際的に通用しない弱体なのを知っているから逃げるのか。

あぁでも、何が何でも「国際か」という言葉で片付けて、
規制緩和をすれば良い、それで景気は回復すると思っているなら、
それはまた短絡的で馬鹿の思考ではある。
逆に、規制と自由をうまく使い分けることで、国内景気を回復させる道は
あると思う。

だからといって、何がなんでも「自由」と言い張るアメリカも
馬鹿だと思うけど。あいつらは「自由」と「我がまま」を履き違えている。
アメリカの言い分は、いつも自国のことしか考えていない。
彼らの言う「国際社会」とは、アメリカのような社会と言う意味に過ぎない。
簡単に言えば、世界中がアメリカの州になれば良いと思っている。
このアメリカ流自由(他人の自分の区別がつかない)が日本を駄目にしている。
これはまた別の話。

ドイツくらいがちょうどなのかな?

    ・・・

最近は大蔵省のあれとか、大手会社のあれとか、
いろいろと不正が出てくるけど、考えてみれば、
今になって行われていることではなく、
以前から行われているが、以前は不正とみなされなかったことなのであろう。
最近になって「不正化」されて、しかも今は特捜の捜査がきびしいから
上げられるのではと。
それでも元々は悪いことである。

今トップにいる連中というのは60代だから、
高度成長期の昭和40年代を30代の働き盛りであった連中だな。
ということは、戦後の復興期をがんばった人間に教えられた連中だ。

戦前の人は、よくも悪くも正義の教育がなされたいたわけで、
まぁいくつかの悪い慣習もあったろうけど、金権で動くようなこともままなく、
やっていたのだろう。昔の政治家は儲からなかったので、
必ず後援者がいて、失敗すると破産することもよくあったようだ。
そこまでの覚悟をして政治に臨んだのだ。国をよくするために。

それは思いこみという話しもあるが、少なくとも税金のムダ遣いではなかろう。
昔の会社の儲け方は税金の仕組みの違いから今の比じゃないから、
接待は企業持ち。まあそれならまだまし。
(それによっていろいろと企業にいいようになって行くのは、今も昔も同じの
悪慣行。)

それが復興期の連中は「がんばればいい」「自分だけよければいい」という
考えで突っ走った。だから他人をけ落とし、回りを省みないことを
し続けた。回りの中には自分の子供やそのための環境も含んでいる。

そのつけが今どばーーーと出ているわけだ。
諸々の環境、子供の問題もそうだが、今の税金無駄使いや
無能政治屋や接待付けが。
自分の利益だけを考える連中が多い。
こういう奴らを一掃しなければ、この国は助からん。

    ・・・

そういえば、逮捕されたりすると「何で俺だけが」という奴、
場合によっては、新聞には「抗議の・・・」と書かれる自滅をするのがいるけど、
はっきり言って勘違いしているとしか思えない。
(しかも1人だけじゃ無く、何人も。大蔵省だけで何人だ?)

本当におのれだけがあげられているとすれば、あげられてない人間のことを
話せばいいのだし、「俺だけ」かどうかはともかく、お前は悪いことをして
いるのだから、その罪は償わなければならない。他人は関係なく、自分が
どうであるかが問題なのだ。
それがわかっていない、しかもあんないい年になってすらである。
まことにもってみっともない。

過激な発言かも知れない。

    ・・・

ちょっとだけ考えるつもりが、いろいろと発展してしまった。
今になってこのよう(公官庁の不正支出も含めて)に出てくるのは、
バブルの後のいろいろな捜査とか、
いろいろな関係で捜査の目がそちらに向けられているからと、
世間の目が今まで暗黙のうちによしとされていたことに対しても
もう一度見直し、悪いものは悪いというという風潮になってきたからで、
これは非常にいいことである。

日本の危機的財政を救うのは、官庁再編成だけでなく、
このような細かい「不正」を徹底的に正すことが重要である。
ちりもつもれば山となる。

逆に、国民も一時的な減税などに騙されず、満足せず、
お役所仕事に目を光らせて、文句をいい続けなければならない。
彼らがちゃんとできるまで。
(子供じゃないのに、ちゃんと出来ないというのがなぁ。)

今のうちに、過去の清算を済ませ、一人一人が公正に
選び、使うようにならなくてはいけない。
21世紀はもう間近だぞ。
子供達に現代のつけを残すな。
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