「京阪の話2」(1997/02/13、04/16、07/23号)
あなたは知っているだろうか、こんな京阪の秘密を。

(1)電車のライトにも、車と同じようにハイビームがある。
通常はハイにしているのだが、対向列車が来たときやホーム通過と
ローに変える。(通過線のある北浜−萱島間は別。)
中には忘れている運転手もいるらしく、眩しいときもある。

(2)特急以外の列車は、途中駅で通過待ちをすることがあるが、
このとき、列車は右側ホームに止まることが多い。特急列車が左側
ホームを行くのだ。
違うのは萱島くらいか。萱島は左ホームが車庫行きなので、違うらしい。
急行が通過するときはちょっと違う。

なぜ右側ホームが多いかであるが、おそらく、列車は発車前の扉確認を
車掌と運転手が両方で行うが、運転席は左側にあるため、そこからすぐ見える
右側に止まるのであろう。

(その後の調査では、出来るだけ直線に近い通過コースを
とっているようにも思える。)

(3)切符購入の現金カード「Kカード」は、そのまま改札には入れられない。
必ず、券売機に入れて切符を買うのだ。
・・・これでは普通に切符を買うのと同じではないか!!
なんでそのまま改札を通らんのだ?今時そんなカード、ほかの
私鉄にはないぞ。

(4)実は昔は今の枚方公園駅が「枚方」駅であった。今の枚方市駅は
枚方東口とかいう駅名だった。枚方の人口が増えてきたときに駅名を
変更したらしい。ちなみに、枚方市駅は京阪で京橋/淀屋橋に次ぐ3番目の
乗降客数が多い駅で(それなのに特急は止まらない)、
今のように高架駅になったのは平成2年だそうだ。
これは、枚方市の広報からの情報。

(5)三条から出町柳までの区間(鴨東線)は、もともとは別会社であった。
それを京阪が吸収合併したのだ(開業前に)。しかし、料金だけは
なぜか特別で、この区間だけ高い。淀屋橋から三条までと出町柳まで、
たった二駅の違いなのに、料金がぐっと上がる。

(6)北浜から天満橋駅の間は実は坂になっている(天満橋のほうが上)。
(7)北浜の先から滝井まではほとんど直線である
(8)北浜駅の駅舎の前面(=列車が入っていくところの面)には「京阪特急」
   という電飾があるが、ほどんどの人からは見えない。

(9)京阪の現在の線は、本線/鴨東線/交野線/京津線/石山坂本線/宇治線
   +あえて付け加えれば、索道線(石清水八幡宮)である。
   このうち交野線は昔は別会社で名古屋(奈良だっけ?)まで延長の計画が
   あったらしい。また、本線では昔は丹波橋で近鉄に乗り込んで京都まで行ってた
   らしい。

・・・などなど。もっといろいろあったような気もするけど、忘れちゃったい。
たまには列車の先頭に乗って見てみると、意外な発見があって面白いでっせ。

京阪には独自の部分が結構ある。「スルット関西」が使えないとか、
関西の大手私鉄で、唯一他の会社との相互乗り入れをしていないとか、
独自路線もいいけど、もう少し、乗客のことも
考えてくれんと。そうでもなくても高くて遅いのだから。
幸い競合相手がいないから存続しているようなものの、そうでなかったら
とっくにつぶれとるんちゃうかいな。

がんばりや、京阪。

        ・・・お楽しみ、京阪の秘密シリーズ・・・

(1)楠葉(枚方)行き準急は、萱島をに着くと、内部的には各駅停車となる。
運転台にあるプレートをそれまでの準急から各停に変更しているのだ。
ちなみに、京橋駅ホーム先端には、「準急守口停車」というプレートもある。
朝9時以降の準急は守口に停車するからだ。
(夜8時までは「急行/準急守口停車」書いてある。)

(2)6000系車両は、1984年のローレル賞受賞車両である。
他にはあるのかな?(ローレル賞とは、鉄道友の会の会員が毎年
投票で決めている賞で、一番のものには「ブルーリボン賞」を、
優秀なものには「ローレル賞」を決める。ちなみに、阪急京都線の
6300系特急車両がブルーリボン賞をとったのは昭和50年である。
もう22年も前のことになるのだ。ついこのあいだのことと思っていたのに。)
今度の9000系車両は何か賞がとれるかな。

        ・・・

祇園祭の日、京都までは京阪特急で行ったが、
そのとき初めて2階建て車両に乗った(2階)。

編成自体は古い3000系と呼ばれる特急であるが、ハイデッカー(2階建て)
部分は新しいため、車内はきれいである。

2階は結構高い位置にある。階段などがあるためと天井が低いために
少々狭く感じる。座席は最新の9000系と同じセミセパレートタイプで
本読み用のライトまで付いている。
無料で乗れる特急としては最上級ではなかろうか。

それと、2階は高い位置にあるせいか、非常に静かである。
走行音(ガタン、ゴトン)がほとんど聞こえない。
眠る、話をするにはいいかも知れない。
このときは、たまごっちか何か、ピッピ鳴らすおばはんがいて、
ああいう音って結構耳につくから、いやだったけど。

1階部分はよくわからないが、逆に低い位置にあるため、
線路が近くてそれはそれでおもしろいかも知れない。
ホームでは、女の人の足を下から見上げるようになるので、
それはそれでいいかも知れない、などと思ってはいけないような気がするが、
後学のため一度は乗らねばなるまい(スケベ)。

そうそう、特急なら淀屋橋から樟葉まで25分で行ける。
急行は35分、準急は43分もかかるのにである。
いかに京阪の特急が優先されているか、逆に言えば他の車両が遅いかがわかる。
何とかしてくれ、京阪。
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