「マーフィーの法則じゃないけど」(1998/01/14〜02/02号)
ちょっと前にはやったことに「マーフィーの法則」というのがあった。
いろいろな例があげられていたが、結局のところまとめて言えば、
「失敗する可能性のあるものは失敗する」
ということである。
人間の潜在認識というものは恐ろしいもので、
一度その可能性を知ってしまうと、それを払拭しようとしても、
知らず知らずの間にその影響を受けてしまうのである。
逆に言うと、うまく潜在意識に訴えれば、うまく行きそうにもないことを
行かしてしまうこともできる訳で、「自分には絶対にできる」
と信じて疑わないことは、それはそれで意味がある。
決して脳天気だと言うわけではない。
・・・そういう話はちょっとおいといて、マーフィーの法則もどきは
いろいろと作れそうなので、考えてみた。
残念ながら、これは私の作品だけではない。おもしろそうなものを
いろんなところから引っ張ってきた。
・・・
ジョーンズの法則
「窮地に笑えるものは、責任を擦り付ける人をすでに思い付いている」
どっかで聞いたような話だな、ねぇ。
某社の方針
「保証期限を過ぎると壊れます」
It's a S○NYですか?(伏せ字になっとらん)。
噂によると時限破壊回路が入っているとか。
よく壊れる会社3Sってあるからなぁ。
(SONY,SHARP,SANYO;私自信はSHARPで壊れた経験は少ないが。)
最初から壊れてますは「C●MPAQ」。安いなりか。
・・・おっと、ここで何やら通信が・・・
「組織変更は許しません」
「高い割に機能が足りないプログラムですが、追加にはさらに多額の費用が必要です」
「Windows-NTは優秀なスクリーンセーバーです」
「WORD97がインストールされるとWORD95は二度と使えなくなります」
・・・
バックアップに関する法則
「そろそろバックアップしようと思った半日後にクラッシュする」
実体験が何回か・・・(T_T)。
バッグアップとっている最中にというのもあったぞ。
しかも重要な奴が(T_T)。
ファイル使用率に関する逆説
「使わないと思って消したファイルに限って途端に必要になる」
プログラムにも言えますな。
ごみ箱を信じちゃいけないよ。
間違って上書きして消したことも多いな。やはりファイル操作にも
プログラム作成にもリビジョン管理が重要だな(技術用語)。
仕事引き継ぎ不可能原理
「次に来る人に引き継がせたいような良い仕事をする人ほど、
引き継ぎに熱意を示さない」
誰のことだ?私は個人的には出来ることはすべてしたはずだけど、
馬鹿上司が引継無用と判断したんだから、意味は違うけど。
まあ「余りに嫌な仕事だけが残っているので次の人が来ない」
でしょうな。それでもどこぞから部長は来るようだけど。
上司がいなくてもちゃんと自主的に考えて行動しろよ(励まし)。
大学における学識伝達不可能原理
「先生の言うことがよく理解出来る学生は、元々先生の言うことを聞こうとしない」
某社J部の場合は「部長の言うことをよく聞く部員は、元々自分の考えを
持たない」でしたな。いや、「元々自分で何も出来ない」かな。
人の3倍働く・・・もとい、人の3倍かけないと同じ仕事が出来ない
やつとか。
業績不確定仮説1
「仕事をしても別の人がしたことになっている」
部下の成果を自分のものとし、自分の失敗を部下のせいにする。
いや、仕事したはずがやったことになっていない、というのもあるな。
逆に、やってもいないことをやったように言ってたやつもおるけど。
それをそのまま評価する馬鹿上司も。
業績不確定仮説2
「忙しい人ほどすべてをこなせないので評価は低く、
暇な人ほどすべてをやりあげられるので評価が高い」
人の3倍働く奴、平日集中できないから休日出勤する奴、
歯とか腹とか足の裏まで慣らしながら仕事する大道芸人兼似非SEとか
いろいろ(?)いましたな。
同様に「良く出来る人は勉強している暇がないので情報処理試験に通らない」
というのがあります。「半年も研修受けてるくせに合格出来ん奴なんて
クビにしてしまえ!」某SKにいる時にはそう思いましたな。それでいて
ボーナスが同じ。最初の年にぶち切れた私は、その後精進して4年目で
辞めましたとさ。今は昔の物語。
データ量と信頼性に関する法則
「余りに十分なデータを示して自分の仕事の優位性を主張する人ほど怪しい」
これは人以外にもあてはまるな。MS社の宣伝とか。
MS社の宣伝には公然と嘘が書いてあるので注意。しばらくすると
書き変わっていたり消えたりするので、変化を見ているとおもしろいぞ。
表現力と信頼性の逆比例
「見事な表現ができる人ほど嘘つきである」
これって、奴のことですか?
私は話下手です。
話をするとボロが出るので無口になるわけです(真実だ!)。
造語数と独創性の反比例
「聞きなれない造語をたくさん使う人ほど研究の独創性は小さい」
ソフトやハードにも言えたりして。
NTの用語なんてそれはもう(以下、知っている人だけ笑え)。
専門用語数と認識度の反比例
「専門用語をたくさん使う人ほど実はそれに関する知識が少ない」
よく理解していれば、誰にでもわかる言葉で話せるはずだから。
別に具体的な誰かを指していっているわけではないぞ。
テレビに出てくる大学教授やら評論家の中にはそういう奴らが多いという話。
後追い法則
「誰もやっていない研究だと思って始めるとすでにやっている人がいる。
誰かがやっていると思ってやらないと誰かがあとで一番乗りをする」
私は研究者じゃ無いから解らないけど、そんなもんですかね。
計算機のコストに関する逆説
「計算機が故障する確率はその値段に比例する」
高いほど壊れやすいと言うことね。
必ずしも当てはまらないけど、複雑な回路をもつものほど部品が多い
わけだから、故障する確率は高くなるのは解る。
1つ1つは100年に1度しか壊れない部品だけから作られている
物だとしても、1200の部品があれば、故障する確率は1/12年
に1回=1月に1回は壊れるという計算になるからね、確率上は。
計算機における汎用=無用仮説
「コンピューターが汎用であるということは何にも使えないということである」
汎用機=無用機ってことか?ということは、AS/400って・・・。
それだけを触っているプログラマーって・・・。
2001年RPGプログラマー不要説を唱えたい響子の頃(違うぞ)。
(2000年対応が終わったら後は無用という意味。)
ユーザーインターフェース到達度と使いやすさの反比例仮説
「ユーザーインターフェースに凝れば凝るほど使いにくくなる」
アイコンなんて、結局使いもんにならんと思うぞ。
人間はなぜ象形文字から、記号文字へ移ってきたと思ってるんだ?
最近はバルーンヘルプがはやりだけど、あれなんてまさにこれ。
パソコン不要説1
「投資額に見あった動きをしているパソコンは平均すると97%である」
97%なら良いと思うけど、もっと低いんじゃないか?
パソコン不要説2
「投資額に見合った動きをさせられているパソコンは平均すると3%である」
要は、使いこなせていないと言うこと。
メイルしか見ん、ソリティアせんしかせん奴にPentiumマシンなんかいらん。
ハードだけでなく、ソフトにも言えるけど。
Windows上のあんな多機能なソフト、使いこなせる人いるか?
逆に言えば、DOSマシンでも使い方を間違えなければ、いまでも十分役に
たつ。要は心がけ1つ。
クロック数に関する通説
「クロック数はそれより絶対速くないという目安である」
よくCPUのクロック数が倍になればマシンの速度も倍になる
と思っている人がいるけど、そんなに甘くないよ。
コンピューターはCPUだけで動くんじゃないから。
Windows95なんて腐っているから遅いしね。CPUが泣いてる。
・・・
コンピューター業界は今は不景気だけど、ちょっと前までは買い替え需要で
好景気だった。ソフトが出来が悪く遅いのをマシンが遅いからのように
嘘を付いて買い替えさせたツケが来たようなものだから、自業自得のようで
同情する気になれない。マイクロソフトは世界一の嘘つきだけど、
嘘をつかんと需要を喚起できないコンピューター業界のあり方も悪いよな。
嘘をつかず、本当の技術力で勝負してほしいと思う今日この頃。
・・・
値下げタイミングに関する法則
「買った次の週にパソコンの値下げが発表される」
うぉ!
店を出る前に古くなると言う話もある。
そうでもいいけど、αンドは結構安い。MOメディアに至っては
日本橋より安いので要チェックだ。
パソコン購入に関する法則
「パソコンの新製品をよく考えないで買うと失敗する。
よく考えていると次の製品が出る」
要は踏ん切りなんですけどね。早く買って長く使って、早く慣れる。
これが肝心。
パスワード変更の法則
「パスワードを変えると忘れる。メモに書くとそのメモをなくす」
元々覚える気がないのか、記憶能力がないのか、
変更したことすら忘れてる奴がいたっけなぁ。
今思えばアホの巣窟だったのかも。某社は(問題発言)。
メイルとプライバシーに関する逆説
「大事なメイルを読んでいるときほど、いちばん読まれたくない人が後ろに
立っている」
実感。盗み見てた奴もおるようだけど(禁句)。
マニュアルの読み方に関する法則
「マニュアルのうまい読み方は、なにが出来ないかを素早く読み取ることである」
後、オンラインヘルプは使える奴が見る、というのもあるな。
そもそも使えない人はオンラインヘルプすら見ないのだ。
どこぞでオンラインヘルプ付けたら教育はいらん、と言った
馬鹿がおったなぁ。
バグ永久繁栄則
「バグがひそんでいれば必ず悪さをする。
バグのないプログラムはこの世に存在しない。」
だから、それを知り、うまく回避して使っていくことが必要なわけ。
「なんで?」とか言っていつまでも聞き続けるのは「大人」らしくない。
某社おばはんとか。バグは回避して使うもんだよ。文句言い倒しても
始まらん。そんなに文句言いたいなら世の中の仕組みに付いて文句を言いな。
プログラムの手間削減のための金言
「プログラムを1つ書けば計算の答えがわかる。
2つ書くとどちらが正しいのかわからない。」
私は1つしか書かないので当てはまりません。
そんなに何種類もアルゴリズムを思い付かないから(^_^)。
プログラマの定義1
「プログラマのエキスパートとは小さなバグを1つも作らず決定的な欠陥の
含まれたプログラムを作る人のことである。」
はっ、私のことか?
プログラマの定義2
「よいプログラマは、わざとバグを残して、その修正の仕事も残しておく人である」
マイクロソフトや歯医者にもあてはまるらしい。
マイクロソフトはバグ付きソフトを出して、修正費用で稼いでいるという
噂もある(噂じゃなくて真実だ;スペシャルエディションなんて名前で
売ってやがる)。
バグの悪質度に関する仮説
「すんなりコンパイルを通ったときほど悪質なバグがひそんでいる」
たまに例外があるけど、経験上、言えないこともないな。
プログラマ責任転嫁法則
「バグはプログラマの最後の避難所である」
「それは仕様です」で逃げるという手もある。
エラーというものは、プログラム上欠陥があるのを隠すために出す、 という話もある。
窮地のプログラマに関する法則
「せっぱ詰まっているのに平然としているプログラマは、
すでに原因をシステムのバグにすることに決めている」
うぉ!これについてはいろいろと・・・(^_^;;)。
でも、動転してもしかたないもんなぁ(開き直り)。
パニック時における最悪選択仮説
「システムがパニックになると人は最悪の選択をする。
システムの自動化が進めば進むほどその確率は高くなる。」
某社がNetwareやめてWindows-NTを、cc:MailやめてExchangeを入れるなんて
まさにこれの典型。
落ちつこうね、みんな。
新しいテクノロジーに関する法則
「計算機を使いこなす一番良い方法は、使いこなしている人を友人に
持つことである。」
これはいつも私が言うことだね。
ということは、私を友人にしても駄目ということか?(T_T)
コンピューターと人間の幸福に関する金言
「コンピュータとともにいると気がいちばん幸せな人は不幸せな人である」
いわゆる「パソコンオタク」のことですな。
計算機に関する人類3分類
「計算機に対する考えで、人は3分類できる。
計算機は難しいと思う人、計算機は簡単だと思う人、計算機は簡単だと
思おうとしている人だ。」
これは実際にそのようですなぁ。
買うだけ勝手も床の間の飾りものにしか出来ない人もいるのは、
何か「使っていないといけない」様な脅迫観念にかられて買ったけど、
やっぱり難しくて・・・何でしょうな。
「何にでも使える」と思わないで、「これだけに使えれば良い」
と思えば、そんなに難しくはないんだけんどね。
WORDと一太郎の評価における通説
「WORDをよく知らない人ほどほめる。一太郎をよく知らない人ほどけなす。」
Windows−NTとNetwareやUNIXの関係もそうかも。
ちなみに、WORD97はバグだらけです。簡単操作でよくふっとびます。
(図形描画をたくさん入れた文章を作ってごらん。)
うちも最初使ってたけど廃止させました。今はWORD95と一太郎8。
ウイルス対策のためにも有効ですぜ。
急用の法則
「忙しいときほど急用が入る」
「急いでる」って言われても、「こっちもいそいどんねん!」
と言いたくなること多数。「やってくれない」と言われるのはいいけど、
陰口はたたくなよ。
・・・おまけ・・・
オタクラ原稿の法則
「忙しい時ほどネタが良く思い付く。暇な時ほどネタが出ない。」
同様に、「忙しい時ほど書きたくなる。」というのもある。
困ったものよのう。ほほほ。
・・・
・・・ってなわけで、みなさんもいろいろと作ってみましょう。
作ったら発表してね。
参考文献:
Oh!X 1993/10 知能機械概論〜お茶目な計算機たち〜