「宿紹介」
(2004/03/29号)
{宿紹介}

        「直方いこいの村」

        福岡県直方市大字端686
        0949−24−0703

        http://www-fu.magma.ne.jp/~no-ga-ta

        10畳和室 洗面、トイレ付き
        1泊2食付き
        8900円位
        (部屋¥4700+夕食¥2000+朝食¥1000+奉仕料10%+税)

大分県は直方と言うところにある宿である。
直方は小倉から博多方面に鹿児島本線で黒崎と言うところまで行き、
そこから筑豊本線で飯塚方面に乗り換えて直方駅で降りるか、
小倉から高速バスとか、日豊本線で行橋まで行って、平成筑豊鉄道に乗って
とか、まあいろいろな方法で来ることが出来る。
なぜ来るか?と聞かれると困るのだが、私の場合は仕事であった。
直方には焼き物(高取焼)があるので、その筋の人は知っているのではなかろうか。

このいこいの村は、駅からタクシーで15分位の山裾にある。

いこいの村というのは、財団法人日本勤労福祉センターがやっているもので、
いわゆる公共の宿の一種である。
私は今回初めて知ったが、全国にかなりの数あるようだ。
特に福岡県は4カ所と多い(たぶん都道府県別では最多)。
(http://www.kinrou.or.jp)
誰でも利用出来る。

発表的には前後するが、実はここに泊まる1月前に九州に旅行に行ったのだが、
そのときも公共の宿ばかり泊まった。
最近は公共の宿が軒並みよくなっているが、ここも良い。
夜食も2000円で十分な量と質がある。
(2000円のコースは、メニュー的にはありきたりだけど。)

ここには温泉もある。
24時間ではないが、夜は23時まで朝は6時から9時まで入ることが出来る。
ミネラル温泉とか書いてあったが、かなりぬるっとした感じがするので、
アルカリ泉かも知れない。光明石と書いてあった気が・・・。
(実はここの温泉に関する記述がほとんど無い。風呂場の入口の横に
ちょっとだけ書いてあった位。光明石についてはここ↓
http://outideonsen.com/index.htmに説明があった。)
あんまりぬるぬるするので、石けんが洗い落とせているかどうかが解らない
くらいである。

大浴場にはジェットが、横には泡風呂、森林浴ミストサウナなるものもある。
(温泉を噴霧しているようで、臭いからして森林の出す香り=フィトンチッド
を混ぜているようである。そういうサウナなので普通のサウナより
「比較的」低温であるが、私には十分熱かったし、少々むせる。)
さらに露天風呂もあって、至れり尽くせりである(何が?)。

ここのおもしろいのは、サウナ以外に温度計が設置されていることである。
大浴場は35度、泡風呂は40.5度、露天風呂は42.5〜.9度とあった。
でも露天風呂もそれほど熱くは感じなかったが。

あまりに気持ちいいので、本当はもっと入っていたかったのだが、
これを書いているころの私は非常に体調が悪くて、お風呂でよく貧血を起こしており、
この時も起こしそうだったので早めに出た(それでも30分は入ってたのかな?)。
特にサウナが1分持たなかったのが一番残念。代わりに朝からまた入ったのだが。
そうそう、この日の夜は人が少なく、特に風呂は1人だったので露天風呂と大浴場で
泳いでいたのは秘密でもなんでもない。大浴場で泳ぐのは決まりでしょ?(^_^;)

そういえば、部屋の水道も温泉水のような気がする。
手が少しぬるぬるする。
と言うことは、冷泉?
(でも入湯税は付いてなかったなぁ。入湯税についてはここ↓に詳しい。
http://www.c-c.co.jp/onsen-2.htm。ここの最後にある「町の中のたった1軒の
健康センター」での例外になるのかな。)

先の九州旅行でも温泉三昧したが、やはり温泉は良い。
疲れが取れる。
仕事の出張で泊まる宿は、多くがビジネスホテルで私には
ベッドで窮屈&臭いで寝られずに疲れる一方なのだが、
こういうところなら畳みで布団でゆったり&温泉でのんびり出来て良い。
でもって、値段が安いので2食付けても会社の規定の宿代の範囲に税抜きなら
収まるのでなお良い(税込みではわずかにオーバーするが許可してもらう^_^;)。
こういう出張ならまだ我慢出来る。
(出張自体は嫌いではないのだが、いつも宿で疲れるので嫌になるのだ。)
久々に泊まりの出張で熟睡出来た(朝寝坊しかけた)。

駅からここまでの間に、山頂に熊笹が生えるという(で、
冬場はそれが枯れるのではげ山に見える)変わった山があった。
900メートル位だが、日本海まで見えるほど展望がよいらしい。
2時間位で登れるとか。
私はこのくらいの軽い山登りが好きなのだが、また機会を見て来たいものだ。

        おすすめ度      88%

書き忘れていたが、建物は新築なのか綺麗(部屋もあまり臭くない。
基本的に畳部屋はあまり臭くならない。畳みが臭いを吸着するのだろうか)。
部屋も華美ではなく質実剛健でよろしい。
部屋には普通のタオルはあるが、バスタオルはない。
宿泊者はフロントで¥210(税込み)で借りることが出来る。
まあ、バスタオルだけは持って行っておいた方がよいだろう。

その他部屋にあるもの。
歯ブラシ、お茶。お菓子。
ドライヤー。
というところ。
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(本誌未公開新ネタ)
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        「なるみ旅館」

        大分県 宇佐市 四日市 1441−2
        0978-32-0147

JR柳ヶ浦駅からタクシーで1750円くらいの距離にある昔ながらの旅館。
私は畳部屋でないと寝られないたちなので、そういう条件で探していて見つけた。

昔ながらの旅館ということは当然古い作りである。
部屋風呂・トイレなんぞない。洗面所は一応各部屋にもあるけど
ドライヤーなどはない。
当然テレビが古くて写りが悪いなどと文句を言ってはいけない。
最近のきれいな宿やビジネスホテルに慣れている人はとまどうかもしれない。
持ち物としてタオル、歯ブラシは必須である。
(宿内での発売はない。ただし、近所にスーパーがある。)
そうそう、部屋にお茶はある。
浴衣はあったはず。

お風呂は岩風呂。温泉ではないが、一応足は伸ばせる。
でも一度に入れるのは3人までかな。
(家族の方も使わる。)

やはり畳み部屋は少々古くても良い。
古い割にはいわゆるヤニ臭さは感じない。
畳みと木の部屋が臭さを消すからか。
(単に隙間が多いので空気が流れているだけという説もある。)
ビジネスホテルはほとんどが臭くて安眠できない。

1泊2食付き税込み5700円(食事なしでも実は同じ)。
食事はこれと言って特徴はないが、悪くない。
ある意味家族的な食事である。
女将さんの対応もよい。何度か使っていると覚えてくれる。
空いてさえいれば連泊も可能(私は連続4泊を初め10泊以上してるはず)。
個人的にはお好み。

全国八幡社の総本山、宇佐八幡宮へは車でちょっと。
宿のすぐ近くにタクシー会社があるので、交通の便は悪くない。

        おすすめ度      76%

全ての人にお勧めできるわけではないが、私のように畳でないとだめとか、
YHに泊まるのに何の抵抗もないような人はどうぞ。

比較的よく空いている宿ではあるが、
再編集しているちょっと前(2004/4)は泊まれなかった。
後で近くの宿で聞いた話では、中津に出来るダイハツ工場の
工事の人が多く泊まっているので、この辺りの宿は空いてない
ということであった。
(柳ヶ浦はJRなら特急で中津の次の駅。)
工事関係は儲かりはするが、時間的に厳しいので大変だそうである。
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(本誌未公開新ネタ)
{宿紹介}

        「かんぽの郷(さと)宇佐」

        大分県 宇佐市 川部 1571−1
        0978-37-2288

JR柳ヶ浦駅からタクシーで1200円くらいの距離にある
簡保の宿。館は比較的新しい。

部屋は2種類で、洋室はいわゆるビジネスホテルと同じなので良くないが、
和洋室(畳部分とベッドがある。畳に布団も敷ける)は広くて良い、でも臭い。

タオル、歯ブラシはあり。浴衣も。
部屋にお茶もあったかな。

お風呂は大浴場で温泉。
泡風呂、ジェット風呂、露天など何種類かある。
朝からも入ることが出来るが、朝から入ると出られなくなる(^_^;)

1泊朝食のみ6000円からで、夕食は2500円から。

        お勧め度        76%

本来もっと高くても良いはずだけど、部屋が臭いのが難点。
(4泊以上しているが、この臭いのがいやで最近は泊まってない。)
是非とも禁煙部屋を作って欲しい。

ここは人気があるのでなかなか取れないこともある。
ホームページから空き室照会が出来るので、調べてから
電話するとよいだろう。
(もっとも、ホームページでだめとあっても、電話してみると
キャンセルがあったりして泊まれることもある。)
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(本誌未公開新ネタ)
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        「YH山国屋」

        大分県 下毛群本耶馬渓町曽木933−1
        0979-52-2008

JR中津駅からバスで35分、620円くらいの距離にあるYH。
(バス停からは歩いて2分ほど。)
少なくとも昭和初期からある古い宿。
その昔(昭和24年)には昭和天皇や高浜虚子が訪れたことがあるという。
(写真が飾ってある。)

耶馬渓という、奇岩や青の洞門という僧禅海が18世紀中頃
ノミだけで30年掛けて彫り上げたというトンネルがある場所の中にある。
残念ながら私は仕事の関係でしか泊まったことがないのでそれらを
ゆっくり見たことがないが、なかなかなものらしい。
宿からは、ここの名前の由来になっている山国川の音が聞える。

ここも当然畳み部屋。10畳くらいか。
で、古い割にはいわゆるヤニ臭さはほとんど感じない。

部屋風呂・トイレなんぞない。洗面所はも集合で2カ所ほどだけ。
持ち物としてタオル、歯ブラシは必須である。
(宿内での発売はない。近所にスーパー等もない。必要なら駅前で買う。)
部屋にお茶はある。
浴衣もあったはず。

お風呂は極普通。一応足は伸ばせる。
(家族の方も使わる。)

食事は目立った特徴はないが、全体においしい。
純和風でもないが、和の食材は昔食べた懐かしい味でおいしく、
前回泊まったときの食事では山菜の煮付けが特においしかった。
量は私にはかなり多い目。

1泊2食付き税込み4800円。

        おすすめ度      80%

駅から遠いのが難点か。
そのバスも朝数本と夕方数本を逃すと日中はかなり少ないので要注意。
(基本的に通学バスなのだ。)

先に照会のなるみ旅館が2004/4頃満杯なのは
ダイハツ工場工事のため(であろう)と教えてくれたのはここ。
本来ならダイハツ工場は中津にできるから、こちらの宿の方が近く、
事実宿泊予約も来たそうだが、ここのおばあさんはそういう騒々しいのが
もう体に堪えるので受けなかったらしい。工事の人は3交替で朝が早くて夜が遅く、
3食必要だからだそうである。
子供の養育費が必要だった頃はいくらでも受けたらしいが(YH全盛の頃はそれこそ
廊下での泊まりでもいい人もいたくらい)、子供が手を離れた今は
自分らが暮らしていくのに必要なだけで良いと。
そんな話も聞かせてくれた。
こういう静かな宿はそれで良いのである。
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(2004/09/13号)
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        「かんぽの宿 福井」

        福井県福井市渕町43−17
        0776−36−5793

福井市にある簡保の宿。
出張時に、畳の部屋を探していて見つけた。
いきなり余談であるが、福井は、永平寺など観光地近くには
畳部屋を持つ宿があるが、福井駅前には少ない。

場所ははっきり言って非常にわかりにくい。
私は自動車で送ってもらったが、地図を見ながら言って、しこたま迷ったあげくに
何とかたどり着いた。
いや、実は看板自体はたくさん(付近に50枚も)あるらしいが、
これが夜には見えないのだ。
(翌日同じ道路を通ったら大きな看板があることに気がついた。)

福井駅から南西の方向にあるおさごえ山という山の山頂にある。
福井駅からも送迎バスが日に2本だけ出ているが、
基本的には車かタクシーの利用となろう(約15分)。
歩いてはかなり大変だと思う。

館は比較的新しくきれい。
お風呂は大浴場だが温泉ではない。
男女のお風呂が1日ごとに入れ替わる。
夜は夜景が、朝は緑が見える。
福井の夜景はこれと言ったものではないが、
山頂にあるだけによく見える。
緑に囲まれて、手足を伸ばして入るお風呂はいいものだ。

食事は夜食は2625円(税込み)〜である。
私は2625円のを頼んだが、ぱっと見より量は多かった。
この日のメニューは以下の通り(日によって若干異なる)。

        手作り豆腐;自分で豆乳ににがりを入れてその場で作る
        刺身3種
        たこの刺身からし酢みそ和え
        アサリのしぐれ煮
        何とかナスの煮物
        おつけもの類4種
        ご飯
        お吸い物(はまぐりとそうめん)
        マンゴープリン

普通の夜定食のように思うかもしれない。
んがしかし、味がすばらしかった。
特に、たこと醤油昆布(と言えばいいのかな?)、マンゴープリンがよかった。
わたしゃ、初めて醤油昆布がおいしいと思った。
本当の昆布のうまみがあふれていた。
それと、豆腐に付け合わせるいろいろなものの中で青ネギ芥子みそがおいしかった。
1つだけ難点をあげるとすれば、ご飯がほんの少しぱさついていたかな?
というところ。時間が少し遅かったので、蒸れたのかもしれない。
まあ、ほかがよかっただけに、比較的悪く感じたというだけであって、
他の宿の食事に比べればまし。

朝食はバイキング。しかしこれもただ者ではなかった。
朝のバイキングでおいしいと思ったのは初めてかもしれない。
地元の特産品も多くあり、目移りした。
鮭やだし巻きはその場で焼いている。これも初めてだ。
味付けは全体的に薄味。私は基本的に薄味指向なのだが、
その私をして「薄い」と思ったのだから、だいぶ薄いといえる。
その分素材の味に自信があると言うことだろうし、
濃い味を薄めるのは難しくても薄い味に上乗せするのは楽なので
問題ではない。

そうそう、もう1つ特筆すべきは、サラダの野菜が甘かったこと。
最近の野菜はほとんどが農薬漬けで苦く、特に弁当類や店や宿で食べる分では
ひどい有様だが、ここのは本当に甘かった。
キャベツもそうだしプチトマトの甘さもそう。
些細なことのようで、今では特筆すべき事なのである。

福井に来ていつも思うのは、食事がおいしいこと。
特に海産物はそう思う。
食事が豊かなことは精神的な豊かさを物語っているので、
とても良いことである。

部屋は空いていれば和室も選択可能。
6畳くらいだが1人では十分広い。

設備。
タオル(大小)、歯ブラシはあり。
目覚まし時計、テレビ、冷蔵庫、体脂肪計(これはお風呂にもある)。
お茶請け菓子(3種;2つはお菓子と言うより昆布茶。)
体脂肪計があるとついつい計ってしまうのだが、
最近は、と言うより以前からだが「肥満」領域から脱却できない。
体重は減っているのにそうだと言うことは、脂肪は減らずに筋肉が減っている
と言うことであろう。非常にいけない傾向である。

朝夕食付きで9700円。
夕食抜きで7000円程度。
かんぽの宿なので、郵便局の簡易保険に入っている必要あり。
(入ってないと高くなる。一度でも証明したら、後はどこでも使えるカードを
くれるんだけどね・・・ってもらったのにいきなりなくしてしまった。)

        おすすめ度      89%

ネックはやはり場所か。

そうそう、感想をアンケートに書いて出したら、早々に支配人から
手紙をいただいた。ちゃんと書いた内容に沿っていたので
ちゃんと読んでくれているようである。
(看板の数が50というのもここに書いてあった。)
そういう点でも好印象。
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