「たなか」(2002/02/01、02/04号)
「たなか」である。
とうとう外務大臣を首になった「たなか」である。

今回の事件に付いては、どっちが言ったいわないと言うことが
表面の問題にされているが、
外務省官僚や一部の俗(族よりこちらの方が正しい)議員からすれば
旨く口実を付けた追い払いであろう。

いかに中央政界において、旧態依然を望む声が高いかである。
これで外務省は元に戻るであろう。
やれやれ、また税金の無駄使いをするんかい。

この件に付いて、こういう読みをするのは当然私だけではない。
それどころか、大方そういう見方であろう。

この件でかきけされてしまったが、大橋巨泉も辞職した。
民主党執行部が腐っていると言うことであった。
自民のような腐り方とは違うのかも知れないが、
国のことを考えていないと言う点では同じか。

何も辞職せんで党を離れればいいだけ、と思うかも知れないが、
おそらく、比例代表で出ているので離党=辞職ということであろう。
次回の衆議院選挙で無所属で出てくれるのではと思っているのだが。

以前中村敦夫議員も怒っていたが、
本当のことをいう人、正直にやろうと言う人がほされてしまう。
それが今の政界のようである。

自分の既得権益を守ることしか考えんような奴らは全員首にした方が良い。
誰がそうであるかを見極めるのが難しいなら、
連続3回以上議員をしたらいかんとか法律で決めたらいい。
地方公務員には同じ職場に2年以上置かないと言う
原則があるところもあるようだが(同じ所に長くいると
癒着が起こるから)、同じような決まりを国会にも取り入れるのだ。

そんなこというと「長くやっていないと解らんこともある」などと言う
奴もいるかも知れないが、国としてみれば、癒着と刷新を考えれば刷新の方に利がある。
引き継ぎばかりでは作業が続かないかも知れないが、
そこはうまくやる必要があるはずだ。

新潟県西山町、そう私の田舎(の隣町)は旧新潟3区は田中角栄のお膝もとであり、
今は田中真記子の支持基盤である。
今回の件でここが怒らないわけがない。
「自民党が一番まし」と真記子は行っているが、その自民党ですらああなのだが、
ここは1つ「新党田中」を立ち上げて欲しいところ。
追随する者は多いと思うのだが。

    ・・・「後釜」・・・

田中真記子女史の後釜は環境庁長官の異動となった(川口)。

ここに大きな陰謀を感じる。

    「女性大臣の後だから女性にしておけ。」
    「環境大臣だから外無関係には疎いだろう」

まあ、間違いないところであろう。
小泉はこれでうまく収めたつもりだろうが、
結局は俗自民党&外務省の意向に沿っただけであり、
いくら小泉支持の連中もやがてはそのことに気づくだろう。

「痛みを伴ってでも改革する」と言ったのは良いが、
結局「痛み」だけ国民に押し付けて消えていくのではないか、
そういう気がしてならない。

考えてみれば、自民党の3大支持層はみんな浮き世離れした連中である。
医者は診療報酬が引き下げられない限り、患者の自己負担が上がろうが関係ないし
(診療報酬引き下げには営業時間短縮で対応すれば良い。事実、うちの近所の病院では
一部に午後の診療を一切しなくなるなど極悪診療所も出てきた)、
農民は米さえ買い上げてくれれば文句は言わないし、
経済団体はいつまでもバブルの夢を追いかけているだけ。
現実の今を見つめている奴らはいない(暴言?)。

一方で、今だアメリカを理想もしくは目標としている馬鹿経済学者の多さ。
単なるミーハー学者としか言い様がない。

アメリカは実験台だ。その成果だけをうまく採れば良いが、
模倣は日本をアメリカ化するだけである。
経済だけでなく、人の心の荒み、犯罪までも写してしまう。
日本をあのような国家にしてはいけない。

日本には日本にあった改革がある。
昔とは事情が違う部分はあるとは言え、昔から学ぶべきところもあるはずだ。
手本は内にあるかも知れない。

この手の話は書き始めると尽きないが、短時間ではうまくまとめられない。
一度ゆっくり時間をとって書かなければならないであろう。

(ほんま、執筆活動に専念したいわ。許されるならね。)
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