「賞味期限」(1996/03/11号)
最近、食品の製造日と賞味期限の表記が品質保証期間などという表記に変わった。

まだ良心的なところは旧来の方法で表記してあるが、
多くのところはあっさりと新表記に変わってしまった。

製造日と賞味期限の表記に致命的な欠陥があるとは思えない。
新表記になって消費者には何のメリットもない。
とすると、この変更によって得するのは誰かと考えると、
メーカーしかいない、ということになる。

メーカーにとってはこれまで賞味期限で判断され、仮に賞味期限内であっても
製造日が古いものは敬遠された。(安売りされた。)
ところがこれからは保証期限だけだから製造日はわからない。
これなら製造日によって敬遠されることがなくなるので、
それによって敬遠されたり安売りされることはなくなる。
売上がアップし易い(というか予想からかけ離れて下がらない)というわけだ。

なぜ厚生省(農林水産省か?)はこんな馬鹿なことをするんだろうか。
おそらくはメーカーのコストダウンの為に変更したのだろうが、
これほど消費者を無視した変更もあるまい。

お役所というところは誰のために働くべきかを完全に間違えている。
役人は国民によって雇われているのだ。国民に奉仕すべきなのだ。
これは議員も同じだ。そいつらが偉そうにしてどうする。

あの役人どもに非加熱製剤と品質保証期限だけしか書いてない食品を
与えてやりたい。
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