「時事ネタ三昧2」(1995/05/28執筆)
オタクラは、世の中の出来事に関係無い論説が基本である。
これは、私が世間のせわしなさが嫌いなためであるが、
たまには時事ネタを扱いたくなる。

    ・・・

某夢は、今までの結束が嘘のように崩れていっているようだ。
幹部連中がいろいろとしゃべりはじめた。
その原因には、「あさはか」の自分勝手な態度があるだろう。
「部下のやったことすべてを把握できない」だとか言っているらしい。
まさに言い逃れ。
しょせんは自分勝手なクズだったわけだ。

やはり「ああいえばどう言う?」は消えた。
何か言っても「それが日本語か」と思う様なよた話し。
「ユダ」じゃなくて「ユダヤ」だ?
馬鹿丸だしだな。
まあ、知恵袋がいなくなれば人形などしょせんこんなものか。

最近は「脱教」して、まっとうな人生を歩み直したい、という信者もいるらしい。
まあ、いい方向とは言えるが、1つ恐いものを感じる。
それは、「そういう行動までもが仕組まれたことではないか」ということだ。
一見普通に戻ったふりをして、また裏で行動するということだ。
今まで綿密に計画してきたやつらだ、それくらいのことを考えてもおかしくはない。
もっとも、幹部クラスの人間がそんなことを言っても、先に刑役を果たすのが先だが。

残念だが、坂本さん一家や刈谷さんはもはや生きてはいまい。
(再編集時注;これを書いた辞典ではまだ発見されていなかった。)
奴らはテロリストであり、そしてその前に完全な殺人者集団なのだ。
自分に都合の悪いものはすぐに殺す。
常軌などない。
巻き込まれたものが、成仏できるように、悪人どもは徹底的に
処罰するべきである。極刑、もちろん。

    ・・・

最近は日本で「死刑反対」が叫ばれているようであるが
(村山政権下でも3人執行されたとか)、
世の中には、はやり極刑以外にはない犯罪がある。
十分な調査の上、100%間違いなく、しかも犯人に反省の色がないのであれば、
死刑は当然あるべきである。

他人の人権を認めないものに、自分の人権をとやかく言う権利はない。
さらに、これは当事者の問題であって「人権擁護団体」など、
他人の口出しすることではない。
仮に自分が殺されて、その犯人がまったく反省の色なくのほほんとしているなら、
あなたはそれを許せるか。

地下鉄サリン、松本サリン事件で無差別殺人をねらった集団に対する刑。
これらに対して死刑以外の何があろうか。

    ・・・

エボラ出血熱という、非常に死亡率の高い伝染病が発生しているらしい。
皮膚接触によって感染し、感染から発病、死亡までが非常に短いため、
治療といっても難しいらしい。
(死亡率は100%ではない。)

この病原体は、「フィロウイルス」とよばれるものである。(おそらく間違いない。)
このウイルスは、アメリカの病原体の隔離レベルで「4」という、
最上級(=もっとも危険)に入るものである。
あのエイズですら「3」であるから、このウイルスがいかに恐ろしいかがわかる。

実は、このウイルスは今回の事件前に3回、世界で発見されている。
最初はドイツのとある薬品会社の研究所。
2回目はアフリカのとある国。
3回目はアメリカの試験動物研究センターである。

症状は同じで、死亡率が非常に高いのが特徴であるが、
現れるたびに感染能力が異なるという性質をもつ。

1回目は血液接触によるものであった。感染したのは猿の血を触ったものだけだった。
(その研究所では、猿の血液からとあるワクチンを開発していた。)
この場合、患者は完全隔離され、自然に終息した。

2回目は皮膚接触によるものだった。
この場合、患者のいる村への交通が遮断され、
さらに村の中でも、患者のいる家には誰も入らず、
患者への食料は家の外に置かれ、患者自身が取りに出るという方法で隔離した。
さらに、患者が死亡した場合、家ごと焼却した。
(アフリカの田舎だったので、家はかやぶきのようなものであった。)

3回目は、人間には感染しなかった。
死んだのは猿だけだった。しかし、この時は空気感染によって、
建物の中にいるすべての猿が死んでしまった。
この時は、建物を密封し、猛毒のガスを充満させ、そのビルを絶対立入禁止に
することで一応の終息をみた。
相手が猿だけだとはいえ、空気感染するということは、関係者を非常に恐れさせた。

そして今回。
どうやら、現象としては2回目のそれに近いようだ。
空気感染がないだけましだが、今回は患者の数が多いのが気になる。
1日も早い終息を祈ろう。

そもそもこの病気は猿のものらしい。
そういえばエイズもそうだった。
なぜ猿の病気が人間にうつるのか。
そのあたりの詮索は、あえてしないでおこう。

最近ペットから病気をうつされたという病気をよく聞く。
動物にとってなんでもない病気でも、人間にとっては致命傷の場合もあるのだ。
どんなに仲の良いパートナーとなっても、人間と動物は住む世界が違う。
そのことは覚えておかなければならない。

それにしても、媒体であるものをすぐに殺してしまうようでは、
ウイルスとしても生き続けることはできない。
ということは、そもそも猿の病気でもなかったと考えるのが妥当だ。
どうやらアフリカの奥地の、とある洞窟にその原因があるらしい。
そこに何がいるのか、謎の生物か。

いずれにしても、このおそろしいウイルスの原因、そして撃退法が
近い内にわかるかもしれない。

    ・・・

人類が、未知のウイルスに犯された時の恐怖を描いたいたものは、
先の「フィロウイルスの恐怖」を描いたドキュメント(たしかアメリカの作品)
の他に、昔の映画「アンドロメダ病原体」や、奇しくも最近の映画
「アウト・ブレイク」などで表現されている。

このような場合にもっとも恐ろしいのは、「パニック」である。
フィロウイルスにしても、完全隔離ができれば感染は防げる。
それが、無知とパニック的行動によって、感染者があちこちに
動きまわるために状態を悪くする。
エイズの爆発的拡大も、実はこのようなことが背景にあった。

こういう言い方はよくないが、アフリカの奥地では教育が行き届いていないため、
特にこのような時の行動がパニック的になるようだ。
そもそも衛生状態が悪いので病気が発生・伝染しやすい上にこれだ。

いや、たまたま今回がアフリカ奥地だったが、都会で起こっていても
同じかもしれない。
人間というものは、パニックになると、とかく冷静な判断を失いがちだ。
日頃からパニック時に対する冷静さを保つ訓練をする、
そういうことも教育の中に含めるべきであろう。

    ・・・

話はがらっとかわる。

アメリカでのシートベルト事件。
アメリカ車、そしてアメリカに輸出されている日本の車に採用されている
シートベルトの止め金(バックル部分)に欠陥があるらしい。
(もちろん、日本国内の車にも使われている。すべての車ではないが。)

欠陥のある部品を納入していたのは、日本の「タカタ」という会社である。
この欠陥騒ぎのリコールで、自動車会社は非常に大きな損失が出るらしい。
何百億円という額だ。

費用持ちは、自動車会社がほとんどだが、「タカタ」ももたなければならない。
欠陥のある設計したのは「タカタ」だが、それを採用したのは各自動車会社
だからである。
下手すれば自動車会社をも倒産に追い込みかねない。
(マツダや日産は危ない、と一部では言われる。)

この事件にはトヨタは絡んでいない。トヨタ車はずれているのだ。
なぜか。
もともと、この部品はタカタが設計し、各自動車会社に導入を求めたものであった。
新しい構造(材質)によって、費用が削減できるというものであった。
多くのメーカーは「それでよい」として、それを採用したのであるが、
トヨタの当時のそれに関わる部長が、「この構造では危険がある」と判断し、
採用を見送ったらしい。このためトヨタは入らなかった。
今となってはこの人は、「生涯栄誉賞ものだ」と言われているらしい。
(ちなみに、ダイハツのアプローズにも使われていない。)

どんなに経費が削減できようとも、どんなに楽になろうとも、
それによって何かしらの危険性が出るのであれば、
特に、それが発覚した場合の影響が大きいと判断できるなら、
採用しない。
そういった判断は難しいが、何事も利益だけを追求してきた会社(世の中)が、
1つの大きなしっぺ返しを食らったように思える事件である。
そして、一見利益だけを追求しているように見えるトヨタが、
実は堅実である、ということを知った事件でもあった。
やはり、利益追求だけの会社では売れないのだ。
(聞いてるか、そこの日産。)

実は、この事件、本当はその発生率は非常に低いらしい。
0.何%程度とか。
(そういえば、そういうことが起こるのか、聞き忘れた。)
その割に大きく書き立てているのは、やはり、アメリカの日本たたきの
1つだと思える。

そういえば、この事件においても朝日新聞は、必要以上にメーカーを
たたいている。しかも、その記事はまたしても表面記事だ。
裏や技術的なことを調べずに、表面的な知識だけで「でっち上げ」に
近い記事を書いている。
まだ懲りないのか、という感じだ。

私ですらこれくらいの情報は集められるのだ。
朝日ではこの程度のことも書けない。
3流だ。それ以下かもしれない。

新聞は万事において公平であれ、とは言わない。
立場をはっきりさせておいてもいい。
しかし、それと「表面記事=でっち上げ」は別だ。

世の人々が、朝日のようなでっち上げ記事に惑わされないことを望む。
(おたくらがその防止に役立てば幸いである。)

    ・・・

流通関係のマイナーネタ。

コナミというゲーム会社をご存じだろうか。
本社が神戸(ポートピアランド)にあるのでご存じの方もいるだろう。
超有名という作品はないが、けっこうマニア受けするゲームが多いので、
ゲーマーの間では評判はいい。
ファミコンでは「ゴエモンシリーズ」、アーケード他では
「グラディウス」シリーズや、「ドラキュラ」シリーズなどが有名かもしれない。
そういえば、「究極戦隊ダダンダーン」というのもあったか。

ファミコンやMSX、X68000、最近ではPlayStationや
Saturnにもソフトを出している。

しかし、このコナミ、負債がたまっているらしい。
そのため、経営権を銀行に押えられてしまった。
その結果、セガとちょいともめめていたらしい。
その経営陣の方針で、セガの従来の流通方針以外で独自の流通を
行なおうとしたためだ。

結局はコナミ側が折れたようだが、このようなことで、
おもしろいゲームを出すメーカーが窮地にたたされていると思うと
なんだか悔しい。
世の中、いい物が広まるというもんじゃないからなあ。

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ゲームでもう1ついえば、一時は「スト2バブル」とまで言われ、
大いに儲けたカプコンであるが、そのバブルも弾け、
今期は大幅減益らしい。

このため、社長以外のすべての役員が解任されたとか。
そもそも、ゲーム会社にそんなたいそうな役員組織などいらないとは思うが、
先のみ投資をたてず、「儲けられる時に儲けられるもので絞り取れ!」
というような方針しかしていなかった会社の末路といえば、
当然とも思える。

ゲーム自体、全世界ヒットだったし、映画も日米で出来るなど
(そういえばアニメもやってるな)、確かにゲーム業界とは思えないほどの
大ヒットだったが(ドラクエの比ではない)、
あまりに浮かれすぎたということか。
ほとんど変化のないような'(ダッシュ)、'turbo、Super、SuperX、
そんなものしか出さないようでは、そりゃいつかは飽きられる。
(ファミコンではロックマン他、出してはいたが。)

確かに、他社からいろいろと類似作が出ていても、スト2の人気は衰えなかった。
それは、スト2が一番バランスがよく、さらに他社のは所詮は2番煎じで、
いかに画面が派手でも対戦というゲームのメインがなっていなかったせいである。
その他社の「駄目さ」に助けられて、人気が長続きしたが、
それも永遠にはならない。
そして、SEGAのバーチャファイターのような、必殺技(飛び道具)のない、
完全に肉弾戦で、なおかつ視覚的にも遥かに優位なものが出てくるにいたっては、
もはやその優位性は崩れた。

こういう事態が訪れることは、業界では当然だと思われていたし、
ずっと前からそう言われていた。
減益をカプコンが隠したということもあるだろうが
(減益を操作で隠すということはよくあることだ)、少し遅すぎるように思う。
もっと早くに手を打っておけばまだ被害は少なかっただろうに。

今、バーチャファイターの続編、バーチャファイター2で人気のあるSEGAは、
決してこれだけのメーカーではない。他にも多くのゲームをもっている。それが強みなのだ。
いくつかの研究チームがあり(バーチャファイターはAM2
という研究チームが創った)、それぞれが別のゲームを思案しているのだ。
そういう体制が、この熾烈なゲーム業界で生き残れるレベルのゲームを
つくり続けられる体質を作るのだ。収益を本業の将来への投資に使う。
決して副業には使わないのである。ビルを建てたり、映画を作ったりはしないのだ。

そのあたりの根本的間違いに気づくことができるか。
そして、はたして立ち直りが可能か、カプコン。
これからが見物である。

・・・

ということで、今回の時事ネタは終わり。
たまにはもっといいネタでかき綴ってみたいものだ。
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