「京都迎賓館の秘密」(2006/04/17、04/24号)
4/15土曜日も京都御苑に花見に行った。

あいにくの雨だったので昼食は別の場所で済ませ、
歩いて桜を見て回った訳である。

今年の桜は長い。先週の土日は絶好の花見日和であったが、
その後、殆どが曇りか雨で、また気温も上がらなかったせいか
桜が例年になく長持ちしてくれている。

京都御苑でも、一番初め(4/1頃)から満開になっていた白の垂れ桜や
先週満開だった山桜は散ってしまったが、うす紅色のむしろ今週の方が良く、
種類が分からないが、中心が赤くなる桜が満開、ソメイヨシノも一部残っていた。
雨のため人も殆どおらず、先週よりむしろゆっくり見物することが出来た。
こういう花見も悪くない。

そういえば、桃はもう散り加減であったが、まだ八重はつぼみのままだったので、
来週も花見が出来そうである。あと山吹がもうすぐ満開、もう1つ
桜によく似た花を付けている低木があるのだが、あれは何という名前だろうか。

        ・・・

桜を一通り見終わったあと、友人の希望で迎賓館を見に行った。
もちろん中を見ることは出来ないので、外周を回るだけである。
そういえば、私もゆっくり見たことがない。

「やたらセンサーが多いなぁ」とか「このカメラの画角ではこのあたりが死角になるなぁ」などと、
警備員に聞かれるとまずいような会話をしながら歩いていると、
ふと声を掛けられた。

        「中の様子が見たいかね」

何とも怪しい誘いであるが、乗ってみることにした。
・・・いえ、写真を見せてもらうだけなんだけど。

その人は、以前工事で中に入ったらしい。
そのときに撮った写真を見せてくれたのだ。

庭の様子(大きな池があり、真ん中に渡り廊下がある)とか、
部屋の中に敷島織物が作った、ある有名な画家の描いた比叡山と愛宕山の絵を
模倣した織物や(1500万!)、これまた別の絵を模倣した京都の四季の花を
描いた絵の織物(数千万!)とか、外人が好きという竹林の庭等、
大方の部分を見ることが出来た。

工事の進め方や内装には、とにかく巨額の税金が使われている。
敷地内から出てきた石を再利用しているが、鴨川では洗えないので
一旦大阪湾に移動し手洗い再び持ってきたとか、
3度ほどかなり広い池の水を入れて抜いてしたとか
(京都は地下水が豊富なのでそれほどかかってないとは言うが)、
植えた松の下のあたりには全部苔を植えたとか、
豪勢な和風シャンデリアがあったり、どえらく大きなプラズマと思われるスクリーンがあったりと、
とにかく金がかかっている。
国民の税金なんぞ、どのように使ってもかまわないと思っているようである。
こんな連中に「節税」なんぞ、絶対に出来るはずがないと思うことしきり。

現在、一般公開されていない状態では、なかなかに貴重な写真である。

で、その写真を見ながらいろいろな話を聞いたのだが、
迎賓館も、なかなかに政治家や役人の汚い思惑が絡んであるようである。

        ・・・ここから先はオタ外秘である・・・

京都迎賓館は、本来は完成後市民に一般公開されるはずであった。
しかし、それは急遽取りやめになった。
約束していた桝本京都市長を「たぬき!」と罵倒する声もあったようだが、
実際に公開を止めさせたのは東京の役人らしい。

そいつが京都に来て迎賓館を見た帰り、京都市内で「迎賓館反対」の
ポスターが多く貼られているのに腹を立てて公開を禁止したのだとか。
全く、糞役人共が、それが納税者に対してやることか。
己ら誰の金で生かしてもらってると思っとんじゃ。
見せれば逆に、反対していた人の気も収まることもあろうに。
金を出させておいて、出来上がったら「おまえにはやらねえ」と言っているようなものだ。
一言で言えば詐欺。まあ、国会議員や国家公務員なんぞ、嘘付いてなんぼの商売かもしれないが。

そういえば建設前も「迎賓館は国のお金で建てるので京都のお金は使われない」などと
言う連中が居たが、国が出そうが京都が出そうが原資は税金、国民が出していると言うことを
忘れたバカ発言である。こういう基本中の基本が解ってない連中を国会議員にしていてはいけない。
誰だって?そりゃあああた、京都選出で、元文部大臣のあいつでんがな。

では今全く見られないのかと言えばそうでもないらしい。
「はがきを出して抽選で当たれば見られる」と公には言われているらしいが、
これも実際には嘘。
見られる人は1枚で確実にOKだが、だめな人は何枚出してもだめ。
その心は、「自民党の後援者かどうか」である(民主党も可能かもしれない)。
自民党後援会名簿委に乗っている人ならはがきを出せばOK。
京都で一番手っ取り早いのなら「伊吹」である。
逆に、共産党関係者なら何枚出しても「当たらない」。
実に汚いやり方である。
じゃあ、あたったら詳しく説明してくれるのかと言えばそうでもないらしい。
小さい声でぼそぼそと喋られるので、後ろの方では聞こえないとか。

京都迎賓館の館長は、それを建築した大林組の関係者が就任している。

池の下には何があるか。やっぱりあれはテロ回避のためだよなぁ。

        ・・・以上、絶対に口外しないこと・・・

等と、実に危ない話満載であった。

あと危なくない話では、

・迎賓館は北に低く南に高くなるように石組みが組まれている。
 確かに外壁の下の石組みを見るとそうなっている。
 北側は1段程度だが、南は3段くらいなっている。
 御所もそうなっているらしいが、あちらは縦が長いのでもっと差が大きいとか。
 これは、このあたりが北の方が高くなっているからに他ならない。
 京都で北を「上ル」南を「下ル」というのはこれゆえである。

・京都御苑内には「京都御所」「大宮御所」「仙洞御所」の3つがあるが、
 仙洞御所の屋敷はもうないらしい。
 京都市内にも、実は30年ほど前まで鴨川で花火大会があったらしいのだが、
 その火が落ちて焼けたのだとか。当然花火大会もそれ以来中止である。

・京都御所は北東の角が削られている。いわゆる鬼門封じである。
 この方向に比叡山があって、京都という町の鬼門封じになっているというのは
 有名な話であるが、この御所のこの場所にも封じのための「猿」がいる。
 御幣を持った猿の彫り物があるのだ。ゆえに、ここのことを「猿が辻」という。

と言うことも教えてもらった。
寒い中ではあったが、非常に有意義な話を聞かせてもらった。

どのような人であったかは、特定させないためあえて書かないが、
なかなかお元気な人である。私にはまねできないかな。

        ・・・京都迎賓館の秘密の続き・・・

先週書いた京都迎賓館の秘密で忘れていたネタをちょっと追加。

・池の鯉は新潟県の中越地震で被害があった山古志村の物。
 地震後、一旦別の地域に保護した後、迎賓館の池に放流された。

・迎賓館はグラウンド1面、テニスコート3面を潰して作られた。
 そういえば、大学時代そのグラウンドで野球した。
 それくらいの広さがあると言うこと(結構広い)。

この迎賓館を公式に最初に使ったのがあのブッシュ。
アメリカの飼い犬小泉がやりそうなことだが、迎賓館に直接ヘリで乗り付けたそうな。
そういえば上空にえらくヘリが居たっけ。
あのとき京都市内は抜き打ちのような交通規制などされてどえらく迷惑した。
警備のためだいぶ前から警察官が動員されたりして、ものごっつう税金が導入されたはずである。
ブッシュが行った金閣寺では、楓の木が植え替えられたとか。
迎賓館は、建てるだけでも無駄だが、その後の維持・運営にも多額の税金がつぎ込まれるのである。
そしてその見返りはごく一部にしかない。国にも地元にも。
国会議員や目先の利益しか考えられない連中などこの程度なのである。
こういう近視眼的な連中を国の代表にしていてはいけない。

出来てしまったものを壊せとまでは言わんが、せめて地元にも意義ある物にしろ。

        ・・・

そういえば、オタクラも以前はやばい情報を載せていた頃があったが、
最近はとんとご無沙汰していた。書くのを止めていたのではなく、
「情報が入らなかった」だけである。
そういうネタは、聞くときには意識せずとも入ってきたが、
入らなくなるととことん来なくなる。そういうものなのであろう。
今回のは、本当に久しぶり。

裏話は公開する先を誤ると危険が伴うので、扱いには注意しなければならない。
ということで、今回のネタもやばい部分は決して口外なされぬように。
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