「愚かなアメリカン2〜書き忘れ編〜」(2001/10/22〜10/29号)
先日「愚かなアメリカン2」を発表したが、
その時に追加きわすれてしまった事柄があった。
別の機会に3として書くのも何なので、書き忘れ編として
追記しておくことにする。

    ・・・「私がルールブックだ」・・・

この言葉は、プロ野球である審判がのたもうた言葉らしい。
まあ、審判が言うことが二転三転してはいけないし、
ルールブックにないことは自分を基準として判断することはいいことである。
が、これをアメリカが言い始めると単なるわがままになるのである。
この端的な例が単位系である。

世の中には、いろいろな物の大きさや重さを測る必要がよくある。
そのような時、それぞれの国が別の単位を使っていては
交互変換に時間がかかり解りにくい。
そこで、全世界的に統一しようとしたのがSI単位系と呼ばれるものである。

SI単位系では、例えば重さはg、長さはm、力は(ニュートン)、
圧力はPa(パスカル)である。
何年か前から台風の気圧表現がmmbr(ミリバール)からHPa(ヘクトパスカル)
に替わったが、これはこの絡みである(ヘクトは10のマイナス何乗かを示す補助単位
だと思う)。

で、いついつまでに国際表記は全てこれに統一しましょうね、という約束を
したのである。だから日本は律儀に変更したし、ヨーロッパも多くは
変更されたのである。

ところが、アメリカだけはいつまでたっても変更しない。
未だに長さはインチで、重さはポンドとかオンスという旧単位を使い、
あまつさえ、国内だけでなく平気で海外にもそれで出しているのである。

実にわがままである。
まるで自分達がルールで、他人は自分達のわかる表記から勝手に変換しろ
といわんばかりである。

たかが単位、されど単位。
こんなところにもアメリカの傲慢さが見て取れる。

    ・・・アメリカン弁護士・・・

アメリカの社会と言えば、弁護士がのさばっていることでも有名である。

アメリカの弁護士は、悪人をのさばらせるシステムの一部である。
金があり、詭弁が旨い弁護士さえ雇えれば犯罪人もそうでなくなってしまう。
詭弁で悪を隠すのだ。

また、彼らはそれ自身、世界に恨みと欲望をもたらす真の悪人であると
いってもよい。
アメリカの弁護士は、人の過去を調べあげ、
訴訟相手を調べ、裁判を起こさせ、弁護費用をせびる。
アメリカ国内だけでなく世界中から。
従軍慰安婦やドイツの戦後補償の問題は、全てこいつらが後ろで糸を引いている臭い。

また、本来相手に落ち度があまりなくても、ほんの少しでも落ち度と呼べそうな
ところがあれば言いがかりを付けて裁判の場に引きずり出し、
ねちねち責めて根気が尽きたところで示談させて金をむしりとるという方法を
取ることも数多い。特に日本企業に対してはこの方法をよく取る。

まさに金の亡者。
事実、アメリカでも一番信頼されない人種であるらしい。
(一番信頼されるのは裁判官らしい。)

そして、アメリカ議会は、こうしたアメリカン弁護士が多くを占めているという事実。
クリキントンもそうであった。
これがアメリカ国会の真の姿であり、本質である。
それの何処に正義がある。
単なる「American Justice」である。
このアメリカのシステムはまた、「謝らない社会」をも形成する。

アメリカでは謝った=全責任を認めた=賠償する必要があるとなる。
しかも、弁護士がむしり取るため、その請求額は莫大である。
だから、決して謝らないのである。

えひめ丸を沈没させた例の潜水艦の館長。こいつも謝らなかったが、
それにはこういう理由がある。

謝る前にまず保身。それがアメリカ流である。
だからといって、後で涙を流されたとして、それで心情的に許せるか?
日本流であれば、まず謝ってから問題解析である。

考え方の違いといえばそれまでだが、相手の国の考え方も理解せず、
自国の理屈だけで話をしようとするアメリカ流は実に不快である。

    ・・・乱暴、怒りのアフガン・・・

愚か2の本編で書いた通り、ブッシュは戦争を始めた。
彼にしてみれば、やりたくてやりたくてしかたなかったことを、
公然とやれる機会が与えられたんだから、こんなに面白いことはなかろう。
「おとうちゃん、僕もやったよ」等と話しているのではなかろうか。

民間人を殺しても、「テロを撲滅するため」と一言言えば
全ての罪が消えるかのごとくである。すごいお呪い。
まさに、「American Justice」。

が、この際はっきり予言しておこう。

    「これでアメリカは滅びる」

アメリカが己が姿を見ず、ただ相手が悪いと言い続けるなら、
それなりの報いはうけることになろう。

しかし、その道を選んだのはブッシュを選んだアメリカ国民自体である。
(実際には、大統領戦を見て、支持は半分位であったろうが。)

もっとも、多野蛮(仮名)も他の宗教を認めない、狭い了見で仏教遺跡などを
平気で破壊する悪なので、これもある意味天罰、同情はしないが。

    ・・・

ということで、書き忘れ編であった。
結構短かったが、ネタがないというより、余り書きたくもない、
というのもある。アメリカンのことを書くと余り良い気持ちにはならない。

私も元々アメリカ嫌いであったわけではない。
アメリカ西海岸なんて喜んで遊びに行った口である。
が、アメリカ系企業に勤めてその本質を知るに至って、
大嫌いになってしまったのである。

アメリカ人の全てがこうではなかろう。良い人もいる。
社会的に良い面もある。
しかし、それでもアメリカの政府が腐っているのも事実である。
日本はもっと腐っているが。

日本が、アメリカの良いところは学び、腐っているところは排除することで、
世界に誇れる国家になって欲しいところである。

アメリカは、反面教師である。

    ・・・終わり・・・
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