「『超』滑り台」(1999/12/17号)
これは昔趣味にしていたハイキングのレポートである。
とは言っても、今回は近所で見つけた面白いもののレポートになっている。

今回の掲載にあたり、当時を思いだし・・・ても全く思い出せないので、
当時書いたレポートを再編集しただけである。
(注;の部分は今回の再編集にあたって追記した部分。)

        ・・・

それは千里の中央公園にあるのだ。
一見ただの長くて緩い滑り台のように見える。
しかし、一端滑り始めるとそれが単なる見せかけに過ぎないことがわかる。
この滑り台はすごい実力を持っているのだ。

        ・・・

土曜日、余りに天気がいいので千里中央公園というところに行った。
千里には計画都市だけあって多くの公園があるが、その中に
北、中央、南という3つの大きな公園がある。

このうち、北と南の公園は吹田市が管理しているせいか(?)
公園としては整っているがいまいち雑然としている。
北公園にはプールと市民体育館があるけれど。

中央公園は豊中市にあるが、ずっと前は何もない公園であったが、
数年前に市民体育館設立と同時に大幅に整理してきれいな公園に生まれ変わった。
私もしばらく行くことがなく、数年ぶりに行ったとき
余りの変わりように驚いたくらいだ。

ここには展望台(昭和天皇が千里訪問の際に作られた)があるが、
その麓に何やら出来ていた。
この間来たときにはなかった、いや工事中だったものがあるのだ。

近寄ってみてみると、それはフィールドアスレチック施設と滑り台であった。
こういうものがこんなところに出来るとは。
しかも市営(?)なので無料である。

滑り台を見るとなにかしら懐かしくなって滑りたくなった。
とはいえいい年こいたおっさんが滑るのは少し恥ずかしい。
しばらく見ていると親子づれだろうか、大人も滑っている。
それを見て一安心して私も滑ることにした。

アスレチックを登って滑る台の上に着く。
滑り台を見てみるとそれはただの鉄板ではなくて金属のローラーで滑ることがわかる。
なるほど、これだから緩いスロープでもいいわけだ。

座って滑り出す。
最初はゆっくり、しかし徐々にスピードを増してくる。

        「おおっ、これは!?」

お尻にはローラーで心地よい(?)刺激が走る。
すれて熱くなる。
途中の分岐点(入り口が同じで短いコースと長いコースがあるのだ)で
一時的にスピードが下がるが、その後の方が本番であった。

降りきったときにはお尻がしびれ熱くなっているが何となく気持ち良い。
(危ない?)
マッサージを受けたようだ。

でもやっぱり熱いので今度は段ボールを敷いて滑ることにした。
ごみ箱から適当な大きさの段ボールを拾いだして持っていく。

で、滑るのだが、この熱さは段ボール1枚くらいではどうしようもないようだ。
しかもほっておくと段ボールが後ろに行ってしまう。
押さえながら滑るにはなかなかに力がいる。

結局3回滑ったが、これは非常に楽しい。
お尻がマッサージされて体が軽くなったような気もする。
(いや、これは絶対にマッサージになっているぞ。)
これはもう普通の滑り台とは言えない。
滑り台を越えた滑り台、「超滑り台」だ。

この公園には野鳥の観察場所もあるし、野外バーベキューコーナーもある。
よし、冬のハイキングはここにしよう。
「野鳥観察+バーベキュー+超滑り台コース」である。

う〜ん、それにしても楽しい。
これから毎日通おうかな。
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