「九州旅行記2」(2004/11/22〜2005/04/11号)
2003年後半はとにもかくにも忙しかったのである。
(結局2004年4月まで無茶苦茶忙しかったのだが。)
大馬鹿者が仕事でお手上げしやがったためにその尻ぬぐいに入り、
体力と精神力と視力を大幅に削ってしまった。

この心身共静養のために、その仕事が一段落付いた(完了はしていない)
2004年の2月に代休と年休を使って3泊4日の九州旅行に行ったのである。

ちょうど友人1名も仕事などでかなり滅入っているので、
休暇を取って一緒に行ってくれることになった。
1人でも良いが、2人いれば行動範囲もずっと広げられる。

予定ルートは下記に示すとおりである。
記憶力のいい人は覚えているかも知れないが、実はこのコース、
かつて紹介した九州旅行=新婚旅行のルートと似ている。
似ているが全く同じではない。
同じようなコースではあってもポイントをずらして回ると
また違った発見があるものである。

そういえばこのルートの設定、前回はいわゆる旅行ガイドの本を
たくさん集めて調べ上げたが(5冊以上ある)、今回はその本も使ったが、
詳細はインターネットで調べ上げた。
また、仕事でよく乗ったJR九州の車内冊子も大きく参考にした。
8年の間に情報収集環境は大幅に変わっていたのである。
本には本の良さがあるが、地元冊子には細かい情報があるし、
インターネット上には本では解らない個人が調べた情報もある。
これらをうまく組み合わせることで、コース設定がやりやすくなる。
(もちろん、自分の書いたネタも参考にしている^_^;)

とはいえ、やはり現地に行ってそこでし入れた情報で変更することは大いにあり得る。
時間に都合による変更もある。
どれだけ調べていってもやはり変化はあるものだ。
それが楽しいとも言えるのだが。

さて、今回はどのような旅になるのであろうか。
こうご期待である。

なお、お土産の一部の物の値段が不明である。ご了承されたし。
商品そのものには値札がないし、レシートにも品名がなかったもので。
私が買うものだから、そんなに高いものはないのだけど。

ということで、まずは予定表。
(本当に持って行った物そのもの。)

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2/8(日)
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伊丹空港JALカウンター前
7:30

伊丹→鹿児島空港
8:00    9:10
JAS651 ¥13550
        ニッポンレンタカー
        鹿児島空港〜別府(乗り捨て)
        2/8             2/10
        9:30            19:00(〜20:00)
        B-SSクラス(軽に近いと思う)
        基本¥17500
        乗り捨て¥16000

鹿児島市内で調達
        お昼ご飯&お茶

指宿スカイライン
        32.5km
        ¥930

開聞岳登山
        http://www.youdocan.ne.jp/kaimon.html
        http://hayato-net.hp.infoseek.co.jp/f_kai.html
        目安
        ※登り 2時間半〜3時間
        ※下り 1時間半〜2時間
        ゆえに登りはじめ11:00〜頂上13:30〜下山16時過ぎ
        注意)あまり遅くなると山川砂蒸し温泉が行けなくなる

開聞岳周回道路
        時間的に無理なら翌日

山川砂蒸し温泉
        入浴料 大人600円
        営業時間 午前8時30分〜午後5時
        年中無休
        問い合わせ 0993−35−2669
        20分ほど

休暇村指宿
0993-22-3211
¥9600(税別)
和室

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2/9(月)
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指宿
        9:00

魚見岳
http://www11.ocn.ne.jp/~kankou/kankou/keikanannai.htm
        9:15〜11:00

区営うなぎ温泉
        http://www11.ocn.ne.jp/~saraku/unagi.htm
        [料金]大 人 200円
           小学生 100円
        第1月曜日定休
         0993−35−0814
        11:15〜11:40

昼食をどうするか
        宿の残りを食べるという手もある(かなり多いと思う)
        もしくはヘルシーランド レストラン「地熱の里」

山川観光
http://www.minc.ne.jp/yamagawa/2chiiki/html/tiiki.htm
九州電力山川地熱発電所見学
        TEL 0993−35−3326
  ◯ 所  在  地  鹿児島県揖宿郡山川町大字小字赤伏目2303
  ◯ 交     通  JR指宿枕崎線「山川駅」下車、車で約10分
  ◯ 見 学 所 要 時 間       約30分
  ◯ 展示室開館時間  9:00〜17:00
  ◯ 休  館  日  12/29〜1/3
        12:15〜13:00

指宿スカイライン
        32.5km
        ¥930
        〜15:00

鹿児島→熊本IC(高速)
        174.9km 2時間弱
        ¥4150
        〜17:20

熊本IC→57号線→内牧(阿蘇)  50分くらい
        〜18:30

ひのくに会館
0967-32-0170    ←IC降りた辺りでTELした方がよいかも
¥10700(税込み)
和室

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2/10(火)
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阿蘇
        9:00〜13:00
        温泉はいくらでもあるでしょう

昼食をどうするか
        宿の残りを食べるという手もある(かなり多いと思う)

やまなみハイウエイ

湯布院
        14:30〜17:00
        町歩きガイド・ボランティアなるものがあるそう(約2時間)
        2名以上でお申し込みください。(無料)
        連絡先
        ボランティアセンター(月〜土)
         TEL 0977-84-3610
        湯布院町商工観光課(月〜金)
         TEL 0977-84-3111
        由布院観光総合事務所(毎日)
         TEL 0977-85-4464 

        ぬるかわ温泉
        http://www.coara.or.jp/DailyNews_pict/2001/yufuin/nurukawa/

別府
        18:00
        ここでレンタカーを返してしまう

豊泉荘
0977-23-4281
¥12700

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2/11(水)
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別府
        9:00〜14:30
        バス&歩いて地獄巡り〜公営温泉¥60位!
        ガイドマップ(¥300)を買う(割引があり)

        地獄巡り(時間のあるうちに)
        地獄巡り料金・・・坊主地獄を除く 9地獄共通大人観覧券 2000円

        公営温泉巡り(電車の時間まで許す限り?)


15:23
〜      ソニック38号
16:31
小倉
16:41
〜      のぞみ28号
新大阪/京都
19:08(京都)¥16550

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        ・・・2/8(日)・・・

まずは伊丹から鹿児島まで一気に飛行機で飛ぶ。
この行き方は前回と同じであるが、今回は近くに前泊して入っている。
さすがに京都から朝9時の飛行機に間に合わせるのはつらい。

伊丹空港で荷物を預けようとしていると、友人の同じ会社の人が
海外出張と言うことで並んでいた。
        「私は遊びに行ってきます」
さすがに地元企業である。今回の旅行の行き先は会社には秘密にして
らしいが、ばれてしまうのである。
(もっとも、その人は海外なのでこの情報が社内に流れるまでには
帰っているわけであるが。)
私はこんなところで会社の人間に合うことはまずないが、
会社に公言して出てきたので、お土産だけは買って帰る必要がある。

日曜日の朝一と言うことだろうか、飛行機は空いている。
飛行機はJAS。

このとき乗る機体はMD何とかいう、この直前にエンジンに問題が
見つかり全機点検が入り欠航が相次いだ機体であった。
そんな機体やりくりつくんか?と思ったが、MDは同じでも
型番が違う機種であった
MDは中型(小型?)機なので広くはないが、まあ1時間くらいなら
問題ない。前に大型プロジェクターなどは付いてないが、
全席上に液晶モニターがあって非常設備の説明映像や
現在の航行状況などを写していた。
ただ、ここに写される漢字のフォントが中国の印刷物に使われるそれで、
違和感があった、とだけ書いておこう。

今日の途中の航路は快晴と言うほどではないが晴れて下界がよく見える。
この飛行機は室戸岬・足摺岬をかすめて宮崎上空を通り鹿児島入りする。
鹿児島空港は、市街地よりだいぶ北西にある。
そういえば、両岬にはまだ行ったことがないなぁ。いつかは行かねばなるまい。

機内で、林檎ジュースを2杯お代わりしてしまったことは
この際秘密にしておこう(してないじゃん!)

鹿児島空港のゲートを出てまず最初に思ったこと。
        「寒い」
何か大阪・京都よっりずっと寒い。
そういえば、少し前に会った九州から来た人が「今年は例年になく寒い」
と言っていたし、今日泊まる宿のホームページにも
指宿で雪が積もったとあった。
前回来た時は降りると暖かくて「さすが鹿児島」と思ったのだが、
今日は「なぜに鹿児島!?」である。

レンタカーは空港のインフォメーションで呼ぶと迎えに来てくれる。
が、この日はレンタカーを使う客が多いために待たされた。
前回の記憶が正しければ、そんなに遠くないはずなので歩いていけるはず
・・・と思っていたが、案の定近かった。待っている時間の間に十分着いた
はずである。

今日はゴルフ客が多い。
それにしてもこの連中やたら臭い。
なんで臭い連中はこうも傍若無人なのだろうか。
今日ここにはいるということは、平日休んでゴルフをするわけだ。
ろくな奴らじゃない、それが行動からも解る。
まあ、平日休んで遊んでいるという部分は、自分らも同じなのだが。

今回のレンタカーは一世代前の日産マーチである。
ナビ付き。
阿蘇付近は凍結の可能性もあるのでチェーンも借りておいた(共に無料)。

このころの日産にはコスト意識というものが無かったらしい。
友人がエンジンルームを開けていろいろと見ていたが、
「こんな高価な部品が!」というのもあったらしい。
ABSも付いている。

後でわかったのだが、今はレンタカーでも禁煙指定が出来るらしい。
確かにレンタカーを借りると臭くてたまらない場合がほとんどだ。
新潟で借りる場合は、まず消臭剤を吹き付けてから乗るのが
いつもの作業になっているだけに、禁煙車指定が出来るのは
実に喜ばしい。
そもそも、借り物に対して後々まで残る悪臭なすりつけるというその心が
悪臭人間の最大の問題(罪)であるわけだが。

今回はここ鹿児島で車を借りて別府で乗り捨てするわけであるが、
実は今回借りた車のナンバーは「大分」である。
(似てるからよく「大阪」と間違える。)
と言うことは、以前誰かが大分からここまで来て乗り捨てた車両な訳だ。
結局私たちがその車を戻してやるのに、乗り捨て料金を取られるというのは
少し納得いかんところである。

        ・・・

まずはここで指宿までの道のりをあらかた聞いてから、
近所のコンビニで食料を仕入れて高速に乗る。
開聞岳の頂上で食事をすることを考えるとお弁当のたぐいがよいので
食堂には入れないし、一端高速に乗ると指宿までの間、コンビニはないからだ。

以前来た時は高速道路と指宿スカイラインがくっついてなく、
一度鹿児島市内一般道を走ったような気がするのだが。
記憶違いか、道路が開通したのか。

{飲料紹介}

        海洋深層水
        「竜宮伝説 1100」

        400ml
        ¥200(税別)
        こしき海洋深層水(株)
        http://www.koshiki-dsw.co.jp/syohin.html

        たんぱく質      0mg
        脂質            0mg
        炭水化物        0mg
        ナトリウム      135.1mg
        カルシウム      51.9mg
        マグネシウム    236.1mg
        カリウム        11.2mg
        エネルギー      0Kcal
        (1リットルあたり)

鹿児島県下甑村(しもこしきむら)沖4000m、水深375mの場所で
取水したという海洋深層水。
甑島とは鹿児島県の西に浮かぶ割り方大きな島である。

味には塩味があるが、極薄いのでそのまま飲めるだろう。
へたに甘い味があるスポーツドリンクよりいいかも。
(本当は少しは甘みがあると飲みやすいんだけど。)

同シリーズには硬度1100のこれと100のものがある。
1100は健康飲料に、100は割水や料理にと書いてある。
(1100は乳幼児、妊婦には不向き。)
友人は100を飲んだ。

硬度が高いのでおなかに来るかな?と思ったが、そういうこともなかった。

        お勧め度        75%

悪くはないが、取り立てて言うほどもない。
長く飲み続けていると効能があるのかも知れないが。

高速道と指宿スカイラインを通って一気に指宿まで行く。
(途中鹿児島までで1時間かかる。)

地図によると、鹿児島空港から鹿児島ICまでの間で九州新幹線を
またいだはずであるが、気が付かなかった。
もうすぐ開通というところのはずだったが(これを書いていた時点では
未開業。2004/3/13に開業)。
そういえば、この開業に伴って「西鹿児島駅」が「鹿児島中央」になる。
覚えていたら西鹿児島駅の入場券でも買っておいたのだが。
しまった!!!
(ついでに書けば、指宿駅も全面改装されたらしいので見てくれば良かった。)

高速道路の桜島SA(上下線とも)では火山灰を持って帰ることが出来る。
袋があるので、それに好きなだけ詰めて良いのだ。
まあ、単なる火山灰ではあるが、人へのお土産にはこれほど
その土地を示しかつ手頃なものはないであろう。
会社でも「欲しい!」という人が居たのでちょうど良かった。
ただし、こぼすと大変なので要注意。
ちなみに、SAにはスタンプがあるが、桜島SAのは
上下でスタンプの絵柄が違う。

去年の桜島は、記録的に噴火が少なかったらしい。
前回来たときは大噴火中だったのだから、えらい違いである。
今日は噴煙もほとんどなく、その山頂には雪をいただいているのがよくわかる。
このSAは名前の通り桜島が一応よく見える場所であるが、
写真に撮るには電線などがじゃまになって今ひとつである。

指宿スカイラインはその名の通りかなり高い位置を走り続ける道路である。
急カーブも多いし、急な坂も多いので1000ccの車ではつらいものがある。
途中には雪が残っている場所もある。
一体私はどこに来たのだ?
料金は、途中に料金所があって310+620円。
道路途中には何カ所か展望所があるが、2カ所目くらいの所から
桜島を望んだ。少し遠いが綺麗に見える。
(桜島SAより、電線がない分見え方としては綺麗。)

        ・・・

指宿スカイラインを降りると目の前に現れるのが池田湖である。
ここは(世界一の)大ウナギで有名らしい。
池の畔にはいくつか土産物屋があるが、一番大きいのが「池田湖パラダイス」である。
その前には菜の花畑があり、湖の向こうには開聞岳が見える。
綺麗な風景で、絶好の写真撮影場所である。

パラダイスは平たく言えば大きな土産物屋であるが、
ここには水槽があって、大ウナギがたくさんいる。
作り物ではない、ちゃんと泳いでいる。
でかい。胴回り20センチ、長さ1mは下らないだろう。
ウナギというより丸太ん棒のような感じだ。
この大ウナギは一応天然記念物である。

ここに大きなウナギが多い理由はどこにも書いてないが、
私なりに推察してみよう。
ある個体が、その種の通常の大きさより大きくなることがまれにある。
これを3倍体と呼ぶのであるが、これは卵の時に外部から何らかの刺激が
与えられた時にそうなることがあるらしい。
この辺りは温泉が多いから、湖底で温泉がわき出しているところがあるのだろう。
それで卵が刺激されたため大きくなったと。
見物にはおもしろい大ウナギだけど、味はどうなのだろうか。
あっ、天然記念物だから食べられないのか。

ここ池田湖には「イッシー」という怪物の目撃談がある。
ここパラダイスは前回も来たのであるが、その時には「イッシー音頭」
というものが流れていた。
今回も期待していたが、流れていなかった。
CDがあれば買おうかと思っていたが、それもなかった。
一体どうしたのだ?
これ、実は家内がお気に入り。
テーマ曲と言えば、大阪ではダークダックス(と思う)の歌う
千林商店街(http://www.senbayashi.com/index.shtml)のそれ(嘘覚え←誤字)
        今日も1日ショッピング
        一 十 百 千 千林
        ・・・(中略;というより忘れた)・・・
        フレッシュな町 千林
        今日も1日ショッピング
        ふれあいの町 千林
        千林 商店街
が有名である(?)が、それに似た風情が好きなのだそうな。
イッシーそのものは、あちこちに看板が出ているので、
この辺りのシンボルになっているのは間違いないのだが。
あまりに恥ずかしいから止めた?
(こんなところ↓に情報が
http://www.kbc.co.jp/radio/powershovel/life/20000925-0929/)

ここにはいろいろとおみやげがあるが、ここでいきなり買うと
荷物が多くなるのでパス。ただ、
軽石を使った鉢や体洗い石などが売れていたので、後者を買った。
軽石なら大きくても軽いのでお土産には良かろう。

        ・・・

いよいよ開聞岳へ。
今、開聞岳に登れるコースはふれあい公園側からだけらしいので、
そこを捜し、駐車場で止める。
JRを超えて開門中学校の横を通った先である。
グラススキー場があるので、それを目指せばよいだろう。

開聞岳は、鹿児島湾に入る船の目標となっており、
「海門の山」と崇められたそうである。
その美しい姿は薩摩富士とも言うが、その名称に偽りはない。
日本百名山の1つでもある。

この時点ですでに12時を回っているので先にここで昼食を採ることにした。
1時に出発。

駐車場から少し上がったところが登山口で、そこが2合目。
入り口にはカウンターらしき装置がある。
何人入ったかを数えて遭難対策にしているのだろうか。

入ってすぐにわかるが、この辺りの地面は火山灰である。
そう、開聞岳は一応活火山であり、時折火山活動の注意報も出るらしい。

山道は登るにつれて灰状から徐々に砂利、小石、大石、岩、大岩という風に変わり
足下が危なくなってくる。
かなり歩きにくい山道である。
1合上がるのにかなり時間がかかる、気がする。

ところで「合目」とはどういう基準なのか。
ものの辞書によると「登山の路程などを10分したその一」とあるが、
高さではなく実際の登山道の距離のそれのようである。
ここではおおよそ400mごとになっていた。
(開聞岳の高さは922mなので、高さなら92m毎のはずである。)
ということは、4000m歩くわけか。平地なら1時間の距離であるが、
山では数倍かかる。

山道は山を周りながら登っている感じであるが、
7合目を過ぎるまではほとんど木に覆われていて周りの景色はほとんど見えない。
従って、今どの辺りまで来ているのかは「合目」の表記以外にはわからない。

途中では、降りる人にはすれ違ったが、同じ登り方向の人には全くすれ違わなかった。
「今から登って間に合うか?」と聞かれたこともあった。
「ぎりぎりでしょう」と答えたが、普通なら山頂までは無理であろう。
この山は普通なら登りに2:30〜3:00、下りは1:30かかるらしい。
それで行けば、1時に入ったら山頂は3:30。すぐに降りても
5:00である。

この季節の日没を考えれば、午後1時に入山するというのは、
普通に考えれば山頂までは行き着けない時間であると言える。
私たちも、そのような事情を踏まえ、更に心臓がばくばくいって
非常につらい状態を考慮して、一体どこまで上がって止めるかを
考えながら登っていた。名誉ある撤退をどこで行うかである。

7合目を過ぎると急に大きな岩場となる。
岩の上を飛んで渡るような感じだ。
この岩場を暗い状態で降りるのはかなり危険、下手すればマジに命に関わる。
(ここから先には3カ所ほど救助ポイントがある。)
懐中電灯は持っているが、両手が自由に使える状態でないと進めないので、
それを持っているだけではだめだ。

とにかく、最初の内は山登りが久しぶり(去年の栂池以来)と言うこともあって、
非常につらかったが、ある程度まで来ると楽になって、
むしろ止まると体が冷えて逆につらくなる感じとなった。
こうなると勢いだけで登っている感じである。

6合目までは1合がかなり長く感じるが、それを超えると短く思えてきた。
8合目から先は周りの風景も見えるようになり、今どこまで登っているのかが
ある程度わかる。何せ海の際にそそり立つ山であるから、
たかが922mとは言えども、もっと高くに感じる。
9合目より先は鎖場もあり、大きな岩をよじ登るような場所もある。
子供連れでは絶対に無理な山である。
登るほどに寒くなるのが肌に感じられる。
雪も徐々に増えてくる。

結局、あれよあれよという間に8合目、9合目と過ぎ、
頂上まで着いてしまった。
時間にして1:30。普通の人よりずっと早い時間で登り切ったのだ。
どうりでしんどいわけだ。
頂上に着いたとき、思わず「やったー!」と叫んでしまった。
それほどに達成感のある山である。

白馬旅行記2では五竜が八方よりずっときついと書いたが、
開聞岳はさらにさらにきつい。
問題は標高の高さではない。
距離と途中の地面状態である。

先にも書いたが、普通のペースなら、この季節に1時にこの山に入るのは遅すぎる。
さらにこの山道はかなり険しい。
暗くなったら絶対に進んでは行けない。
私たちだから行けた(というか行ってしまった)ようなものであるが、
絶対にまねしてはいけない。
途中はかなり暑くなるから、登るなら今の季節からせいぜい5月までと思うが、
午前早い内に入り、ゆっくり登り、山頂でもゆっくりし、
ゆっくり降りるのが良かろう。
山をなめてはいけない。余裕を持った計画が必要である。

頂上の景色は360度とまでは行かないが、270度くらいは見える。
眼下には池田湖や長崎鼻も見える。
山際に立つ山という意味で、景色は新潟の弥彦山(634m)に少し似ていて、
方や海、方や陸地である。ここから見える海は太平洋ではなく東シナ海である。
もっとも弥彦山は上までロープウエイで行けるので遙かに楽(当然子供も行ける)
だが。

頂上には雪が残っていて、かなり寒い。
ここまでの登りでは半袖でも良いくらいに暑くなったが、
ここではウインドブレーカーを来てもすぐに体が冷え切ってしまう。
今にして思えば、先のコンビニでカイロを買っていたのだが、
使うのをすっかり忘れてた。
温かい珈琲でもあれば格別であったろう。

山頂では当然のごとく記念撮影。
この達成感自体は写真に撮れないが、やはり記念は欲しい。
あれっ、山頂にある碑には「924m」とあるぞ?どっちが正しいのだ?

写真を撮っていると山ネズミがひょっこりと顔を出した。
撮影したかったが、恥ずかしがり屋さんはちょうど良いときには
出てきてくれない。
同じ鼠でも、うちの家で出没するどぶ鼠とは愛らしさが違うなぁ。
そういえば途中、イタチもいた。
(指宿スカイラインでは狸もいたな。)

それにしても、火口はどこにあるのだろうか。
開聞岳は二重式成層火山とあるが、山頂付近にはそれらしき場所は見えない。
少し脇であろうか。
30分ほど山頂の風景を楽しんだ後、山頂にあるほこらに無事に来れたことを
感謝して下山へ。

帰りには2組を追い越した。
我々がいかに早いかを物語っている。
もっとも、その分膝や体には来たが。
そういえば、今日すれ違ったのもおばちゃん、おっちゃんがほとんど。
元気だねぇ。

そういえば、コンパスを持ちながら降りてくる人がいた。
この山道は山をぐるぐる回りながら進むというので、
その確認をしていたのだろう。
実は私もコンパスを持っていたのだが、とてもじゃないがそれを見ながら
上り下りする余裕はなかった。
本当は、来る前に高度計&方位系付き時計(カシオのプロトレック)を
買おうか悩んだのだが、旅費だけで結構行きそうだったのであきらめたのだ。
あれなら気圧変化の履歴が取れそうだし。
次回の山登りまでには買おう。

これも書いておかねばなるまい。
こんな空気のいい山の中で煙を吐き出して喜んでいる馬鹿がいる。
こっちは全身で息をするような感じで大量を酸素を必要としているときに、
その汚らしい毒煙がきたら一体どれだけ嫌な気分になるか。
いや気分だけではない。毒が体に回って一気に体調が悪くなる。
己の体がどうなろうと知ったことではないが、他人を巻き込むな。
あまつさえ、吸い殻を捨てるなんぞ、山に放火しているのと同じだ。
こういう連中は入山禁止だ!!
(健康増進法改定だ!)

それにしてもこの山の木は非常に堅いものが多い。
細い枝でも結構堅く、足場の悪いところでの支えになってくれた。
火山灰という地質に寄るものか、南国の気候か、
はたまた台風に耐えるためか。

木と言えば、2〜3合目くらいの間に、なにやら綿毛の付いた種が
大量に落ちていたのだが、あれはいったい何の木のものなのだろうか。
辺りを見回してもそれらしいものは見つけられなかったのだが。

途中からは落ちている木の枝を杖代わりにした。
こういうところにはやはり杖がいる(この山には杖は必須と言える)。
最後は登山口に脇に置いたが、他にも何本かそういうのがあった。
実は、7合目付近に仙人洞という場所があって、そこに杖を投げ入れて
ここまでの無事とこれからの安全を祈願すると書いてあった。
が、せっかくならそこで杖をお預けして、帰りにまた使って
この入り口で次の人のために置いておく方が良いのでは、と思う。

寒い寒いと思っても、麓にある桜にはもう咲いている物もあった。
さすがは南国。

        ・・・

かなり無理して上り下りしたので膝はもちろん、全身が痛い。
これは急いで温泉につかる必要がある。
時間的にもぎりぎりなので、開聞岳周回道路を行くのはあきらめて
急ぎ山川砂蒸し温泉へと向かう。

山川砂蒸し温泉
        入浴料 大人800円
        営業時間 午前8時30分〜午後5時
        年中無休

山川(やまがわ)、伏目海岸にある天然の砂蒸し温泉。
ここへ来る直前の海岸沿いの道は工事しているが、
実は前回もしていた。いわゆる1つの税金の無駄使い?
調べたときは600円と合ったが、実際は800円だった。
他の砂蒸しがみんな800円なので合わせたのか。
年中無休を書いてある割には「2/11(祝)は営業します」と張り紙がある。
本当は祝日は休み?

ここは前回も来た。。
しかも、来る時間もほぼ同じ、閉館5時の3分前。
なんでこうなるかなぁ。
実際には5時までに入れば5:30までは大丈夫なのではあるが。

浴衣を着てタオルをほうかむりしたら砂で埋められる。
そう、ここはタオルが必須である(浴衣は貸してくれる)。
おばちゃんに頼めば写真も撮ってくれる。
くそう、解っていればカメラ持ってきたのに。
(でも後が大変だけどね。)

15分が目安だそうだが、かなり熱いので辛抱。
聞けば、熱いからと言って変に動くと砂が掘れてかえって熱くなるので、
だめなら思い切って浮き上がり、再度かけてもらった方が良さそうである。
かくいう私も、左肩後ろが熱くて熱くて。
微妙に動いて我慢していたが、それがいけなかったのかも。
15分も入ると体の疲れがかなり抜けていることに気が付く。

砂蒸しという方法は、医学的にもかなり理にかなった方法らしい。
寝ているので心臓に負担が少ないことや、
砂が静脈や内臓を圧迫すること、
さらに50℃という高温度が血管を拡張、心機能を高めて
血液の循環を一層促すからだとか。
この結果、老廃物が排出されて
体重が2キロも減ったり、静脈の血液まで赤くなると言う。
本当だとしたら、しばらく通い続ける必要がある。
(最近太り気味^_^;。)
いずれにしてもこれで後少し、宿まで体が持つと言うものだ。

そういえば、この辺りの海岸は海水浴禁止になっている。
浜が熱いからかもしれない。

山川から指宿へは海岸沿いの道をひた走る。
指宿に町中に入ると道路は石畳になっている。
浴衣を着て歩いている人が多く見受けられる。
砂蒸し温泉に行くのであろうか。

そういえば、この辺りには怪しげなものがいくつかある。
1つはこのメインの道路沿いにある「チャイナソープ」。
こんな中心の道路沿いにそういうものがあるというのが田舎である。
いえ、見ただけで寄ってはいませんぜ。

もう1つの怪しいのは「国際結婚紹介所」なる看板である。
中国人女性との結婚を斡旋とあるが、
要するに「あれ」ではないかと勘ぐってしまう。
深く追求すると危ないのでここまで。
こういうところも、さすがは外国に近い田舎である。

今日の宿は休暇村 指宿である。
休暇村というのは、昔の国民休暇村のことであろうか。
建物は新築ではなさそうだが、改装されて綺麗になっている。

部屋は洋室・和室(洋室は少ない)と共に山側と海側で選択でき、
トイレだけ付いている部屋であればどちらも価格には違いはない(4000円)。
一応浴室付きもあるが、子供連れでもない限りここに来て内風呂もなかろう。
今回は海側の部屋を選択したが、波の音が適度に聞えて良かった。

ここで特筆すべき事は、禁煙室を選べることにある。
一切の喫煙者を泊めない部屋が用意されているのだ。
これこそ私が待ち望んだ部屋である。
喫煙者が止まった部屋は後もずっとその匂いがこびりついていて
非常に不快な思いをすることが多いのだが、ここはそういうことがないのだ。
これから全ての宿にこういう部屋を用意すべきである。

食事は冬の膳という料理長お任せコースにした。5600円である。
さすがに海産物がおいしい。
地鶏のたたきなどもあったか(詳細は忘れた)。
量的にはかなり多いが、食べ切れた。
前日におなかの物を出し切っていたことに加え、
今日はものすごく運動したからであろう。

大浴場は当然温泉。ナトリウム塩化物泉だとかで確かに塩辛い。
ここには露天風呂もあるが、熱すぎず実に快適。
露天風呂というと、内風呂より温度が高いところが多い。
が、実際には温泉であれば温まるのでそんな温度を上げる必要はない。
だからここのように熱すぎないのはゆっくり浸かることが出来て良いのだ。
これとは別に砂蒸し温泉も用意されているが、こちらは800円で別料金。
まあ、山川で入っているのでここでは入らなかった。

そういえば、ここの案内には「世界で唯一の砂蒸し温泉」と書いてあるが、
実際には山川にもあるし、別府にもある。
「世界唯一」というのは言い過ぎじゃないかと思うのだが。
規模から「世界随一」というならかまわないと思うのだけど。

{おみやげ紹介}

        「ブーゲンビリア」
        休暇村 指宿
        12個入り(だったと思う)
        ¥350(税別)

ウエハースのお菓子。
部屋にこのお菓子が置いてあり、おいしかったので買った。
(部屋にお菓子があったのは休暇村指宿だけ。)
ここでしか売ってないようである。
どこにでも似たようなものはありそうだけど。

甘ったるくなく良し。
原材料とかは書いてないので不明。

        お勧め度        86%

箱入りと袋入りがあるけど袋入りが安く、自宅や会社のお土産に最適。

ブーゲンビリアと言えば南国の花(ホウセンカの仲間)だが、今回は各所で
見受けられた。紫色の花が綺麗。
そういえばパラダイスの大ウナギの水槽にも浮かべてあった。
もっとも、ウナギがそれを食べるわけではないが。

{おみやげ紹介}

        「柴芋かりんとう」
        柴芋、植物性油脂、砂糖
        150g
        (有)ルピナス
        ¥300(税別)と思う

鹿児島特産の紫色のさつまいもを使ったかりんとう。
かりんというよりさつまいもチップだけど。
色はどぎついほどの紫。でも元の紫芋も想像以上に色が濃いから、
着色料を使っているわけではない。
甘さは、結構ばらつきがある。
甘いのは結構甘いし、そうでないのは甘くない。
元の芋にばらつきがあると言うことか、砂糖のかけ方のむらか。
でもくどい甘さじゃないのでよろしい。

        お勧め度        80%


{お土産紹介}

        「炭薪石鹸」

        発売元  (有)ルピナス
        製造元 (株)マスター
        ¥700(税別)と思う

天然檜尾いる配合の炭の石鹸。
実はここのお風呂のボディーソープ、シャンプー&リンス、洗顔料全てに
炭を使ったものが用意されている(液体もの)。
なかなか良い調子だったが、それらそのものは結構高いので、
一番安い固形石鹸を買ってみた。
実はまだ家では使っていないので効能はわからないが、
よく考えると、その場で良いと思ったのは炭のおかげなのか
そもそも温泉の効果なのかはわからない。
ちなみに製造元の会社は大阪は堺市の会社である。
まあ、そんなもの。

        ・・・2006/01/12追記・・・

買ってから2年近く経ってやっと使った。

・・・良い、これ。
泡立ちが細かく、炭が頭皮の脂分を吸い取ってくれるのか、
洗顔にも洗髪でも後がさっぱりする。

        お勧め度        95%

同じのじゃないと思うけど、よく似たの買っちまったい。


{食料紹介}

        「かつおぶし」
        枯本節  ¥1300(税別)と思う
        裸節    ¥900(税別)と思う
        (有)シンコーフーズ

鰹節と言えば枕崎が有名(らしい)が、
実は山川も鰹節作りでは有数の産地である。
ということで、ここでも買ってみた。

枯本節はいわゆる普通の鰹節で、堅い。
当然削って食べることになる。
池田湖パラダイスには鰹節削り気が¥2000で売れていたが、
初日と言うこともあり買わなかった。
で、結局今家ではカンナを買ってきて削っている。
歯の調節が悪いのかうまく薄く削れないが、
香りの良さは袋入り鰹パックの比ではない。
昔=本物の鰹節の香りだ。
子供の頃は、鰹節を削るのが子供の仕事だったのだが、
うちでもそうしようかな。
まだご飯にかけてしか食べてないが、お吸い物などを作るとおいしかろう。

裸節は半生タイプと言えばいいのだろうか、
包丁でそいで食べるものだと教えてもらった。
手で触ると堅いようで、わずかに弾力がある。
味は・・・鰹節そのもの。
そのまま食べられる鰹節?
でも食べて別段おいしいわけではないし、何に使うんだろう?
鰹節より濃い出しを取るときに使うのかな?

違いについて調べたら、こういう↓ページがあった。
http://www.page.sannet.ne.jp/hirasho/food/katsuobushi.html
裸節→枯節という製造工程らしい。

        お勧め度        枯本節  90%
                        裸節    50%

裸節は私には利用用途がわからないので低いが、
物は良いので、使える人には良いのであろう。

結局、両方ともほとんど使わないままにかびさせてしまった(廃棄)。
冷蔵庫で保存するのは良くないのかも知れない。
湿気の少ない冷暗所での保存がよろしいかと。
(ちなみに京都にも良い鰹節を扱っている店があるので、
今度行ったときに保存方法を聞いてみるか。)

そういえば私は買ってないが、ここいらの漬け物で「山川漬け」
という物を友人が買った。
なかなかおいしかったそうである。
買えば良かったな。
(伝統的製法であれば、大きな壺に海水を使って漬け込むのだそうだ。
豊臣秀吉が朝鮮出兵したときにも保存食とされたという逸話がある。)

実は、もう1つおみやげを買っている。
開聞岳のピンバッチである。
ここだけで売っているらしい(¥400;税別)。
開聞岳は、登ると登山証明書を発行してくれるらしいのだが、
今回はその場所に行けなかったので、せめてもの記念にこれを買ったのである。
あっ、このピンバッチも924mって書いてある。

今日の歩数は22550歩。

そうそう、今この辺りは九州新幹線開業に合わせて一大キャンペーン実施中である。
新幹線開業時には鹿児島から指宿まで快速も出て便利になるようだ。
今回の開業は鹿児島中央(西鹿児島が改名)から新八代までなので
まだ関西方面からは遠いが、博多まで全通した折りにはまた来ようかな。
(全通すれば従来の半分以下の時間になるようだ。)


        ・・・2/9(月)・・・

新潟もそうだけど、朝起きると波の音があるというのはよいものだ。
しかし、残念ながらこの浜を歩くことが出来なかった。
もう少し時間があり、天候が良ければ歩いてみたかったのだが。

まずは朝風呂を浴びてから食事へ。
(昨日あれだけ疲れているはずにもかかわらず、夜はぐっすり眠れなかった。
私は布団が変わると=寝ている時の温度が変わると寝られない質なのだ。
そのため7時前には目が覚めてしまった。)
朝食はバイキング。
なかなかいい品揃えであったと書いておこう。
ついつい食べ過ぎてしまう。

そうそう、ここは7時を過ぎるととたんに飛行機が増える。
鹿児島空港は、小さな島への飛行機の中継空港としての
意味合いもあるので、飛行機の量は結構多いようである。

で、宿の評価。

        「休暇村 指宿」
        0993−33−3211
        http://www.qkamura.or.jp/ibusuki/

        1泊2食で9600円(税別)くらい
        (カード利用可能)

        おすすめ度      93%

部屋も温泉も食事も満足。対応もよろしい。
おしゃれな観光地(私がこう書く場合は悪い意味)が少ないので
変にはしゃぐ若い連中が居なくてよろしい。
あっいや、そういえば昨日の夜は地元の高校の(女子)テニス部が
たぶん3年生の送別だと思われる宴会を開いていたっけ。
見とれてた・・・ということはないけど、
でも、うちの会社の近所の高校のような荒れ方とは無縁な
無邪気でかつ他の人に対しては礼節を持った騒ぎ方だったので
悪い気はしなかった。
田舎の青少年は健全でよろしい。やはり食べ物の違いと社会環境の違いか。

        ・・・

今日はもう少し指宿・山川でいろいろと回った後、一気に阿蘇まで移動する。

・魚見岳
ちょうど休暇村指宿の真裏にある215mの山。
高さからすれば、昨日の開聞岳に遠く及ばないが、
ここも海際にそびえているので景観はよいらしい。

歩こうかとも思ったが(予定ではその時間を計上してあった)、
今日はあいにくの雨だし自動車で頂上まで登ることが出来るらしいので
そうすることにした。
が、その登山道路の入口は宿から結構遠い。

この山頂にはNTTのアンテナがある。
そのそばに展望所があり周りが360度の展望となる。
開聞岳も遠くに見える。
海の向こうには知林ヶ島というものがある。
一見するとなんて事ない小島であるが、大潮の干潮時にはこの島との間に
渡り道が現れるらしい。
このときは干潮ではなかったが、それでも確かに島との間に
浅い部分があるのがわかる。

展望台の下の茂みの中で何かがごそごそいってる。
何かがいるが見えない。
一体何・・・。


・ウナギ温泉
昨日行った池田湖の隣にウナギ犬・・・じゃなくてウナギ池というところがある。
そのほとりに温泉場がある。ここには観光施設はなく温泉だけがある。

ここの温泉は指宿と違って硫黄泉である。
こんな近くなのに全く異なる泉源があるというのがおもしろい。
(ここは火口湖なのだそうな。)
民間の温泉・湯治場もあるが(露天風呂もあるらしい)、
今回の目標は区営うなぎ温泉。

基本的には地元の人の温泉のようだが、外来の人にも開放されている。
建物の前の坂を少し下ったところに駐車場があるのでここに止めて入る。
http://www11.ocn.ne.jp/~saraku/unagi.htm
料金は大人200円である。入り口のおばちゃんに支払う。
1時間限定と言うことであったが、15分で出てしまった。
いい湯なのだが、熱いのだ。
そうそう、ここはロッカーはないので貴重品は持ち込まないこと。

このあたりは至る所から湯気が出ているが、
その温泉の前の民家は軒下から湧いていて、
硫黄がたくさん結晶化している。いわゆる湯ノ花である。
(ただし、こういう純粋な湯ノ花は硫黄分が多く
そのまま風呂に入れると風呂釜を傷めることがあるので
勝手に持って帰って入れてやろうなどとは思わない方が吉。)
が、そのためにその一体がぼろぼろになっている。
温泉はいいが、暮らすには少々大変な場所であろう。

ここ鰻温泉は西郷隆盛が逗留した温泉としても知られているらしい。
西郷隆盛好き(探偵ナイトスクープ参照^_^;)の人にはたまらないかもしれない。

{飲料紹介}

        「バイオ茶」
        340g
        120円(税込み)
        南日本酪農協同組合(株)
        煎茶、ビタミンC

「自然界のバイオリズムから生まれ・・・吸収が早くスポーツ選手にも
愛飲されている、渋みの少ないおいしいお茶」である。
温泉に入った後は水分補給が必要なので買った。

バイオって書いてあるから、何かバイオサイエンスを使ったものかと思ったが、
バイオリズムであった。
どういうスポーツ選手が愛飲しているのだろうか。
確かに渋みは少なく飲みやすい。でもそれだけ。

        お勧め度        75%

取り立てて言うことなし。


・山川地熱発電所
遠くからは大きく見えるけど、近くに行くと結構小さな発電所。

日本にある地熱発電所は以下の通りで、九州には自家用も含め9つほど
地熱発電所があるらしい。
                出力/KW       操業年
森              50,000          1982    北海道
澄川            50,000          1995    秋田県
上の岱          28,800          1994    秋田県
葛根田          (1)50,000       1978
                (2)30,000       1996    岩手県
鬼首            12,500          1975    宮城県
柳津西山        65,000          1995    福島県
滝上            25,000          1996    大分県
大岳            12,500          1967    大分県
八丁原          (1)55,000       1977
                (2)55,000       1990    大分県
山川            30,000          1995    鹿児島県
大霧            30,000          1996    鹿児島県
八丈島          3,300           1999    東京都

この他、小国地熱発電所が熊本県に操業予定であったらしいが、
2002年に中止されたとか。

この他に、自家用の地熱発電所もある。
松川            23,500          1966    岩手県
大沼            9,500           1974    秋田県
杉乃井          3,000           1981    大分県
岳の湯          105             1991    大分県(休止中)
九重            500             1998    大分県
霧島国際ホテル  105             1984    鹿児島県

これを見れば解るとおり、九州と東北に多い。
逆に四国および関西圏には1つもない。
温泉や火山の分布と見比べれば解る。
日本は火山列島だから、原発増やすよりこういう地熱発電所を作った方が
良いと思うんだけどなぁ。1990年代以降増えているのが良い傾向か。
(世界的に見れば、アメリカ・フィリピンが非常に多い。日本は世界第6位。)

このうち、山川発電所は1995年操業であるから、
新婚旅行で行った時;1996年は操業して間もない時であったことが解った。
容量からするに、たぶん山川町くらいは十分まかなっていると思う。

入るとまず15分ほどの(CG)映画を見せてもらえる。
そこそこ勉強になる映画であるが、CGで走査線が見えるのと、
全体に画面が暗いのが難点である。
映画より、そのスクリーン回りの造形の方が細かくておもしろかったんだけど、
ゆっくり見られなかった(スクリーンの回りにこの土地の模型があり、
これが良くできているのだ)。

その後は館内見学・・・となるのだが、1Fの半分くらいだけの
展示なのですぐに終わる。
電気に関するTVゲームがあるのだけど、これが結構おもしろい。

それにしても、こんな平日に人なんぞ来ないだろう、と言うような対応で、
お姉ちゃんも掃除(?)のおばちゃんとだべっているし、
なんか居づらくなる。そのTVゲームももう1回やりたかったが、
堂にもそんな感じだったので1回だけにした。
30分も居られたら御の字。

ここでは粗品をくれるが、内容はボールペン。
でも使い勝手は悪くない。


・開聞岳周回道路
地元の観光案内には一応道路が書いてあるけど、大きな本などでは
省略されている謎の開聞岳周回道路。
その一部に、いったい何のために作られたのか解らないおもしろいトンネルがある。
今回は西側から回ったがこの方向だと登りになるのでスピード感が出ない。
やはり下りとなる東側から回った方がおもしろかろう。
ただし、このトンネル内は車1台が通るのがやっとの道路なので、
所々にある待避所以外ではすれ違えない。
運転が苦手な人や車が多いと思われる時節には行かない方が良いであろう。


・西大山駅
JR最南端の駅である。
去年までは日本最南端だったけど、今は沖縄にモノレールが出来たから
JRでの最南端。
ポールの上にも小さく赤字でJRと書いてある。
本当に小さな無人駅である。
(別の看板には「本土最南端」とある。)
西側はまっすぐの線路が、東側は駅を出てすぐカーブとなるが
その視線の先には向こうに開聞岳が綺麗に見える。
聞くところによると、JRの東西南北端の駅の中ではここが一番
風景が綺麗なそうな。
(ちなみに、北端=稚内、東端=根室、西端=佐世保である。)
時刻表をちゃんと見て、列車が来ない時間であることを確認の上、
ちょっと失敬して線路内に入って、撮影。

ここで、東西南北端の駅を巡っているという父娘に会った。
しかし、お父さんが女の子1人連れての旅行は楽ではないだろうに。
千葉の人だったが、新大阪からは寝台特急なはで来たとも言っていた。
寝台列車で来れるとは、良くできたお子さんである。
ここで、いろいろな思いがあったのだが、それは省略。

この駅にはノートがあって、ここの感想などを書きつづれるようになっている。
(中には思想論もあるんだけど。)
あっ、埼玉から同じく「なは」で昨日来たという人のメッセージがあるぞ。
通な人の常套コースなのか?
私も一言、というより1絵残した。
「昨日は山の上からこちらを眺め、今日は下から山を眺める・・・」
このノート、新しい部分は手書きなんだけど、古い部分はワープロで清書されている。
(絵の部分は取り込み。)
誰かが苦労したのであろう。
人の思いを守る行為に感謝。

ちなみに、JRの有人の最南端駅は山川駅である。
そこにも「JR有人最南端駅」とある。
山川駅には前回行ってるので、今回も真ん前を通ったけど通過。


・地熱の里(ヘルシーランド)
場所的には昨日行った砂蒸し温泉の少し西のがけの上にある。
(砂蒸し温泉からは遊歩道があって150m)
ここには露天風呂もあるのだが、今日の目的はそれではない(時間がないため)。
お昼ご飯を食べに来たのだ。
(地熱の里がレストランで、ヘルシーランドが露天風呂。)

食べたのは黒豚トンカツ定食(1344円税込み)。

黒豚トンカツにご飯、みそ汁、茶碗蒸し、小鉢;今回はひじき
がついている。
おいしかった。
豚のおいしさは油にあると思うけど、それがとろける感じが特に。
ひじきは味付け買い置きのものではなく、今炒めて味付けしたものだし、
茶碗蒸しも鬆(す;空洞)がなくて出来が良かった。
一見すると普通の定食のようであるが、なかなかどうして
全体の出来がよい。

        お勧め度        90%

それにしても、ちょっと向こうに座っていたおっさんが、
何も食べてないくせにひたすら臭くて迷惑した。
こういう馬鹿は一体何を考えているのだろうか。
(脳みそが真っ黒で、何も考えられないんだろうけど。)

そういえば思い出した、この山川には海岸沿いに大きな岩山が
せり上がっている場所がいくつかある。
ここ地熱の里の真横もそうだが、一種奇妙な風景でおもしろい。

{お土産紹介}

        「かつおみそ」

        200g
        かつお(生ブシ)、麦みそ、砂糖
        ガーリック、玉葱、オリーブ油、しょうが、ごま油、みりん、調味料
        ¥350(税別)

地元の県立山川高等学校(http://www.edu.pref.kagoshima.jp/sh/Yamagawa/)の
農業経済科が作っているもの。
南国山川Eあじシリーズというらしい。
教育振興費に協力(^_^)。
休暇村指宿の朝食に、どうもこれららしきものがあって、
おいしかったので買った。

手作りのラベルが私の購買意欲をそそる(^_^;)。
こんなものが買えるのは、まさに地元だけ。

このかつおみその他に、ジャムなどもあったが私はあまりジャムを食べないので
やめておいた。

        おすすめ度      95%

おいしい。実においしい。
正直、高校生の作るものだから・・・と、思っていたが、どうしてどうして。
かつおの味がとても良く出ており、
ニンニクや玉ねぎも適度の香りと歯ごたえを与えており、
味も甘すぎず辛すぎずで絶妙。
そのまま食べるとちょっと味が濃いようにも思うがけっこういけるし、
ご飯に付けるとおいしい。
次回行くことがあったらまた買う!

1つだけ注意。
これは保存料無添加なので長持ちしない。
特に缶に入れたままでは缶の切り口部分がすぐ酸化するし、
付け箸すると腐りやすい。少々面倒だが、缶を開けたら他の容器に移し、
また取り箸は別にした方がよい。それでも早めに食べきること。
(うちでは腐らせてしまったので。)

これで山川町は2回目の訪問になったわけだが、
この鹿児島県西南地区を初め、鹿児島にはまだまだ見るべき場所、
温泉場がたくさんある。
いずれに機会にか再び訪れたいと思う。

そうそう、南九州はダイハツが強い。よく見かける。
大阪でもあまり見かけない車両が。
なぜダイハツのことを書くかと言えばそれは(以下諸般の事情により削除)。

        ・・・

鹿児島までは指宿スカイライン・・・は使わない。
レンタカーを借りる際に教えてもらったが、
帰りは海岸沿いの道を走った方がかえって早いらしい。
確かにあの坂道を1000ccでまた走るのは大変であろう。

海岸沿いの道は田舎の海岸沿い道路である。
信号もあまり多くなく走りやすい。
この道路を走っている最中に、友人の携帯電話が鳴った。
会社の取引先の人が山梨から出てきて、なにやらおみやげを持ってきたんだとか。
友人はこの日九州に行っていることは秘密にしているので、
適当に言って、課の人の預けてもらったらしい。

途中、喜入(きいり)というところに石油備蓄基地がある。
道の駅から川を挟んで対岸に見える。
大きいねぇ。さすがは日本最大の備蓄基地。
ところがこの道の駅喜入が休んでいた。道の駅って年中無休じゃないの?

海岸通りの道をひた走り、途中指宿スカイラインの谷山ICから乗って
(本当は谷山ICじゃなくてもう1つ先の鹿児島ICまで行けば指宿スカイライン
代310円を省けたが、ここから先の一般道は混んでいるようであった)、
九州自動車道(高速道路)に入って益城(ましき)熊本空港ICでおりる。
169.7km、4050円。
ちなみにもう1つ先の熊本ICなら174.9km、4150円。

{お土産紹介}

        「福山ふくず くろ酢」
        宇都醸造(有)
        酸度 4.3%
        700ml
        ¥2300(税別)

桜島SAで購入。
福山町というところで昔ながらのカメ壺をを使って作ったという黒酢。
酢であるにもかかわらず、香りをかいでもむせるようなきつさがないのは
天然醸造のおかげであろうか。

これはストレートで飲むものではない。
(ストレートは胃に悪い。)
10倍以上薄める必要があり、一番簡単なのは同量のはちみつと混ぜ、
それを更に水で5倍以上に薄める方法である。
出来の悪いお酢ではこの方法でもむせて飲みにくいが、
これはまろやかになる。
(これ以上濃いと本当に胃に来るので注意。)

少々高いがその価値はあると言えよう。

        お勧め度        80%


{飲料紹介}

        Oh!宮崎 野菜の国から
        「これ おいも!?」
        195g
        ¥130位だと思う
        果汁+野菜汁=100%(果汁70%)
        宮崎県農協果汁(株)
        果実(リンゴ、日向夏みかん)、有色甘藷、香料

        エネルギー      42Kcal
        糖質            10.3g
        たんぱく質      0.2g
        食物繊維        0.2g
        脂質            0g
        ナトリウム      0mg
        ポリフェノール  150mg
        SOD活性      5000単位
        (100gあたり)

これも桜島SAで購入。
有色甘藷とは、九州農業試験場で育種開発された
色の濃いさつまいものことだそうな。
その色素には、最近はやりのポリフェノールが含まれているのだとか。

色は濃い紫。缶なので中身はほとんど見えないけど。
味はみかんにサツマイモを混ぜたような味。
ミカンほど酸っぱくなく丸くなっている。甘みはきつめ。
繊維質が多いので、舌に少しざらざら感が残る(が嫌なものではない)。

        お勧め度        74%

ゲテモノ飲料じゃないけど、好んで飲むほどでもないかな。
一缶で十分、という感じ(結構胃に重い)。

「新技術食品開発賞」(日本食料新聞社)とあるけど、
新しいものより、古くても製法を守っておいしいものも表彰して欲しい、
と思う今日この頃。いや、別にこれに当てつけじゃないけど。

もう1つ途中のSAで紫さつまいもも買った。
(8本くらいで400円。)

確かに中身は紫色である。それも想像以上に濃い。
実は普通のさつまいもより繊維質が細かく詰まっている。
甘みは普通のとは違うが、少々苦みがある。
(甘さにむらがある。)
実は今シーズンはあまり作柄が良くなかったと聞いたが、
その性であろうか。それともやはり安物だからか。
出来にばらつきがあるような気もする。

熊本に向かう道路の途中から、明日の湯布院でのボランティアガイドを
頼むことにした。ガイドは、受付を集約する場所が何カ所かあり、
そこから登録している人にその日の都合を聞いて頼む
というシステムになっているらしい。

熊本から湯布院は遠いので、テレホンカードがあっという間になくなってしまった。
で、何度かやりとりしたが結局だめ。
平日だから大丈夫だと思ったが、
        平日なのでそもそも登録しているガイドが少ない
        今は卒業旅行シーズンなので人が多い
ということのようだった。1週間くらい前から予約しておくべきなようだ。

九州自動車道は山の中を走る関係からカーブが多く、また長大トンネルも多い。
トンネルの多さでは北陸道の親知らず近辺といい勝負である。
途中で向かって左手に大きな滝が見えたのだが、名前は忘れた。
(姶良町;あいらちょうの竜門滝の様な気がする。
また、このあたりには曽木の滝という「東洋のナイヤガラ」と呼ばれる風貌の滝も
あるらしい。これは次回にチャレンジ。)

ICを入りてから一般道を阿蘇、内牧温泉と言うところへ向かって1時間。
阿蘇近辺では渋滞があったり、
宿のそばで少し(だいぶ)迷ったが無事にたどり着いた。
途中の道は結構くねくね曲がるが、ナビのおかげで夜間でも迷わなかった。

このナビ(サンヨーのゴリラというポータブルナビ)、
一般道なら大丈夫なのだが、
有料道路をまたいだ設定をするとうまく動かない。
だから、高速道路を降りてから再設定が必要であった。
また道路情報が少々古かった。
それでもナビのあるのは便利だ。
私が車を買うことはもうないだろうが、旅行先で借りる車には
付けてもらうことにしよう。

それにしても、途中で宿に電話した時
「そこからでしたら後5分位です」・・・って、もっとかかるぞ。
田舎の時間間隔はええ加減なのかも知れない。
(悪い意味じゃなくて。)

今日の宿はひのくに会館である。
公立学校共済組合の宿であるが、一般でも宿泊できる。
(もちろん少し高くなるけど。)

今日の宿は本当にがらがら。
阿蘇と一口に言うけど、実際にはいくつかの温泉街がある。、
ひのくに会館がある内牧温泉は中でも一番大きいらしいが、
それ故に客が分散するのであろうか。

食事は4500円のコース(中くらいと思う)を頼んだ。
ここも海産物中心であったが、アマゴ(かな?)の塩焼きはおいしかったし、
オコゼの天ぷらもおいしかった。
友人曰く、オコゼの天ぷらだけでも大阪なら1万円するらしいので
十分元は取れる内容だそうである。
こんな山の中で海産物?という気もするが、白馬もそうだったしね。
後は鴨肉、エビ、ゆべし(様なもの)、ミニケーキだったかな。

量は多い。いかんせん今日はあまり運動していない上に
おなかの中に溜まった状態だったので食べきれなかった。
一部は兼ねてから用意の真空タッパに入れて持ち帰った。
他の人に見られないように・・・って、その「他の人」がいないから
堂々と出来たんだけどね。
部屋に冷蔵庫はないが、外に出していれば十分冷える。
(食べたのは結局京都に帰ってから。腐ってませんでしたぜ。
質が良い物は、冷えてもおいしい。)

ここも当然温泉。カルシウム泉かな。
ぬるめなので長湯にもってこいである。

実は、昨日と今日は全く同じ部屋番号である。
めずらしい。

今日の歩数は7005歩。
ほとんど自動車だったからね。


        ・・・2/10(火)

朝起きると、阿蘇の山の向こうからの日の出が見えた。
朝焼けに輝く山並みはとても美しい。
アルプスの少女ハイジに出てきた風景に近い、と書けばわかる人にはわかるかも。

        「ひのくに会館」
        0967−32−0170
        (ホームページ無し)
        
        1泊2食で11000円くらい
        (税込み、奉仕料10%、入湯税込み)
        (カード利用可能)

        おすすめ度      82%

今回泊まった宿の中では見た目も設備も一番古いけど、
こんなもんで良いんじゃなかろうかと思う(特に部屋の洗面設備)。
昔の民宿風。

そういえばフロントのお姉ちゃんと兄ちゃんが、いかにも
地元の人という感じであった。ここは地元の仕事口なのであろう。
あか抜けていないが、悪いことはない。

阿蘇山頂は、今火口が不安定な状態なため登れないという。
(1月14日に中岳第一火口で大規模な土砂噴出が発生したそうな。)
フロントで他に行くべき場所を聞くと「古閑の滝」というものを教えてくれた。
凍り付く滝らしい。
(実は他にどこかあるかと聞いたら、少し悩んでからここを教えてくれた。
地元の人間は意外に地元の観光名所を知らないもんである。私も京都知らないし。)
同じ日に止まっていた老人の夫妻は昨日見に行ってきたという。

それにしても今朝はかなり冷え込んだようである。
車の窓に霜がへばりついているのはもちろん、
ウオッシャー液が凍り付いて出ない。
(最初ウオッシャー液が切れているのかと思った。だいぶ後で出るようになったので
そうではないとわかったのだが。)

少しは知ったところにあったパチンコ屋(?)の駐車場から阿蘇山を望む。
昨日は夜だったので気が付かなかったが、この辺りの道路はかなり広い。
道路だけでなく、建物間距離が広いので雄大に見える。
それにしても、あまり人が居るように見えない。
やはり平日なので、内牧温泉といえども人が少ないのであろうか。

周りの山を見ると阿蘇の内輪山の方はかなりの雪がある。
外輪山の方は尾根づたいに少し残っているだけである。
一応説明しておくと、阿蘇山は大きく分けて外輪と内輪から成る。
大きな火山の火口が陥没して中に平地が出来たという感じである。
外輪山はもう休止しているが、内輪山は活火山である。
一般に「阿蘇山」という場合は内輪山を指す(と思う)。
(外輪山の全周は128Kmにもなるそうだ。)

阿蘇山への行き道はロープウエイのあるルートと、仙酔峡というルートがある。
ロープウエイ側は当然上れないが、
仙酔峡側からなら少しは近づけるかと思って行ってみた。
が、こちらもかなり下で止められた。
(5月中頃に同じく阿蘇に行った人に聞くと一応火口付近まで行けたそうだが、
登ってしばらくして風向きが変わって避難勧告が出されたそうである。
まだそういう状況である。)

「阿蘇駅の1つ東の阿蘇いこいの村駅からは阿蘇山が綺麗に見える」
と書いておこう。

古閑の滝はJR豊肥本線の宮地駅を少し行きすぎたところを
南に少し行ったところにある。
で、古閑の滝と古閑公民館はかなり離れている。
最初ナビで「公民館」の方を設定して行ったら、
全然それらしい場所がなくて、
結局聞いたとおりの道と持って行ってた地図を頼りに行き着いた。

この時通った道はナビの示す道路ではなかった。
ナビの地図があまり新しくないので細かい道路に違いがある。
こういう時は信じるのは自分の感。
結構良い抜け道があった。

細い田んぼ沿いの道を通って山裾まで行く。
駐車場に車を止めて600メートルほど山の中に入る。
駐車場も山道も凍り付いている。かなり寒いし足場が悪いので要注意だ。
駐車場すぐ上の山の斜面に牛が放牧されている。
「ひょっとしてあなたが今夜のおかず?」などと言ったら睨らまれた
・・・様な気もする。

途中に何かしらトンネルがあると思ったら、JRだった。
崖の半分を切るような半トンネル(わかる?)であり、
そこにつららが下がっている。
最初見たときは、「これは一体何?」と思う。
ここで撮すとなかなか良い風景である。
ちょっと前に特急が通過したようで、と言うことはしばらく列車は通るまい。
残念。

        ・・・

ここで1人旅と思われる女性にあった。
先の駐車場に1台車があったが、その人のであろう。
持っているデジカメと言い行動力と言い、旅慣れた人だと見た。
この滝を見に来たはいいが、1人ではそれをバックにした写真を撮れないので
撮ってほしいとのこと。
確かにこの滝をバックにした写真はほしいであろう。
三脚を持ってくれば・・・と一瞬思ったが、あれって結構重いので、
なかなか持ってこれない。だから、自分の写真を撮るときは
手に持って自分の方を向けて撮るか、どこかに置いて撮るわけだが、
ここではそのどちらでもうまく撮れそうにない。

雪で倒れたような竹のトンネルとくぐっていくとその先に滝はあった。
凍り付く滝。
本当に一面完全に白く凍り付いている。
目を見張るものがある。
この辺りは谷の冷たい風が吹き上げるためこのようになるらしい。

足下に気を付けながら(階段が凍っている)階段を上って滝の袂まで行く。
見上げると、落ちてきそうだ。

ここの滝は実は2つからなっている。
正面が女滝で、左手が男滝である。
女滝の方が高く(約100m)造形も優雅。
特に上の方に翼を広げたように凍り付いた場所があり、美しい。
おそらく、したたり落ちる水が下からの風で吹き上げられてこういう
風になるのだろう。
男滝は下の方で広がる感じである。着物の裾のような感じ(約80m)。
感じからするとおところ女が逆なんだけどなぁ。
いずれにしてもなかなかに見事なものである。
この季節にしか見られないものであり、一見の価値あり。
(後から調べたところによると、この滝は他の季節には水すら流れてない
こともあるのだそうで、まさにこの季節にのみ現れる絶景なのである。)

白馬旅行記2で長野県の川は人工の川だと書いたが、
熊本の川は自然のままの川も多い。
この滝の下の川も自然のままだった。
当然風景はこちらの方がずっときれいである。
観光立県するなら、果たしてどちらがよいか、そんなことは
この風景の違いを見れば自明だと思うのだが。
国民の血税を食い物にしている田舎土建屋は今すぐ悔い改めてもらいたい。
自然回復事業であれば、さほど文句も言われないと思うのだが。

大観峰(だいかんぼう)へ。大観峰は北外輪山上にある
展望の良い場所である(936m)。
(実は内牧温泉は大観峰に一番近い温泉街である。
が、今回は古閑の滝に先に行ったので遠回りとなった。)
ここは前回も来た。
外輪山から火口内の平地までの崖がよく見える。
ここの日本とは思えない雄大な風景が好きだ。
この風景の雄大さはカメラでは写しきれない。絶対に直に見てほしいところだ。
ここからは阿蘇の噴火も見えるが、九重山の噴煙も見える。
阿蘇は激しく水蒸気が上がっている。確かにあれでは登れまい。

また遠くには釈迦涅槃像に見えるという阿蘇五岳がある。
そういわれれば確かにそう見える。

大観峰の石碑前で記念撮影していると、
脇の草原でつむじ風が舞った。
竜巻寸前という感じで枯れ草が回っている。
思わずその中心に駆け込んだが、風が回っているという感じが
肌に感じられておもしろかった。

{お土産紹介}

        「阿蘇高原 純粋はちみつ(みかん蜜)」
        260g
        (有)九州蜂の子本舗
        http://www.qwer.jp/hachinoko/index.html
        ¥1000(税別)

はちみつ。なんの加工もしていないもの。
ちまたで売られているはちみつと言えば中国産のものが多いが、
これは純国産で、かつ熱加工などしていないもの。
いろいろな味の物が売られていたが、酸味があると書いてあった
ミカンを選択。

実際の味には酸味は感じられないが、香りにはほのかに
ミカンの香りがするような気がする。
少なくとも普通に売られているはちみつとは大きく違う。
味はピンと1本筋の通った甘さ。特に後味のすっきり感は大きく異なる。
普通に売られている中国産の蜂蜜は、そのまま食べると
後にくどさが残るが、これがあまりない。
ゆえに、味がさわやかなもの(無糖ヨーグルトなど)と混ぜるのに良いといえる。

        おすすめ度      88%

実はここで蜂の巣も食べさせてもらったが、
これは私には合わなかった。
はちみつの味自体は、きわめてあっさりさっぱりで良かったのが、
巣自体は蝋を食べているよう。
それにも栄養があるというので一応食べたが、あまり欲しいとは思わなかった。
まあ、はちみつ部分だけで言えば今回買ったものと同じだろうから
それでよし。

ここでは他のお土産、特に乳製品類がいくつか売られているが、
産地がここでなかったり、結構いろいろ添加物が入っていたりで
買う気になれなかった(前回もそうだった)。
ソフトクリームは食べたが。

        ・・・

やまなみハイウエイを越えて湯布院へ。
やまなみハイウエイは、日本で走りたい道路のベスト3にいつも入るような
綺麗な道路らしい。ハイウエイとはあるが無料である。
正確には、九州横断自動車道のうち湯布院町の水分峠から
阿蘇の一宮町までの52.4Kmのことを指す。

この季節は道沿いや平原にはかなりの雪が残っている。
5月を過ぎれば草千里と言った風景であろうが、
今は雪の平原である。それはそれで美しい。
(でも眩しいのでサングラスが欲しかった。)
途中で止まって写真撮影すれば良かった。

日陰部分では道路上に雪があり、一部は凍っている様な感じもあるので、
運転には要注意である。
昼間はチェーンまでは要らなかったが、夜には必要であろう。

ハイウエイの途中にはいくつか温泉がある。
いつかは行ってみたいものだ。
スキーをしている人もいるような感じ。

やまなみハイウエイというと1つ逸話がある。
私の親戚が昔バイクで日本一周をしていた時、九州のこの辺りで道に迷ってしまった。
で、走っていると開通前のやまなみハイウエイにたどり着いたそうだ。
工事のおっちゃんが、「学生なら通ってかまわない」と粋な計らいをしてくれた
おかげで抜けて行けたそうだが、当時はまだ道路に岩がごろごろしていたと
言うことだ。
もうかれこれ30年以上前の話。

昼食の場所を探す。
初め、山の中を走る道路沿いには食堂なんてないだろうと思っていたが、
なんのなんの、結構いろいろとある。
牧場脇の食堂などいろいろあったが、どうも今ひとつと思って
通り過ぎたが、瀬の本という場所にある食堂に入った。

実はこの瀬の本には道路を挟んで2件の食堂がある。
方やステーキで方や民芸作り建物である。
どちらにしようか悩んだが、どうもステーキの方ががらがらのようなで
民芸作りの方がした。結果的にはそれで正解であったと言える。

{お店紹介}

       「八菜家」(やさいや)

        0967−44−0724
        10〜17時
        木曜日休み

ここで食べたのは「だご汁定食」(1260円税込み)。
「だご」とは、薄くのばした団子というか、
分厚いうどんというかそんな感じである。
別府では同様のものを「だんごじる」と呼んでいた。

その「だご」を中心に、ごぼう、人参、白菜など野菜てんこ盛りの
みそ汁と言えばだいたい合っている。
(別府であったものには豚肉が入っていた。)
野菜は全て地元産の無農薬栽培もの。

肉は全くなく野菜系だけでこの食べ応えと味はアッパレ。
油分が全くないので、ダイエット中の人にも良いであろう。

ここでは付け合わせのおつけものがバイキング形式で
採り放題なのだが、これも手作りでおいしい。
梅干しも昔ながらの物で酸っぱい!

店内はもちろん禁煙。

        お勧め度        96%

是非とも行って食べることをお勧めする。
ここには他にピロシキ(ロシアのスープ)や煮染め定食もある。
煮染め定食は隣に座った老夫婦が食べていたが、これも量があり、
かつおいしそうであった。
良い野菜を使い、その味を十分引き出す調理法がすばらしい。

{お土産紹介}

        「瀬の本農場 いちごジャム」
        いちご、砂糖、レモン
        145g
        ¥350(税別)と思う

本当に純粋なイチゴジャム。
さっき、「私はジャムは食べない」と書いたのにここのは買ったのは、
材料が純粋だからである。山川高校の物も良さそうであったが、
ペクチンなどが入っていた。ここまで純粋に作られた
ジャムにはそうそう出会えない。
そう思って買ったのである。
(ペクチンは多くの場合増粘&安定化剤として加えられるが悪いものではない。
ただし、本来果実にはペクチンが含まれており、これに糖分が加わると
自然にゼリー状になるので、元の果物が良ければあまり添加する必要はない、
とも言える。詳しくはここ↓。
http://www.jca-can.or.jp/~njkk/material_6.htm)

良いイチゴの香りがする。
ペクチンも加えてないので過剰なぬめり気(?)もない。
イチゴの形もそのまま残っている。
味はかなり甘い。ペクチンや保存料を入れていない分糖度を上げているのだと思う。
私はしばらくジャムからは遠ざかっていたが、
「あぁ、そうそう、これこれ、この味」と思った。
昔のジャムの味・・・なのだろうか。
でも、「おぉ!!」と思うほどおいしく感じはしなかった。

白馬旅行記2でも書いたが、この手の物を手作り(無糖)ヨーグルトに乗っけて
食べると美味である。特にこれは甘みが強いのでイチゴ1個で十分。

        おすすめ度      81%


{お土産紹介}

        「ごぼせんべ」

        50g
        (株)サザン食研
        ¥300(税別)と思う

澱粉、ごぼう(宮崎産)、植物油(菜種、パーム)、調味料(アミノ酸など)
甘味料(ステビア)、食塩

薄焼きにごぼうを混ぜ込んでフライにしたようなもの。
一言で言えばごぼうのせんべい。
ごぼうの味と香りが出ていておいしい。
(が、これが気になる人には気になるかも。)

        おすすめ度      83%


{お土産紹介}

        「手作りソーセージ」(かな?)

        4本
        ¥400(税別)と思う

手作りのソーセージ。
阿蘇のそれは添加物たくさんで買えなかったが、
ここのは必要最小限なので。
おいしかったよ、たぶん。

        お勧め度        余りよく覚えてないので省略。


{お土産紹介}

        「阿蘇ものがたり」

        トマト、砂糖、玉ねぎ、塩、醸造酢、香辛料
        400g
        工房阿蘇ものがたり
        ¥650(税別)と思う

高冷地阿蘇の完熟トマトを100%使用した手作りトマトケチャップ。
実はうちではあまりケチャップは使わないが、
おいしそうだったので買ってみた。

いかにもトマトを潰したという色と流動感(わかる?)がある。
味は結構すっぱ辛い。でもさらっと流れる感じで
舌がしびれるような嫌さはない。おいしいが、大人向け。
お好み焼きにも結構合う。

        おすすめ度      93%

ここ八菜館には他にも自然の材料だけを使った食品がたくさんある。
全部欲しくなるがそうはいかない。
でもこれだけ買ってしまった。
世の中、こういう店が増えればよいのに。

        ・・・

山並みハイウエイはきついカーブも多い。安全運転で。
こんな気持ちの良い道路を急いでいく必要はない。
急いでいる車には先を譲りながら進む(そんなに車は多くないが)。
んが、しかし。
ある時先に行かせた車がやたらとブレーキを踏む車で困った。
直線では飛ばすくせにとんでもないところでブレーキを踏む。
危なくて仕方がない。
こういうのが事故を起こすのだ。
今の車はほとんどオートマチックであろうが、それでも2速・1速を使って
エンジンブレーキをきかせて降りるのが常套である。
車なんぞ適当にアクセルとブレーキを踏んでいればいいと思っている「ど」へたくそ運転手が多くて困る。
オートマチックってドライブとパーキングしか使ってない連中も
いるんじゃないかと思うが、雪道や山道では1/2速を有効利用しないと危険だ。
やはり、車は最低限でもミッションで運転する必要があると思う。

大観峰から湯布院まではお昼の時間も合わせておおかた2時間だろうか。

湯布院は基本的に歩いて回るので、まずは駅前駐車場に止める。
狭い町&狭い道が多いので、車より歩き(もしくは自転車)の方が
ずっと便利なのだ。いろんなお店に入るのもそう。
30分100円。
ここから、温泉道具とカメラなどだけを持って金鱗湖と言うところまで歩く。
金鱗湖とは、温泉が湧いている湖、というより池だ。

私は湯布院は観光目的で来る場所じゃないと思っている。
温泉目的で来るべき場所だ。
おしゃれな店はこれでもかという位に多いけど、私にとっては「だから何?」である。
そんな店、他のどこかにもあろう。
まあ、女性やカップルには人気があるようで、事実この日もそういう人が大半であった。
おっちゃんもいたかな。
指宿が温泉目当てのおっちゃんおばちゃん中心、
阿蘇ががらがらであったが大観峰には大学生らしき姿が多くなり、
そしてここ。徐々に年齢層が若くなり、人数も増えてきた感じもする。
金鱗湖はその中で唯一と言っていい、自然の見るべき(?)場所である。
(周りの由布岳などの山は除く。)

{お店紹介}

        「カフェ・ラ・リューシュ」
        http://www.chagall-museum.com/cafe/cafe.html

金鱗湖のすぐ脇にある喫茶店。
ここでシフォンケーキセットなるものを選んだ。
私は高原牛乳で(820円税別)。

おなかがつまり気味なので、濃い牛乳を飲んだら来ると思ったのだ。
が、実際にはかなり薄い牛乳で、当然おなかにも効かなかった。
ケーキはおいしかったけど、取り立てて言うほどでもない。
私の牛乳基準は丹波の低温殺菌牛乳、ケーキ基準は「菓楽里」にあるので、厳しいのだ。

        おすすめ度      72%

感覚的にはちょっと高いかな。
やはり観光地料金が入ってる気がする。

ここから見る金鱗湖が一番綺麗かも。
ここは湖と言うより池に近い。
よく見ると湖面から湯気が上がっているので、温泉湖だとわかる。
もっと気温が低いと湯気が綺麗に立ち上ったのであろうが、
この日は気温が高かった。
まあ、この湯気の立ち登りがなければ金鱗湖は普通の小さな池に過ぎないのだが。


湯布院にも温泉が多いが、ぱっと行って気軽に入れる湯は少ない。
(外来者が入れない温泉もいくつかある。)
が、1つは金鱗湖のすぐ横「下ん湯」(げんゆ)というのがある。¥200。
ここでも良いのだが、いかんせん湯船が小さい(1〜2人?)なので
順番待ちしなければならない(この日はそれほどの人もいなかったが)。
というより、ちょっと入りにくい雰囲気だったのでやめておいた。
(本当に入って良いの?という感じがした。後で調べたら混浴だった。
しまった!!!)

結局入ったのは、これも金鱗湖近くにある「ぬるかわ温泉」というところ。
¥400。民営の温泉のようである。こたつに入ってテレビを見ている
お兄ちゃんにお金を払って入る。他に入浴者は無し。
露天のみの単純泉。熱い部分とそうでない部分の温度差が結構あるので、
入ってから動いてみると良い。
ここにもロッカーはないので貴重品は持ち込まないように。
ここには家族風呂(貸し切り)もある。

{お土産紹介}

        「わらべ炭焼 手焼きせんべい}
        今泉堂
        6枚
        ¥600位だったかな?

金鱗湖のそばにある炭焼きで手焼きのおせんべい。
醤油味。
前回来たときと同じ店で買ったと思うんだけど、
前回はその場で手焼きで、焼き上がりは少し湿っている感じで
暖かかったが、今日は焼き置き(?)したものしかなかった。
まずくはないんだけど、やはり焼きたてのおいしさにはかなわない。
今回は他にも焼いている店があったので、そういう店が増えたのであろう。
ここはおっさんで、他は若い連中だったので
ここの方が味は良いような気はしたんだがなぁ。

        お勧め度        75%

おいしけど、それだけ。
やっぱり焼きたてのが欲しい。


{お土産紹介}

        「柚子茶 元祖ゆずっ子」
        (有)ホープライフ
        280g
        ゆず、はちみつ、砂糖、果糖、ぶどう糖液糖、オリゴ糖
        クエン酸、ビタミンC
        ¥1000(税別)位だったと思う

簡単に書けば柚子を薄くスライスしてはちみつ&砂糖漬けにしたもの。
「茶」と書いてあるとおり、これをお湯または水で溶いて飲む。
試飲したものがおいしかったのと、風邪引きには良さそうと思ったので買った。
これを先に紹介の黒酢で割って飲むと咳が止まる・・・事もあった。
はちみつ入りだけど甘ったるくなく、これに柚子の苦みが相まって、
そのままなめてもおいしい。

そのほか、
・これをほぼ同量の沖縄のシークヮーサーという果物の汁で溶かして
 水で薄めるとかなりおいしい
・ヨーグルトに混ぜてもいける
という食べ方もある。

        お勧め度        90%

480g瓶もある。
全国発送もしてくれるらしい。


そうそう、湯布院で見つけたある店の話。
「何でも1000円屋」という(同様の店が2軒ある)。
これと言っていいものはなさそうかと思いきや、
なんとチャイナドレスが!!

ただの飾りかと思ったらちゃんと売り物だとか。
しかも各種サイズ(S〜L)が取りそろえてある。
1000円なら赤と青の二色買っても良いぞ。
一人だったら買ってしまったかも知れない。
おしいことをした。1つネタを逃したな(^_^;)
(ここに行ったのは、ちょうど、オタクラでチャイナドレスのネタを出した直後くらいである。)

        ・・・

湯布院を出て別府へ。
まずは今日の宿の豊泉荘へ行き荷物を下ろす。
そろそろお土産が重くてつらい。
そうそう、別府の細い道路には一方通行も多いので要注意。
(湯布院から豊泉荘までの間、ナビの示す位置がずれていたので少し苦労した。)

先に部屋に入って荷物を下ろし、レンタカーを返しに行く。
ニッポンレンタカーはJRの駅近くかと思いきや、
観光港近くであり、かなり遠い。
行きは車なのでよいが、帰りは歩きではしんどい距離なのでバス。
ただし、本数はかなりあるので困りはしない。

後で思ったのだが、湯布院で車を返して列車で別府に入った方が
手間が無く良かったのかも知れない。
もっともニッポンレンタカーはそこにはないのだが。
(レンタカー屋によって、どこに営業所があるかばらばらだから、
どこで借りるかが最適なのかを知るのは難しいのではあるが。)

総走行距離は600キロを超えた。
半分以上は高速だろうけど、山川〜指宿でも結構走り回ったからな。

別府駅からは宿まで歩いて15分ほど。。
少し登りではあるが、のんびり歩けば良い。
途中に公共温泉の1つがあった。
桶を持って歩いている人をたびたび見かける。
家には内風呂もあるだろうが、広いお風呂でのんびりつかるのはまた
格別であろう。贅沢である。

今日の宿は豊泉荘。
ここも公立学校共済である。
ここも2003年4月に改装されたばかりであり、かなり綺麗。

部屋は大人2人で6畳は、私のように寝相の悪い人間には少々狭い。
8畳でも2人なら200円しか変わらないのでそうすれば良かった。
実はここはかなり由緒のある場所らしい。
その昔は安川家と言うところの邸宅だったらしく、
今でもある離れは当時の名残らしい。
(この離れ14畳を借りることも出来る。もっとも1部屋しかないようなので、
なかなか借りられないだろうが。)

ここの部屋は禁煙部屋ではないが臭くなかった。
鼻が詰まり気味だったので感じなかったのかも知れないが、
改築されて間もないと言うこともあるのだろう。
あの匂いはこびりついて溜まるからな。
是非とも今のまだ臭くない内に禁煙室化をお願いしたい。

夕食は5000円のコースを選んだ。
豊後牛もあるし(やわらかい!)、関鯖・関アジもあった。
それらは初めてであったが、特に関アジはとろけるようで、普通のアジと
全く異なりとてもおいしい。
鯛のお刺身は歯ごたえではなく味で勝負であった。
美味しんぼで語られていた「捕れてから数日経過した方が
歯ごたえはなくなるが味は良くなる」というやつであろうか。
その他ふぐの天ぷら、ケーキ&フルーツとまあ、これでもかと言うくらい出てくる。
食事のコースは3000/5000/7000円とあり、
量と素材が変わるとあったが、5000円でも十分すぎる価値はある。
(隣の人が3000円コースらしかったが、それでも女性には多いくらいであろう)。
これで7000円って、一体どれだけあるのだろうか。

結局食べきれずに部屋に持って帰って食べた(お皿を用意してくれた)。
一部はまたタッパに入れて持って帰った。
ここは部屋には冷蔵庫はないし、阿蘇と違って外にも置けないので
部屋の中で一番窓際に置くしかなかった。
従って、夏場には出来ない。

ここにも露天風呂がある。
あるが、この日も非常に寒かったのでそこへ行くまでの道のりと
服の脱ぎ着が大変。
お湯は熱くて外は寒い。
これが冬の露天風呂の醍醐味とは言えるが、つらいのはつらい。
結局5分ほどで出て内風呂に行った。
単純泉。
それにしても、大の男2人が「寒い寒い」「熱い熱い」と言いながら
歩いたり入ったりしている様は、端から見ているとさぞかしおかしかったであろう。
旅に出るとついつい童心に返るが、「旅の恥はかきすて」である。

今日の歩数は15166歩。


        ・・・2/11(水)

朝食はここもバイキング。
が、ちょいといまいちである。
昨日の夕食が良かっただけに特にそう思う。
手抜き?

        「豊泉荘」
        0977−23−4281
        http://www.housensou.jp/

        1泊2食で12500円くらい
        (税込み、奉仕料10%、入湯税込み)
        (カード利用可能)

        おすすめ度      90%

先の夕食の食べ残しを部屋に持ち帰る件といい、
対応は良かった。

今日の第一の目標は別府地獄巡り。
駅前のコインロッカーに荷物を押し込んで、温泉セットとカメラなどをもって出発。
400円のロッカーでも結構広いので大きな荷物も入った。
バスで鉄輪に入る。

地獄巡りは、まず駅前から鉄輪バスセンターまで行くところから始めた。
鉄輪までのバスはいろいろなルートがあるが、どれも320円のはず。
このとき乗ったバスでは所要時間約30分。
途中に私の名字と同じバス停があったとだけ書いておこう。
名字と同じ名前の地名は必ずあると言うけど、本当だねぇ。

まずはバス停に一番近いに鬼山地獄入る。
ここで共通観覧券を買う。¥2000(税込み)。
1カ所400円なので、5カ所入れば元は取れる計算。
地獄は全部で9カ所。

簡単に各地獄の様相を説明しておく。
地獄とは、簡単に言えば温泉の吹き出し口である。
その様相および作物の取れない土地柄を表して「地獄」と呼んだのだ。

地獄巡りというと、どのパンフレットでも同じような写真しか載ってないが。
これがいけないと思う。
全てを見たのは今回が初めてだが、どれもちゃんと(天然の)地獄部分がある。
が、パンフレットだけでは人工的な飾りだけしか見えないことろもある。
そんなものなら見たくない、と思う人もいるだろう。
わたしもそうだった。

鬼山    たくさんのワニが飼育されている。
        たかがワニと思ったが、なかなかどうして迫力がある(特に食事風景)。
        つい数年前まで世界最長寿のワニがいたそうな(大正生まれだったか)。
        泉源はかなりの蒸気が立ち上る。

白池    その名の通り白い池のように見える。
        ここでは熱帯魚(とは言ってもかわいいものではない)を飼育している。
        そうそう、各地獄にはスタンプがあるのだが、ここだけは見つからなかった。

かまど  パンフレットにはいつも鬼の載ったかまどの写真があるが、
        これは確実に逆効果だと思う。だから前回は入らなかった。
        しかし、実際はかなり良い。
        後述の坊主地獄のような泥の中からわき上がるような所や
        海地獄そっくりの水色の池、勢いよく湯が噴き出す場所など種類が豊富だ。
        どこか1カ所行くというならここが一番かも知れない。
        マッチを持って行くとおもしろい実験が出来る場所もある。
        あと、白い泥のようなものがあるが、これは酸化珪素のかたまりだとか。
        池の中に落ちた落ち葉などを核としてその周りに結晶が発達する。
        大きな固まりもとても軽い。

ここまで回って、先に離れている竜巻地獄・血の池地獄に行くことにした。
2.5キロほどあるらしい。
基本的に一本道だし道路脇の電柱に距離を示す看板がずっとあるので方向は
間違わない。
行きは下りなので歩いても行けるが、帰りは上り坂になるのでバスかタクシーに
なるだろう。途中に1カ所トンネルがあって、ちょうどこのとき工事をしていて
えらい粉塵で通り抜けるのが大変だったが、工事さえ終わればたいしたことはない、
と思う。

この途中で別府の町が一望できるのだが、
あちこちから湯煙が上がっていて、まさにイメージ通りの別府という光景である。

実はここからさほど遠くないところに、新婚旅行の時に泊めてもらった宿
「別府ビューホテル」があった。
非常に良いホテルであり今回も使いたかったのだが、去年の夏に奥様が疲労性の
病気にかかられ、泣く泣く閉館されたそうである(休館ではないので復活はない)。
1日も早い回復をお祈りする次第である。

この道の途中、とは言ってもバスターミナル近くの道路脇に白い固まりが落ちている。
かまど地獄のところで書いた酸化珪素の固まりだ。
さすがに地獄の中でそれを取ることは出来ないが、ここではいくらでも捨ててあるので
もって帰れる。今回の旅行では、桜島火山灰にならんでただで手に入るお土産である。
そういえば、この酸化珪素は歯磨き粉の原料にもなるとか。
ひょっとしたら、この辺りの宿で使われている歯磨き粉には入っているのかな?

血の池  その名の通り、池が真っ赤(というよりさび色か)に染まっているところ。
        昭和初めの噴火で出来たそうな。
        ここには足湯がある。湯はもちろん真っ赤で底は見えないが、
        丸い石が敷き詰められており、これで足の土踏まずを刺激すると
        結構効く。疲れた足には非常に良い。
        タオルを持って行くように(赤くなるので汚れたら困る人は注意)。
        この池に溜まった赤い泥を使った軟膏も売れている(ちょっと高い)。

竜巻    かなり正確に15分〜20分間隔で出る間歇泉。
        出る直前までほとんど前兆がないのに、急に吹き出してきて、
        止まるのも急に止まる感じ。
        間歇泉なので、いったん出た後はしばらく待つ必要がある。
        すぐ近くでおっさんが陣取っていて良い写真が撮れなかった、
        と書いておこう。

ここでまた鉄輪に戻る。バスで¥180。あまり本数がない上に、
結構ダイヤがええ加減なので注意(このときもだいぶ待った)。
バス停脇のどぶからは湯気が立ち上っており、ほのかに暖かい。
この日も寒かったので、これで助かった。

そういえば、前にここに来たとき(新婚旅行より更に前の話)は
まず最初にここに来たような気がする。
別府駅からは、本数は少ないがここに直接来るバスもあるのだ。

金竜    温泉が勢いよく噴き出している場所。ただそれだけ。
        喉に蒸気を当てるところがあるとか(熱いので注意)、
        温泉水を飲めるとかおまけ付き。
        バナナが栽培されているのだけど、売り切れてた(かなり高い)。

山      山肌から噴煙が上がっている、だけ。

海      真っ青な池がある。
        そこに卵を入れた篭を浸して温泉卵を作っている写真は有名かも。
        見た目では一番綺麗な地獄であろう。
        実は脇に山地獄のような場所もある。
        季節が合えば、子供が乗れるほどの巨大な蓮(大鬼蓮)の葉が
        見られるそうである。

鬼石坊主
        泥の中からわき上がる様が坊主の頭に似ているから名付けられたとか。

        実は、この坊主地獄は最近復活したものらしい。
        前回私が来たときにはなかった。
        前からある坊主地獄はこれらの地獄から少しだけ離れている上に
        共通観覧券が使えないので寂れている感じであった(バスから見える)。
        それは今は本坊主と言われているらしい。
        それが、バスの英語のアナウンスでは「ホンボーズ」となって、
        なんかWindowsみたいでおもしろかった。その前でバスがハングアップ
        した・・・などということはありまへん。
        坊主の見栄えからすると本坊主の方が良かったように記憶するが。
        そうそう、この鬼石坊主にも足湯がある。血の池ほどではないがこちらも
        効く(ここは透明)。かぼすか何かが浮かべてあった。
        ここには本当の温泉もあるが、時間の都合で入れなかった。

はっきり言って、今回の巡り方は失敗したと言える。
かなり時間的無駄が多かった。
後で観覧券をよく読むと、観覧券の綴じてあるとおりに回るのがよいらしい。
それで行くなら、
        海
        鬼石坊主
        山
        かまど
        鬼山
        白池
        金竜
        血の池
        竜巻
である。鉄輪からのバスも海地獄の前で止まるのでそこで降りると良いであろう。

今回の地獄巡りも結構人は居た。混雑と言うほどではないが。
若い連中も結構いる。

実は、各地獄には無料駐車場がある。
狭いので混雑時には入れないこともあろうが、今日位なら大丈夫だ。

今の季節、ザボンという非常に大きなミカンの一種が売られている。
大きいから大味かと思いきや、結構おいしい。
んがしかし、あまりに大きい(小玉スイカほど)ので電車で持って帰るのは
難しくあきらめた。残念。

別府の中でもこの鉄輪辺りが一番蒸気が上がっているが、
その蒸気を活かした地獄釜というものがそこかしこにある。
蒸気の熱を使って調理する、コンロみたいなものだ。
多くは土産物屋の軒先にあるが、鉄輪バスターミナルから鬼山地獄までの
細い道の脇にもある。そういえばバスターミナル横にはコンビニがあるので、
そこで生卵を買って、ここで蒸せば格安に温泉卵が出来る気がする。
次回はそれをやってみようかな(塩を忘れずに)。
普通に買えば温泉卵は50円(〜70円くらいまででばらつきがある)。
これがまた非常に堅くて殻を剥くのに苦労した。
手で割れないのはもちろん、石にぶつけてもなかなか割れないほど堅い。
元の卵の質の良さもあるだろうが、温泉につけることで引き締まって
堅くなるのかも知れない。

鬼山坊主地獄を見た後に、そばにある食堂で昼食。
いまいち食べようと思うものがなかったのでチャンポンと
地獄蒸し焼きプリンを食べた。

{食料紹介}

        「地獄蒸し焼きプリン」
        ¥300

このプリン、まさに地獄釜で調理されたものと思うが、
卵、牛乳、砂糖だけで作られていると言うことで、
確かに味は素朴である。
昔のプリンという感じ。量はそこそこある。

        お勧め度        93%

ちゃんぽんは悪くないけど普通。具の質はあまり良くない。
友人はここで「だんご汁」を食べた。
先の「だごじる」とほぼ同じであるが、ここのには豚肉が入っていた。
量はこちらの方がだいぶ少ない(値段は同じ位かな)。

そのあと海地獄前バス停から別府駅に戻る。
結局駅に戻ったのは3時。
もう公営温泉巡りは出来ない。
次回にチャレンジである。

ちょっとだけ時間があるので、駅建物内にある土産物屋で品定め。
試食品が多いのは結構なことである、と書いておこう。
(今回の旅行では、かなりの量の試食品を食べた。
各地とも、土産物の種類は多くとも、私に「買わなければ!」と思わせるのは
少ないな。もっと地元の色を出さなくちゃ。)

{お土産紹介}

        「かぼす」
        200ml
        ¥800くらいだったか

        (有)かぼす本家

その名の通りかぼすの果汁100%である。
大分県産のかぼすを厳選して作った手絞りタイプとある。
ゆずの香りにでもと思って買った。

飲料にもいける・・・と書いてはあるが、実際には飲料にすると
少々癖があるように思う。甘み成分(はちみつなど)を少し多めにする必要があろう。

かぼすは柚子に比べ、香りも味も独特さがあるため、
合わせる料理を選ぶ、もしくは合わせ方にこつが必要だろう。
ちょっと簡単にはいかない感じ。

        おすすめ度      68%

悪い物ではない。
使いこなせる人には良いのかも知れないけど、
私には難しい。

        ・・・2006/01/12追記・・・

しばらく、というより2年近く冷蔵庫にほって置いたら腐った
・・・と言うことはなく、なぜか味がまろやかになっていた。
冷蔵庫の扉に入れてあったので振動が味を変えたのだろうか。
ワインを舟の穂先に付けておくと味が良くなるという話を聞いたことがあるが、
あれと同じ理屈かもしれない。

本当のところ、まろやかになったのか、私の味覚が変ったのかは定かではないが、
少なくとも、今の味はかなり良い。
ゆずより穏やかでほのかな甘さもある。
これなら飲料にも行ける。

        お勧め度        90%

賞味期限は2年もないので(半年くらいか)、ある意味覚悟は必要である。


{飲料紹介}

        「かぼすちゃん」
        500ml
        ¥200(税別)
        (有)かぼす本家

果糖ブドウ糖液糖、かぼす、はちみつ、クエン酸、ビタミンC
http://www.kabosu.co.jp/

大分県産のかぼすのジュース。
無香料、無着色。
でも果汁入りとは書いてないので1%以下なのか、単なる合成物なのか。
味は結構まともで甘さもきつくない。
弁当には合わないけど。

        おすすめ度      78%

今日の歩数 15940歩

最後は白ソニック&500系のぞみ新幹線。
(要するに、別府から京都までの最速列車つながりである。)
まあ私は乗り慣れたコースではあるんだけど、
今後、仕事で来ることはたぶんないのでしばらく乗り納め。
(しかし、新幹線は2週間後と1ヶ月、2ヶ月後、ソニックも2ヶ月後に
また仕事で乗ることになったのであった。九州には何かと縁がある。)

それにしても、いつも思うのはJR九州のポイントの高さ。
えっ、何が高いかって?
禁煙車両の設定仕方が理にかなっているし、社内冊子も参考になるし
・・・いやいや、それ以上に女性添乗員(車掌さんも売り子の方も)の質が。
顔やスタイルもそうですが(^_^;)、対応も良いでございますよ。
(一番悪いのはJR東海。)
よく列車が遅れるとか(過去に運休も体験)、車両の色があまり好みでないとか
あるけど、この点が良ければ他は我慢出来るかと(^_^;)。

        ・・・全体の恥ずかしい話・・・

私も一緒に行った友人も基本的に根が貧乏性なので(失礼?)、
夕食の食べ残しを出さないのはもちろん、
珈琲があれば砂糖やミルクは多めにもらい、
パンがあればバターやジャム等もそうしてってお持ち帰り
(こういう意味で朝食がバイキングだとお得^_^;)、
宿の歯ブラシやひげそりなど、そういえばスリッパに入れる
脱臭剤や靴磨きシーとなるものもももらってきた。
もちろんもらってはいけないものまで盗っては来てないが、
こういうものが結構な量になったことを白状しておこう。
隠れたおみやげである。

それから、各所にあった冊子もかなりもらったかな。
それがこの話の資料になっているから無駄ではないのだけど、
こういう書類は溜まると結構重いのが難点である。
ほっほっほ。

        ・・・

と言うことで充実の3泊4日であった。
温泉も風景も、宿も食事も満足である。
どれくらい充実していたかと言えば、今回の旅行記が今まで書いた
物の中で2番目に長いものである、というくらいである。
(しかも旅行中はほとんどメモは取らず。そういえば写真も少なかった。
もう少し撮れば良かった。)

実はこの旅行の直前に喉を痛めてしまい、そこから風邪を引いて
今1つ本調子でなかったことと、鼻がきかなかったので
食べ物の風味が今1つよくわからなかったのが非常に残念である。
そんな状態でもおいしいと思えるほどの味だったのではあるが。

さらに、家に帰り着いた夜から急に風邪の具合が悪くなったとか、
それでも翌日から緊急業務で大変だったとかあるんだけど、
それは又別の話。

最初の内はわりかた計画通りだったけど、
途中からはやはり変更された感じかな。
昔なら時間厳守で場所を多く回ったけど、もうそういう周り方をする歳
でもないからね。

今回はかなり多くの土産を買ったが、滅多に来られないので
ケチらず買おうという方針に基づいている。
ただし、産地には気を遣い、基本的には地元のものでかつ
天然素材のものに限定ある。
全体にお勧め度が高いのはそういう理由からでもある。

今回いろいろ入った温泉の中でどこが一番?と聞かれれば、
どれも皆良かったのだが、
        血の池地獄の足湯(意外?)
        山川砂蒸し
        国民休暇村指宿の露天
がベスト3だと書いておこう。他が悪いわけではないが、
あえて順位を付けるなら、である。

今回はかなり温泉に入ったが、本当は温泉は1日2〜3回が限度なそうな
特に最初の数日は1回におさえるべきだと。それ以上は湯当たりを起こす。
考えてみれば、
        2/8          山川、指宿
        2/9          指宿、ウナギ、阿蘇
        2/10        阿蘇、湯布院、別府
        2/11        別府(足湯*2)
と毎日2〜3回入っているので、多すぎると言える。
しかし、実は2003年末に左肩を痛めて以来このときまでずっと痛かったのが、
この旅行中に一応直ったのは事実である。
やはり温泉パワーはすばらしい(その後いったんぶり返したのだが)。

帰ってからしばらくは肌がつやつやだった。
温泉の効能と良い食事をしてきた効果か。
ストレス解消もあるかも知れない。

南九州には本当にいろいろな温泉がある(北九州にも多いけど)。
今回は予約を取れずに行けなかった場所もある。
私はこれで2回目なのだけど、まだまだ回るべきところは多い。
また何度かに分けていくことにしよう。
いやぁ、南九州はおもしろい。

私も日本全国いろいろと行ったが、
そろそろどこに行ったかを詳細に記録したい気がしている。
大きめの日本地図または都道府県別地図を買って、
行った場所に印を付けるのだ。
そして、まだ行ってなくて良さそうな土地を捜して行くのである。
値段から言えば海外の方が安いのであろうが、日本だって捨てたもんじゃない。
都会は回るに足りないが、田舎には日本の良さが残っているものだ。

やはりたまにはこういう旅行は気晴らしになって良い。
オタクラ旅行クラブでも設立して、年1〜2回ほど行くことにしようかね。
挑戦者・・・じゃなくて、参加者募集中。

次回?
GWは全くの予定なし(実際に行かなかった)だが、
次回は8月頭に北海道。今年はリフレッシュ休暇というものがとれるからだ。
これを書いている時点ではまだ行ってないけど、
発表していることにはすでに行っているであろう。
そこから連続で新潟(お盆)、さらに9月頃に又白馬ですかな(ほぼ決定)。

        ・・・おわり・・・
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