「高野山」(1996年02月05日〜02月16日号)
高野山へ行った。
(注;これが書かれたのは95年中である。)

ということで、車で高野山まで行くことにした。

本当は私の「アプローズ号」で行くつもりだった。
しかし、アプローズ号は「なんと!」バッテリーが上がってしまっていた。
(後日談;この後バッテリーを換えたのだが、それもあげてしまった。
最近の車は休止中も時計などで電流が流れるので、本当に長く乗らないときは
バッテリーをはずした方がよい。今はそうしている。)

1ヶ月も乗らないでいたからなあ。
もともと少しバッテリーが弱っていたのはわかっていた。
最近はエンジンがちょっとかかりにくかった。
でも以前なら1月乗らないでも大丈夫だったので「いけるかな?」
と思ったけど駄目だった。

やっぱり5年も経つとばててるのね。
幸いなことに友人が2つもバッテリーの予備を持っていたのでそれをもらった。
(一度に2個もらっても困るけどね。)
これで、今度の新潟旅行は大丈夫。
やはり持つべきものは「友」である。

で、バッテリーを換えてエンジンはかかるようになったが、
一応念のため友人の車=やはりアプローズ(新型)で行くことにした。

        ・・・

松原を越えて堺まで高速で。近畿自動車道かな。
あらまあ、がら空きじゃないかい。
そこから一般道で、和歌山は橋本へ。え〜と371号から374号線?
私はこういう道路を覚えるのが苦手で。
今回は私は運転しないで友人だけだから、私が地図を見ながらナビゲーターですな。

途中に三原台とか言うところ(見覚えがあるぞ。そう言えば、誰かが住んでいた
気が・・・)とか、河内長野とか、紀見峠とか通って橋本まで着いた。
非常に順調。
そこから高野山道路へ入る。

昔はこの道路、有料だったらしいけど今は無料。
それにしても、長くくねくね、しかも急に登る道路でんなぁ。
空腹だったから良かったけど、何か食べてたら戻してたかも知れない。
(食事中の人がいたらごめんなさい。)

横に南海高野線が走っているけど、それが上になったり道路が上になったり。
でも、高野線ってすごいところを走るのね。
能勢電何か目じゃ無いし、富山地方鉄道立山線や箱根登山鉄道よりも
すごいかも知れない。
今度はこれで行かねば。

ここの道路、結構狭いのに観光バスがよく通る。
そんなのが擦れ違うところではたいへんですな。
後ろにいるこちらがひやひやもの。
それでもすり抜けるのは、さすがはプロだと思うけど。

狭い道が続いて、どんな山奥にお寺があるのかと思ったら、
何のことはない、上には町があるではないか。
それも小さな町、古い町ではなく、結構広く、人も多く、
新しい町が。
まあ、大きなお寺の前には門前町はあるもんだけど、
これは想像外。だって、地図でもえらい山奥のように書いてあるんだもん。
これにはちょっと「おや!?」であった。

        ・・・

目的の金剛峯寺は道路からすぐで、無料駐車場の真前にある。
何かこう、もっと山奥に有って、深い木立の中、脇に古いお墓があるような
長い階段を登っていくところと思っていたから、
全く想像とは違っていた。
まあ、奥の院には行っていないので、ひょっとするとそちらはそうかも知れないけど。

でも、お寺自体は古い。
高野山は弘法大師が真言宗の総本山として開いた所だけど、
ここ金剛峯寺は豊臣秀吉が建てたのでした。
その後にもいろいろと由緒がある。

まずお参りして、中を拝見させていただく(¥350)。
ここには天皇家も縁が深い(歴代天皇の位牌が祭ってある部屋もある)
ということで、非常にきらびやか(総金箔)の部屋があったり、
襖絵にもすごいものがあったりする。
この襖絵はじっくり見ましょう。

裏には枯山水の庭もあるんだけど、これがまた立派で美しい。
ここには雪舟の絵がいた襖絵もあるから、ひょっとすると雪舟が設計した
庭かも知れない。そう言えば、山口にあった雪舟の庭とも似ていないこともない。
ここの石には真っ赤な、そう、珊瑚か鍾乳石に似たような石が使われている
ものが多い。これが滑らかな表面でいて美しい。鉄分が含まれているのだろうか。

ここには中に休憩所が有って、お供えものとお茶をいただける。
ひろ〜い広間(まあ、そのそうやろな)でお茶をいただきながら休憩。
こんなところで昼寝をしたら気持ち良いだろうなあ。

台所もある。
さすがに大所帯ということも有って非常に広い、というかでかい。
中に一度に900人分のご飯を炊けるとかいう釜も有った。
こりゃあ、どでかいわ。

        ・・・

ぐるりと見せてもらってから、お寺を後にし、食事をすることにした。
しかし、この辺りには食堂が少ない。
いわゆる土産物屋も少ない。
では何があるのかといえば、酒屋とか雑貨屋など普通の町にあるお店や、
古美術?のような店。意外。

折角ここに来たのだから、ということで精進料理を探していると、
とあるお店が有った。

で、頼んだわけだが、結論から言おう。
「このお店では精進料理を選んではならん。」
このお店とは、残念ながらお店の名前は忘れたが、
信号の横、¥1750の精進料理(てんぷら付き)の有るところである。
この横に、おすし屋があるのだが、ここにも¥1650の精進料理がある。
そこはどうだか知らない。少なくともこの¥1750のお店はやめるべし。

何が駄目か。
料理。高い割りにまずい。
ご飯はぱさぱさ、てんぷらは半生でころもも駄目、胡麻豆腐はよそで作っているから
まだいいとして、その他のも、もう明らかに手抜き。
頼んでから出てくるまでが早すぎるもん。こりゃぜったいに缶詰等を使った
半作り置きもんだね。
量も少ない。

それに親父の感じがいや。メニューまとめろとか言うし、
お釣りの投げ渡しやがる。
明らかに店が少ないということにあぐらをかいた店だね。
こういうところはどんどん叩くべし。
久々に「損」をした食事であった。

        ・・・

食事中、なにやら外が騒がしいと思ったらちんどん屋がいた。
おやまあ、めずらしいこと。
しかもこんな山の上の町で。
一体何の宣伝かと思ったら、これがまた驚き。お寺である。
近くの子安地蔵尊がちんどん屋を出して宣伝しているのである。
まあ、さすがは寺の町、違うねえ。

で、帰りのその前を通ったら、たくさんののぼりが出ていて、
その中で屋台が出ていた。
ひょっとすると祭りだったのかも知れない。
教は台風の中の雨の日で、人が少ないのでそうやってでも人集めをしたかったのかも
知れない。
まあ、何にしてもおもしろい。

帰り道は行きとちょっと変えて、和歌山回りで帰ることにした。
橋本まで戻り、紀ノ川に沿って県道13号線を走るのである。
この道、川向の国道に対して裏道と言うところか。
狭いといえば狭いのだが、信号が無い分速い。
景色もいい。
(この頃にはもう晴れていた。)

和歌山は田圃もあるけど、果樹園が多いのね。
それもいがいにミカンでなく、その他のものが。
かきは日本一?
あとわかっただけでも、もも、ぶどう、それにキウイが有った。

キウイって、一見ぶどうに似ているのね、葉っぱが。
それに上から垂れ下がるような感じが。
でもどうも違うと思ってよく見るとキウイだった。
これは知らなかった、和歌山で作っているなんて。
(和歌山はみかんじゃなくて柿の生産量が日本1なんだって。)

そういえば松山に住んでいる頃、一度迷ってミカン畑に入ったことが有った。
あれは夏だったろうか。そうすると臭いこと、臭いこと。
肥料のせいで、ミカン畑というのはその見た目と裏腹に臭いのだ。
あそこは特別で人糞を使った有機農法の所だったのだろうか。
あの時は少しまいったね。
だからそれ以来、ミカン畑を見るとちょっと「う〜ん」な私である。
ここ和歌山では臭いとは思わなかったけど、念のために言っておくと。

        ・・・

和歌山ICから阪和自動車道に乗る。
昔この道路がなかった時は、北大阪から和歌山に行くのは一苦労だった。
今でも遠いといえば遠いけど、楽。

途中、最初のSA(名前忘れた)で食べたいわしのかんぼこ
(かまぼこだろうけど、そう書いてある;¥250)はおいしかった。
今日食べたものの中で一番おいしいんじゃないか。
そういえば、ここでは蝉が鳴いている。
たしかに今日は暑い。なに、平年より5度も暑かったって?
高野山の上でも汗をかく位だもんなあ。
(これが書かれたのは95年9月も末・・・)

帰り道、車から関空が見えた。
「おお、あれが関空か。」
私は始めて見たのでした。
思っていたより大きい・・・でもあの飛行機の大きさからするとやっぱり小さい?
どうも今1つ大きさの感がわからなかった。
一度行ってみなければなるまい。
と思いつつも、新婚旅行には伊丹空港から出発してしまうのは、
悲しい北大阪人の定めかも知れない。

ということで、高野山ツアーであった。
意外と近かったので、ちょっと走り足りない気がしたが、
それなりに収穫もあったし、まあ、こんなものか。

        ・・・おわり・・・

        と思ったら大間違い

        ・・・つづく・・・

おお!そう言えば1つ書き忘れているぞ。
和歌山まで走っている時に、前から見覚えの有る車が走ってきた。
「おお!アプローズじゃないか。しかもフェンダーミラーだ!!!」

私は自分以外の車で、フェンダーミラーのアプローズを見たのは初めてであった。
これで、(未確認ながらも)日本には4台のフェンダーミラーの
アプローズがあることになる。
1台は局長号、1台は前のダイハツ社長の車、1台は友人が見かけたと言うやつ、
そして1台は今見た車である。
ああ、日本にも車がわかる人がいるのだ。
今日は良い日だなあ。
週末はお近くのダイハツへ。今ならMOVEも売れてるよ。

        ・・・

予定より早く帰ってこられたので、このあと喫茶店行った。
今度は局長号で。

今までに行ったことがないところを開拓しに行く。
箕面にある新船場北橋の近く、スーパーノダヤの近くにある
喫茶店はなかなか良かった(名前は?)。
ポテトアップルパイ(度忘れしたけど有名)が量が多いのに安くて良いぞ。
味もGood。
その下にある喫茶店はケーキが3つも付いて760円と、こちらもお得だ。
(後日談;ここのケーキは手作りで、特にポテトとプリンのケーキが絶品だ。)

本当は、この近くにある「パンプルムース」というケーキ屋に行きたかったのだが、
そこが持ち帰り専門だったので諦めてここに行ったのであった。

地元の人はどうぞ。

        ・・・

後ちょっと書き足りないことが。

精進料理というのはいわゆるお寺の食事で、
ということは血生臭いものが駄目で動物類が使えないわけで、
だから植物類になるわけですな。

今回食べたのもその類にもれず、ごはんはもちろん、
ゆば、しいたけの煮付け、木クラゲの酢の物、てんぷら(のり、しいたけ、?)
胡麻豆腐、味噌汁などであった。

でも意外に精進料理には油が使ってあるそうで、カロリーが高いとか。
まあ、そうでもなくては、植物だけでやってはいけませんわなあ。

そうそう、兎だけは食べても良いと聞いたこともありますね。
だから動物の数え方の「匹」ではなく鳥と同じ「羽」で数えるんだとか。
ということは、鳥もいいのか。
まあ、ここの食事には鳥もないようだが。

昭和天皇が金剛峯寺に泊まった時に出た食事のメニューという物が
紹介されてたけど、見事に植物系だけであった。
もっとも、今回私が食べたやつとは段違いにおいしそうであったが。

        ・・・

ということで、高野山ツアーの話はおしまい。

        ・・・おわり・・・
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