「剣尾山レポート」(2003/9/22〜11/10号)
これは昔趣味にしていたハイキングのレポートである。
このハイキング、その余りのハードさに「超ハイキング」と呼んでいたのであった。

ハイキングは多くの場合、複数人数で行っているので
「我々」という書き方をしている。
因みに、隊長は私であった。

今回の掲載にあたり、当時を思いだし・・・ても全く思い出せないので、
当時書いたレポートを再編集しただけである。
(注;の部分は今回の再編集にあたって追記した部分。)

ちなみに、ここでレポートされている剣尾山は、この後大幅に道が整備され、
誰でも登れる山になってしまった。
非常に残念なことである。

    ・・・

「山登りは楽である」

登ること自体が楽なのではない。
その後のレポート書きが楽なのである。
だって、どこそこを見たというレポートのような紹介が必要ないんだもの。
というわけでこのレポートも短くなることであろう。

    ・・・ それはいいとして ・・・

土曜日は少し曇っていた。
正確に言えば曇りと快晴の変わりが早かった。
雲の動きが早いのだ。

気温は低めのようだ。
私は寒さには人一倍強いのだが、この寒さは少し身にしみるようだ。
そこでトレーナーを持っていくことにする。
これが後に大きな意味を持ってくる。

車で173号線で阪急バスの行者口バス停をめざす。
剣尾山は行者山の向こうにあるからだ。

ところが、朝の173号線は非常に混んでいる。
今日は土曜日だから大丈夫かと思ったがそうでもない。
地元民の隊員に裏道を教えてもらって進む。
だいぶ先まで抜けられはしたが、まともに走っていたのと比べどのくらい
早くなったかは不明である。

それにしても休日のこのあたりは本当によくアプローズが走っている。
ここだけでみれば十分ベストセラーカーなのに、なぜ他の地方では・・・。
それでもこのあいだ新潟行ったときにも何台か見たし、着実に増えつつはあるようだ。
「ふっ、世の中、本当の車がわかる人が増えてきたな。」
ダイハツ社員の間では圧倒的にアプローズが売れているらしけど。

ダムを越え、ジャパンを越え、能勢に入ってしばらく走ると行者口バス停はあった。
意外と近い。能勢青少年野外活動センターのすぐ近くである。

173号線から脇の道に入り、細い道の脇に車を止めて登ることにした。
横には広い広場があるのだが、私有地のようなのでやめておく。
ここの道路はせまいが車は十分通れるし、そもそもこんなところにくる車は余り
いないだろう。
「駐車禁止」・・・ではない。ここにはそんな看板は立っていない。

ここで装備を整える。
隊員はここで靴をはきかえる。
私はトレーナーを着ようかどうか悩んだが、若干肌寒いので着ていくことにした。

ここから行者山林道へと入る。
林道とはいえ狭くとも舗装されている。

おっと、あれに見えるはシャルマン(注:ダイハツの1500ccセダン。
アプローズはこれの後継車種ともいえる)2台に、アプローズ2台ではないか。
こっ、これはダイハツ社員以外には考えられないような組み合わせ。
隊員(ダイハツ社員)は「知っている人がいるといやなので・・・」
ということでよく見ずに通り過ぎることにした。

ああ、でもこのあたりまで車で乗り入れることが出来たんだ。
こことかあそことかに止めれるぞ。
今度来る時はここまで来よう。

どれにしてもどこから山の方に入ればいいのだろうか。
このハイキング手帳は相変わらず我々に「わかるもんか」と言っているような
気がする。

と思ったけれど、分かれ道の横に看板があった。
(草で隠れていて離れた場所からは見えなかった。)
これで正しいようだ。

ということでいよいよ山道へと入る。

    ・・・

山道は最初から両側に草の繁った急な道である。
特に階段などはないが、人が歩いて作られた段があるので
歩きにくいことはあまりない。

この山は粘土質のようだ。
ここしばらくは雨が降っていなかったので地面が堅くなっていて
歩きやすいが、雨が降った後では滑り易くて大変だったろう。

そして所々に大きな岩がある。
どうしてそこにあるのかわからないようなところに岩がある。
おそらくは粘土質の地面の中に入っていたのが長い年月で回りの粘土が流れて
岩だけが出てきたのだろう。

それにしてもこの山道は急激に登る。
あまりくねくねと曲がりつつ登らずにストレートに登っていく感じである。
まだ余り歩いていないような気がするのに、もうすでにだいぶの高さにいる。
それは眼下に広がる景色の広さからもわかるが、
近くにあるテニスコートに人の大きさでよくわかる。

そういえばここのテニスコートはすいている。
こんないい天気の土曜日にあれだけの人しかいないということは
かなりの穴場と見た。
(最初は時間の問題かと思ったが、降りてくる時間にも同じだった。)
まあ私はテニスをしないからどうでもいいけど。

横の山にはダムがあるようだ。
何となく魚がいそう。
釣れるかな。
そういえば最近は池釣りはしていないなあ。

途中にある大きな岩には仏様が彫ってある。
そのことはハイキング手帳にも書いてあったが、そこにあった写真から見て
もっと小さなものだと思っていた。
しかし、実物ははるかに大きかった。
人の2、3倍の大きさはあるだろうか。
勿論高さもあるので、この山を登る人を上から見守っていてくれるように見える。
優しい顔つきだ。

そばにそれを彫った思われる人の法名と施主の名前もあった。
それから察するにこれが彫られたのは明治以前と思われる。
その昔から行者山として修行の山とされていた山の中腹に彫りたいという気持ちは
よくわかる。目の前にこのような岩があったらよけいにそうであろう。
それにここは下界がよく見渡せる。
だから寂しいこともないだろう。

ここでこれからの我々の山登りの無事を祈ってさらに進む。

この岩の横手は少し彫れていて、岩屋のようになっている。
雨が降ったらここで雨宿りが出来るだろう。
アルプスの少女ハイジの最終回の方でハイジとペーターとクララが
山にいるときに雨が降ってきた時、同じような岩屋の下で踊っていたっけ。
「僕らは陽気な村の山羊飼い、今日も楽しく山羊と遊ぶ!」
それを思い出してしまった。
雨宿りをしてみたい気分。でも雨に降られるのはいやだけど。

ここからしばらく行くと古いお堂がある。
行者達はここで修行をしていたのだろうか。
さっき拾ったドングリをお供えしてこの先の無事を祈る。

またさらに登ると大きな岩がある。
この岩にはロッククライムのための金具が打ちつけてあった。
確かにここの岩には10メートル以上あるものも多いので練習になるだろう。
事実大きな岩にはみんな金具が付けてあった。
市街地から近く、しかもただでで練習できるのだから
ここは良い練習場所だろう。

ここからさらに細い道を登って行く。

    ・・・

今はもう秋なのでこのあたりには栗やどんぐりがたくさん落ちている。

とは言え栗はイガの部分だけ。
中身は取られている。
たまに入っているのがあると思えば非常に小さかったりする。
来年はもっと早い時期に来て栗拾いをしよう。

ドングリは「ぐ」がおっきい、ではないがなかなか大きなサイズなものも多い。
(注;足立ゆみ出ていたカレーのCMである。)
小さなものと大きなものと両方たくさんあるということは種類が違うのかも知れない。
これだけあるのなら拾い集めればかなりの量になるが、
これを食べることは出来ないのだろうか。
何とか料理することで。
そこまでして動物の食べ物を奪うなって?
ごもっとも。

そこから少し登ると急に視界が広がる。
ここが行者山の頂上だ。
ここからは下界がほぼ360度(一部は剣尾山が入る)見渡せる。
今は快晴なので空の青さとあいまって山の景色が美しい。

実はここまでは剣尾山でなく行者山である。
剣尾山と行者山は峰がつながっているのだ。
ここから峰づたいにちょっとだけ下ってまた登り始める。
そこからが剣尾山だ。
看板によると山頂までは1.2キロらしい。

剣尾山に入ってしばらくは道も緩やかになる。

行者山と剣尾山は基本的に同じ地質のようだが、
大きな岩は少なくなり、剣尾山は歩く道に小さな岩がたくさんごろごろ転がっている。
このため気をつけないと足をくじいてしまう。

そういえば今回は私だけがジョギングシューズで、隊員2人はトレッキングシューズで
あったが、今までの超ハイキングならともかく、このような完全な山登りでは
やはり柔らかいジョギングシューズでは荷が重い。
靴で衝撃吸収が少ない分足首や膝で支えることになるので足の負担が大きい。
近いうちにトレッキングシューズを買おう。

植物の植生も2つの山では変わっているように思う。
剣尾山の方が高い木が多く繁っており森になっている。
ほんの少しの距離なのにこれだけの違いがあるとは、
自然は奥が深い。

剣尾山の道もやがて登りがきつくなる。

途中視界が広がる場所がある。
ちょうど道路とは正反対の方向だ。
あれが東能勢町らしい。ハイキング手帳によると。

    ・・・

さらに進む。
道は険しくなる。
ハイキング手帳はあいわからずあてにならない。
今回は横にそれる道はほとんどないから道に迷うことはないが、
手帳は縮尺というか距離感がむちゃくちゃだからどこまで行けば
目印があるのかわからない。
だから不安になる。
この手帳の一番いかんところはこの距離感がわからないところだと思う。
(正しい道であっても、どれくらい行ったところに何があるというのが
正確にわからなければ不安になるものだ。)

この辺の景色は変わらないようで変わっていく。
でもそれをいちいち言葉にしてられないので省略。
ここですれ違った人は手にハイキング手帳、ではなく植物手帳を持っていた。
このあたりにはやまぶどうもあるようだが、このあたりの恵まれた植生を
訪ね歩くというのもまたいいかもしれない。

途中少し開けたような場所があって、そこは下界は見えないが、
山の片方の斜面が広がっているような感じでそこに松が生えている。
この松が強風のためだろうかかなり傾いている。
山の風がきついことを示している。
こうしてここを歩いている我々はこの松に守られているわけだ。

「頂上の前には熊笹の生えるところから階段状の坂を登って・・・」
とハイキング手帳にある。
それらしき場所が目の前に現れた。
この山登りもいよいよ佳境か。

・・・それにしては途中にあるはずのものが見あたらないのだが。
やっぱりあてにならん阪急ハイキング手帳。

    ・・・

道はそこから急にきつくなる。
確かに階段状ではある。
しかし階段ではない。
ということは急な坂で、一部が掘れて階段状になっているということだ。
これはほんとうにきついぞ。

ここで団体(?)さんに出会った。
このような山の団体山だから平気の馬鹿団体のようなことはない。
挨拶を交わし、道を譲り合い、
「頂上まで後どのくらいですか?」「もう少しだよ」
という会話もあるのである。
ハイキング手帳に書いてある場所は結構きつい場所が多いので
気楽に回ってやろうというような馬鹿が少なくていい。
だから幾度に良い気持ちになるのだ。
これだけがハイキング手帳のいいところであろう。

そういえば山登りの疲れはここではもう峠を越えている。
山登りにしてもマラソンでもそうだが、本当にしんどいのは最初のしばらくで、
そこを乗り切れば後は自分でも信じられないくらいかろかやに体が動くようになる。
今回も行者山の間は体がつらかったが、今はもう大丈夫だ。
が、その体を持ってしてもこの坂は。

ここを登りきったら頂上が近いか!?
と思ったら案の定まだ先はあるようだ。
まったくハイキング手帳と来たら。
そういえばさっきあった笹は大きかったけど熊笹ではなかったような気もするなあ。

坂を登りきって少し行ったところにお地蔵さんがいらっしゃる。
表側に六地蔵さん、裏手にもお地蔵さんがいらっしゃる。
裏手のお地蔵さんの方が古いらしくかなりくちかけている。
100年以上たっているだろう。

このお地蔵さんたちは登山道の裏手にあることや(とは言え10メートルも行かない)
くちかけているということで少し陰が薄くなっているようだが、
神仏をおろそかにすることは許されない。
きちんとご挨拶して通してもらう。

六地蔵さんは表にあり大きいのでみんながいろいろなものをお供えして行くようだ。
六地蔵さんは普通はお墓の近くや、お寺の近くの道ばたにいっらっしゃるが、
このような山の中にいらっしゃると言うのはどういう訳だろうか。

実はこの先にかつて月峯寺というお寺があったらしい。
戦国時代に焼かれ以後山の麓に再建されたそうだが、
その元のお寺があったときにお詣りする人の安全を願ってたてられたもの
かも知れない。
この六地蔵山たちはその時代のものとは思えないほどきれいだが。
(裏のお地蔵山たちはまさしくその時代のものと思われる。)

そういえばなぜ六地蔵さんは6人いらっしゃるのだろうか。
これはこの世には人間界や天界を含む6つの世界があるという仏教の教えに
よるものだと聞いたことがある。
それぞれの世界の守り神でいらっしゃるわけだ。

ここで今までの山道で拾ってきたドングリをお供えして登山の無事を祈る。
実はドングリは5つしかなかったので1つは近くにあった植物の実で
失礼させていただいた。
今度来るときには別の山の幸で必ず6つ揃えて持って来ますね。

先ほど行った通り、お地蔵さんの所から少し行ったところに
月峯寺の跡がある。
今残っているのはお寺の台座と燈ろうの台座であったろうと思われる石だけである。
この石には梵字が刻んであるので間違いないだろう。

さらに先にはお寺の水汲み場ではなかったかと思われる
岩で囲い、少し掘った場所があった。
そのようなもののある位置から考えて、このお寺、存在時にはかなりの大きさを
誇っていたと思われる。

今ここにその大きさで建物を建てるのはヘリとかを使えば簡単かも知れないが、
地上から山道を資材を持って登って来て建てるのはほとんど不可能に近いだろう。
昔の人の仏教信仰心の強さには驚くばかりである。

その先を進むとまた階段状の坂が現れた。
頂上まで「53メートル」という妙にリアリティーがある看板もある。
今度こそ頂上は近い・・・と思う。

    ・・・

ここもまた階段状の、いやここはちゃんと木が埋め込んであるので
階段なのかも知れないが、坂を登っていくと急に平らになった。
ここが頂上だろう。

頂上付近には広い場所があって、ここに大きな岩がたくさんある。
そしてあたりにはたくさんのぐみの木があって、たくさんの実を付けていた。

ぐみの実というのは円く小さい実で、甘くてちょっとだけ渋みがあって、
くにゅっとした感じのする実である。
ぐみの木には何種類か実の大きさが違うのだが、ここにあるのは一番実の小さなもの
ものだ。

私の家の近所にもこれと同じぐみの木はあるのだが、最近はあまりその実がたくさん
なっているというのを見たことがない。
空気が悪いせいか、地面が悪いせいか。

近所では食べられなくなったので惜しい思いをしていたのだが、
ここではおもいっきり食べることが出来る。
そしてそのたねを「ぷっ」と飛ばすのがまた楽しい。

コップにぐみの実を取り岩の上に登り、回りの景色を見ながら食べ、
出来るだけ遠くに種を飛ばす。
ぐみの木にはとげがあり、しかもぐみの実は小さくて取りにくいのだが、
それでも何度も取ってこれをした。
う〜ん、自然はすばらしい。

ここの頂上の展望はなかなかにすばらしい。
今日はちょっと遠くが霞んでいるので遠くは見えないが、
そこにある看板によれば、能勢、神戸はもちろん、若狭湾や
京都の愛宕山(あたごやま)まで見えるらしい。

下からここまで2時間。
千里から下までが1時間だったらか、千里からここまで3時間で来られたことになる。
わずか3時間の所にでこんな良いところがあるなんて、今まで知らなかった。

広い頂上の真ん中位に大きな岩があるのでここで食事をすることにする。
まだ11時過ぎだが、まあ早めに食事を済ませてゆっくりするのも良かろう。

お昼はお弁当。
隊員が担いで来てくれたコンロと水でコーヒーを湧かす。

頂上の気温は下と比べてだいぶ寒い。
たしか気温というものは100メートルで0.1度下がるはずだからここは
下より約1度寒いことになる。
もともと能勢ということで市街地より寒いし、さらに風が吹いているということも
あるので、気温はかなり寒いだろう。
体感温度で考えれば10度以下であることは間違いない。
この私がトレーナーを着てなお寒いというのだから間違いない。

強力コンロはあっというまに水を湧かし早速コーヒーを入れる。
ああ、あったかい。

山で飲むコーヒーや食べるカップラーメンはおいしいと言うがその意味が良くわかる。
近い内に私もコンロとトレッキングシューズとリュックを買おう。

お弁当を食べ、コーヒーを飲みながら山の幸のぐみ、私が持ってきた北海道の幸の
ポテトチップス、新潟お土産、海の幸のするめを食べながら
しばし話をしながら自然を楽しむ。

    ・・・

剣尾山の道はほとんど森の中なので若干の雨では問題ない。
しかし、葉に雨が当たる音が聞こえる。

剣尾山の上の方では一部の木が紅葉している。
まだ山全体が紅葉しているわけではないが、
紅葉している木は真っ赤になっていて美しい。

下りは登りに比べ速く降りることが出来る。
しかし、山登りではこの下りの方が危険性が強い。
登りはゆっくりだし、坂などは慎重に登るが、
下りは足が疲れているところにスピードがあるために
自分で思っているよりも足が過重に耐えられない。
だから下りでこそ一層の注意が必要となる。

それでもやはり下りは速い。
登りの半分くらいの時間で降りているようだ。

しかし、ここに登っている人は服装からみるに結構山登りに慣れている人が
多いようだ。だからみんな下りが速い。前に降りている人に追いつきそうに
なっても追い抜くことは出来ない。
慣れていない我々(1人を除く)はそのうち足が疲れてきて
後ろから来た人に道をゆずることにした。
このスピードにはついて行けない。
(それでも先に降りた校長先生のグループは抜いたけど。)

        ・・・

剣尾山では日本鹿が出るらしい。
このあたりのことだから猪もいるだろう。
でも今日はそれらの動物どころか鳥すらほとんど見られなかった。
秋だからみんな冬越えの為の食料探しに動いていると思ったが残念。
昆虫、特にばったはたくさんいたが。

途中何カ所か岩が崖っぷちにあって見晴らしがいい場所がある。
中には森の中にあって見晴らしは良くない所もあるが、
そういう所は何となくお立ち台のように見える。
猿のおたち台と言ったところか。
夜になると木の葉でつくった扇子を持って踊っている猿がいたりして。

山の気温の変化は汗のひきかたでよくわかる。
結構暑くても上を脱ぐとすぐに汗が引いて寒くなる。
気をつけないと風邪をひいてしまう。

剣尾山は木の山だが、行者山は草の山という感じがある。
2つの山はつながっているのにだいぶ違う。

        ・・・

再び行者山に戻る頃には天候も戻り快晴になっていた。
山頂付近を見ても晴れている。
やはり山の天候は変わりやすい。

そしてこのあたりではもう暑い。
トレーナーを着ていると汗をかいてしまうほどだ。
ここまで気温が違うとは。

下り道としては行者山の方がきついので気をつけて降りる。
お堂、仏様の所を通るときには無事な登山を感謝する。

        「本当にいい登山でした。また来させてもらいます。」

行者山−剣尾山は本当にいい山であった。
きつすぎもなく緩やかすぎもなく、体力を付けるには最適とみた。
観光地化されておらず景色もいい。
それに近いからただだしね。

また今度来ることにしよう。
箕面の滝と同じように第2回、第3回と恒例の場所にしよう。

    ・・・

無事に下に着いたとき、まだ3時前であった。
思ったほど足にも来ていない。
よかった。

そういえば行きにいたシャルマン&アプローズ軍団はもういない。
行者山にロッククライミングしていた人だろうか。
それとも行きにすれ違った団体だったのだろうか。

車に戻り、山の装備をはずして楽になる。
車が無事で良かった(ちょっと心配していた)。

おや、脇の土手にはひっつきむしの草が生えているぞ。
三角の小さいやつじゃなくて、とげとげでくっつくやつだ。
これは小さな木のような草の実なのだが、昔はうちの近所でも
見たが最近はまったく見なくなった。
本当に久しぶりに見た。
とてもなつかしい感じがする。
思わず取って隊員に投げ付けてしまった。

というところで終わりである。
ああ、充実した1日に合唱じゃなくて合掌。

    ・・・おわり・・・
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