「新潟&白馬5旅行記」(2007/01/29〜07/30号)
5回目の白馬紹介である。

しかし大変困ったことに、白馬へ行く前後「鬱」の薬を服用しており、
これを飲むと脳の働きが抑えられるためか記憶がはっきりしない部分が多くなる。
そのため、せっかくいろいろなことがあったのにそのいくつかが抜け落ちていることと思われれる。
書いてある内容も不確かだったりする(料金とか)。
これも全て忙しすぎた仕事と頑張った者に報いない会社のシステムのせいである。
仕事なんて大嫌いだ!
ということで、長く行ってた割に短いのであしからず(むしろ書けたのが不思議なくらい)。

それはともかく、2006年度は2回白馬に行くことが出来た。
1回目はお盆休みの後半、新潟から直行8/18(金)〜21(月)に1人で、
2回目は9/21(木)〜24(日)に家族+友人とである。
2回目は毎年の時期だが、1回目は初めての8月。山の風景なども違うことを大いに期待していた。

調べると解るが2回目は平日を含んでいる(1回目もだけど)。
鬱で9月丸ごと1月休みを取っていたので可能だった。
気分転換には家にいるより美しい風景を見た方が良いわけであるからして、これは立派な「治療」である。

        ・・・まずは新潟での話・・・

白馬の話を書く前に、まずは今年の新潟での話を書いておこう。

8/12。京都は薄曇りだがまだ雨は降っていない、という天候であった。
今年は1人で新潟へ行く。理由は知っている人は知っているので省略。
駅まではタクシーで(1140円)。
京都駅前には朝早くだというのに人が多い。お盆だからか。
お盆はいつも少しずれた時期に帰るが、今年はど真ん中なのでこうなのかもしれない。

痩せたのだろうか、ジーンズ履くと腰回しがだぶだぶである。
(女性服のサイズで言うと、ウエスト66でちょうどくらい。なぜ女性用で解る?)
体重は61キロ台になっている。
1日の中で1キロくらいは変化するが61キロ台は初めてかも。
(ただし、新潟〜白馬で良いものを食べすぎたのか、現在は63〜64キロ台である。残念。
腰回りは変わってないけど。)

最初の電車は特急サンダーバード3号。
電車に乗ってしばらくしたら意識がなくなって気が付いたら福井。
福井駅はいつの間にか高架になっている。

さらにうとうとしてたら金沢だった。同じく京都から隣に座った女の人は富山直前まで寝ていた。
お互い疲れているようである。
私は前日もあまり寝られてなかったので、クーラーの効いた車内で爆睡。
仕事のしすぎはいかん。

後ろから誰かが背もたれを押してくる。
振り返ると子供だった。にらみつけてやったが、しばらく止めてまた再開の繰り返し。
よほどしかりつけようと思ったが、もうすぐ降りるのだからと思って我慢した。
子供の粗相をいさめるのは親の勤めだが、
子供のやっていることを見てないのか良いこと・悪いことが解ってないのか、
最近はそれが出来ない親が多い。困ったもんである。

今回乗ったのは3号車であるが、2号車が大悪臭車両で時々毒悪臭が流れ込んできて不快であった。
車両間にエアカーテンを付けるなどの対策を切望する。

金沢駅からは北陸新幹線の高架が見える。
工事はかなり進んでいるようだ。
http://www.h-shinkansen.gr.jp/index.html
だが、北陸新幹線は長野から上越・糸魚川経由で小松までなので、
うちのように京都から柏崎に行くには中途半端。
というか出来たら多分、京都-小松、小松-糸魚川、糸魚川-柏崎と3列車乗り継ぎになるんじゃないかと思う。
そうでなくても雷鳥の新潟行きや白鳥がなくなって富山での乗り継ぎを強要=料金が高くなっているのに、
さらに不便に、さらに高くなるのかと思うと新幹線が出来てもうれしくない。
所要時間が3時間くらいにまで短縮されるんなら良いけど(今は5時間かかる)。

金沢は雨で、高岡付近は雨はないが車内まで聞こえるほどのすごい雷、
富山に近づくと急に激しい雷雨になった。
でも列車は定刻に富山に到着。

元々富山では1時間近い乗り継ぎ待ち時間がある。
(注;10/21の時刻改正でこの乗り継ぎ時間が11分ほどに短縮されている。)
この間に途中下車して「ますのすし」を買いに行くことが例年のならいである。
ますのすしといっても駅に普通に売っているあれではない。
前に紹介したことがあると思うが「竹ずし」である。
1本3000円、しかも注文生産。
高いがやはりますのおいしさが違う。特に後味の良さが絶品である。
普通は3000円する竹ずしだが、ポイントカードがあって、1冊溜まると500円引きのが
3年越しで2枚溜まっていたので1000円引きとなった。2000円で竹ずしが食べられるなんて、
お買い得この上ない。ついでにぶりずし(1300円)も購入。これは夜食分。
そういえば、これが売っている富山駅前のデパート「マリエ」の地下土産物売り場が
大改装されて、ますのすしの売り場が縮小されていた。なぜ?

隣の売り場で白エビせんべい(525円)も購入。
白エビもホタルイカと列んで富山湾の名物である。
桜エビより一回り以上大きめで真っ白なエビである。
おいしい。

乗り継ぎ時間が来たので駅に戻ったが、次の列車北越3号が来ない。
「軒並み列車が遅れている」というか発車もしなければ到着もしない。
高岡付近で大雨のため列車が完全に止まっているそうだ。
(北越は金沢発である。)
到着はもちろん、富山からの出発も出来ない。
鉄道機能が完全に麻痺している。
また駅を出てドトールコーヒー(230円)を飲んで戻ってもまだいつ運転再開か解らないと。
駅前は列車待ちの人でかなり混雑。止まっている列車内で待てる人はまだ良いけど、
外で待ってる人は基本的に立ちっぱなしだからしんどい。

駅前で白エビ天ぷら(300円)が売っていたので、これを買って飢えをしのぐ。
竹ずしを食べ始めてもいいが、いつ列車が来るか解らないのでせわしない。
そもそもゆっくり食べられる場所もない。

空を見ると稲妻が何本も走っている。いくつかは落ちたようだ。
雷鳴もすごい。
カメラを構えて稲妻を撮ろうとしたが、天空のどこにいつ稲妻が走るなんか解らない。
稲妻は人間の目には数秒光って見えるがそれは残像があるからであって、実際は一瞬の光だ。
こういうのは写真には写せない。

1時間30分ほど過ぎてやっと日が差し始める。でも列車はまだ来ない。
一部新潟方面行き普通や、次の列車を入れるため1つ先の駅まで特急を動かすなどと言うのはあったが、
そこまで。高岡〜富山間は落雷で6カ所の機器故障があるとか。
結局、2時間遅れて来た。

レンタカー屋にも電話して遅れることを伝えておく。
1回目は30分ほどと言ったが、結局この時間とは。

さらに乗った車両は空調故障で蒸し風呂状態。湿度はわからなかったが社内は水浸し状態、
気温は30.7度もある。
魚津を過ぎて少しすると海が見えて本来涼しげなはずだが、
さすがにこの状態ではそんなこと感じてられない。
暑いがおなかは空いているので竹ずしを食べる。

隣に座っていた兄ちゃんはずっとゲームをしている。
PSPの大戦略か。
最近はひまな時間を過ごすのが下手な人間が増えていると思う。
ずっと携帯電話いじってたりゲームしたり大音量で音楽聴いてたり。
瞑想したり、何事かじっと考えてみたりしないのだろうか。
私にとっては、電車の中は一番物事が考えられる良い時間なのだが。
常に何かをいじっていなければ落ち着かないのは現代病か。
ネタを書いていないと落ち着かないのが「オタ病」(^_^)。

途中、直江津で修理のため20分停車。ここからエアコンが効き始めて涼しくなったが、
柏崎まではあと30分ほどである。
特急は2時間遅れると、ついでに言えばエアコン故障でも特急料金全額払い戻しとなるが、
その先のレンタカー代までは補償してくれないから、損してるかも。
(レンタカーは正規の到着時間から借りているので。)
柏崎ではみんな払い戻しをするので出るのに時間がかかった。
やれやれ、やっとここまで到着。

あれ、そういえばサンダーバードでは切符の検札があったが北越ではなかったなぁ。
あの状態じゃ仕方ないかもしれないけど。

いつものところでレンタカーを借りる。
今年はトヨタのVits。結構広くて乗りやすいが、
加速が良すぎて60キロ以下で運転しにくかったり(80キロ以上で安定する)、
ブレーキが効きすぎて急減速するのが難点。
それにしても、今のレンタカーはナビとETCカード入れは標準装備なのね。

今回は「禁煙車」指定を忘れていたので臭い車両に当たってしまった。
臭い、本当に臭い。車内がべたべたする。
消臭剤かけまくり、ぞうきんで拭きまくったのは言うまでもない。
それでも完全には取れない、ガッテム。

新潟は快晴である。
お寺さんに挨拶に行く。聞くところによると、このあたりでは朝方すごい雷雨だったとか。
ということは、この嵐は東から西へ移動したということか。
隣の町では突風で海の家が飛ばされ、電柱に当たって折れたそうだ。
また新潟県内では落雷で全焼したお寺もあるらしい。全国のニュースでもやってた。
明日からお盆というときに大変だろうに。

夜、妹の家族が予定より1日早く来る。旦那さんの実家に行くつもりが、
東北道がえらい混みようであきらめたとか。
電車が2時間遅れたという話をしたら、こっちは13時間かかったと言った。
すごいとは思うが、まあ、それが自家用車に乗る者の負うべき苦労だから仕方なかろう。
(列車は高いが時間は今回みたいな事がなければ混雑時でもほぼ確実、車は安いが渋滞は覚悟、である。)

カブトムシをもらう。
妹が家で育てているそうな。雄雌つがい。
このカブトムシは、雌は一ヶ月くらいだったが雄は11月初めまで生きていた。
自然界ではこれほど長くは生きないのではなかろうか。
余り日に当てず、行動範囲もケース内という環境だからだろうか。
ケース内は小バエ(ショウジョウバエではない)が大量発生して、余り清潔な空間とは言えなかったが。
(殺虫剤をかけるわけにもいかず、土を入れ替えるのも卵があるかもしれないので出来ずであった。)

湘南名物「江ノ島タコせんべい」というものももらう。
これは結構おいしい。
湘南海岸で捕れたたこを使っているらしい。
関西なら明石のたこが有名だが、関東ではそこなんかいな。
いくらするもんか解らんが、0120-82-6708で全国発送もしてくれるらしいので、
気が向いたら注文してみよう。

子供らはえらく元気で踊ってくれる。
下の子はバレエを習っているとかで体が非常に柔らかい。
本当は逆で、体が柔らかいのでもったいないから習わせているとか。
ビデオに撮ると余計に喜んでテンションがピークへ。
「おっちゃんと一緒に寝る!」コールが。
子供と一緒に寝るなんていったいいつぶりか。家では嫌われてるからね。
あぁ、でも夜中子供達にけられたりぶつかられたりで余り寝られなかった。
妹夫婦はおかげでぐっすりのようだったけど。

夜はきれいな半月の下キリギリスの声の大合唱。
夜中に起き出して月の写真を撮ったが、人間の目に見えているより月は小さく映るので難しい。
11倍ズームをもってしてもはっきりとは映らない。それでもかなり綺麗だけどね。
気温25度で快適。
これこそ本当の最高の贅沢。

今日の歩数は13179歩。

        ・・・

8/13、快晴。
熟睡していたが、カブトムシの羽音と寒さで目が覚める。5時の段階で22.8度。
山風が寒い。クールビズとか言ってるが、そんなもんより「田舎ビズ」の方がよっぽど効果が高いと思う。

ちょうど良い機会なので、ネタ中のネタ。

        ・・・サマーオフィスの提唱・・・

京都や大阪人にとって、夏の新潟はとても涼しく感じる。
いや、日中の気温はそこそこ上がっているようだが、
湿気が低い上にほぼ1日中風があるので体感で涼しい。
更に、夜の山風は本当に涼しく窓を開けていたら風邪をひくくらいだし、
都会の冷房の風より涼しい。
総じて、昼も夜も涼しいのでクーラーはおろか扇風機すら要らない。
部屋の中も車の中も。

どこぞの馬鹿どもがサマータイムを導入すれば電気使用量が減るとか
抜かしているが、あれはたった1時間分の変化である。
又、時間差があることで経済効果があるというのも
一部だけがそういう時間で動くからこそ意味があるのであって、
全体がその時間で動けば全く意味がない。

これよりも、夏場にみんなで涼しい場所に移動すれば1日中冷房は不要だし、
夏場涼しい場所はたいてい都会ではないので、
そういう場所に人が行けばそれだけそこに対しての経済効果がある。

場合によっては過疎問題も解決できるかも知れない。
そもそも、涼しい場所は景色も良いのでストレスも発散できるだろう。
田舎への経済効果に、健康にも良いから医療費の減少も期待でき、
一石二鳥どころか三鳥も四鳥もある。
もっと総合的に考えなければ。

全ての機能を移動させることは難しくても、一部は移動可能なはずだ。
通常は少ない人数で維持し、夏場だけ大勢にするのだ。
これを「サマーオフィス」と呼ぼう。

確かにサマーオフィスはサマータイムに比べればお手軽とは言えない。
しかし、費用面以上の効果は絶対にある。
まして今は通信手段が発達している世の中、
田舎にいても情報が遅いとか仕事にならないと言うことは少ない。
全ての業種・職種において可能とは言わないが可能な部分もあるはずだ。

会社にとって、二カ所のオフィスを維持するために費用がかかるのは仕方ないが、
片方が田舎なら都会に2カ所持つよりかは安いだろう。
空調費の節約できるだけでなく、場合によっては給与そのものも減らせる可能性もある。
移動を雄志だけにしても良い。
その地域の給与水準にまで下げるのだ。たいがい田舎は生活必需品の値段が安く
暮らしやすい。それに全て合わせるのは問題あろうが、
都会よりかは下げても十分生活できよう。
もしうちの会社が柏崎辺りにサマーオフィスを構えてくれるなら、
喜んでいくのだが。

場合によっては夏だけでなく冬場も出来るかも知れない。
スキー場に近いだけで満足して働くような連中は結構いるはずだ。
旅費分浮くならその分給与が差し引かれても良いと。
逆に冬場は沖縄など暖かい地域に移動するのも良かろう(というかそちらが本筋か)。

サマー/ウインターオフィス計画を国や地域が税制上の優遇によって
後押しすれば結構進むと思う。

サマータイムというアメリカのまねごとではなく、
日本はその地形的温度差を活かした「サマーオフィス」を導入すべきなのである。

        ・・・ネタ中ネタ終わり・・

5時と言えば、このあたりでは昔はお年寄りが活動を始めた時間であったが、
今はお年より自体が少ないので静かなもの。
この季節はバカ車どもが朝も夜も爆走していくことが多くて困るのだが、
今年はどういう訳か車が少ない気がする。
景気回復で海外へ行ってる?
私には景気回復なんて全く実感ないけどね。給与下がる一方だし。

午前はいろいろやって午後から海へ。
一昨日までの大残業の疲れがまだあるが、ここに来て泳がずにおかれるものか。
疲れなんぞ、泳いでたくさん食べて吹き飛ばすのだ。
去年は殆ど雨で泳げなかったが、今年は天候がよく海も暖かい。
こんな海は何年ぶりだろうか。

疲れから来るものだろうか、物忘れがひどい。
なんか買い物であれこれ忘れてる。
(今にして思えば、これも鬱の症状の一種かもしれないが。)
そのため朝も夜も買い物に出かけてる。ドライブはいやじゃないけど、忘れているという事実が怖い。

夜は迎え火。そういえば、今年はお盆休みが長いおかげで迎え火から送り火まで居られる。
ひょっとすると就職して以降では初めてかもしれない。
その分京都の五山の送り火は見られないが。

子供とUNOをする。
久々なのでルールを忘れてた。
UNOと花札はパソコンゲームで覚えた口。
2回やって2回とも勝ってしまったけど、子供相手だからか。
同年代相手に勝ったことなかったはずだから。
カードゲームは弱いんよね。

そういえば夜に久々に妹と長話をした。
内容はお盆にふさわしい内容・・・なのかな?
詳細は書けないけど。

今日の歩数は10112歩。

        ・・・

8/14、快晴。
午前中は妹の子供たちと観音堂へ。
動植物に(比較的)詳しいおっちゃんとして大人気。
カブトムシの生態にコフキコガネ、キリギリス、バッタにハゴロモ。
(ハゴロモは蝉やウンカに近い昆虫。椎谷辺りには2種類いる。京都でもまれに見かける。)
うちの子供には受けが非常に悪いのにね。

昼からは海へ。うちの子はゆらしたりすると嫌がるのだが、
妹の子らは浮き輪をゆらしたり、岩の上を歩いたり、
あっちこっち浮き輪で引っ張っていってあげるとやると大喜び。
またもやおっちゃん人気上昇。

ただ、岩の上を歩いているうちに子供が足を切ってしまった。
岩に付いていたカキの殻で切ったようだ。
確かに岩の上は裸足で歩くと痛いときがある。深く刺さったとげを抜くのに苦労したが、
その間余り泣かずに我慢したのは子は大変偉い。
今度から注意しよう。

家の中にキリギリスが入ってきたのでなすびを切ってあげると食べ始めた。
こういうのも子供達には楽しくてしょうがない。
食べる振動が手に伝わってくると喜ぶ。
でも、上の子は虫が苦手と言って逃げていく。
下の子は興味津々で見てるんだけど。
この年頃は思いこみで嫌いになることがあるから、それを解いてあげる必要があるんだけどね。

夜はバーベキューをする。大人数での食事は楽しいものである。
うちの家族が来ていないのが惜しい事よ。
花火もして子供も大喜び。
最近の線香花火の正しいやり方などを伝授。今の線香花火はやわなので1本では保ちが悪い。
そこで、2本を撚ってやると火の玉が大きくなって保ちが倍以上に改善されるのだ。
お試しあれ。

今日の歩数は12525歩。

        ・・・

8/15、快晴。
妹の下の子供と再び山へ行った(上の子はいやがった)。
今度は観音堂から裏山を抜けて不動尊まで。
5才にしてはよく歩いた。この子は元気だ。
その後海へ。浮き輪アトラクション大人気。

妹夫婦と子供は昼から駅前に買い物&遊びに行ったので、私は夕方からも一人で泳ぐ。
1日2回泳ぐのは何十年ぶりだろうか。
今回はよく泳いだので日焼けもしたが、日焼け止めクリームを塗っていたおかげで最小限で済んだ。
しかし、背中は手が届かない部分があって、クリームの境界に
手形のような日焼けが出来てしまった。別に背中を出す服を着るわけではないのでかまわないが、
見たら面白い焼け方である。

夕方から空気が澄んできて遠くの山が見える。
夏場は晴天でも空気まで澄むことは少ない。
なので遠くの山まで見るというのは年にそう多いことではない。
米山までならいつでも見えるが、その先立山や剣山まで見えていると思う。
泳いだ直後だがこういうチャンスは滅多にないのでカメラを担いで
観音堂の途中にある見晴らしの良い場所まで。

私が写真を撮っていると他の人が見に来た。
「ここまで見えるのは滅多にないことなんですよ」と話した。

夜、満天の星空に感動。これもここ数年来の良さ。
流れ星もいくつか見え、子どもも喜んでいた。
これでも昔に比べれば以下つり漁船の明かりや峠の公園の明かり、
原発の明かり、車のヘッドライトなど光源が増えて見づらくなったが、
それでも天の川、北斗七星、カシオペア、北極星がはっきり解る。
今回の新潟は、ここ十数年ぶりとも言える最高の天気&海である。

原発と言えば、折しも柏崎原発第7発電機で放射性物質を含んだ水漏れがあった。
2700リットルも。
いけしゃあしゃあと「外部には漏れてない」と言うが、
漏れてたらこのあたりは一発でアウトだということがわかってるのだろうか。

妹家族が帰る。
「おっちゃんも連れて帰る!」とはうれしい事よ。
でもこのおっちゃん、維持費は高いでっせ。
今度会うのは秋の白馬かお正月か。
(結局白馬では会えなかったのだけど。)

今日の歩数は13647歩。

        ・・・

8/16、大快晴。
朝一に送り火。

その後親戚の家にもお参りに行ったが、そこで車のキーの綴じ込みという大失態をしてしまった。
最近の車はキーが刺さっていると普通にはドアのロックがかからないようになっている。
しかしこのときは何をとち狂ったのか、ドアを閉め開いていた窓から手を入れて
キーを回して電源だけ入れ、パワーウインドウを締めてしまったのだ。運転手席のパワーウインドウは
一度上に上げるとあとは自動で仕舞ってしまう。
気が付いたときにはもう後の祭りで、綴じ込み状態。
私は今は車を持ってないので当然JAFには入ってない。
(車持ってたときにも入ってなかったけど。)
一緒にいたうちの親父がJAFに入っていたので呼んでもらった。
(そもそも親父が道に迷ってくるのが遅くなったのでこうなったのだ。)

遠い場所だと時間がかかると困るなあと思っていたが、意外に早く20分ほどで来てくれた。
どのようにして閉じた扉を開けるのかは、防犯上書かない方が良いと思うので省略するが、
なるほどいろいろな方法があるもんだ。

聞いてみると、この時期(お盆)には閉じ込みが多いらしく、
今回来た人もJAFの人ではなく提携している自動車整備工の人だとか。
それにしても、まともに払っていたら1万円損するところだった。
ネタにはなるとはいえ1万円はさすがにでかすぎるからな。

親父はここから大阪へ車で帰った。

この時点ですでに18時を回っているが、実は今日はまだお昼を食べてない。
米山大黒亭に行ってみると「本日売り切れのため閉店」となっていた。
なんてこったい。

その後いつもの地酒屋さんで日本酒を数本注文。
中に1本、250年前の製造法を再現して作ったという酒があった。
曰く、最古の日本酒(江戸時代宝暦年間)の復元を目指したものらしい。
日本酒ではあるがかなり甘く、食前酒や寝酒に持ってこい。
(眠れない夜に時々飲んでいる。本当は寝る前にお酒を飲むのは良くないらしいんだけど、
緊張した精神をほぐすに、おちょこ1杯くらいのお酒なら良いんじゃないと思ったりして。)
今回切りの醸造だろうということなので1本買っておいた。
すると、隣にいた女性2人組の人も買った。売り上げに貢献である。

        古式生酉元造純米酒(酉+元の漢字は変換できず。読み方は多分「もと」)
        「鶴亀諸白」(つるかめもろはく)
        
        300ml
        ¥1000くらい

        上原酒造(株)
        新潟県新潟市竹野町2575−2
        http://www.echigotsurukame.com

日本酒は辛口でも他の酒に比べれば甘いと言われるが、
この「甘いお酒」を呑んだあとに辛口のお酒を飲むと、確かに甘みがあると思う。
これに比べれば白ワインは辛い。例のドイツワインは例外だが。

毎年1回しか行かないのに、店の人には覚えてもらっていた。
毎年お盆の時期、2本以上京都に送る人間なんて珍しいからだろうか。
このお盆はなぜか余り売れてないんだそうな。だから今日のようにちょっと遅い時間(18時前)でも
開けているのだとか。地酒の中には先述のように1回きりしか仕込まれない物もたくさんある。
そういう一発物を探すのも楽しみの1つである。
今回は白馬に寄って帰るので、ちょっと遅めの発送で頼む。

そういえば、数年前までこの近くの丘の上に「トルコ文化村」というのがあった。
トルコの商品とか関連イベントがあったりするテーマパークのようなところだった。

出来た当初は人もかなり入っていたようだが、
その後行く人が減っていたと思ってたら去年つぶれた。

すっと前から出来たのは知ってたが、一昨年初めて入った。
それが最初で最後になったわけだが、
入園料500円がただになったと聞いてたのに
「お盆の時期だけは500円」と言われて、まず最初の怒り。

おみやげ類は結構良い物があったし、
たまたま来ていたトルコ舞踊団による「腹踊り」も面白かったし、
ここから見る日本海の眺めは良かったが、肝心のイベント系建物があれだった。
トロイの木馬の建物はともかく、他があまりにしょぼい。
特に1つ入った乗り物(「ノアの箱船」だったか)というか建物は完全に「だまされた!」というほどで、
大音量とライティングと人形の動きだけで「なんじゃこりゃ!」と思うこと必至。
子供だましどころか「大人騙し」である。
これで500円では絶対に許せない。後から入ろうとする人に「やめとけ!」と言いたかった。

ゲームコーナーも古い物ばっかりだったし、
結局子供と楽しめたのは兎の広場くらいか。
ここはただで(餌をやるならえさ代はいるけど)、兎が触れる。
でも、この辺りは野ウサギがいて、
実際このときも敷地内の場所で野兎を見た。
野ウサギはすばしっこくて、とても触れないが。

これで500円、施設によっては別途料金必要では、そりゃつぶれる。
二度と行きたいとは思えないから。
むしろ、よく数年も保ったものだ。
跡地を別の施設にすべく市が企画を募集していたが決まったのかどうか。
夏場はいいが冬場は厳しい場所だからなあ。

今日の歩数は11669歩。

        ・・・

8/17、快晴。
朝から寺泊へ。いつもならもっと早い時期に行って海産物バーベキューをするが、
今年はもうしないのでもっぱらおみやげ用。
また、この後白馬に寄って帰るので送付日もそれ以降にしておく必要がある。
よって日持ちする物だけ、少ない目。

あまりに天候が良いので弥彦山に登りたくなった。
でも寺泊で買った物があるので、一旦家に戻ってから再度出発。
(最初から行く気ならクーラーボックスを持ってきておけば良かったのだが。)
寺泊までは2往復することになった。往復40キロもあるが、
信号も殆どない海沿いの道路を走るここでは苦にならない。

お盆も過ぎているので弥彦山麓の駐車場も比較的空いていてすぐ停められた。
ロープウエイ乗り場までは結構坂を登るのだが、今は送迎バスがあるので楽。
そういえば、ロープウエイの料金はSDカードを持っていると1割引になる。
SDカードと言ってもカメラ等のあれではない。SafetyDriverカード、
優良運転者カードだ。1年以内のこのカードがあれば割引される。
ちょうど前回の免許更新時に発行してもらっていたので持っていたのだ。
「これを持っているといろいろ特典もありますよ」と聞いてはいたが、実際に使えたのは初めて。
今回だけでは元は取れないけど。

弥彦山頂駅は552.5mで山頂は638m。
山頂にある弥彦神社奥の院までは若干坂を登って歩く必要がある。
途中は半分以上は木陰なので少し楽。
何かしら珍しい蝶が居たので撮影。名前は解らず。

山頂も人が少ない。この奥の院の前は展望台のようになっていて、日本海が180度展望できる。
燕市や三条市、それに遠く米山まで日本海側海岸がよく見える。
実はロープウエイ山頂駅脇には展望塔が、レストランの建物の屋上も展望台になっているが、
ここが一番高くてよく見えると思う。
以前、「長岡の花火もここからよく見えるのではないか」と考えたことがあったが、
長岡はここからではかなり遠いので、見えなくはないだろうがかなり小さくなるだろう。
それ以前に、その時間になるとロープウエイが止まっているので山頂で泊まる覚悟が必要だ。
(夜に山道を歩くのは危ない。)

反対側には佐渡がはっきりと見える。
わずかに雲はあるが海と空の青さが素晴らしい。
当然D50で撮影したが、初めてPLフィルタ(偏光フィルタ)が活躍した。
青空が非常に美しく映っている。
来たかいがあった。

後でわかったが、今日の気温は38度。
どおりで暑かったわけだ。

お昼は昨日行けなかった大黒亭へ。弥彦山からは45キロ。
結局今日1日だけで100キロ以上走ったことになるのか。しかも全部下道。でも疲れは少ない。
大阪・京都では考えられんことである。
(椎谷〜寺泊2往復;20*4キロ、寺泊〜弥彦1往復;10*2キロ、椎谷〜米山1往復;15*2キロ。)

でも夕方から曇り始め、夜には雨が降った。
夕立だろうか。

TVを見ていると、やたらとパチンコ屋のCMが多い。
柏崎というか椎谷への道すがらにはほとんどパチンコ屋はないのだが、
国道沿いにあるのだろうか。
こういうところが田舎。

{飲料紹介}

        「NIIGATA BEER VINTAGE」

        500ml
        約8%
        麦芽、ホップ
        新潟麦酒(株)
        〒953−0012
        新潟県新潟市越前浜5120
        0120−4321−48

曰く「おいしいビールとは、炭酸の力に頼らない、常温でもおいしく飲めるビール、と考えてみました。
味の好みは十人十色。苦いビールが好きな人から、甘口が好きな人。それもこれもまず、
原酒がおいしいことが必須条件、と考えます。
おいしい原酒に炭酸を加え、さらに冷やして飲めばもっとおいしい。
数え切れないほどのモルト、ホップを試し、このビールを造りました自信作です。
ゆっくりと味わってください。」と。

炭酸が弱いので刺激が少なく、味がはっきりわかる。
最初甘く、のどごしに少し苦みがある。
私にもおいしく、飲みやすい。
ただし、飲みやすい上に8%とビールにしては度数が高いので酔いやすい。

        お勧め度        90%

瓶は青色できれい。飲み終わった後も使えそう。

今日の歩数は10599歩。

ついでなので、今年食べたんじゃないけど紹介しそびれていたものを1つ。

{食料紹介}

        「越後かきもち」
        大袖振り大豆入り
        (株)瑞花
        新潟県長岡市坂之上町2-3-8
        0258-34-1554
        水稲もち米、大豆、植物油、でんぷん、食塩、調味料(アミノ酸など)
        12枚
        700円くらい

塩味のおかき。原材料にはなぜか書いてないが、豆が入っている。
非常に軽くておいしい。
買ったのが8月なのでお米の端境期だから、
新米を使えばもっとおいしくなるはず。
そういう意味ではかなりおいしい部類に入ると思う。

        お勧め度        90%

合格。
ただし、おかきに噛み応えを求める人には不向き。

        ・・・8/18・・・

今日は白馬へ行く。
朝5:40で気温30度、湿度78%の熱帯夜である。
新潟にしては蒸し暑い。

今回の新潟は初日こそ涼しかったが、後は暑いお盆となった。
しかし、ススキの穂は開きかけてるので、
秋の気配と夏が同居する感じであった。
そう言えば、ウグイスとミンミンゼミの鳴き声は聞いたがヒグラシは聞かなかった。
これも暑いからだろうか。
全体的に、ここも京都も今年は蝉が少ないように感じる。
蝉は7年間地中にいるが、7年前と言えば1999年。夏に何かあったっけ?
誰かさんの大予言はあったけど。

椎谷から白馬への交通手段であるが、いろいろな経路や方法を検討したが、
結局の所、JRで柏崎-直江津、直江津-糸魚川、糸魚川-南小谷、南小谷-白馬と4本の
列車を乗り継いで行くこととなった。
この方法が一番簡単そうに見えるのだが、実は乗り継ぎが非常に悪い。
特に糸魚川での大糸線への乗り継ぎがべらぼうに悪い。
柏崎12時過ぎに乗るパターンが、1日の中でもっとも効率がよいのであるが、
それでも糸魚川での乗り継ぎ時間は1時間もある。
他のルートとしては直江津から一旦長野に出て長野からバスに乗る方法もあったが、
切符の手配が面倒そうなのでやめた。長野から白馬までのバスは1時間に1本、所要時間は1時間であるが、
バスはトイレがない、というのも理由の1つである。

柏崎ではいつもレンタカーを借りているので、それで白馬まで行き乗り捨て出来ればと思った。
柏崎も白馬も同じJR東日本だから出来るかと思いきや、
白馬営業所での乗り捨ては出来ないと書いてあった。
非常に残念。まあ、この理由は後に分かることとなる。

距離で見るなら京都より白馬より、柏崎から白馬の方が圧倒的に近い。
電車のコースで算出しても120キロほどしかない。
にもかかわらず4時間もかかり、内約1時間乗り継ぎ待ちというのは困ったもんである。
京都からなら4時間あれば(最速では2時間45分で)340キロ、松本までだって来ることが出来るのだ。
(白馬まででも4:45もあれば着く。)
大糸線と北陸線の乗り継ぎをもっとよくしていただきたい。

新潟には多くの荷物を持っているが、一部は宅急便で送っている。
帰りも当然そうするのだが、今年は白馬に寄る分京都に帰るのが遅くなるので、
最速ではなく指定日着にしてもらう必要がある。
最速でなくて良いのなら、ゆうパックがちょっと安くてお得。
今ならローソンでも取り扱ってくれるし、同じ宛先に送る場合、
前の伝票があれば50円引きしてくれるサービスもある。
(有効期限があったと思うけど。)

と言うことで、一部荷物はそれで送っておいたが、生ものや冷蔵が必要な物(パンとか)、
カブトムシは白馬まで持って行く必要がある。
大きな荷物を抱えて何本も電車を乗り継ぐのはそれなりに大変である。
まして、直江津も糸魚川も高架を渡る=階段を上り下りする必要がある。

椎谷を11時に出発、11:30にコンビニから荷物発送、
11:45にイトーヨーカードーで弁当などを買い、
12:10にはレンタカーを返して、12:30に駅に到着、電車を待つ。
一番手前のホーム。荷物が多いから助かった。

最初の列車内で昼食を食べようと弁当を買っておいたのだが、
この最初の列車が結構混んでいて食べにくい雰囲気であった。
しかし、ここで食べないと後はだいぶ時間がかかるので何とか食べた。
途中電車が揺れたときに荷物が飛んでいったりしてなかなか苦労したと書いておこう。

そうだもう1つメモ。ヨーカドーの地下1階にあるパン屋さんのチーズフォンドュパンがおいしい。
おすすめ度95%。ここはあんパン他のパンもおいしいけどね。

        12:35
        柏崎→鯨波→青海川→笠島→米山→柿崎→上下浜→潟町→土底浜→犀潟→黒井→直江津
                                                         どそこはま            13:18

犀潟付近で越後湯沢行きはくたからしき特急とすれ違う。

直江津駅での乗り継ぎは4分。これがまた到着が4番線で出発が1番線と遠い。
(ちなみに、5号線がほくほく線、3号線が長野行きである。2番線は不明。)
高架を渡る必要もあり、この4分は大人でもぎりぎりであった。焦った。
階段が後ろ側にあるため、一番後ろの車両に乗っていると少しでも楽になるだろう。

        13:22
        直江津→谷浜→有間川→名立→筒石→能生→浦本→梶屋敷→糸魚川
                                         のう    かじやしき

名立で特急はくたかの通過待ちで5分停車する。
名立から能生まの間はずっとトンネルで、筒石駅はそのトンネルの中にある。
地上はどこから入るのか見てみたい気もする。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%92%E7%9F%B3%E9%A7%85
後で調べたところによると、鉄ちゃんの間では有名な駅で、ここを目的に来る人もいるそうだ。
私もいつか降りてみよう・・・と言いたいけど、何せこの辺りは列車が少ないからなぁ。

能生に着くと窓がさっと曇った。トンネル内と外で気温差というか湿度差があるのだろう。

柏崎から直江津、糸魚川までの間は海沿いを走る部分が多いので景色が綺麗で各駅停車もおつなものなのだが、
反対側にしか座れなかったのでよくは見えなかった。
そういえばこのあたりの駅名には海や水場にちなんだ所が多い。
「崎」「波」「川」「島」「浜」「潟」「津」「浦」など。
まあ、場所が場所だけにさもあらんという感じである。

途中で急にひどい肩痛におそわれた。
以前から時々出ていたのだが、椎谷では出てなかった。
なぜ急に出たのか不明。
右肩は重い荷物の持ちすぎで数年前に壊したのだが、
その後こういう症状が時々出る。四十肩もあるかもしれない。

糸魚川から南小谷までの列車は気動車。1両でワンマンである。
冷房はあるがトイレはない。
完全手動ドアである。
これはJR西日本。

南小谷から先はJR東日本。
電車の2両となるがワンマンである。
冷房、トイレともある。
これのドアは半自動である。
どちらも単線である。

去年の帰りには白馬から糸魚川へ出て北陸線で京都まで帰ったので、
これで大糸線は双方向走ったことになる。
このあたり、9月に比べ緑が濃く思う。

白馬駅に到着してホテルまで。
今回も迎えに来てもらった。感謝。
今日はもう16時半を回っているのでどこにも行けない。
ホテルでゆっくりするだけで終了。
あっ、第一の郷温泉に行ったかな。

ホテルは親戚と私だけ。
先週末は多かったようだが、今日はがらがら。

夜3時に見るとは23.1度で82%
カブトムシが元気でその羽音がやかましく起こされる。
仕方ないのでロッカーの中に入れる。

今日の歩数は11444歩。

        ・・・8/19・・・

今日は八方池へ。
9月はもう何回も行ってるが、8月に行くのは初めて。
花がたくさん残っているのではないかと期待して出かける。

椎谷では出来るだけ歩いたり泳いだりして、仕事で落ちきった体力を回復させることにつとめたが、
山登りは1年ぶりだから、リハビリを兼ねて。
行きは尾根コースで最速、帰りはゆっくり写真を撮りながら自然研究路とした。

最初のうちはとにかくしんどい。
山登りで使う筋肉は山登りのそれとはだいぶ異なるようだ。
息切れが激しく、貧血起こしそうな感覚もあったが、何とか登り切った。

下の方は晴れていたが、上の方は残念ながら雲の中。
しばらく待ったが、山脈を見ることは出来なかった。

それにしても人の多いこと。ホテル自体は空いていたが、
山は団体も含めかなり多い。ゴンドラ・リフトの乗り待ちはなかったが、
山道で先行するおばちゃん連中を追い越せず待たされた。
こんなの初めて。

いつもの9月中旬から下旬に比べ少し残っている花が多い。
でも、もっとたくさんの種類が残っているのではないかと思っていたのに
そうでもなかったのは少し残念。それでも種類は少なかったが株数自体はそこそこあった。

写真からわかった花は以下の通り(一部自信のない花もあるけど)。
        下野草(しもつけそう)                  紫
        岩菖蒲(いわしょうぶ)                  白
        弟切草(おとぎりそう)                  黄
        大葉擬宝珠(おおばきぼうし)            白
        白山沙参(はくさんしゃじん)            薄紫
        雲間耳菜草(くもまみみなぐさ)          白
        御山蕎麦(おやまそば)                  白
        深山小米草(みやまこごめくさ)          白に黄色の斑点
        深山飯子菜(みやまままこな)            紫
        深山川きゅう(みやませんきゅう)        白      「きゅう」は草かんむりに弓と書くが変換できない
        深山秋の麒麟草(みやまあきのきりんそう)黄
        深山東菊(みやまあずまぎく)            白
        深山大文字草(みやまだいもんじそう)    白
        子鬼百合(こおにゆり)                  オレンジ
        溝酸漿(みぞほおずき)                  黄
        吾亦紅(われもこう)                    濃い紫
        八方高嶺千振(はっぽうたかねせんぶり)  薄青紫
        高嶺松虫草(たかねまつむしそう)        薄紫
        深山茴香(みやまういきょう)            白
        白山防風(はくさんぼうふう)            白
        梅鉢草(うめばちそう)                  白
        信濃弟切(しなのおとぎり)              黄
        細葉爪草(ほそばつめくさ)              白
        岩下野(いわしもつけ)                  白
        金光花(きんこうか)                    黄
        白花雲間苦菜(しろばくもまねにがな)    白
        深山蒲公英(みやまたんぽぽ)            黄
        立山靫草(たてやまうつぼぐさ)          濃い紫
        雉筵(きじむしろ)                      黄
        桜草の一種(さくらそう)                薄紫    ←雪割草かもしれない
        田村草(たむらそう)                    紫
        柳蘭(やなぎらん)                      赤紫

「深山」と付く花が多いのが高山植物らしい。
8月に雪割草が咲いているわけないと思われそうだが、雪割草はその名の通り
雪解けと共に咲く花だが、この辺りでは意外と7月くらいまでは残っているそうだ。

池には多くのサンショウウオとミズスマシがいる。
時々虫が湖面に落ちて、サンショウウオが近づいていったりしている。
でもまだ生きているからか食べたりはしない。
横にいる子供が枝を拾ってきて水面をつついてたらサンショウウオが近づいてきて
食べようとした。羽音というか震動に反応して近づくのであろう。
この子供、入ってはいけない場所に入って親から何度も怒られていたが、懲りてなかった。
小学生低学年だろうか。その年でここまで来た元気は認めてやるが、
こういう場所では決まりは守れ。

それにしても第2ケルン下トイレの下あたりに雪渓が残っていたのには驚いた。
こんな時期までそこに残っていることはないそうで、
今年は雪が多かったのか、寒かったのか。
上記花の中にも、本来ならもう時期が終わっている物もあるので、全体的に季節が遅れているのだろう。

八方から降りてきてまだ13時過ぎ。
だいぶ時間があるので岩岳の百合園へ行くことにした。
岩岳スキー場は八方と栂池の中間くらいにある。

この時期、白馬一帯では巡回バスが1日400円で乗り放題になっている。
右回りと左回り、それぞれ1時間に1本くらいずつしかないのが玉に瑕だが、
これに乗って向かう。

岩岳百合園は冬場ゲレンデの部分に百合を植えている。
まずはリフトで上に登り、ゲレンデに沿って降りながら百合を見ることになる。
入園料は1000円+リフト代400円だが、インターネットにサイトがあって、
そこにある割引券を印刷していくと入園料だけ100円引きとなる。
歩いて登る道がないので事実上リフト代は必須である。

下には木のチップが敷き詰められていて柔らかく歩く感覚は良いのだが、
途中で一度登ることになり、そうでなくてもスキーのゲレンデというものは
歩いて登ろうとすると結構きつかったりするので、足腰の弱い人にはつらいかもしれない。

ここの百合は天然の物ではない。人工栽培だが結構広い範囲にかなりの本数、
いろいろな種類の百合を植えて管理するのは大変であろう。
私には数種類しか見分けられなかったが。

そういえば、クロアゲハがかなりたくさんいる。
クロアゲハと言うが、よく見ると羽の色は非常に濃い紺色である。
写真に撮ろうとするがなかなか停止してくれないので苦労する。

ここは7月初めから8月末までの開園だが、残念ながらこの日にはもう盛りは過ぎていた。

それほど広い場所ではないので、ゆっくり回っても1時間で降りてこられる。
「これで1400円!?」という感じもしないではないが、初めてだから仕方ない。
来年もう一度来るか?と聞かれれば「いいえ」であろう。
1度見れば十分。

なお、岩岳はサマースキー場もある。
同じリフトに乗って上で右手に降りれば百合園、左手に降りればスキー場である。
夏にしては結構な人が居たようだ。

下では百合の株を売っていたが、咲き終わった百合の株を「来年用にどうぞ」と
無料で2株くれた。電車なのでどうしようかと思ったが、
何とかなると思っていただいた。

帰りも巡回バスに乗ろうと思うが、だいぶ時間があるのでゆりソフトと言うものを食べる。
ゆりのエキスが入っているのだろうか。
ほんのりピンク色をしている。百合というより薄いバラという感じ。
この手のご当地ソフトクリームには外れが多い中、これは甘さもほどよくなかなかのもの。
お勧め度は80%。300円。

去年行った岩岳の湯はここから歩いていける距離にあるが、
さすがにそれに入っている時間はない。

食べ終わってバスを待つが、時間になっても来ない。
16時前(正確には岩岳15:38)に最終とはちと早い。
これが最終なのに来ないのか?と思っていたら、
結局10分以上遅れて来やがった。
何か運転席横に買い物したようなレジ袋があったので、途中で買い物でもしてたんじゃないのか?
それとも「白馬時間」は都会とは違うのか。

さらに書いておくと、八方ゴンドラ駅に到着したとき、
思いっきりバス停標識にぶつけていた。
大丈夫か、この運転手。

このバス、普通に乗ると片道240円かかる。
と言うことは2回乗って初めて元が取れる計算である。
今回は往復乗れたので合格。
大阪人は損得勘定が重要。

ホテルに帰ってもまだだいぶ早いので八方バスターミナル前の第一の郷温泉へ行く。
八方のゴンドラ券があれば500円が400円に割引になる。

この温泉で事件があった。
着替えのところに入るといきなり○玉が目の前に。
おっさんが入り口横にある長いすに横たわり、
股間が入り口正面に向かっていたのだ。「おぉまぃがっ!!」

        「おっさんの金○露呈攻撃!局長がダメージ1000を食らった!」

汚いもん見せんじゃねぇ、おっさん。
まったく、めまいがして、一気に疲れが出て倒れそうになったぜ。

今日の歩数は18137歩。さすがに多い。
夜に雨が降った。
気温は27.3度だが湿度は76%と蒸し暑い。

        ・・・8/20・・・

5:30に気温24.2度湿度52%。でも結構蒸しているように感じる。
今日は外の子どもに起こされた。こんな時間に何があるのだ?ラジオ体操にはまだ早かろうに、遠い山登り?
さすがに足が少し筋肉痛である。

私は慢性鼻炎なので出来るだけ毎朝鼻を洗うようにしている。
その機具も持ってきているのだが、どういう訳だが今回の白馬でそれをしようとすると
異常に鼻に凍みて出来ない。まるで海水が鼻に入っているよう。
椎谷では何ともなかったのだがなぜ?
京都に帰ってからやっても問題なかったので、何かしら、ここの水質の性だろうか。
以前持ってきたときにはこんなことなかったと思うのだが。

今日は栂池高原自然園へ。
今年は9月にも来る予定ではあるが、そのときは
白馬乗鞍岳に登るのが最優先事項なので、八方池はともかく栂池自然園には入れない公算が高い。
なので、今日回っておくことにする。
八方は予想より花の種類が少なかったが、こちらはどうであろうか。

今回はちゃんとバスの時刻を調べて乗る。一昨年は失敗したからな(タクシーに乗る羽目になった)。
巡回バスは栂池までは行かないので普通の定期バスだが、
8月の土曜日はちょっとだけ本数が多いので助かる。
バスターミナルまではホテルからちょっと距離があって歩いて20分強。
バスはがらがら。乗っているのは数人程度。
500円。

栂池も今日は人が多いが、その分ロープウエイが増便されてたりするので楽。
下側のロープウエイ乗り場にはアサギマダラという蝶がたくさん飛んでいる。
この蝶自体はこのあたりでは珍しくないが、こんな場所で飛んでいるのを見たのは初めて。
写真に撮ろうと思うが止まってくれない。

自然園に入って最初のあたりは芹系の花が咲いているだけであった。
「あぁここも花が少ないのかなぁ」と思いながらも先に進むと視野が急変した。

そこにはニッコウキスゲとアヤメ、ワタスゲの大群生があった。
ニッコウキスゲというのはゆり科の植物で、このあたりの高山植物の代表格と言われる。
(知る人は知っているアニメ「おねがい☆ティーチャー」のオープニングに出てくる
オレンジ色の花はこれである。)
黄色とオレンジの中間色で大柄の花を一面に咲かせているのは壮観である。
場所によってはこの黄色オレンジ、アヤメの紫、ワタスゲの白が美しい咲き競いをしていた。
(正確にはワタスゲは花ではなくて、その後の綿帽子のような部分だが。)
その中に、小柄で濃いオレンジ色に反転のある小車ゆりというのも所々咲いている。

その先もよく見るといろいろな花が残っている。7月まで位の花も一部残っていたようだ。
珍しいところでは「ギンリョウソウ」というものも見つけた。
ユウレイタケとも呼ばれ、やや湿った山中の日陰地に生える腐生植物らしい。
腐生とは寄生とは異なり、落ち葉や生き物の死骸から養分をとって成長するものである。
葉緑素がなく真っ白で少し透き通って見える。大きさは小さいものは2〜3センチから、
10センチほどの物まであった。一応全国に分布しているらしいが、
私は実物を見るのは初めて。日が当たると枯れてしまうそうで、
見られたらラッキーと言うところか。
園内で8カ所咲いている場所を見つけたが、多くは人目に付きにくそうな場所だった。

それらも含め、写真からわかった花は以下の通り(これも一部自信のない花もある)。
八方より多くの種類が咲いていたことがわかろう。
種類だけじゃなくて本数も圧倒的に多かった。

        日光黄菅(きっこうきすげ)              山吹
        檜扇菖蒲(ひおうぎあやめ)              紫
        立山竜胆(たてやまりんどう)            薄紫もしくは白
        毛氈苔(もうせんごけ)                  花はすでになし
        綿菅(わたすげ)                        花はすでになし(綿毛)
        子鬼百合(こおにゆり)                  オレンジ
        鬼塩竃(おにしおがま)                  薄紫
        胡麻菜(ごまな)                        黄
        花苦菜(はなにがな)                    黄
        岩菖蒲(いわしょうぶ)                  白
        雲間苦菜(しろばくもまねにがな)        黄
        白花雲間苦菜(しろばくもまねにがな)    白
        大花独活(おおはなうど)                白
        山母子(やまははこ)                    白
        深山秋の麒麟草(みやまあきのきりんそう)黄
        沢弟切(さわおとぎり)                  黄
        白山石楠花(はくさんしゃくなげ)        白
        黄金苺(こがねいちご)                  白
        端取草(つまとりそう)                  白
        衣笠草(きぬがさそう)                  白
        大葉溝酸漿(おおばみぞほおずき)        山吹
        裏白七竈(うらじろななかまど)          白
        舞鶴草(まいづるそう)                  白
        喘息薬種(ずだやくしゅ)                白
        紅葉唐松(もみじからまつ)              白
        深山坪菫(みやまつぼすみれ)            白に紫の筋
        蝦夷塩竃(えぞしおがま)                黄白
        岩銀杏(いわいちょう)                  白
        信濃金梅(しなのきんばい)              黄
        御前橘(ごぜんたちばな)                白
        鳥足升麻(とりあししょうま)            白
        山荷葉(さんかよう)                    実のみ(薄紫)
        赤もの(あかもの)                      実のみ(赤)
        晒菜升麻(さらしなしょうま)            白
        深山鳥兜(みやまとりかぶと)            紫
        巴草(ともえそう)                      黄
        味噌川草(みそがわそう)                薄紫
        大伶人草(おおれいじんそう)            緑
        蔓竜胆(つるりんどう)                  薄紫
        白山女郎花(はくさんおみなえし)        黄
        穂躑躅(ほつつじ)                      ピンク
        岨菜(そばな)                          紫
        岩鏡(いわかがみ)                      紫
        天狗鍬形(てんぐくわがた)              薄紫
        小車百合(くるまゆり)                  オレンジ
        立山薊(たてやまあざみ)                紫
        大葉竹縞蘭(おおばたけしまらん)        実のみ(赤)
        樺太大根草(からふとだいこんそう)      黄
        糊空木(のりうつぎ)                    白
        紅葉唐松(もみじからまつ)              白

他、種類不明の白い花4種、あじさい系の青い花1種、薄紫の花1種、黄色の花2種と黒い実が1種。
それに芹系の花数種(芹系は似ているので判別が難しい)。
ここ↓に栂池の花の写真があるので参照されると良かろう。
http://www.tokyu-hakuba.co.jp/summer/tsugaike/kosyoku/syurui.htm
なお、私はこれを見て判別したわけではない。最後に書く参考文献を見た。
そのほか、アサギマダラ/コモンヒョウ等の蝶、黒いカタツムリ、カミキリムシ系と思われるの虫なども見た。
アサギマダラは9月にも見たことがあるが、やはり虫も8月の方が多いように思う。

途中、風穴という場所があって夏でも涼しい風が吹き上がってくるのだが、
今回そこを見ると、上からもはっきり見えるほど雪がかなり残っていた。
なるほど、ここは底が見えないほど深い穴なので、奥には年中雪が残っていて
こうなっているのだろう。

八方もそうだが、栂池でも雪渓が見える範囲に多くあったから、気温が低かったのかもしれない。
もっとも、ここ数日の白馬は異常に暑いそうだが。

今日はここだけ、時間的余裕はあるので行きも帰りもゆっくり花などの写真を撮りながらまわる。
大量の写真を撮ったので整理が大変だ。
上の名前を調べるときに一通りは見たが、後でファイル名など換えておかないとまた解らなくなりそうだ。
よく似た花も多いし。

園内で何度も抜きつ抜かれつしたおじいさんがいた。
普通に歩く速度は私の方が当然のごとく速いのであるが、
私は写真取りながらなので歩いては止まりを繰り返すのでそうなるのだ。
実はバスで乗り合わせた人ある。
白髪で、もう60才はとうに超えていると思う。
「バスからご一緒でしたね」「また追いつきましたね」「お先に」という会話を何度かした。
展望湿原から一番高い場所まで全部回られたようで、健脚である。
多分慣れた人なのだろうが、その歳でこれだけ歩き回れるとはうらやましい。

栂池高原自然園内は禁煙だが、まだ悪臭放って喜んでいるバカがいる。
家族連れで来ているじじいだったが、家族からも罵倒されていた。
空気が綺麗な場所に臭い奴は来るな。そんなに臭いのがいいならドラム缶でもかぶってその中でやってろ。
吸い殻棄てる・棄てないの問題じゃない。
空気を汚すなということだ。
先のおじいさんは「良いじゃない」と言っていたが、だめなものはだめだ。

そういえば、自然園内は奥の方の一部ルートが通行止めになっていた。
後で聞いたところ、ちょっと前までは展望湿原へ行く道も閉鎖されていたそうだ。
木道が痛んでいるのかな?
昨日八方で体が慣れたのか、今日はさほどしんどくない。

9月には白馬乗鞍岳に登る予定なので、公園入り口の資料室にあるこのあたりの立体地図で下調べする。
去年天狗原まで行っているが、その先250メートルほど登れば良い。
山頂までは地図で見る限りではさほど距離もなさそうだしなんとかなりそうだ。
白馬大池はその先になる。大池まで行けるかどうかは山頂に着いた時間によろう。

帰り、ロープウエイからゴンドラの間の道にまたアサギマダラが居る。
地面に止まって何かを吸っている。地面の中の水分を飲んでいるのだろうか。
周りには水場がたくさんあるのになぜ?
このときは止まっているのでアップで写真の撮れた。
それで解ったのだが、アサギマダラには「腹」がない。
頭と羽は見えるのだが、蝶にあるはずの後ろの腹部分が見えないのだ。
羽の中に隠すように上に上がっているのか、それとも腹が非常に短いのか。
ちょっと奇妙に見える。

さらに脇道にそれると、水芭蕉の咲いている場所がある。もちろんこの季節にはもう「花」は残ってない。
正確には水芭蕉の花のように見える白い部分は花ではなく「仏苞」と呼ばれる物で葉の変形したもので、
これが残っていない。その中に苞まれているとげとげのある実のような物が花で、これは残っている。
時間もあるのでとそこに入ってふらふらと歩いていると、ちょっと先の下に何やら動く物を発見した。

よく見るとそれはネズミであった。
水芭蕉の(正確な意味での)花をかじっている。
私がちょっと近づいてカメラを準備しようとすると一旦葉陰に逃げたが、
また出てきてかじり始めた。
体長はしっぽは含めないで5センチほどだろうか。こげ茶色の毛で、小さくつぶらな瞳がかわいらしい。
もうそろそろ冷え込んでくる季節なので、冬ごもりのために食べ貯めしているのだろうか。
10分ほど姿を写していたか、シャッターの音には驚かない様子で食べ続けていたが、
もうちょっと近づいてやろうと少し動いたら逃げてしまった。
残念。

ロープウエイ上乗り場横の売店で一筆箋という物を購入。
便せんの一種だが、ちょうど封筒の幅くらいしかない。
下に栂池で見られる花が描いてあり美しい。
似たような物が何種類かあるが、ここ栂池だけの物と他の物を買った。
女性には喜ばれるおみやげかもしれない。
(というか、今回は親戚に頼まれたんだけど。)
1冊400円くらいだったかな。

降りてからバスを待つ間に栂の湯温泉に入る。汗と疲れを洗い流す。
ゴンドラ券があれば700円が100円引きになるが、
温泉は2階、受付は1階なので注意。
(最初そのまま2階に行って、受付の人がいないので1階に行ったのだけど、
これだとそのまま温泉に入って出ていっても解らんような気が。)
ここには一応露天もある。景色は見えないけど。

今日は高校野球の決勝戦のはずだが、この時間でもまだやっていると思ったら延長戦か。
(例の早稲田実業対駒大苫小牧高校の再試合になったあれ。)
関西勢はすでにいないので余り興味なし。

今晩は私と親戚だけなので和食。
夜の食事のデザートに変わった果物が出た。
名前は忘れたが、桃とリンゴを掛け合わせたものらしい。
歯ごたえはリンゴに近く、味は桃という感じでおいしかった。
見つけたら買ってみよう。
(桃とネクタリンを掛け合わせたという「ワッサークイーン」というものかもしれない。
信州須坂特産品らしいから場所も近いし。でもネクタリンは桃の一種。)

夜23:30で25.5度、73%
やっぱり蒸し暑い。

今日の歩数は16287歩。やはり栂池自然園は広い。

        ・・・8/21・・・

今日は13:30の電車で帰るのでさて午前中はどうしようかと思っていたのだが、朝からあいにくの雨。
仕方ないので近所の散策をすることにした。
そういえば、ホテル近所をゆっくり散策したことはない。
五竜の植物園にも行きたかったが、実質2時間ちょっとではさすがにせわしい。

ホテルから一度北側、山の中に入るように歩き、
おみやげ屋の前から陸橋を渡って林道の中に入る道がある。
林道とはいえ、所々にペンションや別荘があるような場所だが、その中をゆっくり歩いた。
ここはちょっと小高い丘のようになっていて志鷹から八方ゴンドラなどが下に見える。
はっきり言えば何もない林であるが、まあ、たまには何も考えずにのんびり歩くのも悪くない。
途中、なぜだか1匹のミツバチにまとわりつかれたのが怖かった。
追い払っても追い払ってもまたくる。
私に甘い匂いをかいだか。「臭い」と言われたことは何度もあっても
甘い香りがするとは一度も言われたことがないのだが。

土産物屋で買ったのはカブトムシの餌。
売っているのだから買う人がいてもおかしくはない。
他の店では「地元産カブトムシのつがい売ります」という張り紙も見たので、
意外とこのあたりは多いのかもしれない(もう売ってはいなかったが)。

ここにはサンヨーの50インチ(と思う)リアプロTVが置いてあって、
白馬の山の映像を流していた。ソースが悪いのかちょっとノイズがあったが、
発色自体は悪くない。う〜ん、やはりリアプロかなぁ、と思った。
(これが先に紹介のビクターのリアプロ購入につながるのである。)

白馬の町中を歩いてみるといろいろな花が咲いている。
植えられた花も多いが、自生している花もある。
露草は普通濃い青色だが、これのうす紫色のものがあったり、
水田の中に白い花や紫の小さなかわいらしい花が咲いたりしていた。

林道を抜け、諏訪神社に詣ろうと思ったが臭い連中が居たのですっ飛ばして、
ジャンプ台まで歩き、しばらく写真を撮ったりジャンプの練習を眺めた後
ちょうど良い時間になったので林檎舎へ。
3色蕎麦(だったと思う)というのを頼んだ。
くるみだれ、おろしだれ、普通の汁の3種である。
私はクルミが一番好きかな。

この蕎麦を食べている間に男女4人連れがやってきた。
東京弁でうるさい。
男が「赤い色の味噌が赤味噌じゃ」と熱弁していたが、それは間違いである。
「赤色でも赤味噌ではない味噌もある」。あさげ味噌は色は赤でも赤味噌ではない。
赤味噌は麦を原料とした味噌なのである。
つっこんでやろうかとも思ったが、東京人にツッコミは効かない気がしたのでやめた。

電車に間に合うように駅まで送ってもらう。
今回は荷物が多いのでおみやげ購入はなし。
駅に入ると同じ列車を待っている人が多いが、おっちゃんおばちゃん連中で山に登ってきたような人が多い。
8割方そうではなかろうか。
今一番元気があるのはこの世代である。

あずさで松本まで。
このあずさは(たぶん)南小谷発で、松本までは3〜11号車の9両編成。
松本で前1〜2号車を増結する。
1,2号車は悪臭自由席、3,4が禁煙自由、
5が悪臭指定、6〜11が禁煙指定である。
今回は6号車である程度臭いことを覚悟していたのだが、意外にも臭くなかった。
空調をうまくしてあるのだろうか。

あずさのE257系車両については去年紹介したが、2002年にブルーリボン賞という、
鉄道友の会が毎年決めるその前年営業運用された(製造年ではない)鉄道車両で
一番人気の高かった車両に贈られる賞を受賞している。
ブルーリボン賞は毎年1つだけ、次点のローレル賞が複数だから、
この賞を得ているのはすごいことである(該当車両がない年もある)。
ちなみに関西では、阪急の6300系特急車両がブルーリボン賞、
北大阪急行の8000系ポールスター、叡山電車の900系きらら等がローレル賞を受賞している。
JR西日本の500系新幹線もブルーリボン賞である。
車両によっては社内に表彰プレートをかけてあるので探してみると良い。
(他にもあるかもしれないけど、知ってるのはこの2つ。)

中央線は塩尻を境にJR東海と東日本に分かれる。
塩尻より西を中央西線、東(新宿まで)を中央東線というそうだ。
当然そこで乗務員も交代する。

松本から名古屋はしなの(16号)であるが、松本での乗り継ぎ時間は4分しかない。
しかも効果を上り下りする必要がある。まあ、ここは4分でも十分だとは思うが気は焦る。
実は、松本駅手前まではだいぶ早くに着くのだが、1,2号車増結のために何度も止まったり動いたりするために
駅到着が遅れるのだ。
先に電車をホームに入れてから増結せんかい。間違っとるぞ。

{飲料紹介}

        信州産「アップルジュース」
        信州産「グレープジュース」
        各159円
        200ml
        (株)アルプス
        長野県塩尻市塩尻町260

        リンゴ:ストレート100%
        グレープ:コンコードブドウ100%

どちらも自然な味。濃縮還元の濃い味に慣れた人には物足りないかもしれないけど、
これが本来の味である。特にグレープの方でそう思う。

        お勧め度        90%

しなのは松本からはほぼ満席であった。
家族連れが多いということは、私と同じく今日までお盆という人が多かったといいうことか?
でも今日は平日だぞ?

しなのは10両で1,7号車が禁煙グリーン車。
2〜8号車が指定、内4,6号車が悪臭車両。
9〜10が自由席で、内10号車が悪臭車。
なお、10号車が前となる。
今回の座席は3号車。4号車との間にトイレ部があって離れているためかひどくはないが、それでも時々臭かった。

        松本→木曽福島→南木曾→中津川→多治見→千種→名古屋(→岐阜→米原→京都→新大阪→大阪)
                15:19   15:43                   16:39 16:47

そう言えば、中央線の駅は大きい(長い)のが多い。
同じ本線級でも信越に比べるとそう思う。なぜ?

木曽福島の駅前にD51 775の静態展示がある。
でも京都には梅小路機関車館があり、動態保存されているのだ。
どうだ、まいったか(って、誰に言ってるね)。

木曽福島には赤沢自然休暇村というものがあり、
そこにはトロッコ列車がある。
かつてこのあたりは林業が盛んで、切り出された木を積み出すためにトロッコ列車が
なんと全長430キロにもわたって敷設されていたらしい。
昭和50年代に一度全廃されたが、観光用としてその後復活したとか。
往復大人700円と手頃なので、いつか行ってみたい。

後もう1つこの近辺の観光案内をしておくと、順序は逆だが、木曽福島から松本よりのところに
「奈良井」という場所がある。特急は止まらないが、昔宿場があった場所で、
今でも建物などが残っている。中山道の宿場では馬籠(まごめ)や妻籠(つまご)
が有名だが、観光地化されすぎている感じがする。
奈良井はそうなっていなさそうなので、行ってみたい。

名古屋から京都はのぞみ。
実は乗ったしなのは大阪行きだったのだが名古屋で乗り換えた。
その方が高くなるが到着時間は1時間以上早くなる。
そうでなくても月曜日1日休んでいて明日から即出社なのだから、早く帰り着けた方がよい。
本当は、そのしなのが大阪行きなのを知らなかっただけなんだけど。

18時前には帰宅。
「京都は暑いはず」と思っていたが、
新潟・白馬で暑い中を歩き回ったおかげで耐性が上がっているのか、京都も気温が下がったのか
さほどつらくはない。例のお酒や寺泊で買ったもの、その他が届くのを待ちながら
荷物をあらかた片付け、さらに録画を一部見て寝る。
途中、キーボード(PCのではない)に膝をぶつけて出血。わ〜おぅ。

今回の新潟〜白馬で撮影した写真はD50とLS1で合わせてSDカード512M*3枚、
256M*1枚、128M*2枚、64M*8枚。
いったい何枚になるのか自分でも数えてないが、
RAWでの撮影も多かったのでむちゃくちゃ多くはないようである。
(JPEGではなくRAWにすると1画像がでかいのだ。)

今日の歩数は不明。記録忘れちゃったい。

        ・・・

で、8/22からまた出社したわけだが、もうどうにも体の調子が悪くて残業も殆ど出来ない状態。
新潟行く前は寝不足や体力低下による問題ではと思っていたが、
体力を戻して帰ってきたはずのこの週にもおかしいところで、ようやく原因がはっきりした。
「これは精神的な問題である」と。

鬱をやった友人に電話して聞いてみてもはやりそのような感じなので、
今月中に仕事をやり上げて病院に行くことを決意。

病院に行くとやはり「鬱」と言うことで1ヶ月の自宅療養となった。
肉体的な問題ではないので、ずっと家にいてじっとしているよりどこかに行って気晴らしする方がよい。
9月の白馬行きは何日に行くかまだ決めてなかったのだが、
これにより9月が丸ごと自由になったので決めやすくなった。

3連休の16〜18日が良いが、ここには子供の運動会があるのでだめなのでその翌週、
21日の夜から行くことにした。今回は椎谷に1日、白馬乗鞍に1日は絶対必要なので
最低3日は必要だからだ。夜に行って翌朝朝一から行動する。
嫁さんも一身上の都合により9月は休んでいるので、問題ない。
子供を1日休ませることになるが、まあ、仕方ないだろう。
それにしても、3連休に運動会を入れるというのはどういうもんかなぁ。
しかも、夏休みが終わってすぐではないか。
殆ど練習もせず運動会なんて面白くないではないか。
やっぱり運動会は10月、体育の日辺りにやらなければ。
考え直せ文部科学省。

白馬へ行く前の週まではお昼以外殆ど寝たきりのような状態だった。
薬の副作用と疲れから来るものだろう。
1日だけTV調査のため梅田と日本橋へ行ったが、やはりだいぶ疲れた。
一緒に行ったのは、白馬に一緒に行く友人。その打ち合わせも兼ねてである。

白馬へ行く前の週からは体力を少しでも戻しておくため京都御苑内を歩くことにした。
最外周を選んで歩くと7000歩ちょっと、およそ3キロ。
最初の内は体がぶれてしんどかったが、日を重ねる毎に楽になってきた。

        ・・・9/21・・・

今日は午前中に御苑を歩く。
途中、京都御苑内南西端にある「閑ノ宮邸」が公開されているのに気がついたので見る。
復元工事をしていたようだ。
復元したてなのできれいだが、味気ないともいえる。
中庭の萩が見事だった。
先日は梨木神社で萩まつりがあったが、残念ながら今年は花が遅れているのかほとんど咲いてなかった。
ここのは1本だけだけど満開だ。

夜から白馬へ行く。
京都18:15発の新幹線。
子供の学校が終わってからでももう少し早く出ることは可能だが、
17:15に出発しても到着時間が同じになるという、実に乗り継ぎが悪い時間帯なのであった。
新幹線で名古屋まで、ここで乗り換え8分。
松本までしなの、ここで乗り換え15分。
そこから各駅停車で信濃大町まで、ここで乗り換え2分(隣というか同じホームの前後)。
後白馬まで各駅停車。
松本以外は乗り換え時間が短いので子ども連れではどうなるかと思ったが、何とかなった。
(名古屋も比較的近いホーム同士だったので。)
それにしても「しなの」は何度乗っても慣れない。
振り子式の乗り心地が良いって言ってるのは誰だ?
また子どもが酔って吐いてしまった。
白馬に着いたのはほぼ23時。

松本から信濃大町までの各駅停車はかなり混んでいた。車両はE127系だと思う。
高校生や予備校生らしき連中が多い。途中豊科辺りでだいぶ降りた。
残念ながらこの辺りの若もんは東京かぶれしているので初々しさが全くない。
東京で見るのと同じ。混んでいても自分の横に荷物を置いている。
携帯電話に携帯ゲームをやりつづける。女子高生はケバイ。
車内はぺちゃくちゃしゃべり声でうるさい。
風景と人間が合ってないなと思った。

信濃大町から白馬までの間、ちょうど木崎湖の横に「海ノ口」という駅がある。
湖なのに「海」とはこれいかにである。
昔このあたりには今より大きな湖があったらしいので、それを「海」と見立てたのであろう。
昭和4年開業の古い駅で、標高は766.5mもある。
この駅もアニメ「おねがい☆ティーチャー」に出てくる。
(なので写真に撮った。)
このあたりを訪れることをファンの間では「巡礼」というのだそうな。
私がかみちゅ!の舞台の尾道に行ったのも巡礼である。
駅構内には巡礼者のつづったノートがあるそうな。
近くには「海ノ口温泉」もある。

ちなみに、長野県内には小海線に「佐久海ノ口」という駅(昭和8年開業)もあり、
標高が1039mとJRの中で7番目に高い位置にある駅らしい。
これは長野県南部、山梨県との県境にあるので上の「海ノ口駅」とは何の関係もない。

ホテルはいつものプチホテル志鷹。
部屋はベッド+畳の部屋。でも子供達は畳で寝て私はベッドへ。
すぐ横になった・・・のだけど、よく寝られない。
うたた寝状態で朝まで。

今日の歩数は16636歩。
意外に歩いている。

        ・・・9/22・・・

今日は親戚を連れて椎谷へ行く。
お墓参りだ。
前にも書いたとおり白馬から椎谷は大して遠くない。

実は白馬でレンタカーを探すのはちょっと難しい。
インターネットで調べるとJR東日本の駅レンタカーが白馬駅すぐ横にあることになっているが、
実際にそこで予約すると「全クラス満車」という返事であった。
指定クラスだけではなく全クラスである。
どうしようかとホテルに聞いてみると、駅から南にちょっと行ったアポロのガソリンスタンド;
信光 白馬さんでトヨタのレンタカーをやっているとのこと。

早速電話(0261-72-2355)してみると、カローラだけだが「ある」とのことで予約した。
本当はもう少し広い車がいいなと思っていたが、なかなどうして、
今のカローラは広い。これで十分だ。

今回のカローラは最新型(これを借りた時点での話。直後にモデルチェンジがあった)。
そういえば私が最初に運転した(買ってもらった)車が昭和58年型のカローラだった。
当時はエンジンに名前を付けるのがはやりで、カローラは「LAZERエンジン」といったか。
1500ccなのにリッター22キロ以上も記録するほどとにかく燃費が良かったが、
高速運転には向かなかった。100キロ以上での走行はハンドルがぶれるし、
そもそもそれ以上加速できなかった。
それに比べると今回のには格段の進化が感じられる。
特に音が静か。加速もよく140キロを超えても全く不安定さがない。
先のVitsと違って減速も適度でよい。やはり売れている車は良く出来ている。
さらに良かったのが、この車が完全禁煙車であったこと。
最初からそういう設定になっている車は臭さが全くないので至極快適。
全てのレンタカーがそうなることを祈る。
(というか、そもそも借りた物を汚して返すという臭い連中の神経が理解できんのだが。
汚しているという認識がないのか?だからバカだって言うんだ。)

実はこのガソリンスタンド、志鷹に灯油を入れている業者さんだそうで、
そのつてで解ったのだとか。
逆に、JRのレンタカーはホテルから予約を入れようとしてもいつも満車で取れたことがないのだとか。
ひょっとして1〜2台くらいしかないのではなかろうか。
乗り捨て不可なのもそのせいであろう。扱いきれないと。
そんなんならいっそ辞めてしまえばいいのに。

(白馬内にはもう1件トヨタレンタカーがあるようではある。看板が出ていた。)

白馬から糸魚川までは50キロの一般道。
大糸線の線路が流された何年か前の川の大氾濫の後道は良くなったらしいが、トンネルが多い。
正確には崖側半分がトンネル、川側が柱になっているようなところがかなり多くある。
狭くはないが、中が結構曲がっているし上下もあるしで、慣れてないとつらい道である。
白馬から見て最初のトンネルの手前に道の駅小谷があるので、
そこで休憩するのも良かろう(私は帰りに休憩した)。
なお、色井川までの間の道沿いにコンビニはあまりない。小谷村内までに2カ所くらい
のあとは糸魚川直前に1カ所ローソンがあるだけである。
準備は怠りなきように。

糸魚川までの間、信号は数えるほどしかないが、
トンネル出た直後とかにあったりもするので、注意が必要である。

そういえば、糸魚川までは鉄道と道路が川を挟んで両側に位置している。
私はこれで両側を両方向に走ったことになる。
同じような場所であっても、両側からの風景はだいぶ違って見える。
(鉄道の方が良い風景である。)

糸魚川からは高速道路。私が車を持っていた頃は糸魚川のあたり(親不知付近)は対面通行だったが、
今は少なくとも糸魚川から新潟方面はすべて解消されていた。格段に走りやすくなった。
昔はこの辺りは難所だったからなぁ。
(大阪から運転してくるとちょうどこの辺りで疲れがピークになるし。)

このあたりの高速道路を走るのは実に10年ぶりだろうか。
前の車、アプローズ号が椎谷でぶつけられて廃車して以来である。
(高速道路自体は白馬に来るときに走っている。)
今日は快晴で佐渡まできれいに見える。が、よそ見している場合ではない。

高速道路を米山ICで降りて、ちょうど12時なのでまずは米山大黒亭で腹ごしらえ。
親戚は初めてだったが、おいしいと喜んでくれてよかった。

その後例の酒屋でホテルと家向けの土産の日本酒を購入。
8月に来てまたすぐだから「おや!」と(先にも書いたとおりいつもは年1回だから)。
さらに駅前でおみやげを買って、14時過ぎにやっとお墓へ到着。
親戚がここに来るのは久しぶりだ。

母が亡くなって今年でもう20年。その当時大学生だった私も
高校生だった妹も二人とも親になり、私にあっては
後数年で母の歳に到達してしまうのだから、月日の流れるのは早い。
お墓参りをすると気持ちが良いが、ついつい過去に思いをはせて
涙ぐんでしまうことがある。去った者のためには泣かない方が良いんだけど。

新潟の海というものは、お盆過ぎに一時的に荒れるが9月にはまた穏やかになる。
今年はお盆も穏やかだったが、今日も鏡のように穏やかで美しい。
観音堂に上がる道も登って海や佐渡を見た後帰路に就く。

ところがどっこい、どうしてなったか解らないが左親指を突き指してる。
力を入れると痛い。左なら大丈夫と思われるかもしれないが、
シフトレバーの操作もサイドブレーキを外すこともできないのだ。
ハンドルも握りにくい。
これは困った。何とか痛みをカバーしながら帰りの運転をする。
オートマチック車&高速道路が大半で助かった。

今度は西山ICから入って一気に糸魚川へ。
糸魚川からはまた例の道を通り、先に親戚をホテルに送ってからレンタカー屋まで。
往復300キロ、12時間借りて約1万円なり。

そういえばこの車もナビとETCカード入れが付いていた。
このナビは優秀で、「新潟県に入りました」とか喋り、
これがカーステレオのスピーカーから聞こえてくるので、綺麗な声でびっくり。
また高速道路に入ると自動的に高速道路モードになってICとかSA/PAの表示をしてくれる。
さすが、純正ナビは違う(Vitsに付いてたのは後付)。
欲を言えば次のSA等までの距離を定期的に喋ってくれるモードがあれば良かったのに。

そういえば今回は高速道路を使ったのでETCカードがあればと思った。
ETCカードを入れる装置自体は有料だがレンタカーでは付いているわけだし、
カードはクレジットカードさえあれば無料で作れるのだそうだ。
(私が持っているクレジットカードでは。)
ETCなら高速道路の出入りが速くなるのはもちろん、割引されることもあるそうなので、
今度レンタカーを借りるまでに作っておこう(というかすでに作った)。

レンタカー屋までホテルの人に一緒に付いてきてもらって帰りは乗せてもらう。
ホテルまでの途中、諏訪神社の祭礼の提灯行列に出くわす。
諏訪神社とは、ホテル前の坂を下りきった所にある比較的大きな神社だ。
さすがにクラクションを鳴らすわけにもいかず、脇道に入れるまでしばらくゆっくり付いていった。
今年はホテルのおじいさんがまとめ役になっているそうで、
気乗りはしないが出ているのだとか。

八方の中でも、ゲレンデに近い坂のあたりは古くからの地元の人ではなくよそから来た人が多く、
昔は地元の人といろいろと確執があったそうだ。
祭りでも入れてくれないとかはっぴが違うとか。
さすがに最近では露骨にそういうことはなくなったそうだが、わだかまりは少し残っているらしい。

最近田舎に住むのがブームのようになっているが、
田舎にはその土地の風習などがあるので、よそ者が簡単に仲間入りできるとは限らない。
今は田舎も過疎化が進み、よそからの人を積極的に受け入れようとはしているが、
行く側も溶け込む努力をしなければうまくはいかない。
他に、都会の便利さに慣れた人が人が田舎の不便さに慣れるかどうかという問題もあるけど。
(八方の人がそうだと言っているわけではなく、一般論なのでお間違えなきように。)

私が椎谷に行ってる間に友人が到着。
八方池に登っていたそうな。ただし、時間の関係で池までは行かずに第2ケルンで引き返したとか。
あとちょっとで池だったのに。
八方池は体を慣らすにはちょうど良いトレーニングコースでもある。
14時過ぎに到着して八方に登る、去年もそうだったが、
常人の倍の速度で登れるからこそ出来る荒技である。
ホテルの中島さんにもきっと「無謀な速度で登る連中」として記憶されていることであろう。

で、家族はどうしていたかというと、椎谷に一緒に行ったわけではなく、
白馬から電車で1時間ほど南、信濃松川(信濃大町よりさらに南)にある
「安曇野ちひろ美術館」に行ってきたらしい。駅から徒歩30分とあるから2キロくらいか。
いわさきちひろの作品を展示した美術館である。
        〒399−8501
        長野県北安曇郡松川村西原
        0261−62−0772(テレホンガイドは同0777)
        http://www.chihiro.jp/
        9:00〜17:00
        大人800円、高校生以下無料

休みとか開館時間が季節によって変わるので上記HPでチェックのこと
私も常々行きたいと思っているのだが、白馬からは結構遠いので行けてない。
その内きっと。

なんか、美術館裏手の池のようなところに雨蛙がたくさんいた模様。
子どもたちは絵よりそちらの方が気に入った様子。

夕食時、いつものドイツワインを飲む。
あれ、ちょっとラベルが変わっているような。
輸入元も違う。まあ、味は一緒だから良いか。
私がお酒を飲むといつも子供に「酔っぱらって倒れるなよ」と言われる。
2年前のお風呂で倒れた事件がよほど印象に残っているようだ。
ここだけじゃなく家でもどこでもお酒を飲むと言われる。
一生言われ続けるんだろうなぁ。

これだけ運転したから当然疲れているのだが、どうにも寝られない。
枕が変わるとだめだ。今回は車を運転するし山に登ることもあるので
眠気の出る薬は医者の了解を得て飲まないようにしているのだが、
誘眠剤だけでも持ってくれば良かった。
ただ、今飲んでいる誘眠剤は口の中が苦くなるという欠点がある。
おいしい料理を食べるときにはよろしくないので、
やはり食事の良いここでは飲まない方がよいか。

今日の歩数は5793歩。
さすがに少ない。

そういえば妹の家族も今回来る予定だったが、
何でも車を売って新車に買い換えたが、売った店には車を引き取られたが
買った店からは納車が遅れると言われて来られなくなったとか。
でも電車では来ないわけね。
それにしてもよく車買い換えるなぁ。車検毎くらい?
うちとは金の使い方が違うようである。
(この翌週に来たそうである。)

        ・・・9/23・・・

今日の目的地は白馬乗鞍岳。
(「白馬乗鞍岳」と「乗鞍岳」は同じ長野県にあるが全然違う山なので、念のため。)
去年はその手前の天狗原まで行ったので、今年はその先を目指すわけだ。
白馬乗鞍まで行くなら、朝食(7:30〜)をホテルで済ませてから出かけては遅いのではないかと
とも思ったが、8月の下調べで意外と近いようだし、去年の私たちのペース(天狗原まで60分)で
行けばなんとかなりそうなのでなので、朝食をちょっとだけ早めにしてもらって
ちゃんと食べてから出かけることにした。その方が力も出て良い。

晴れているので日焼け止めもばっちりしておく。
特に首筋と腕。最初の年にえらい目にあったからね。

ここでいきなり尾籠な話で恐縮だが、鬱の薬を飲んでいると便が非常に堅くなる。
いわゆる兎の糞状態でころころ。当然便秘になり、なかなか出てこない。
が、この日は朝から出るような気配があって何度もトイレに行くのだが、
その都度ちょっとだけ出るだけでなかなか出きってくれない。
出ない=我慢も可能なのだが、この状態で山に登るのは余り気持ちの良いものではない。

んなもんで、ホテルはもちろん、ゴンドラに乗る前、栂池自然園入り口前と
トイレを見つける度に入って出した。そのかいあって、栂池自然園前のトイレで
とりあえず大方出し切れた。この先トイレはないだけに、
最悪「野外処理」も覚悟してポケットティッシュも多めに持ってきていたが、
これですっきり登り始められる。

そういえば、ここいらのトイレのトイレットペーパーって
普通のロール型のではなく、直径80センチほどもあろうかという巨大な
ドーナツ型である。おそらく、冬場はそう頻繁に交換に来られないので
こういう物があるのだろう。それにしても、あの1巻でいったい何回くらいお尻が拭けるのやら。
家族4人なら軽く二ヶ月は持つだろう。

今年はオオシラビソの実がない。
栂池では栂の木と呼ばれ、自然園の名前の由来になった木だ。
ロープウエイから見える以外にもこのあたり範囲一帯にある。
特大の開かない松ぼっくりみたいな実だが、
去年は10年に1度の大発生だったらしいが、今年はロープウエイから見える範囲では、
上の駅の手前の木に1個だけあるだけなのだそうだ。
残念ながら私には見ることが出来なかったが。
実はないが、去年の実のなっていた名残は見ることが出来る。
枝の上に五寸釘をたくさん刺したように見えるのがそれだ。

今年は各地で熊の被害が出ているが、白馬や小谷村でも熊が出たそうである。
小谷村では中学生が襲われたとか。
熊だけでなく、カモシカや小動物、おそらくそれを追ってだろう蛇なども出てるらしい。
どうやら原因は食べ物がないことのようである。
ホテルの横に大きなドングリの木があるのだが、今年は実がなってないのだとか。
(ちなみに京都御苑では例年通りに実っている。)
今年はドングリの花の時期5月に長雨が続いたので受粉できなかったとか、
害虫の影響でクマが食べるミズナラが枯れ続けていたりとか、
オオシラビソの実もないということで、食べ物に困って山から下りてくるのだろう。
あと、去年は逆にどんぐりが多くて熊の出産ラッシュだったということもあるらしい。

不謹慎かもしれないが、ゴンドラやロープウエイに乗っている間、
下に熊が歩いていないかなぁ、等と思って探していた。
熊は夜にも出るが朝10時くらいまでは出てくるそうである。
ホテルの奥さんも、子供はついつい山道に入ったりするので気にしているとおっしゃってた。

今年は鈴を持っている登山者が非常に多かった。
私たちは持ってなかったが、これだけ周りに持っている人がいれば大丈夫、かな?

本来、熊は臆病なもの。
だからこそ鈴で追い払えるのだが、それでも人を襲うということは、
それだけ食べ物がないということ。
「食足りて礼節を知る」を言うが、それは熊とて同じなのかもしれない。

長野県では去年の3倍熊が出没しているとか。
それだけ山に餌がないということだろう。
これも地球温暖化というか、環境異常の影響かもしれないと思うと、
その出没数の多さを「異常だ」「危ない」と騒いだり「退治したらいい」と言うだけでは済まない。
本当に異常なのは人間の生活仕方そのものかもしれないのだから。

天狗原までの道のりは去年と同じ。
自然園の手前から横道にそれて入ると急にけっこうな登りになる。
ここでまず心臓の耐久力がためされる。
昨日の疲れや寝不足もあってか最初はとにかくしんどかったが、
銀領水の所に来る頃には何とか落ち着いてきた。

そこでちょいと一休み、糖分を補給して水を汲んで出発。
友人はさっさと先に行くのだが、私はどうにも体が本調子ではない感じで
休み休み登っていった。それでも天狗原まではおよそ40分ほどで到着。
常人の半分くらいの時間である。まねしてはいけない。

天狗原は去年も来ているが、今年の方が1週間遅い分色づきが濃いような気がする。
ナナカマドはすでに赤くなっている木が多いし、他の木も黄色くなっている物がある。
おぉ、ここでチングルマ発見。1株だけだったが花が残っている。
多分間違いない。実物を見るのは初めて。

ここまで間は快晴で雲がなかったが、ここで休憩している間に雲が出てきた。
山頂が見えていたのが一気に雲に隠れた。
山の天候は変わりやすい。
雲があると涼しいのはいいが、風景が見えないのは困る。

        ・・・

さて、ここから先は未踏の地である。
いきなり岩ジャンプ。とびとびに岩が存在し、その間は水が溜まっている。
その岩を飛ぶように歩いていくと今度はきつい岩の坂。
これはハードだ。天狗原までは子供も来れないことはないが、
ここは無理だ。開聞岳の山頂付近に少し似ている。

山頂直前までこうした岩場が続くのだが、最初は小さい岩が山頂に近づくにつれ
大きく、隙間も広くなる。それが広い範囲にあるのでどの方向に進んだらよいか
解らなくなることがある。
行きはまだ上を見ながら登ればなんとかなるのだが、下りは視野が狭くなるので、
気が付いたら間違った方向に進んでいることがあった(行き止まり)。
そのためか、所々の岩に黄色と赤で丸印が点けてあるので、
これを目印に進むようにする。ちょっと見えにくいのもあるので要注意だが。
ちゃんとした靴さえ履いていれば、岩自体は滑りやすい物ではない。
地面部分の方がよほど滑りやすい。

途中までは林の中だが、あるところからさっと視界が開ける。
そのあたりがいわゆる森林限界かもしれない。
あとは低い低草木だけになる。
横には結構大きな雪渓もある。行ってはみたいが、アイゼンがないと怖いのでやめる。

周りを見ると結構花が残っている。
チングルマもたくさんある。最初の年の八方で、梅鉢草をチングルマと間違えたが、
今度は本物。咲いている花だけでなく、花の終わった後の状態(白いひげのような物が残る)も
同じなので間違いない。
チングルマは八方では6〜7月の花(正確には木)だが、このあたりはまだ残っているわけだ。
写真に撮りたいがそれは下りのお楽しみとして、今はとにかく頂上を目指す。
(行きに撮った写真は本当に最小限枚数だけ。)

ここで「ツガザクラが群生で咲いている!」と言って写真を撮っている人が居たが、
後で私が調べるとツガザクラではなく、「地百足」(ぢむかで)という花だった。
よく似ているので間違えても不思議ではないが、葉っぱの形と顎の色が異なる。
このおっさん、その後悪臭を放ち始めたからバカにしておいてやる。
(そうでなかったら、こんなツッコミは入れない。)

さらに進むと短いが雪渓を渡る場所がある。
(短い雪渓ではなく、長い雪渓だが幅が狭いのでそれを横切る。)
ここは砂がかけられているので注意していれば滑ることはないが、
目印がないので、特に下りは方向に要注意である。
(私が下りにちょっと違う方向に降りてしまい苦労したので。)

岩場を登り切ると急に平らな場所に出た。かなり広い範囲に岩と低い松が点在している。
何となく岩の感じが月面をイメージさせた。
どうやらこのあたりが山頂のようだが、およそ普通の山頂というイメージとはかけ離れている場所ではある。
地平線、ではないが、この平原の果てが遠くに見え、それが曲がっているのを見ると
「あぁ、地球は丸い」と勘違いできる(写真を見るとよく分かるんだけど言葉では伝えにくい)。

広いのでどちらに向かったら解らなくなるが、
ここも岩の上に印、および緑色のロープが張られているのでその間を進めばいい。
平坦な割には岩がごろごろあって歩きにくい場所である。

三角点はどこにあるのか。
遠くに小蓮華山(2768m)等の嶺が見えるが、そのだいぶ手前に小さくケルンが見えた。
どうやらそこが地図上の山頂らしい。
白馬乗鞍岳の山頂は平らで広いのだ。天狗原から見上げたときにはそうは見えなかったので、これは意外だった。
写真だけを見せられたら山頂だとは思わないだろう。
高原のようだ。

D50に付けているレンズは広角側が18mm(フイルム換算で27mm)とかなり広くて使い出があるのだが、
残念ながら周辺が流れる(映像がぼけてゆがむ)傾向がある。
5万円程度のレンズで200mmまでの範囲をカバーするにはやはりコスト上無理があるのだろう、
多かれ少なかれこうなってしまうようだ。
(私の持っているタムロン社の物よりシグマ社のものの方がましなようではある。)
ここの写真も中央付近は非常に綺麗なのだが、周辺の岩がぼけてしまってちょっと残念。

山頂であることを示すポールの前で記念撮影。
2436.7m。
栂池自然園の入り口が1860m(展望湿原で2010m)、天狗原が2200mなので、
およそ600m登ってきたことになる。
所要時間は1時間40分。多分かなり早い。
でも、天狗原までが40分だから、その先1時間かかっていることになる。
いかに岩場が大変であったかが解ろう。

それにしても、この達成感は仕事では絶対に得られない。
1つの製品を世に出したときには「本来」それなりに達成感があるはずなのだが
それが感じられないのは、そこに至る道筋があまりに非人道的であるからだろう。
まして給与が下がる一方では・・・と、この話をこんなところで考えるのは無粋である。
ここでは素直にこの達成感に浸ろう。

鬱だからといって家に閉じこもっていてはだめだ。
こういう苦労、こういう達成感を得れば全て吹っ飛ぶ気がする。
それが一時的なものであれ、やはりそういうのは大切だ。
登っている間は頭の中真っ白になるし。
(考えながら登る余裕なんてない。)

途中は雲があったが、この山頂付近は完全は快晴。雲1つない。空が真っ青で非常に美しい。

        「空が青いぜ」

これはしんちゃんが映画「モーレツ大人帝国」内で言う台詞だが、
ほんと、そういう感じ。

それもそのはず、雲は眼下にあるのだ。
セスナ機が飛んできたが、それが視線真ん前を飛んでいる。
ここがかなり高い場所であるのが解る。
寒さは全然ない、と言いたいところだが、登ってすぐは暑かったが、
じっとしていると冷えてくる。2400mは伊達じゃない。

ここで昼食を取る。
あたりには20人ほどいるか。
殆どがおばちゃん・おばちゃん連中。
デジタル一眼レフカメラの人も多い。
今一番時間と金をもてあましている世代であろう。
うらやましい。

深呼吸したいのに、またぞろ臭い連中がいて出来ない。
おばはんもおっさんも。
どうしてこの綺麗な場所と空気を汚そうとするのだろうか。
このときいた連中は吸い殻入れを持っていたが、地面を見るとポイ捨てされたあともある。
「自分が捨てないから良い」と言うものではない。臭い連中は「存在自体が公害」である。

さてこの先の白馬大池に行くべきかどうか。
山頂からもっと近く、ちょっと歩けば望めるかと思っていたが、どうもかなり先まで歩かなければ見えない感じだ。
おそらく行きは40分、往復で2時間もあれば大丈夫だろうが、
そうなると帰りのロープウエイに間に合わない可能性がある。
今日は人が少ないので臨時便は出ておらず、16:30には止まってしまう。
ということで、今回はここまでとして大池は「次回にチャレンジ」とした。

30分ほど休んで下りへ。
行きは飛ばして来たが、帰りはのんびり花などを探して写真を撮りながらである。
気にすべきはロープウエイの時間のみだが、今からなら余裕だ。
花が多いのは天狗原までなので、その先は飛ばして降りられるし。

岩陰を中心にかなりの花が残っている。
本には7月頃までと書かれているような花も、雪渓付近を中心にかなりある。
先に書いたとおり、チングルマも初めて本物を見た。

写真からわかった花は以下の通り(またぞろ一部自信のない花もある)。

        御前橘(ごぜんたちばな)                実のみ(赤)
        白玉の木(しらたまのき)                実のみ(白)
        大葉竹縞蘭(おおばたけしまらん)        実のみ(赤)
        立山薊(たてやまあざみ)                紫
        白根人参(しらねにんじん)              白
        大白檜曽(おおしらびそ)                樹木(実あり)
        蔓竜胆(つるりんどう)                  薄紫
        大葉溝酸漿(おおばみぞほおずき)        山吹
        稚児車(ちんぐるま)                    白+黄
        御山竜胆(おやまりんどう)              紫
        深山竜胆(みやまりんどう)              青
        深山穂躑躅(みやまほつつじ)            白
        深山大根草(みやまだいこんそう)        黄
        地百足(ぢむかで)                      白+赤
        姫鍬形(ひめくわがた)                  薄紫
        青の栂桜(あおのつがざくら)            薄黄
        深山秋の麒麟草(みやまあきのきりんそう)黄
        弟切草(おとぎりそう)                  黄
        岩銀杏(いわいちょう)                  白
        黒豆の木(くるまめのき)                花はなし(実は黒紫)
        晒菜升麻(さらしなしょうま)            白
        深山唐松(みやまからまつ)              白
        大瓢箪木(おおひょうたんぼく)          実のみ(赤)
        紅花苺(べにばないちご)                実のみ(赤)
        蔓人参(つるにんじん)                  白と紫
        深山鳥兜(みやまとりかぶと)            紫
        深山髪剃菜(みやまこうぞりな)          黄

他、名前不明の白の花2種、青い花1種、それにきのこ。

友人が「雷鳥だ!」というので見てみると、
残念ながら雷鳥ではなかったが「ホシガラス」がいた。これはこれで珍しい。
都会で見るカラスより一回り小さく、全体に白い羽が混じっているのが特徴だ。
本によると八方あたりでも見られるらしいが、私は今回始めて見た。
3羽ほどいたようだ。
かなり離れた場所だったが、こういうときは11倍ズームが役に立つ。
写真を撮るだけでなく、その姿がはっきり見えた。

友人も写真を撮りながらであったが、かなり早く降りていった。
私は、岩の裏、くぼみまでなめるように見ては花を探し、撮影しまくった。
(違う花だと思って撮影してたけど、あとで見ると同じ花が結構あった。)
途中、雲が一時的に晴れて天狗原も一望できたので撮影。
上から見ると栂池自然園の小型版のように見える。
結構紅葉している。

花のように小さな物の撮影ではオートフォーカスでは微妙にピントがずれる、
というか合わせたい場所であってくれないので殆どがマニュアルだったが、
D50はマニュアルでも焦点が比較的合わせやすい。
欲を言えばもう少しファインダーが大きければよいが。
それでも家に帰って見るとかなりの写真でぶれている。
やはり、苦しい体勢なのでシャッターを押す瞬間にぶれているのだろう。
18〜200mmという広角から望遠のレンズであることは十分役にたっているが、
やはりこの手の近接撮影には手ぶれ補正が必要だと実感した。
来年までには手ぶれ補正付き(VR)レンズを買いたい。
いやVRレンズは高いから、本体に手ぶれ補正が入った他社のカメラを買うか。
D50はまだ1本しかレンズを持ってないから、このあたりまだ自由に変更は出来る。

そういえば、左親指の突き指は当然まだ直ってないが、
山登り(杖をついたり岩をよじ登ったり)には余り影響がないようだ。
良かった。

天狗原までの間には多くの花があったが、その先は少ない。
だから速度を上げて下るが、それでも所々にあったりするのでカメラは首からさげたままである。
すると、液晶部がベルトのバックルや服のボタンに当たって傷が。
傷防止フイルムを張ってあるので直接傷が付くことはないが、
フイルム自体は擦り傷一杯である。
友人は毎回リュックから出し保護布を掛けるほど丁寧に扱っているが、
機会が多いとそれも面倒。というか私の性格では無理。
山登りで何とかカメラを保護しながら、かつ出しやすくする方法はないものか。

再び銀領水の所へ。
行きには気が付かなかったが、その脇に黄色い花が咲いている。
大葉溝酸漿の花らしい。これも本来の季節は7〜8月と書いてあるから、
今年は全体的に花の季節がずれているのかもしれない。
ここで再び水を汲んで降りる。

栂池高原に降り着く頃にはもうだいぶ足も疲れていて、さすがにこの後公園を回る体力はなかった。
去年は天狗原の後少し回れたんだが。
ということで、あとはロープウエイ/リフトを乗り継いですぐ降りた。
今日は臨時便がないので、ロープウエイはかなり待ち人が列んでいる。
こういうときは後に乗る方が良い。どうせ座れないし、先に降りられるから。

このときもう15時を回っていたが、こんな時間にまだ登ってくる人が居る。
今からだと栂池自然園も浮島湿原までも行けないのではなかろうか。
もったいない事よ。

ゴンドラ下駅の前に荷物計量計が置いてある。
私に荷物が3キロ半で友人のが4キロ半以上。
私はカメラ1台だが、友人はフイルムとデジタルの両一眼レフを持ってきてるので重いのだ。
フイルムカメラには独特の色合いがあって好きだが、
1台でも重いと思ってるのに2台も持っていく体力は、私にはない。

土産物屋でちょっと買い物。
ゴンドラの所に「おみやげ10%割引券」があったので有効活用。

{おみやげ紹介}

        「さるなし」

        250g
        (有)本等わさび商店
        長野県安曇野市穂高2945
        0263-82-2131

さるなし、砂糖、レモン酸、漂白剤(次亜硫酸Na)、着色料(食用緑色3号)

猿が食べる梨のようなものと言うことでの命名だろう。
確かにちょっと梨に似た味と食感がある。
乾燥されていて砂糖をまぶしてあるがそれでも甘すぎないので、本来の実の味は
甘さが少ないのだろう。
味はちょっと変わっていて、最初口に入れたときの味はあまり良くないのだが、
食べているうちに良くなってきて、何か後を引く感じという不思議な味である。
小さな種があって、これもこりこりとしていて食べられる。

ただ、食べた後にどうにものどががらがらするというか咳が出てしまうことが多い。
種のせいなのか、漂白剤の次亜硫酸Naのせいなのか解らない。
これのせいで食べきれなかった。

        お勧め度        70%

300円くらいだったかな。
地元の産物かと思ったら原産地は中国だった。だまされた。
マスコット関係はそういう物が多いけど、こういう食べ物までそうだとは。

・・・後日調査したところ、
・別名は「こくわ」
・山間地(比較的寒冷地)に自生するマタタビ科のつる性落葉低木
・キウィフルーツの原種に当たる
 確かに写真で見るとキウイにとても似ている。
・果実の形が梨に似ている
・猿が我を忘れて食べるということから「さるなし」の名が生まれたといわれている
 (「猿が食べる梨のようなもの」という意味じゃないのね)
・実の大きさは2,3センチほど
・6月頃、梅のような香りの高い花を咲かせ、10月はじめに深緑色の甘い薫の実を収穫できる
・果実は甘い香りを放ち、柔らかく熟した果肉はマンゴーに似てまろやかな甘味がある
・栄養価に非常に優れ、ビタミンCはレモンの約10倍、
 ショ糖・果糖・ペントース・アラビノガラクタン・ピロカテキン属のタンニン・ペクチン
 などが大量に含まれている
とあるから、本当は良い食べ物なんだ。一度生で食べてみたいものだ。
で、日本古来の果物だと言うことなので、中国産なのはやっぱりあれ。
http://www.cc.rd.pref.gifu.jp/forest/rd/rinsan/0409gr.html

五穀米も買ったけど、確か最初の年に紹介したので省略。
今咲いている花の写真「栂池自然園の秋」という写真も買った。
100円だったかな。だいたい解るんだけど、低解像度のデジカメ写真で、
なおのことA4 1枚にたくさん入れてあるので細かいところが解らない。
CD−R版もあるが、2000円近くするし、前に買ったので今回はパス。

その後、去年も行った岩岳の湯に入って汗を流す。500円だけどゴンドラ券があれば100円引き。
男湯は我々2人だけで他に客がおらず貸し切り状態。
(女湯には人が居たようだけど。声は聞こえど姿は見えず。*^_^*)
ここは温度が低めで長湯出来るのがよい。
温泉の成分が底に一杯溜まっているので肌にこすりつけたりしながら、筋肉マッサージもしながらでゆっくりする。
泳いでいたのは秘密ではない。

去年はここの駐車場横の木の下にミョウガがあって持って帰ったが、
今年はちょっと時期遅れ。
あっ、雨蛙が居る。写真に撮ろうと思ったらどっかいっちゃった。

そういえばここの温泉、9月いっぱいでしばらく休業するそうな。
次は12月。客が少なくなるからか、改装のためか。

すぐ側の空き地に自転車の集団が居た。
どうも自転車旅行しているようだ。
今の季節、暑くもなく寒くもなくちょうど良いよな、確かに。
風呂はやっぱりここの温泉?

まだ16時過ぎ位なのでこのままホテルに帰っても早い。
そこで喫茶店に行くことにした。

この季節、閉店している店も多いが、適当に道路を走っていると「来夢来人」という店が開いていたので入る。
大きめでロッジ風だが、なんてことない普通の喫茶店だ。入り口横には大量のマンガが置いてある。
友人はコーヒーを、私はロイヤルミルクティーを頼んだ。
もう少し早い時間ならケーキセットでも良かったのだが、志鷹の夕食にはデザートもあるのでここは我慢。
やけに待たせるなと思ったら、インスタントではなくちゃんと作っていた。
しかも量が多いし味も良い。
これで値段は普通(600円以下)だから良心的だ。覚えておこう。

1時間くらいなんやかんやと喋ってからホテルへ戻る。
「どこの会社もあほばっかりや」とか
「あそこまで店の人に言わせて買わないのはいかんよなぁ」とか
「56型はでかいぜ」とか。
何の話であるかは、オタクラの日記を読んでいれば解るであろう。

今日のうちの家族は、駅の向こう側にある「白馬グリーンスポーツの森」という
レジャーランドみたいな所に行っていたようだ。
http://web.hakuba.ne.jp/annai/greens.html
入園料50円(正確には自然保護基金らしい)で、釣り堀やフィールドアスレチックなどがあると聞いた。
ニジマスを釣って食べたと喜んでいた。
子供にデジカメを持たせていたので何枚か撮影してきたようだ。
構図がどうこう言う前に、子供の撮る写真は面白い。

夕食時。
子供にはお子様メニューを作ってもらう。、昨日はだいぶ残してしまったが
(でも部屋に持ち帰り、寝る前までには食べたけど)、今日は殆ど食べてくれた。
遊び回っておなかが空いたのだろう。
食事内容はいつも写真に撮っているのだが(不作法な客である)、いちいち書くのもあれなので省略。
この日のデザートはプリン。おいしい。
いくらでも食べられる。

今日こそ絶対に寝られると思ったのに、21時から0時頃まではよく寝たが、その先がどうにも寝られない。
ベッドを降りて畳で寝るがだめ。明日はふらふらかも。

今日の歩数は16875歩。
しかも山の上だからさすがに多い。

        ・・・9/24・・・

今日は帰る日である。
しかし今日も天気が良い。これだと八方池が晴れている可能性が高い。
8月に来たときはだめだったので今回こそは、である。
友人はちょっと疲れていると言うことなので私1人だけでもと思ったが、
結局一緒に行くことにした。

今回はいつもの3日有効券を使っていない。
去年までは五竜・白馬47・八方・栂池3日乗り放題券を使って安く上げていたが、
なんと今年からなくなっていたのだ。
みんなそればかり使うからだろうか。
代わりに「五竜、白馬47、八方」だけの1日乗り放題券があったが、
これでは元が取れない。仕方ないので、八方だけ・栂池だけのちょっとだけ割引券を買ったのであった。
        八方尾根トレッキングチケット    大人 2260円(通常2600円)
        栂池高原トレッキングチケット    大人 2900円(通常3300円)自然園入場券付き
どちらも発売日から3日間有効。3日間乗り放題という意味ではないぞ。
両方ホテルでも売っているが、この日はたまたま売り切れていたので
八方バスターミナルで買った。

先に荷物を片付けてから出発。
今日も日焼け止めをばっちりしておく。

今日は家族も連れて八方ゴンドラに乗る。
ゴンドラが揺れる度に子供がぎゃーぎゃー騒ぐので「やかましい!」。
まあ、喜んでいるのだから本気で怒ることはしないのだが、
子供の声は本当に大きいから寝不足の頭には響く。

家族は最初のゴンドラの上、兎平まで。
いつもならこのあたりに牛が居るのでそれでも見ながら待っていてくれと。
でも今日はなぜかいない(帰りにわかったが、だいぶ下にいた)。
だけど、後の時間もあるのでそこで嫁さんに子供を任せてあとを急ぐ。
(結局、待っている間にリフトにも乗って上まで行ったようだが。)

ゴンドラはともかくリフトではえらく寒かった。
時計に付いている温度計は19度と出ているが、多分もっと低い。
上に羽織る物を着ても歩き出すまでは寒かったくらいだから10度近くではなかろうか。
もっとも、登り始めるとすぐに暑くなって脱いだけど。
この時期の山登りにはこのような服の準備は必須。

親戚とお昼の約束をしたので行きはかなりハイペース、池(2065m)まではたった25分で着いた。
もちろん最短の尾根コースである。私は昨日の白馬乗鞍登りで体がほぐれて今日は調子がよいが、
友人はだいぶ疲れていたようだ。いつもなら私が先行して歩くことなどないのだが、
今日は私が先行。

上っている間はあいにく雲の中だったが、池に到着して少し経つと雲が晴れてくれた。
このときちょうど居合わせた人は、皆「綺麗だ」「素晴らしい」と感嘆の声を上げていた。
その間わずか30分ちょっとだろうか。山の天気は変わりやすい。

池に逆さに映る山が撮影できた。これで風が止んでくれたら鏡の水面になったのだが、
少しだけ風があり池面の山の姿がぶれている。それだけが残念。

前に撮影できたのは初代デジカメFinePix4700Zだから、何度もここに来てるがこれでやっと2回目。
D50はこれを撮るために買ったようなものだから、やっと念願叶った。
(本当はZ1もそうだったのだけど、結局それでは撮影できなかった。)
あとでこの写真をシャラモンの人に見せたら「日本じゃないみたい!」と感動されていた。
確かにここの風景は日本ではないようにも思える。天上界の風景。

そこからはもう、メディアが許す限り撮りまくった。
もっとも、今回は8月ほど多くはないが。

私たちは最初から一番綺麗に見える場所にいて撮影していたが、
他の人が次々とこちらに来て記念撮影していった。
持っているカメラをそれとなしに見ていると、デジタル一眼レフがかなり多い。
メーカーはニコンが多かった。市場シェアから見ればキャノンが多いはずだが、
こういうところに来たがる人はニコンを選ぶ傾向があるのだろうか。
一眼レフなのはより綺麗に写したいからであろう。
隣の人はFinePixの一眼レフタイプのようだった。

池のサンショウウオは8月より少ない。ミズスマシはいない。
木々もちょっとだけ色づいてる。
1月の違いではあるが、やはり季節は進んでいる。
第2ケルン下の雪渓ももうなかった。

写真からわかった花の追加はなし。
何かの赤い実があったが。

晴れている間写真を撮りまくって予定より池での時間が長くなったので、急ぎ降りる。
もう帰りは写真を撮ることはないと思ってたら、
途中、遙か彼方に黒い山2つが見えたので写真に収めた。
いったいどこの山なのかは解らないが、雲間に浮かぶその山頂の姿は美しかった。
方角はだいたい真東になると思うのだが。

        ・・・

昼食は親戚と一緒に東急ホテルで。
今日は車で帰るので、おみやげも奮発。
子供にはオコジョのぬいぐるみとキーホルダーみたいなのを、
自分用にお菓子数種類。
(一番上は東急ホテルで、下2つは道の駅白馬で。)

        ・・・

        「柿」

        柿本舗
        0120−057810
        12個入り
        630円(税込み)

干し柿をクッキーくらいの大きさ(2*3cmの厚さ5ミリくらいか)に小さく切って箱に詰めた物。
味も干し柿そのもの。自然な甘さと柔らかさ。
というかそのもの干し柿か。
無添加と言うことで甘さも控えめ。
夏は冷やして食べるとおいしい。

        お勧め度        80%

干し柿が好きな人には特にお勧め。


{おみやげ紹介}

        「黒ごまきな粉 げんこつ飴」

        (株)タカチホ
        長野県長野市大豆島5888
        470g
        525円(税込み)
水飴、大豆、ごま、はったい粉、グラニュー糖、黒糖、蜂蜜、ブドウ糖、醤油、食塩、酵母エキス

上記の成分を混ぜてこねて直径1センチほどの棒状にして長さ3センチくらいで切ったもの。
飴とは書いてあるが、やわらかいのでちょっと堅めのきな粉餅のような感触である。
味もそんな感じで大豆なので腹持ちもちょっとするので、小腹が空いたときに食べるといいかも。

無添加で、カルシウム、タンパク質、カリウム、鉄、食物繊維が豊富とか。
だから体にもよさそう。

        お勧め度        80%

量は結構多いのでお得。いっぺんにたくさんは食べられないけど。
というか、1人では多すぎて飽きてくる。その辺りがマイナス要素。

        ・・・

        「白馬温泉せんべい」

        宮下製菓店
        長野県安曇野市豊科田沢4944−4
        0263−72−3195

小麦粉、砂糖、卵、重曹、食塩、植物油脂

味はいわゆる温泉せんべい。
箕面にも温泉せんべいがあるが、ああいった綺麗な型にはめた丸ではなく、
押しつぶしたという感じでちょっと厚みもある。
単純な味だけど、こういうのが一番安心して食べられるし、おいしい。
20枚で300円くらいだったかな。

        お勧め度        90%

道の駅白馬では後果汁ジュースも買ったのだけど瓶を棄ててしまったので紹介できず。

その後、友人の車で帰る。
そういえば道の脇にコスモスがたくさん咲いている。このあたりではもうそういう季節。

連休ではないが車はかなり多い。途中、長い渋滞にも何度か捕まってしまった。
高速道路でしばらくの間運転したが、暗くなる時間だったので運転しづらかった。
高速/マニュアルシフトの運転自体はもう大丈夫なんだけど、
やっぱり暗くなる時間は見にくくて。

おりしも中央道ではこの直前に11台がぶつかる大事故があったはずで、
その現場も通った。きつい下りのカーブで、速度が出やすいく危ない場所だ。
中央道は全体的にカーブや坂が多いので気をつけよう。

6時間ほどかかり京都に着いたら20時半。ということで、
嫁さんと子供らはさっさと寝ることとして、私と友人はシャラモンで夕食を採ることにした。
友人はこの後まだ大阪まで帰る必要があるので酒はなしで。
「今、白馬から、しかも山の上から帰ってきたところなんです!」
「えぇ!?じゃあ、元気が出る食事が良いですね」
ということで、お任せで作っていただいた。
あぁ、疲れた体に染み渡るおいしさ。
ごちそうさま。

交通費、帰りは6500円くらいで済んだ。
行きなら特急料金を除いた大人運賃だけでそれくらいかかる。
さすがに車は安い。まあ、その分運転が大変だけど。

今日の歩数は13708歩。

        ・・・翌日・・・

今日はまだ疲れは出ていない。筋肉痛も殆どない。やはり温泉でもんでおいたおかげか。
午前中には御苑内も歩いた。
と思ったけど、夕食後に急に眠気が来て20時には寝た。

おしりにだいぶ筋肉が付いているのがわかる。
白馬に一月くらい滞在して毎日、いや隔日ででも八方や栂池に登ったら
さぞかし引き締まった体と強靱な心肺になるだろうに。
精神的にも晴れ晴れに。

        ・・・

ということで、合計1週間近くも行っていた割には短い(と自分では思っている)レポートであった。
今回は土産物紹介が少ないということもあるが、やはり記憶が薄いというのが主要因。
これも私を壊した会社が悪い。
一度全体を書き上げた後に何度も読み直して、記憶の糸をたどって追記、
新潟ネタ部分には過去に途中まで書いていたネタも入れ込んで、
結果として旅行ネタとしては過去最長にはなったんだけど。

来年は白馬大池に行こうか、それとも唐松岳にチャレンジするか、
それとも趣向を変えて雨飾山(日本100名山の1つ。白馬連峰ではなく糸魚川近くにある)へ行くか。

その前に鬱を何とかしないと。
基本的には「やる気を出せるような開発をする、給与にさせる」ことが解決への一番の道だと思うんだけど。

嫁さんが「こんな場所に住みたい!」としきりに言っていたが、
まあその気持ちは分からんでもない。
でも問題はやはり仕事。
在宅勤務が可能になったら、自宅はこちらにおいて月に何度かだけ出社としても良いのだが。
それと冬場の寒さも大変だろうけど。

長野県ではここ数年、スキー客の減少が続く影響で旅館やホテルの廃業が
続いているらしい。志鷹のように特徴のあるホテルは当面大丈夫だとは思うが、
特徴も地理的優位性も何もないホテルなどはつぶれるだろう。
でもこれをスキー客の減少というだけで捉えているならそれは間違いである。
長野新幹線が出来たおかげで、長野県は東京からの日帰り圏になった。
地元に多くの利益をもたらすと言われ開通させた(賛成した)新幹線が、
実は地元から利益を奪っているのは皮肉なものだ。
この解決には「日帰りではもったいない」と思わせる要素作りが必要である。
もしくは、先に書いたサマーオフィスのように長期滞在型環境を作るとか。
でも変なテーマパークなどは不要だ。長野の自然を生かす提案が欲しい。

それはともかく、夏の白馬は良いものなので、
一度オタクラの読者の人と一緒に来るのも良いかもね。
緒方弁ならぬ八方池弁とか。
希望者募集。

こんなところ↓見つけたので記録。
この中に白馬の写真もある(中部;白馬)。非常に綺麗なので参考にどうぞ。
http://www.tanoshimimura.com/index.htm

花の識別に使った参考文献:

・「八方尾根 花の旅」石原敏行、ネイチャーガイド104、H13/5、¥1000
・「白馬 栂池自然園の花」石原敏行、ネイチャーガイド104、H18/7/1、¥500
・「ニューワイド学研の図鑑 植物」、学習研究社、2003/5/26、¥2000
・「栂池自然園の秋」、白馬観光開発 栂池営業所、H18/9/21、¥100

正直言うと、1、2冊目は結構良いんだけどぼけているとか細かいところが写っていない写真もあって
困ったし、3冊目は専門的ではない普通の図鑑なので高山植物までは余り載ってない。
ホテルの中島さんが持ってらした高山植物の本がなかなか良かったので、
今度そういうのを買おうと思った次第。

        ・・・おわり・・・
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