「白馬旅行記4」(2006/01/09〜06/18号)
白馬に行くのももう4回目であるが、今回初めて最初に結論を書いてしまうのである。

        「うじうじ考えてないで山へ登れ!」

登りはかなりしんどいが、それを乗り越えて頂上から見る景色は全ての苦労を忘れさせてくれる。
それは単に山登りの苦労だけでなく、日頃の全ての苦労である。
1つの達成感であり、日頃の仕事では得られなくなった感慨である。

この感動の前には日頃の悩みなんぞ全て吹っ飛ぶ。

パソコンや携帯電話しか友達が居ないような奴、
引きこもっている奴、鬱で気が滅入っている奴らは山に登るべし。
家の中にいても悩みは決して解消しない。

        ・・・

ということで、今年も白馬へ行ったのである。
「毎年同じ所に行って面白い?」と言われるかもしれないが、
山は毎回違う風景を見せるくれるし、似た風景であったとしてもその達成感は上に書いたとおりである。

それに、白馬の山も町もまだ行き尽くせない魅力がある。
数年で行き尽くせるような薄い町や山ではない。
今年もまたいろいろと新しいことに挑戦したのである。
単語としてあげておけば、
        天狗原
        大糸線糸魚川回り
        八方池2度
        速度記録
        高度測定
であるが、それぞれについては追々書いていく。

・・・等と言うことで書き始めたのであるが、直後から非常に忙しくなって
なかなか書き進まなかったので、細かい部分が書けてないかもしれない。
やはり白馬行きの後は執筆に専念できる期間が欲しい。
目指せ文筆業→不可(T_T)。

        ・・・9/17・・・

今年の白馬行きは、私と友人1名だけである。
家族は「山登りはしんどいので嫌」と言って来なかった。

本当は17日は上の子の運動会があったのだが、
それを知ったのは予約をした後。
予約したからには家族をおいてでも行ってしまう、悪い父親である。

しかしだなぁ、夏休みも終わったばかりの9月の中頃に運動会なんて早すぎないか?
私の子供の頃は10月だったはずだが。
夏休みでろくに練習してない=わずかな練習期間だけでの開催だし、
まだ暑いさなかの9月に運動会を行うなんぞ、子供の体力を考えれば無謀だ。
文部科学省なんて、通知票の5段階評価を止めたりして子供から必要な競争心を奪ったり、
所詮は時間数だけで物事を考える「机上の空論バカ」連中の集まりにしか思えない。

それはさておき、友人と行くときは車である。
朝7時に家まで来てもらい、高速道で行く。
天候は晴れ。八方でもこの調子なら良いのだが。
名神一宮経由中央道で豊科まで。

高速道路は予想以上に車が多く速度が出ない。
連休で遊びに行く連中が多いからか。まあ自分もそうだから文句は言えないが。
名古屋近くではさらに、万博に行くと思われる車の渋滞があった。
反対車線では故障車での渋滞も。
渋滞の先頭をハッキリ見てしまうのは、実はなかなか珍しい。

前回車で行ったときは全部運転してもらったが、
今回は名神の後半から中央道の多くを私が運転した。
高速道路を運転するのは、実に今はなきアプローズ号を新潟から大阪まで運転したとき以来である。
ついでに書けば、クラッチ車を運転するのもそのとき以来である。
実に5年以上ぶり。大丈夫か?

サービスエリアで交替したが、最初は2回ほど半クラッチがうまくいかずエンストさせてしまった。
その後もしばらくは変速時に過剰にエンジンを回してしまったが、そのうち慣れてきた。
最近こそAT車だけだが、免許とって15年くらい位はMT車だったのだから、体は覚えているもんである。
まあ、今もし車を買うならATにするだろうけど。やっぱり楽だから。

中央道も長野に近づくと車も減って速度も出せるようになった。
でもさすがに一般道までMTで降りて運転し続けるのは怖いので交替。
白馬へは豊科からまだ50キロ強もある。
前回来たときとは違って裏道らしきところを通ったが、それでも
白馬に着いたのは12時半頃か。

高速道路を出るときに、最後にアプローズで新潟→大阪移動したときに
買ったハイウエイカードの残りがあったのでを使おうとした。
今3万円以上のカードは普通には使えないらしいが、1万円なら大丈夫なはず。
途中寄ったサービスエリアの案内所で確認しても「大丈夫のはず」ということだった。
ところがどっこい。実際に出口で使おうとすると「使えない」。
料金所かどこか(忘れた)で変更してもらってくれと。
ここは料金所じゃないんかい?
私が高速に乗るのはそんなに機会がないので、事実上この残り分1000円ちょっとは損することになる。

そういえば、テレホンカードもそうだ。使う前にカードの公衆電話機械が少なくなって事実上使えない。
ICカードはもっとひどい。テレホンカードより後に導入されたくせに前になくなるのだから。
NTTに行って換金しろだと?そんな時間がどこにある。ほとんど使ってないので1000円パー。
そうでなくてもNTTはかつて払った設備費(7万円)も価値なしにしやがったし、
人の金をだまし取って大きくなったような会社だ。
ゆるさん・・・って、話がそれた。
金券はさっさと使えと言うことか。

そういえばガソリン代。長野県は比較的高い地域なので高速道路で入れて降りた方が良い。
このときは全国的にガソリン代がかなり上がっていたが、レギュラーが会社の近所で123円、
セルフの高速で127円だったと思うが、長野では130円を超えていた。
高い。
でも後で京都を見たら135円とかいう店もあって「まだまし」と思えた。
まあ、私は日頃は車に乗らないので余り気にしてないが、
クリーニング代にも影響するらしいので、じわじわと影響が出てくるのだろうか。
これを機に全体で石油の消費量を減らす取り組みをすべきだと思うのだが。
クールビズだけでなく、今度は「セーブオイル」で。

        ・・・

このあたりの小学校も今日が運動会のようである。
京都だけかと思ったら、全国一斉だった訳ね(いや、長野と京都だけの可能性もあるが)。
その風景をちらっと見ると、何か昔、私の小学校の頃の運動会の風景に近い;
近所の人も来たり、運動場にござ敷いて見ているようで、何か懐かしかった。
運動会って、家族ハイキングに近いのりだったよなぁ。

今日はこの後八方に登るつもりであるが、先に腹ごしらえ。
去年も行ったそば屋「林檎舎」(りんごや)へ向かう。

去年は行くときに迷ったが、今年はすんなりと行けた。
狭い駐車場は一杯だったが、何とか置けた。
店の紹介は去年分で行っているので詳しくは書かないが、やはりここはうまい。
京都ではうまいと思っていた田毎もここに比べればずいぶんと下がる。
もっとも、ここはざるのみ、田毎は釜上げ中心であることを考えれば
味の系統は異なるので、単純に比較は出来ないが。
(最近、田毎の味は落ちたような気がする。)

本来、そばは10月が新そばの季節(白馬ではそば祭りがある)だから今が端境期で
保存が良くないとまずくなるのだが、ここのはそういうことがない。
保存がいいのか、それとも保存が悪くてもここのは元がいいのか。
おいしいと思えれば、どっちでもいいが。
今回食べたのはクルミそば。クルミを吸った汁につけて食べる。

今回入った部屋は前回とは玄関入って左右逆の位置にあったが、
ここはそばを打つところも見られて面白い。そういえば、見るのは初めてかも。
おばあさんが打ち、おじいさん(というほど年は取ってないと思うけど)が切る。
別館では手打ち体験もできるそうなので、また家族で来たときにでもやってみよう。

そうそう、ここは禁煙である。
そばは味だけでなく香りも楽しむ物なのであたりまえ。
どこぞの「子供お断り」と書くくせに喫煙者歓迎の似非名店(しかもまずい)とは大違いである。

食後はすぐホテル・・・ではなく
(1)コンビニで山頂で食べるお菓子を買う。
(2)バス乗り場で3日共通券を買う
としてからホテルへ。
もちろんいつものプチホテル志鷹である。

3日共通券4500円はもう何度も使っているが、
実は八方と栂池に登るだけでもそれぞれの単独割引券の合計が5100円
(ただし栂池は自然園入場料300円込み)となり、元が取れる。
友人は今回八方と栂池だけになる可能性があったが、それでもこれの方が安いので買った。
私は4日あり、前3日で使うかあと3日で使うかなのだが、
このときの予定では最終日に栂池自然園に行くつもりだったので、
あと3日で使うことにして、今日は八方だけの単独割引券を買う。
3日共通券はホテルでは売っておらずこの近くではバスターミナルで買うしかないのだが、
単独割引券ならホテルにある。

実は、事前にホテルにメイルをしてこの由伝えてあったのだが、
この日はぼけぼけで余り頭が回っておらず(それで車を運転していたのだから危ないのだが)、
ホテル出るとき「割引券はいらないの?」と言われたのにもかかわらず「いらない」と答えて出かけたり、
その後今日は使わない3日券を忘れてホテルに戻ったり、
で、やっぱり今日は割引券が必要なことに気が付いてまた戻って買ったりで、
登るのが少し遅れてしまった。そうでなくてもホテル前の坂道はきついのに
そこの上り下り数回。これだけで息が切れたというのは秘密でも何でもなく、
体力が落ちまくっている証拠である。

あれ、そういえばバスターミナル横にあったはずの天文台がなくなっている。
使われないから解体されたか。
あれでも建てるのにはかなりかかったろうに、もったいない。
一度くらい見たかったものだが。

志鷹で挨拶して荷物を降ろし、山登りの荷物をすぐに揃えて、上記ごたごたがあってゴンドラ乗り場へ。
この時点でもう14時。
ゴンドラ・リフトの終了時間を見ると、今日は休日だから遅くまでやっていると思いきや、
一番上のリフトが16:15とある。
たった2時間で上り下りする必要があるというわけで、これは大急ぎである。

久々の山登りはさすがにつらい。
毎日平地を1日1万歩くらい歩いてはいるが、山道は全く違うと言っていい。
心臓ばくばく言わせながら登る。
一瞬、ここで果ててしまうかも等と思ったりもしたが、
人間の体は、思いの外丈夫である。

今年も去年買った杖を持っているが、これがあるとかなり足への負担が軽減される。
例年なら最後にはかなり膝が痛くなるのだが、
今年は全く痛くならなかった。
もっとも、その分腕には負担がかかっているわけで腕が痛くなるが、
それは降りてからお風呂でマッサージすれば翌日にはほとんど解消している(当然温泉の方が効果は大)。

靴も今年はいつものスニーカーからトレッキングシューズにした。
ただしこれは今年買ったのではなく大分前、「超ハイキング」をしていた頃に買った物である。
(「超ハイキング」については、ホームページの旅行のところで探してちょ。)
スポルディングので、当時の私にしては張り込んだ、はずである。
滑り止めは効きが今1つだが、底が分厚い分岩場でのダメージは少ない。

それにしても、今年は花が少ない。
去年と同じ時期のはずだが、今年は気温が低いのであろうか。
しかし、紅葉の気配はまだほとんどない。
息(やすむ)ケルンの横にあったナナカマドの実は真っ赤に色づいていたが。
息ケルンはちょっと開けているし、ケルンに高さが書いてあるので記念撮影する人や
下界がよく見える場所なので休憩する人が多い。

さすがにこの時間から登る人は少ない、というか先の唐松岳を目指す人は別として、
池を目指してこの時間から登る人間はほとんど居ないが、
途中で比較的遅い組に追いつく。
それだけ速いとという証拠だが、結局40分で八方池に到着した。

池へはすぐには降りず、一旦第3ケルンの所から見下ろすように撮影してから回り込むように降りる。
池の周りにはいくつか休憩所があるが、山が正面に見えるように下ってすぐ右手の道に入る。
第3ケルンから見ると真下の位置である。

あいにく、山々はほとんど雲に隠れている。
最初にここに来たときは非常にきれいな山々を見ることが出来たが、
その後はなかなかスッキリしない。
1年に1回、わずか数十分のタイミングで最高の景色を見るのは、
ある意味奇跡的なことなのかもしれない。

そういえば、パンフレットや本で時々見かける八方池の写真で鳥居が映っているものがあるのだが、
現在はそこには鳥居はない。ほこらはあるので、おそらく以前はそこに鳥居があったのだろう。

池には黒いオタマジャクシと小さなサンショウウオが見える。
目ではよく見えるが、写真に撮ろうとするとなかなかうまくいかない。
水面が反射するから。さんざん待ってやっと1枚撮れたが、「サンショウウオ」と言われない限り、
何が写っているのか解らないような気もする。
水面は結構遠い〜というか近づけないので光学10倍ズームは役に立つ。

お菓子を食べたときのこと。
お菓子の袋がぱんぱんにふくれていた。
気圧が低くなってこうなるのだ。
(なぜそうなるか解らない人は、中学校の物理をやり直すこと。)
ちょっとした理科の実験をした気分である。
ただし、ふとも700mから池2000m間1300mほどの上昇では破裂するほど気圧は下がらない。

若いカップルが私たちの近くの池縁で寝そべっている。
喋っている内容がいかにも最近の若゛者で嫌なのではあるが、
まあここまで来るだけの根性はあるのだろう。
等と思っていたら、男も女も息臭し始めやがった。
やはり見るからに愚か者は実体も愚か者だ。人は見かけによるのだ。
だらだら寝そべってずにさっさと降りやがれ。

ぎりぎりの時間まで待ってみたが、残念ながら雲はほとんど晴れなかった。

下りはもう時間が本当にぎりぎりなので大急ぎで降りる。
行きは自然研究路を通ったが、帰りは尾根道を通る。
尾根道はかなり急だがその分かなり距離は短くなる。
本来、登りは尾根道、帰りは研究路というのがお勧めらしいが
(家族連れやお年寄は両方とも自然研究路で)今回はそうも言ってられない。
その尾根道を降りている途中で「ゴンドラは4時15分で止ります」という放送が聞こえた。
時計を見ると4時10分。
もう駅も見えている。

結局、本当にぎりぎりのところで間に合った。
しかし、私たちが池を後にするとき、まだ何人か人が残っていた。
登山装備の人はそのまま唐松岳の方へ行って山荘に泊まるのかもしれないが、
どう見ても普通の格好の兄ちゃん達もいた。
彼らは降りられたのであろうか。
八方は手軽に登れるとはいえ、やはり山には違いない。
自分の調子にあった時間配分、交通機関の時間の把握などに抜かりがあってはいけない。
この季節でも夜には10℃を切るかもしれないから、それなりの装備がないとやばいと思う。

八方は上からリフト、リフト、ゴンドラであるが、
それぞれ最終時間は15分ほどずれている。
一番上が14:15なので、次が14:30、一番下が14:45である。
リフトは5〜7分ほどで降りるので、降りる毎に余裕が出来るわけであるが、
おみやげは過去に十分見ているので余裕が出来ても特にすることもないので、すんなり降りた。

それにしても、普通は14時から登ったりしないが、
人間、あきらめなければ何とかなるものである。

ここには去年からカシオのプロトレックという時計を持ってきてる。
先日紹介をしたが、これには高度記録計が付いている。
今回それを初めて実用した。その記録がこれ。

14:21      1855m      八方山荘
14:25      1855
14:30      1900
14:35      1945
14:40      1975
14:50      2015
14:55      2040
15:00      2075
15:05      2080        ↑登り;40分
15:10      2070
15:15      2065        池周辺
                〜
15:35      2060
15:40      2065
15:45      2065
15:50      2075
15:55      2070        ↓下り;30分
16:00      2030
16:05      1985
16:10      1955
16:15      1930
16:20      1885        この直後にゴンドラに乗る
16:25      1835
16:30      1690
16:35      1630
16:40      1425
16:45      1405        兎平周辺
16:50      1040
16:55      810
                〜
17:10      840
17:12      停止

設定によるが、5分に1回の記録で高度差は5m単位の記録のようだ。
これを見れば、登りに何分かかり、高低差がどれくらいであるかが一目瞭然である。
登山・下山のペースを知ることは、次回の計画立案のためになる。
来年はこれを元に計画を立てられる。

途中で見たとある光景。
上記の通り、八方池は時間さえちゃんと余裕を持っておけば比較的楽に行けるコースであるが、
山である以上、過去にも書いたとおりハイヒールで行ったり、片手に日傘を持っていくなんて
もってのほかである。それともう1つ、パンストで行くのもやめた方が良い。
パンストは滑るからだ。山歩きでは基本的には厚手の靴下がよいとされているようだが、
厚手でなくても、普通の靴下でなくてはだめ。
パンスト足で靴ずれを起こしていたおばはんを見たので、念のため。
(そういうところばかりに目がいくのが足フェチの悲しい性。
おばはんの足では欲情したりしないが。^_^;)

2本のリフトの間に湿地帯がある。
この脇、最後のリフト乗り場の後方に、確か去年までは建物があったと思ったが
今年それが見あたらない。
よく見ると碑が建っていてそれによると、去年の8月までここにどこかの大学(慶応?)の建物があったそうだ。
去年の9月にはまだ建物はあったが、その後撤去されたのであろう。
かなり長い間あったようだが風雪にさらされ、さらにはこういう場所に来る学生も減ったからであろうか。
私自身それを使ったことも入ったこともないが、なぜか少々寂しい気もした。

あぁ、ホテル前の坂がきつい。
夕食前に風呂に入ったか後だったか、記憶は定かでない。
ただ、去年のことがあるので、食後すぐに風呂に入ることだけは避けたはずである。

1年ぶりに中島さんに再会。中島さんとはホテルでいろいろと世話をしてくれる人である。
食事の用意とか部屋の掃除とか。混雑時はアルバイトさんもいるそうだが、
この季節は閑散期なのでお一人もしくは奥さん達家族の方がなされている。
ボーイさんとも違うし、どう呼べばいいのだろうか。

夕食は
        前菜            白身魚のクリームソース和え
                        もう1品あったと思う(写真がない)
        スープ
        サラダ・ご飯
        主菜            牛肉の赤ワインソース煮込み
        デザート        プリン、紅茶(かコーヒー)
というコース。
これにいつものドイツワイン・・・の前にビールをいただく。

写真からの思い出しなので、料理名は至極いい加減である。
最近はいろんな店に行くことが多いのに、いっこうに覚えない。
そろそろ料理名(種類名)くらい覚えた方が良いとは思うのだが、
私はどうにも名前を覚えるのが苦手、というか事実として出来ないようである。
(おそらくは脳の記憶に関する部分の問題。名前は覚えられないけど
このような文章は思い出して書けるのが不思議。)

もう4度目であるが、名前はもちろんコーヒー・紅茶の好みまで覚えてくれていたのは感激。
ここは本当に食事だけでも5000円以上の価値があると思う。

「局長さん、とあるホームページに投稿されてません?」と中島さんに聞かれた。
 「おぉ!!」
 「実はあれ、私のホームページなんです」
 「でも、かなりネタの数が多くありません?」
 「元ネタは他の人のもありますが、ほとんどは私が書いてます。」
 「すごいですね」
ということで、オタクラの局長が私であることがばれてしまったのであった。
まあ、去年も奥さんに聞かれたから公知の事実ではある。
それにしても、知っている人に読まれるのはちょっと恥ずかしかったりして。
友人およびその家族の人には読まれてるんだけど。
(各仕事は出来ない・・・いや、それはそれは事実^_^;ではあるがそうじゃなくて、隠し事は出来ない局長)

それにしても今日は人が多い。
もちろんこれでもこのホテルの多客期に比べれば少ないそうだが、
私が来るときはいつも他に1〜2組くらいなので、
これでも多く感じる。

今日は12318歩。

        ・・・9/18・・・

志鷹には畳付きの部屋もある(畳部屋ではなく、ベッドの部屋に畳もあるという構成)が、
多くがベッドであり、今回もベッド部屋である。
過去に何度か書いたと思うが、私はベッドでは寝られない質である。
が、さすがに今回は昼間めいっぱい歩いているので寝ているようだ。
とはいえ夜中何回か起きてはいるので、眠りは浅いが。

朝起きてまず散歩。
いつものホテル横のゲレンデ途中のリフト乗り場まで。
白馬は朝は霧に包まれていることが多い。その風景を見るためでもある。
ここから見える松川の向こうで気球が飛んでいる。
常設の気球乗り場があるようだが、こんな朝早く(7時くらい)に飛んでいるとは気が早い。
気流の穏やかな朝が飛びやすいのかも知れない。
ここは結構きついので下りに膝に来る。
杖を持ってくれば良かった。
晴れていると思ったが、下草は結構濡れている。
靴が濡れてしまった。

朝はおかゆかパンから自由選択とオムレツ。
私は主におかゆ。おなかが弱いから。パンもおいしいけどね。
飲み物はオレンジジュースが標準装備で、牛乳がオプション。
コーヒーまたは紅茶は食後に。
この牛乳がうまい。

出発の前に着替えを・・・と思ったら、なんと靴下がない。
そういえば、荷物に入れようとして全部洗濯されていて、
後で入れようと思ってそのままになっていた。
仕方ないので、裸足でコンビニまで行って、買って穿くしかない。
どのみち昼食のおにぎりを買いに行くので二度手間ではないが。
(いつも行くのはバス停すぐ近くの交差点横にあるローソン、白馬八方店。)

さて、今日の目的地は、初めての場所「天狗原」である。
読み方は「てんぐっぱら」。
ここ↓
http://youyou.avis.ne.jp/enjoy/trek/haku/map.htm
によると、栂池高原自然園の入り口横から山道に入り、
行きは90分と書いてある。

幸いなことに、今朝は雲1つ・・・くらいはあるが快晴。
八方から見える山々も非常にきれいだ。
今から八方池に登れば、きれいな写真が撮れるに違いないと思う。

今日は絶対に日焼けするだろうから、日焼け止めを腕首筋、顔に塗って準備万端。
何せ、最初の年、知らずに晴れの中歩いて大日焼けした経験があるだけに、
山登りでの日焼け対策は抜かりなしである。

ホテルから栂池に向かう途中、車ではローソンを出てすぐの所、倉下の湯があるところ、
松川にかかる橋がある。白馬大橋である。ここから見る白馬山系は晴れ上がれば非常にきれい。
写生をしている人もよく見かける。日本道路百選というものに選ばれているらしいが、さもあらん。
このときも非常にきれいに見えていたが、止ることなくすぎてしまった。
後から思えば、このとき無理に止ってでも見なかったのは失敗であった。
(最初の年も栂池に行く途中ここを通ってきれいだったが、止らなかった。
なかなかうまくいかないものである。)

今日の栂池はかなり人出がありそうだ。いつもは止めることが出来るゴンドラそばの駐車場がだめで、
道路はさんで向かい側の駐車場に止めた。
1日300円ほどで安い。

ゴンドラは10分ほど待ったか。今までの中では一番多いが、それでもたいした待ち時間ではない。
途中白馬の山々、その間に雪渓もよく見える。
写真に撮りまくったが、やはり目で見るほどにはきれいに映らない。
これも直に見るに限る。

このゴンドラは正味20分以上かかる。

その先はロープウエイ。
人が大分増える。
そういえば、今日は足の悪い人や障害者の人を見かける。
確かに栂池自然園ならそういう人もある程度の場所までは行くことが出来る。
来るのはいっこうにかまわないのだが、当たり前の考慮はしてほしいものだ。
車いすは大きいから場所を取っても当たり前とか、
耳が聞こえないから混雑している車内でも大きな身振り手振りで会話してもかまわないと思っているなら
それは間違っている。
携帯電話のテレビ電話機能を使って誰かに映像を送っているようであったが、
その電話をあっちこっちに振り回しているようなのは、健常者であってもほめられない行為だ。
身障者だから遠慮しろと言っているのではない。
誰であれ、普通に考えて混雑しているところではやってはいけないことは解らなくてはいけない。

そういえばちょっと前地下鉄で、車両蹴りながら怒鳴り散らしている車いすのおばはんが居た。
曰く、エレベータの位置がわかりにくいとかなんとか。
結局それで発車が遅れたのだが、他の乗客にわびもなし。
わかりにくいと状況があったにせよ、怒鳴ったりまわりに迷惑を掛けて良いという理由にはならない。
それは健常者でも同じ事。
地下鉄は頻繁に来るのだから次の列車を待っても良いのだし。
こういう人に限って後で市に文句を言いに行ったりするのだろうな。
いわゆる「クレーマー」。

問題を指摘する人がクレーマーなのではなく、文句を言うだけ・怒りをぶつけるだけの人がクレーマー。
こういう正確の人は、どこまでいってもそのままだし、結局損をする。
(金銭面という意味ではない。)
怒りは何も産まない。それをぶつければ相手の対応も悪くさせるだけ。
解決させたい問題があるなら、余計に冷静な対応が必要なのだ。
クレーマーとなって、嫌な対応されて怒り続けるより、
一緒になって解決して気分良くなった方がよほど精神衛生上よい。

ロープウエイを降りて自然園入り口へ。
友人が自然園に入ろうとしたが、ちょっと待て。
今日はそちらじゃない。
当然のことながら、ほとんどの人は自然園(もしくは脇にある土産物屋)に入る。
脇道に入る人は、少なくともこのときは他に見あたらない。

自然園のすぐ横の道を入ると、一旦下ってからすぐ登りになる。
この登りはかなりきつく、一気に登る感じである。
所々下界が見える地点があり、そこから自然園一帯が見下ろせる。
主に入り口周辺だけで、全体が一望できるわけではないが
なかなかに良い風景だ。

それにしても今日は暑い。ここの時点で25度ある。

途中に「銀嶺水」という水が湧いている、というか流れている場所がある。
看板も何も出ていないので行き過ごしてしまいそうだが、このときは他の人が居たので解った。
せせらぎが登り道の脇に来ている場所である。
ここの水、おそらく元は雪解け水だと思うがかなり冷たい。
10度以下なのは間違いないだろう。
熱くなった体を冷やし、のどを潤すのにはちょうど良い。
誰かが置いたペットボトルの下部で代用したコップはあるが、
自前のコップがあった方が良かろう。

この水があることはあらかじめ解っていたので汲むためのペットボトルを持ってくるつもりだったが、
部屋の机の上に置いたまま忘れてきた。
友人はちゃんと持ってきたのに。
持ってきてた水筒にはお茶が入っていたので、これを上で飲み干して帰りに汲むことにする。
タオルがあったのでこれを濡らしていく。あぁ、冷え冷え。

銀嶺水の場所だけでなく、この登り道には何カ所か水の流れている場所がある。
ひょっとすると同じ流れなのかもしれない。

ここで、同じく登りの人に梨をもらった。
梨は水分が多く、また甘みもあるのでこういう登りで疲れてのどが渇いているときにはちょうど良い、
そう思った。今度来るときは考えておこう。

その先もしばらくはずっと登りである。
岩の路も多いので足下には要注意である。
汗だく。特に汗っかきの友人はかなりである。
まあ、暑いという理由もあるが、かなり無茶なペースで登っているという理由もあろう。

ずっと登っていくと、あるところで岩が多い広場みたいな所に出た。
「ここが天狗原?」
よく見ると、ロープで仕切られて向こう側にはちょっと湿原らしき場所もある。
しかし「原」というにはかなり狭い。
天狗原の眺望を書いた文面と比較しても、どうも違う。
「多分違うはずだ」と言うことで、ここではちょっとだけ休憩をしてさらに先に進む。
が、いきなり大きな岩を登るひも場があったりして、ちょいと大変そうである。
「この先はこんな感じだろうか?」

大変そうだと思っている矢先、いきなりここでこけてしまった。
岩の上を渡るようになる部分でひもをつかみ損ねてこうなったのだが、
1つ間違うと岩の間に落ちることになり、かなり危険だ。
こういう場所は細心の注意が必要だ。

心配はしたのだが、実際大変なのはここだけであって、
後はそれほどの時間もなく本当の「天狗原」に到着できた。

風景は、真正面に白馬乗鞍岳の山肌が見える他は栂池自然園内の展望湿原や浮島湿原によく似ている。
木道があるところも。まあ、近い場所の、しかも同じ湿地帯なのでさもあらんである。
湿地帯のはずだが一部を除き水は少ない。だから、悪く言えば干上がった沼が広がっている感じ。
植生もほとんど同じ。ワタスゲの枯れた後のようなものが結構見られる。
このときはもうほとんど花はなかったが、花が多い季節であってもこちらの方が少なそうである。
ナナカマドなど一部の木は色づいてはいるが、まだ紅葉というには早い。

真ん中あたりにある休憩場で昼食。
お菓子の袋は昨日よりふくらんでいる気がする。
こちらの方が170メートル近く高いだけのことはある。

登っている途中は快晴から少し雲が増えたがまだ晴れていた。
ここに着いたときはまだ白馬乗鞍岳が見えていたが、
やがて雲がかかってきて、すぐに一面真っ白の世界になった。
気温もずいぶん下がってきて21度を切っている。
山の天気は本当に変りやすい。

先の白馬乗鞍岳は、一見するとすぐ近くで楽に登れそうであるが、
よく見ると長い岩場を登っていかなければならないのが解る。
今回は、装備的にも時間的にもその先に行くのは無理そうである。
先に行けば白馬大池などさらに良い景色が見られるらしい。
今回でここまでのペースは解ったので、この先まで行くには何時に出ればよいかがだいたい解った。
来年は装備ももう少しちゃんとしてこの先にチャレンジである。
大池までは件のホームページによると、天狗原から100分かかるらしい、
ということは私たちなら60分だな(^_^;)

それにしても。
ここで休憩していると、その乗鞍岳の方から降りてきたと見られるおばちゃんの連中がたくさん来る。
山を見ると、今まさに登っている人たちも多い。
おばちゃんはかしましいので遠くからでもよく分かるのだ。
中には腰がまっすぐとは伸びきっていないような、かなりお年を召した人もいる。
今の日本で一番元気なのは「おばちゃん」であることを、感じずにはいられない。

最近山に登ってよく見かける光景は、頂上(というか目的地)で携帯電話を掛ける姿。
「今着いたよ」と誰かに知らせたい・自慢したい気持ちはわからんではないが、
大自然の中にいるときくらい、電話のことは忘れたい。
        「週末、電話を忘れる」
である。

休憩してから湿原を回ってみる。
まずは奥に行くと、あるところで木道がとぎれ、その先岩の上を渡っていくような場所に出る。
ここから先が乗鞍への道である。
いきなり道が変るのでハッキリ解る。この先は次回にチャレンジである。

木道はそこから真横に折れていて、大分先まで進むことが出来る。
この先ずっと進むと「風吹大池」という場所まで行けるらしい。
が距離はかなりある。
こちらも今回は時間がない。いつかはチャレンジ。

道を湿原の入り口付近まで戻る。
ここには岩場がある。
この上にほこらがあるのだが、ここに登ると湿原が一望できる。
・・・はずであるが、今は濃い雲の中なので、近くしか見えない。
ここに登って昼食を取っている人もいる。
しかし、ここはかなり足場が悪いので登るのは要注意である。
岩の間はかなり深い。
その下にはゴミがたくさんある。こんな所に来てまでゴミを散らかしていくバカどもが居るということだ。
故意でなく風などで落ちてしまうこともあるかと思うが、
ビニールや銀紙類は長く残ってしまうので、注意が必要だ。

1時くらいに湿原を後にして降りる。
下りは40分。ひょっとすると人知を越えた速度かもしれない(←単に無謀なだけ)。

10:30      1895m(実際は+70m位)  栂池自然園入り口前
10:35      1925
10:40      1970
10:45      2015
10:50      2045
10:55      2050
11:00      2075
11:05      2105
11:10      2115
11:15      2115
11:20      2160
11:25      2185
11:30      2205
11:35      2205
11:40      2235        ↑登り;1:10
11:45      2230
11:50      2230
11:55      2225
12:00      2220
12:05      2230
12:10      2235
12:15      2240
12:20      2240
12:25      2235
12:30      2245
12:35      2240
12:40      2250        岩の上
12:45      2245
12:50      2230        ↓下り;55分
12:55      2200
13:00      2160
13:05      2125
13:10      2110
13:15      2070
13:20      2015
13:25      1965
13:30      1920
                〜
13:45      1915

天狗原の標高は2180mなので、高さはちょっとずれてる。

途中、行きにも寄った銀嶺水を汲む。
上で水筒を空にしておいたから大丈夫。
が、この水筒、いつもコーヒーを入れて、
正確には自家ドリップコーヒー+低音殺菌牛乳のコーヒー牛乳を入れて会社に行ってたので、
その臭いが強烈にこびりついている。
せっかくの水にこの臭いはよろしくない。
しまった。やっぱりペットボトルが必要だ。

降りて2時。
もっと時間があれば帰ってから八方にも登ろうか等とも言っていたが、
さすがにそれは無理。
ということで、時間的に余裕があるので栂池高原自然園も入ることにした。
もっとも、展望湿原までは体力的にちょっとつらいので真ん中の浮島湿原までとする。
距離的に真ん中ではなく、体力的にである。

入り口から右手のコースは木道がきれいになっている。
「敷き直したな」と思ったら途中までで、車いすでも来ることが出来るように広くしたようであった。
その先の距離を思えば、ほんの入り口近くだけであるが、
季節が季節なら水芭蕉などは十分に見られる場所なのでこれでいいのだろう。
今でもトリカブトがきれいに見える。

自然園内の人の構成は、当然のことながら天狗原とは大きく異なる。
こちらは小さな子供を連れた家族連れも多い。
あぁ、ただ1つ忠告しておくぞ。
「浮島湿原より先には行かない方が良い。」
そこは大人でも結構つらい場所だから。

あぁ、毎度の事ながらこれを書こうか。
臭い奴。何で山に来てまで息臭したがる。
何で回りの迷惑を考えられない。
風上に立つな、近づくな、そもそも空気のきれいな場所に来るな。
全く迷惑である。

先ほど上り下りした道を下から見上げるように探してみたが、
よく分からなかった。

今年の湿原は水が多いような気がする。
園内の川の水量もそうだが、回りの山肌に見える滝の水量や本数も多いような気がする。

余り写真も撮らずひたすら歩いて30分で浮島湿原に到着。1910m。
しばらく休憩。
亀田製菓の「ちいさな塗れ鬼」という濡れおかきを食べる。
その名のごとく、しめった感じのするおかき。
醤油に浸けてあるそうな。
友人が買ったのは普通のおかきだったが、それに比べて1月ほど賞味期限が長い。
「これって要するに、最初からしめっているから大丈夫って事?」
なのかもしれない。まあ、おいしかったので良しとしよう。

休憩していると、湿原をバックに写真を撮ろうとしているカップルが来た。
場所を譲ってあげても良かったのだが、こちらも体が疲れていて
そうそう軽くは動かない状態なので、ちょっと悪いと思いながらもそのまま様子を見てた。
カメラはフイルム。私は最近はデジカメしか使わないが、
現像する手間が要らないとか、撮影ミスはその場で捨てられるとか、たくさん撮りやすいなどの利点も多いが、
写りに関してはまだフイルムの方が上だと思っている。
特に色合いと階調の再現性が。
デジカメは、もうそろそろ無意味とも思えるほどの解像度や機能の競争は止めて
色合い・階調等の競争をして欲しいものである。

ここも紅葉はしていないが、全体的に黄色くは見える。
枯れた草がそう見えるからだ。木は色づいてなくても草は色づくように見えるのである。

http://www.tokyu-hakuba.co.jp/summer/tsugaike/sizenen/に
前日2005/9/17の自然園の画像があった。
かなりの人出があった様子である。
その中に「たくさんできてるクロマメの木は食べるとブルーベリーの味」とあった。
しまった。写真にある実は見つけた(写真にも撮ってある)のだが、食べれば良かった。

そういえば去年は雨が多かったせいか、ここを含めどこに行ってもたくさんの茸を見たが、
今年は少ない。それでもいくつかは見つけたのだが、果たして食べられるのかどうか。
採っていってホテルで見てもらえば良かったかな?

3時にならないうちに自然園を後にする。
湿原から入り口、帰りは脇目もふらず一気である。
でもロープウエイとゴンドラを乗り継いで下に付くまでには、
1時間近くかかる。

栂池ゴンドラでは登りで乗る際に写真を撮ってくれる。¥1000。
実は過去3年分は全部買っている。
今年はどうしようか悩んだが結局買ってしまった。
でも、友人に売って旅費の足しにしたのは強制ではない(^_^;)。

        ・・・

今からではとうてい八方には登れない。
(リフト上くらいまでは行けそうだが。)
ということで、温泉に寄ることにした。
栂池ゴンドラ下の「栂の湯」でも良かったのだが、
ちょっと気分じゃなかったので、帰り道にある「岩岳の湯」に寄ることにした。
ちなみに、栂の湯はゴンドラ乗り場の所に100円割引券がある。

ここも今までに紹介した一の郷・みみずく・おびなたと同じ白馬温泉組合の温泉である。
結構車は来ている。
通常¥500だが、例の3日共通券を持っていれば100円引き。
中の貴重品ロッカーが100円なので、それがただになるといった感じ。
でも、受付のおばちゃんも余り知らないらしくて、
「これで割引ですよね?」と聞いたら「何それ?」ってな感じであった。
本当は、券には「割引」とは書いてなく「特典あり」とあったので、
例えばタオルをくれるとか、そういうのだったのかもしれない。

湯船には湯ノ花らしき結晶があったので、ぱっと見硫黄泉かと思ったが、塩水泉らしい。
        フォッサマグナに封じ込められていた湯は空気に触れて褐色になる
        ナトリウム一塩化物・炭酸水素塩温泉で特に塩分が多く含まれているので
        体は芯から温まりお肌にいい
ということらしい。
ここの温度、今まで入った中で一番ぬるい。
でも、その分長く浸かれるわけでその意味では一番良い。
湯船も一番広いのではなかろうか。
        正午〜PM9:00
        木曜休館
        0261-72-8304

温泉の駐車場脇になにやら草が生えている場所がある。
笹かと思ったら、友人曰く「茗荷」(みょうが)らしい。
根本を見ると結構な量の芽が出ていたのでいただいた。
私はまだ2日いるので2個だけ、友人は明日帰るので結構たくさん。
ひょっとすると、ここだけの秘密にしておいた方が良いかもしれない。
それにしても、ミョウガってあんな所にあんな風に生えてる訳ね。
生の臭いはちょっときついかも。
花は薄い黄色で地面から直接咲いている感じ。

ここには糸トンボもたくさん飛んでいる。緑色のと水色の。
昔は大阪でもよく見かけたのだが、最近はどうなのだろうか。

結局、思いの外早く帰り着けた。
するとロビーに数人の人が。
後で聞いたところ、中島さんがここへ来るずっと前、
もう20年以上も前にここでアルバイトをしていた方達らしい。
いや、当時はアルバイトという感覚ではなく「泊めてやるし食事も出してやるが昼間は働け」
という感じだったらしいが、兎にも角にも滑るのが好きな人たちはそれで良かったらしい。
そういう人たちが同窓会を開くので集まったのである。
今日の泊まりはここではなく都合で長野市内だと聞いたが、
まあ、そういう人のつながりすら出来るほど、働く場としてもここは良いと言うことであろう。

夜。
        前菜            スモークサーモン
                        鯛のクレソンソースがけ
                        このソースが美味しくて、ナイフですくってご飯にかけて出来るだけ食べた
                        許されるならなめたかったくらい。こう言うときはパンを頼むべきなのか。
        主菜            ステーキ
        デザート        パイ
あぁ、写真がみんなピンぼけ。だめじゃん、Z1のマクロ。

そういえば、テーブルには毎日花が飾ってある。
同じテーブルでは同じ花が続かないように配慮されている。
その中に、朝顔がある。
夜に朝顔・・・秘密は冷蔵庫にあるとか。
朝咲いている朝顔を、そのまま冷蔵庫に入れておくと夜まで保つのだそうだ。
普通の冷蔵庫だと乾燥しそうな気もするので、いわゆる野菜室かもしれない。

うちの家の朝顔も11月でもまだ咲いている。夏に比べれば小振りだし毎日咲くわけではないが、
寒い朝に咲いている朝顔はいじらしい。
で、この季節の朝顔は実は1日以上花が保つ。
ここから、夏の朝顔が昼にはしぼんでしまうのは、水分の蒸発によるものと推測できる。
咲くときは花びらに一気に水分を送り込んで広げる。この水分は後では補給できないか、
出来ないことはないが、昼間は花より葉や茎の方に水分が必要なので補給されず
なくなるとしぼむのでは。
だから、冷蔵庫で水分を与えながら保存すると長持ちするのでは。

この花の開き方は、夏場は虫も多いので短時間でも受粉できる可能性が高いが、
寒い時期は長時間かかる可能性が高いことを考えても、実に理にかなっていると言える。
自然の作りというか営みは実に巧妙である。

白馬辺りの朝顔は普通のとちょっと違う。
一度(別の場所で)名前を聞いたことがあるのだが、忘れてしまった
薄い青の大輪で花の期間が長い(私が行く時期でもまだ満開状態)のが特徴である。

今日もお客さんは多い。
聞くところによると、お客さんの6〜7割はリピートなのだそうだ。
それだけこのホテルの居心地が良いという証拠になるが、
「良い事やら悪い事やら」と言われてはいた。
別に初めての人が来にくい雰囲気ではないのだから、素直に自慢して良いことだと思う。
これもひとえに、ホテルの方全員の努力のたまものなのだから。
立地の良さも当然あるが、食事も接客も良い。

他のお客さんに話を聞くことがあるが、
京都から来られている人や新潟でも磐越付近からの人もいる。
その中の1組、石川から来られている親子連れは、いつもは冬の常連さんなのだそうだ。
奥さんがダイハツのミラに乗っているそうで「さぁ、接客接客!」と言っていたのであるが、
その理由は秘密にしておこう(^_^;)。

その方に私と友人と親戚と、中島さんの写真を撮っていただいた。
「私、よく写真撮ってくださいと言われるんです」とのこと。
確かに頼みやすい顔つきである。
これはほめ言葉。和顔愛語という言葉があるが、まさにそういう感じ。
私はぶっきらぼうの顔だから、ちょっとうらやましいかも。
あっ、後で見たら顔が真っ赤だ。酒呑んだらすぐに顔に出るからなぁ。

多いと言えば、全然関係ないが今年はやけに蚊が多い。
しかもヤブ蚊が中心なので、結構気にはなった。
例年より気温が高いからだろうか。

気が付けば今日は中秋の名月である。
ススキと、白玉団子の代わりにマシュマロをもって鑑賞。
食事時には残念ながら雲が多くてよく見えなかったが、
風呂上がりにはよく見えた(温泉に入ったときにはコンタクトをしていたので
頭が洗えなかったので、ホテルで再度入ったのだ)。
雲の流れが非常に速い。
山の天候は変わりやすいか。

デジカメで月を撮影しようと思ったが、やはり無理だった。
露出が長くなるので手持ちでは無理だし、小型三脚を使ってもわずかにぶれる。
手のひらに収まるくらいの小型三脚では安定性に欠けるからだ。
ぶれなくても明るすぎてZ1では白飛びする。
望遠鏡のムーンフィルターを持ってくれば良かった。

今日は22810歩。さすがに多い。

        ・・・9/19・・・

夜中にはだいぶ雨が降っていた模様。
音だけは聞えていたが、起きあがるまでの元気は無し。

昨日の親子連れさんは今日で帰るらしいが、
昨日は元気がないというか人見知りをしていた子供さんが今朝は元気である。
子供は笑顔が一番。

午前中は雨。時折晴れ間も見えるので大降りではないがしとしと。

今日は友人が帰るので、親戚と共に午前中に五竜近くの版画屋さんへ行く。
        「手づくり工房 爽朴舎」
        長野県北安曇郡白馬村神城22590
        0261-75-2933
        http://www5.ocn.ne.jp/~souboku/
ホテルで道を教えてもらったし、そこのチラシにある地図も見たが、
かなりわかりにくいらしい。

踏切を渡ろうと思ったら遮断機が下りた。
来た電車は各駅停車の、車両自体は珍しくもないものだが、
少ない本数のところで出会えるのはめずらしい。
思わず1枚撮ってしまった。

車で慎重に行ったら、運良く一発で店を見つけることが出来た。
簡単に行き道を書けば、
        国道から五竜へ向かう道を曲がる
        踏切を渡って、第4駐車場の前で右折
        森の中を路を右手に注意しながら進む
である。小さな看板があるので見逃さないように。
建物はロッジ風。

階段を上がって入る。
店内は広くないが、中には葉書も含む版画だけでなく、
各種草木を使った布の草木染めやボタン(の様なもの)、織物などが所狭しと飾ってある。
メインは版画なのだが、きれいなだけでなくこれがまた安い。
B5サイズで2900円くらい、A4サイズ額付きで6400円くらいだろうか。
その額だって、市販の安っぽいものではなくオリジナルと思われるなかなか良いものだ。
卸値だと聞いたが、そう思う。

版画なので、同じ絵柄でも1枚1枚色合いが異なる。
明るかったり暗めであったり。
1枚1枚見比べて、部屋に飾る光景も思い浮かべながら選んだ。
大量製版ではなく1枚ずつ摺っているようで、ちゃんと手書きの通し番号が書いてある。

ここの版画の作者は「辻野禎彦(つじのさだひこ)」さんという方。
1944年和歌山生まれということだから、当年とって60才か。
主に北アルプス山麓や白馬村周辺の木々や山並みを題材にしているらしいが、
木版画のみで「画歴はなし」とのこと。
私はこの筋は疎いので解らないが、こういうのは珍しいのだろうか。
和歌山市出身と言うことで、和歌山市にも工房があるそうだ。

結局版画2枚と葉書2枚(これも版画付きで1枚50円!)、草木染めの布2枚(1*1m位とA5位の)、
木製ボタン2個を購入。草木染めは大きいのは「きはだal」小さいのは「けやき」と書いてある。
alということはアルミを入れてるということ?詳細は不明だが、明るめの黄色。
けやきは明るい赤茶色。ボタンは涙型で3センチはあるからだいぶ大きめ。
ボタンとして使うというか、耳を付けるとうさぎになりそうだったので子どものお土産に買った。
来る前はあまり買う気がなかったので手持ちが少なくこれで済んだが、
もっていたらもっと買ってしまっていたかも知れない。

この店、シーズン中は無休で朝から夜9時頃まで開いているらしいが、
オフには休んだり早めに店を閉めることがあるらしいので
行く前には電話をした方が良いかもしれない。

その後2日目にきれいな景色が見えた倉下の湯前の河原へ。
残念ながら今日は山の上の方が雲で見えない。
ここの河原には大小の岩が転がっているが、なかなかにきれいなものが多い。
小さめのものをいくつかおみやげにいただいた。金魚の水槽に入れるつもり。
中に緑色の石もあるが、これはいわゆる火打ち石ではなかろうか。
ちょうど同じ時にどこかの地質学会の団体が来ていたが、
石を打ち合わせている姿があったから間違いないと思う。

東急ホテルへ移動。
白馬というのは、そもそも東急が開発した観光地であるから老舗中の老舗である。
オリンピック中は天皇陛下も泊まられたというくらいに格式もある。
11:30からレストランが開くので昼食にしようと思うが、
ちょっと時間があるので土産物屋でいろいろ見る。
ここにも版画のようなものがあるが、高い。
はがきでも5倍くらい高い(要するに250円くらいすると言うこと)。
やっぱり爽朴舎は安い。

レストランが開いたので注文。
私はかき揚げ丼定食を頼んだ。
かなり時間はかかったが、こういう場所のレストランだから作り置きではなく、注文してから作るのだろう。
味は良いが、私はかき揚げはもっとぱりっとしてくれてた方が好みである、と書いておこう。
そうそう、後のコーヒーがおいしかった。

昼食後、いったんホテルに戻って親戚を降ろしてから五竜へ。
ここで「今からまた山に登られるんですか?」と中島さんに言われた。
「五竜へ行ってきます」
と答えると「冗談のつもりだったんですが、本当ですか!?」と。
私は「冗談を現実にする男」である。

ということで再び五竜へ。
友人もまだ3日券が効くのでゴンドラ(五竜とおみテレキャビン)と上の植物園の横を登るリフトにも乗って地蔵の頭へ。
このリフト、この季節は土日しか運転していないので前回来たときは止まっていた。
これ、かなりゆっくりなので歩いた方が早いのでは?と思える位なのだが、
ここの坂は実際歩くと、思いの外疲れるのでやはり乗った方が楽。
ましてこの後小遠見に登ろうというのだから、
ここは体力温存である。

このリフトの下にはかなりいろいろな花や実が残っている。

リフトを降りて地蔵の頭へは急な階段を少し上ることになる。
温存していた体力を一気に使ってしまいそう。

記念撮影をして友人とはここでお別れ。
この先は1人で登ることになる。
この山道を今から1人で登って大丈夫だろうか、という一抹の不安を覚えながら。

地蔵の頭から先はいったん平らな場所があって、
その先階段が延々続く。細かい様子は白馬2で書いたので省略するが、
小遠見までの道のりは八方池より数段きつい。
天狗原とはいい勝負。

何せ13時半過ぎからの登りなので急がなくていけない。
「今から登り?」と今回も聞かれた。
八方の時と同様、まあ、普通ならこの時間から登る奴はおるまい。

ということで急ぐのだが、何せ食後すぐなのでおなかが痛い。
東急での昼食はかなり多かった上にあまり時間が経たずに登り始めているからだ。
なんか頭から血も引いて貧血を起こす寸前のような気配もある。
こまめに止まり、水分も取りながら登る。
1人なのでペースは自分次第だが、遅いか早いかは解らない。

途中では、降りる人とはすれ違っても登りの人とはすれ違わない。
中には小学生らしき子ども連れの家族もいたが、
ここの階段はかなり段差があるので大変だろう。
八方はまだ家族連れもちょくちょく見かけるが、
こちらは珍しい。

五竜の道は基本的にはしっかりした地盤だが、
最後の尾根道のほんの一区間だけぬかるんだ場所がある。
ここには木の板が敷いてあるがそれでもかなり大変。
こう言うところも例の杖があると比較的に楽に進める。

・・・で、普通なら90分かかる行程を、
なんと半分の45分で登り切った。
最初は痛かったおなかももう問題ない。

13:31      1675m      地蔵の頭
13:35      1660
13:40      1725
13:45      1780
13:50      1810
13:55      1865
14:00      1900
14:05      1940
14:10      1965
14:15      2015        ↑登り;45分
14:20      2020
14:25      2015
14:30      2015        ↓
14:35      2005
14:40      2000
14:45      1980
14:50      1945
14:55      1915
15:00      1895
15:05      1840
15:10      1775
15:15      1730
15:20      1690
15:25      1680        ↑下り;50分(地蔵の頭近辺まで)
15:30      1640
15:35      1635
15:40      1605
15:45      1570
15:50      1565        ゴンドラ乗り場

前回来たときは濃い雲の中で全く周りが見えなかった。
ここからは360度の視野が開けていると書いてあったのだが。

今回も着いたとき雲があったが、しばらくすると一気に雲が晴れてくれた。
おぉ、確かに360度の視野が開ける。
かなり感動的。これがあるからトレッキングはやめられない。
何度も書くようだが、日頃の達成感のない仕事では得られない
達成感と感動がここにはある。
これを見たら、日頃の苦労や悩みなんぞつまらなく思える。
だからこそ、毎年ここに来ようと思うわけでもある。

五竜岳に向かって正面にはかなり大きな雪渓が見える。
左1/2は町中、右半分が山で、遠くには八方山荘も見える。
その高さから見てもここの方が高い位置である。
ここからは登ってきた道もよく見えるのだが、
本当に尾根の狭いところを歩いてきたのがよく分かる。

辺りにはトンボがかなり飛んでいる。
(後で写真で見た時「未確認飛行物体が写ってる!」と思ってよく見るとトンボであった。)

雲の晴れ間はわずか15分ほどであるが、良い景色に巡り会えた。
写真にも撮っては見たが、はやり後から見るとよくわからない。
実地に行って直に見る以外に、この感動を最大限に味わう方法はない。
(写真の腕が悪いというのも多分にあるが。)

頂上で15分ほど休憩して降りる。
下りは当然40分より早い・・・と思いきや実はゆっくり。
理由は、登りはとにかく時間との勝負だったので写真も撮らずに登り詰めであったが、
下りはゆっくり写真を撮りながら降りたからである。
まあ、それでも地蔵の頭近くまでで40分ほどだが。

今回も写真はかなり撮った(128M、256M、512M SD各1枚)。
DiMAGE Z1は電池の持ちがかなりよく、アルカリ電池新品で
これだけ撮っても1セット+ちょっとで済む。
が、やはり今年もピンぼけと白飛びが多い。
このカメラはオートフォーカスの早さが特徴だが合ってないことも多く、
特にマクロにおいては失敗が非常に多い。
初日の八方の写真は、実に半分くらいがピンぼけであった。
さらにオートで撮影すると白飛びも多いので、マニュアルでの撮影が多くなる。
すると時間がかかる。
(マニュアルで暗めに撮影して、後で画像ソフトで明るめにすれば白も飛ばない。
飛んでしまった階調は戻せないが、暗いのを明るくできるのだ。)
撮影後にかなり確認をするが、いかんせん1.5型液晶ではちゃんとは見えないので失敗を見抜けない。
来年までにデジタル1眼レフを買う必要があるかも知れない、そう思った。
・・・結局ニコンのD50というのを買ってしまったのだが、それについてはまた後日紹介。

帰りは地蔵の頭には行かず、脇道にそれて沼の横を通って野草園に入る。
この沼の名は地蔵の沼で、ここには黒いオタマジャクシがたくさんいる。
途中、ルリタテハと思われる蝶に遭遇。
(http://www.bekkoame.ne.jp/~sibutaka/nature/html/insects/ruritateha_j.html に写真がある。)
昔は実家の近所の山でよく見かけたものだが、最近は見かけない。
きれいな蝶である。

今年の白馬で特徴的なのは、花が少ないことと書いた。
その中では小遠見までの道のりは多い方だったが、それでも少ないには違いない。
白馬2で書いた、蝶が群がっている花も今年は咲いてなかった。
でもこの野草園にはかろうじて花が残っていた。
で、その残っている花に例の蝶がたくさん群がっていた。
それはなかなか壮観であった。

結局、ゴンドラ駅にはの最終時刻にはちょっと余裕を持って到着した。
その駅のすぐそばには水道があって、山の湧き水と思われる水がくめる。
この水が非常に冷たくて美味しい。
今回はちゃんと空きペットボトルをもってきたので、
水筒とそれに入れて帰る。

この水、結局家まで持って帰ったのだが、
冷蔵庫に入れておいたらまだ美味しかった。
名水といわれる水でも家に持って帰ると美味しくなくなる水もあるが、
これはそうならなかったということだ。
来年はもっとたくさん持って帰れるように準備しよう。

帰りは五竜からホテルまでタクシーで。
「八方のプチホテル志鷹」までといえば迷うことなく連れて行ってくれる。
昨日分でも書いたが、実は志鷹は結構歴史の長いホテルで、もう2代目になるのだ。
(先代もご健在です。)
さすがタクシー、我々が知らないような抜け道を使って最短コースで行ってくれる。
・・・が、ちょいとここでハプニングが。
運ちゃんがメーターを上げるのを忘れてた。
ということで、ちょいとまけてもらった・・・らしい。
普通なら五竜から八方ゴンドラまでで2350円位らしいので、ほんのちょっとだけ。

        ・・・

今晩は、なんとお客は私と親戚の2人だけ。

「今日はお風呂は片方だけ、女湯だけ湧かしてますので」。
ということで、合法的に女湯に入ることが出来た。
滅多にないことなので、一応レポートしておこう。

実は・・・男湯と大きな差はない。
広さは一回り狭い感じ。部屋も湯船も。
壁は白基調で花模様のタイルが貼ってある。
男湯は赤のタイルなので対照的。
それ以外は、サウナもあるところも含め一緒。
以上!

夕食も1時間半ほどかけてゆっくりさせていただいた。
        前菜            鴨肉
        スープ          ミネストローネ(だと思う)
        主菜            紅鮭とベーコンとハムと海老のチーズ和え
                        そばと茸のサラダ
                        牛煮込み
        デザート        ミカンのクリームケーキ

そういえば毎年ここで呑んでいるワイン。
去年は写真を撮って、判明したところまで書いて紹介したが、
今年はちょっとお手数おかけしてラベルをはがしてもらい、
またいろいろと教えてもらった。去年も調べて書いたが、以下の通りである。

        FRANZ REH&SOHN            メーカー名
        KellerPrinz                  銘柄
        Bereich Bernkastel    生産地(村名)
        Mosel−Saar−Ruwer        川の流域名(Ruwerはたぶん英語のRiver)
                  ..
        Qualitatswein              等級

等級は上に6段階あり、最上級のはいわゆる貴腐ワインらしい。
アルコール度は9%だが、これはワインとしては少々低い。
ドイツというのはワインの北限らしく、日照時間が少ないため糖度不足になる。
それを補うため果汁を加えるのでアルコール度は低く、また甘くなるのだそうだ。
それゆえこのワインも「やや甘口」となっている。
これはドイツワイン一般に言えることだとか。
私はこういう方が好みである。

ちなみにこのワイン、インターネットで調べても全く引っかからなかったし、
友人が近所で探しても見つからなかったようなのだが、
実は日本に輸入しているのはキッコーマンであった。
と言うことは、醤油を扱っている店なら頼めば入るのであろうか。
今度探してみよう。

今日は13450歩。思いの外少ないか。

        ・・・9/20・・・

困ったことに、昨日の夜は非常に眠りが浅かった。
五竜はかなりきつかったのにもかかわらずである。ということは、
疲れも眠気も取れていないということ。
困った。
こんなときに限って夜中にうるさい奴らが居るので余計に眠れない。
うるさいといっても京都に比べりゃましだが、何せあたりが静かだけに目立つわけだ。

ベッドがだめなのは書いたが、どうも頭が押さえつけられる感じが良くない。
そうなると夢見も悪い。
あっそうか、逆向けで寝ればいいのか。
今度そうしてみよう。

あれ、歯ブラシに蜘蛛の巣が張ってる。

今日は帰る日であるが、午前中は八方池に再挑戦である。
来る前の予定では、今日は栂池自然園に行くつもりであったが2日目に入れたのでそちらはやめにして、
初日晴れなかった八方池に行くことにしたのだ。
どちらにしても3日券があれば(本当は違うが)無料なのでよい。

んがしかし、天候は曇り。
このままでは池に行っても再び雲の中の可能性は高い。
だからといって電車の時間までじっとしているのはもったいなさ過ぎる。
ここであきらめたらあかんと思い、防寒と雨具の用意をしてゴンドラに乗る。
防寒はトレーナー、雨具は傘はあるがレインコートがないので
ゴンドラ駅横の売店で買う(500円)。

9時過ぎ、ゴンドラに乗るとすぐさま雨が降ってきた。
しかも登るにつれきつくなる。窓をたたく雨粒の音が大きくなる。
当然リフトも雨に濡れながらで寒い。
ここのリフトには写真を撮ってくれる場所がある(兎平の上50m位だろうか)のだが、
こんな中でも写真を撮っている。
その根性は認めるが、こんな日の写真を買う人が居るか?
私もレインコートの帽子で顔が半分隠れているから買わんぞ。

ここの写真はデジカメ(とはいえ一眼レフの良いやつ)で撮影されているが、
いちいち下に降りて印刷している・・・わけではない。
LANケーブルが延々休憩所までつながれている。無線ではない。
そんな長く引っ張って、しかもこの雨の中大丈夫なのかなぁ。

この天候でも登ってくる人はいるが、八方山荘で引き返す人もいる。
まあ、普通に考えれば正しい判断だろう。
今のところ、雨はひどくなれこそ早々に止む気配はない。
しかし、ここであきらめたらもったいない。
雨なら雨のトレッキングもあろうと思い、登ることに決めた。
山荘の横のトイレで装備を調えて上がる。
最初、かさをリュックに懸かるようにさして行こうかと思ったが、
どうにも頭に当たって落ちるので断念、レインコートだけとする。

リフトでは寒かったが、さすがに歩き始めると湿気もあってかなり暑い。
八方は初日も来ているしこの雨だ、写真を撮ることもないのでひたすら登るだけ。
1日目と違い、行きに尾根路を通って時間短縮。
雨で足下が滑るときに本来選ぶべき路ではないと思うが、
まあ、何とか登りは早くしたいので。
ここ3日で体もだいぶ山登りに慣れてきたので調子は良い。

登っていくと、最初はどうなるかと思われた雨が徐々に小降りになってきた。
そして、八方池が見る場所に着いたとき、完全に止んでくれた。
本当に、山の天気は変わりやすい。

このとき思った。「あきらめたらあかん」と。
絶対に見るんだという思いをもって登っていれば必ず何とかなる。
100%ではないかも知れないが、あきらめたら0%なのだからずっとましだ。
これは人生にも当てはまるのではなかろうか。
やる前からあきらめたら、出来るものもできないのだ。
あきらめず思いをもって続けることが重要、いや「全て」だ。
山に登ると、いろいろと人生についても考えさえられる。

雲も晴れて山々もきれいに見えるのだが、
残念ながら風だけは止んでくれない。
なもんで、池に逆さに映る山々を撮影することは出来なかったが、
まあ、1日目に比べればずっときれいだ。
今日は平日、しかも雨の中の登りだったのでさすがに人は少ない。

レインコートを乾かしながら休憩。
風がきつく寒いので上にはトレーナーを着込む。
今回も場所は前回と同じ、第3ケルンの真下の位置だが、ここは板で足場が出来ている。
よく見るとその下に多くのゴミが。
ここの捨て方は明らかに故意だ。
ハッキリ書く。野外でゴミを投げ捨てるような奴は人間じゃない。
自らもゴミと知れ。ゴミにはこんな場所に来る権利はない。

今回は初めてDV=デジタルビデオも持ってきた。
うちのはちょいと古く重いので今までは持ってこなかったのだ。
(SONY TRV−9/1999年製;http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/199803/98-018/
未だにプレリリースデータが存在するのがすごい。)
池の畔にお置いて20分ほど風景の移り変わりを撮影した。
これも人が少ないから出来る所業。
とはいえ、雲がちょっと動いたくらいしか変化はなかったのだが。

30分以上待ったが、どうにも風が収まらないのであきらめて降り始めた。
実は12時半に下で親戚と待ち合わせをしているので、それまでには降りなければならないからだ。

帰りは自然観察路を経由して八方山荘へ。
そこから、今までは行かなかった第1ケルンへ向かう。
白馬1で書いたと思うが、八方山荘からリフトに沿ってちょっと降りたところに第1ケルンがある。
ここは元々足場が余り良くない上に雨上がりなのでちょいと歩きにくいが、
まだ時間に余裕があるので行ってみた。

ここからは晴れていたら崖から下が見えるのだが、
急に雲が出てきたので何も見えない。
あっという間にこの辺りも八方池方面も雲に覆われた。
その経緯もビデオに収めたが、本当に一瞬の出来事だ。
山の天気は本当に早く移り変わる。

09:04      860m
09:05      855
09:10      875
09:15      1190
09:20      1450
09:25      1540
09:30      1725
09:35      1720
09:40      1840
09:45      1850        八方山荘
09:50      1855
09:55      1895
10:00      1950
10:05      1975
10:10      2010
10:15      2045
10:20      2090
10:25      2105
10:30      2095        ↑登り;45分
10:35      2085        上に35分くらいいた
                〜
11:05      2085
11:10      2090
11:15      2035
11:20      2020
11:25      2025
11:30      1980
11:35      1940
11:40      1885
11:45      1865
11:50      1850        ↑下り;45分
11:55      1845
12:00      1845
12:05      1820
12:10      1710
12:15      1575
12:20      1440        兎平くらい

リフト、ゴンドラを乗り継いで降りたら、ちょうど予定の12時半。
それにしても、今回もスッキリとは晴れてくれなかったのが残念。
来年は晴れてくれると良いのだが。

        ・・・

昼食へ。
行ったのはゴンドラ乗り場から少し下ったところにある「こい屋」という店。
その名の通り「鯉」料理が中心の店である。
        電話 72−2245
メニューを見ると鯉こくとか洗いとかが書いてある。
でも頼んだのは鰻重。
しかしただの鰻重ではない。いや、本当はただの鰻重なのだが、
ちゃんと注文してからここで裁いて出すのである。
ということは、30分以上かかる。
急いでいる人は行ってはいけない。
味は、最近こういうまともな鰻重を食べてないのであれだが、
炭火にしては、今1つそういう感じがしなかった、とだけ書いておこう。
ウナギもご飯も肝吸いも美味しいのだが、何か後1つという感じ。
まあ愛知万博で食べた「偽」炭火とは比べものにならないくらい美味しかったが。
値段は・・・忘れた。2000円くらいかな。

        ・・・

いったんホテルに戻り、荷物を持って白馬駅まで送ってもらう。
先の土曜日の運動会の代休で、ホテルの子どもさんは今日が休日であった。
なもんで、一緒に駅まで。

ホテルの人も裏道を使って駅まで行ってくれるが、その途中、お祭りらしきのぼりがある。
そういえば、今日までの各日、出かけるたびに祭りを見た。
ちょうど収穫祭の季節だ。
御輿を担ぎ、子どもから大人まで総出で参加する祭りの風景は、都会では見られなくなった光景である。
白馬は観光地化されてはいるが、昔ながらの風習も残っているのがすばらしい。

そういえば白馬は花の多い町でもある。
目に付くいろんな場所に大小、多種の花が咲き乱れている。
季節からしてコスモスも見かけられる。
自生のものもあれば植えられたものもあるだろう。
今は、山の花も紅葉もない観光の端境期だが、町中のこういった風景を見るのも悪くない。

その他、情報誌を発行したりなかなかに活気がある。
情報源となる冊子はあっちこっちで手に入る。
どうでも良いような土産物屋ばかり建ち並ぶどこぞの町とは大違いで
(ハッキリ言って悪いが、湯布院なんてその代表だと思う)、
本当の意味で何度も来たいと思わせる雰囲気がある。
ホテルの中島さんも元々は東京の人らしいが、他にも都会から移り住んできた人がいると聞く。
こういう雰囲気に魅せられるのかも知れない。

ホテルの人、親戚とは駅でさよなら。
でも1時間ほど待ち時間があるんだけどね。

{食料紹介}
        
        「長野特産 りんごソフト」

        (株)タカチホ
        長野市大豆島5888

乳製品、牛乳、砂糖、濃縮りんご果汁、植物性脂肪
(ヤシ油・パーム油)、コーン類、安定剤(増粘多糖類)、乳化剤、
香料、食塩、アナトー色素

信州特産林檎「ふじ」の果汁を20%含むというソフトクリーム風アイス。
駅前の土産物屋で購入。150円。

味はソフトクリーム+林檎ジュースそのまま。
1口目「まずい」。
しかし後は慣れてしまってそこそこ食べられるが美味しくはない。
ソフトクリームと林檎ジュースは合わないと思う。

        お勧め度        60%

それでも食べ切れたので高め。
最初は捨てようかと思ったんだけど。


{食料紹介}

        「ごんぼせんべい」

        (株)タカチホ
        長野市大豆島5888
        http://www.takachiho-net.co.jp

        200円くらい

馬鈴薯千分、植物油脂(なたね油、パーム油)、ごぼう、えび、砂糖、
たんぱく加水分解物、食塩、トレハロース、ごま、かつお節、しょうが、とうがらし、
大豆たんぱく、調味料(アミノ酸など)、膨張剤、甘味料(ステビア)、香料

八方ゴンドラ下の売店で購入。

国産ごぼうを使ったせんべい、というより厚手のチップス。
ごぼうの味も香りもがかなり濃い。同じごぼうせんぺい系でも
熊本のやまなみハイウエイ途中で買った「ごぼせんべ」よりずっと濃い。
なもんで、あまり一度気には量は食べられない。
あっちの方があっさりで美味しかったかな。

        お勧め度        80%


{食料紹介}

        「信州 わさびマヨネーズ味 ポテトチップス」

        (株)タカチホ
        長野市大豆島5888
        150g
        200円くらい

馬鈴薯、植物油脂(パーム油、米油)、ぶどう糖、食塩
マヨネーズパウダー、乳糖、蛋白加水分解物、香辛料(ホワイトペッパー)
ゼラチン、わさびパウダー、調味料(アミノ酸など)、香辛料抽出物、甘味料(ステビア)
香料、酸味料

その名の通り、ポテトチップにわさびとマヨネーズのパウダーを振りかけたもの。
白馬駅横の土産物屋で購入。

信州は「大王わさび農場」に代表されるようにわさびの産地でもあるので、
それを使っているのかと思いきや、そうとは書いてないので別産地の物かも知れない。
まあそれはいいとして、同様のチップスは他でも売られているが、
たいがいわさびがきつすぎる嫌いがある。しかしこれはほどよい辛さでよい。
150gという量は、普通のポテトチップスよりかなり多い。
そういう意味ではお買い得かも。

そういえば、ここまで3つタカチホの製品であった。
この辺りのお菓子メーカーの代表格なのであろう。

        お勧め度        81%


{食料紹介}

        「ハニーコンポート こけもも」
        1200円
        200g(うち固形量100g)
        (有)はなのみ小布施工場
        長野県上高井郡小布施町都住1127
        026−247−6249

        こけもも、はちみつ、酸味料

白馬駅横の土産物屋で購入。

一昨年は同シリーズのブルーベリー、去年はりんごを買ったが、
なかなかおいしかったので今度はこれを買ってみた。
コケモモといえば五竜の野草園で見かけるがかなり小さい。
でもこれに入っているのは直径1センチくらいあるから、
そこの4倍くらいの体積がある。
触感は柔らかい梅干しに似てる。
味もちょっと似てて甘酸っぱくて好き。今までの中で一番良いかな。
口寂しいときとか、酒のあてにそのまま食べている。

        お勧め度        91%


{食料紹介}

        信州 あずみ野
        「彩香のこだわりジャム ブルベリー」

        280g
        600円
        ジェラートショップ彩香 松本萩原製菓(有)
        長野県南安曇野郡穂高町柏原4524−4
        0263−82−8812

        安曇野産ブルーベリー、砂糖

白馬駅横の土産物屋で購入。

2005年に安曇野で収穫したブルーベリー100%で作られた無添加もので、
限定1205本らしい。
なかなかここまであっぱれなものはないので購入。
ちなみにちゃんとシリアル番号が打ってあって、これは443本目。
・・・って、去年とほぼ同じ書き方。

実は去年も買っていて1197本中274本目であった。
本数はほぼ同じだが番号がだいぶ後なので、よく売れているということか。

味などは去年紹介しているので再掲すると、
「味はまあ普通のブルーベリージャムだが、甘さがきつくなく、さっと消えるのが潔い。
香りも自然なブルーベリーのそれ。
ちゃんとした材料で作れば着色料・香料やペクチンも不要であることを証明してくれる。」

今年はもうヨーグルトは作ってないので、買ってから「何に使おう」と思っている次第。
私はパンはあまり食べないし、食べてもジャムは付けないから。
酒のあてかな。甘ったるくないからそのまま食べてもおいしいけど。

        お勧め度        91%


{食料紹介}

        「彩香のこだわりジャム きいちご」

        155g
        600円
        ジェラートショップ彩香 松本萩原製菓(有)
        長野県南安曇野郡穂高町柏原4524−4
        0263−82−8812

        ラズベリー、砂糖

白馬駅横の土産物屋で購入。

これも無添加、きいちごと砂糖だけで作られてジャム。

表には「きいちご」と書いてあるが、原材料には「ラズベリー」とある。
ラズベリーはきいちごの一種らしいが、それなら「ラズベリー」と書けばいいと思うんだけど。
私のイメージにあるきいちごは「オレンジに近いきいろ」なのだが、
これは濃い赤というか紫なのでブルーベリーに近い。
だからきいちごと書かれるとちょっと違和感がある。
そういえば、天狗原行く途中に赤い木イチゴがあったがあれがラズベリーかも知れない。

味はちょっとすっぱめのイチゴという感じ。
種が多いので、がりがりした触感になるが、これはこれで悪くない。

        お勧め度        88%


あぁ、そういえば今回はおやきを食べてない。
駅前にも店があったんだけど、店内に人が居なかったので後でと思っているうちに忘れてた。
まあ、絶対に食べたいと言うほどのものでもないんだけど。
(少なくともそこら辺の店で食べられるのは。)

        ・・・

今回は帰りの旅程が初めてのコースである糸魚川回り。

白馬    15:38
        ↓      普通
南小谷  15:56
        16:14
        ↓      普通
糸魚川  17:09
        17:43
        ↓      特急 北越8号
金沢    19:14
        19:40
        ↓      特急 雷鳥48号
京都    22:07

        6:29        11330円

信濃大町から糸魚川までは「大糸線」であるが、南小谷までがJR東日本で電化、
それ以北がJR西日本の非電化である。このため、通常直通列車が存在しない。

時間でも費用でも名古屋回りの方が早いし本数も多い。
(ただし、松本までに特急を使えば名古屋回りの方が高くなる。)
松本の乗り継ぎに1時間かかったとしても京都では1時間以上の差が出る。
要するに、糸魚川回りをするのは余程の暇人かマニアである。
あと、振り子式の揺れがどうしても耐えられない人とか
ますのすしが絶対に食べたい人とか。

白馬    15:20
        ↓      普通
松本    16:52
        17:41
        ↓      ワイドビューしなの22号
名古屋  19:47
        19:57
        ↓      のぞみ65号
京都    20:33

        5:13        10740円

まずは白馬から南小谷で普通電車で。2両のワンマンカー。
なかなか狭くカーブが多い厳しい路線である。
これでも特急が入ってくる事があるのだが、大丈夫なのか?

ここは数駅。南小谷でしばらく待って糸魚川行きへ。
この区間は2編成=2両が基本的に折り返しなので、糸魚川から来る列車を待つ。
このときの列車では、ほとんどの人が白馬以南から来てここで乗り換えたあと糸魚川まで1人も降りず、
途中乗ってきたのも糸魚川の1駅前の姫川で1人だけという、通り抜け路線であった。
まあ、途中どこで降りると言って栂池の最寄り駅「白馬大池」くらいしかないようだったが。

車内では、窓を開けてビデオで車窓を録画していたが、実のところあまりこれといった風景はない。
トンネルも多い。
それにしても、久々に窓が開けられる列車に乗った感じがする。
開けてたらトンネルなどで結構うるさいのだけど。

最初はずっと姫川の際を走るのだが、この川は1995年7月に洪水を起こし、
その時に国道も鉄道も甚大な被害を受けたらしい。鉄道は南小谷〜小滝間が寸断。
1997年11月、2年以上かけて鉄道は復旧した。
今、鉄道に当時の面影は残ってないが、道路はまだ一部通行止めして工事中だし、
川はそのほとんどが脇をコンクリートで固められ、さらに大きな木の根っこが
ど真ん中に転がっていたりするから、洪水の規模は測り知ることが出来る。

途中で下りの列車とすれ違う。ここは単線なので駅でのすれ違いだ。

列車は約1時間(55分)かけて糸魚川に着くが、
感覚的にはもっと短く感じた。
窓が開くディーゼルカーはおもしろい。
そうそう、この車両にはトイレはないので南小谷駅で済ますように。
「どうしてもの時は運転手に相談」と車内に書いてあった。
でもほとんどの駅は無人の小さな駅だったのでトイレはなさそう。
小なら何とかなるけど大は要注意だ。これは子ども連れはきついかなぁ。

糸魚川駅は1番線が改札横で、高架渡って2〜4番線のホームがある。
この内4番線が大糸線だが、これは2〜3番線の端っこにある。

糸魚川は翡翠で有名なのだが、実は
「春よこい 早くこい あるき始めた みーちゃんが・・・」
が有名な、詩人相馬御風誕生の地らしい。
駅のスタンプで知った。

列車は糸魚川に着いたら即折り返しになるが、女子高校生が多く乗り込んだ。
(駅の比較的近くに県立糸魚川白嶺高校;イトイガワハクレイというのがあるのでそれかな?
男女比率で女生徒の方が多いようだし。)
沿線から糸魚川まで通学していると言うことか。
かなりの距離があるが、田舎ではこんなものなのかも知れない。
それはそうと、その女子高生が軒並み胸がかなり大きかった。
体操服を着ている子が多かったのだが、見るからに
(凝視してたわけじゃないぞ、一瞬だ^_^;)大きかったわけだ。
このあたりでは、何か胸の発育によい食べ物があるのだろうか。
ひすい?・・・それは食べ物じゃないって。

糸魚川では40分の待ちがある。
この間に大糸線の記念オレンジカードを買った。
ここを走る気動車、キハ52−115と同156の風景との写真が入ったもので、
2枚入って2000円。
ひょっとすると、線路復旧の費用に充てるための物かも知れない。
そういえば、各地で買ったオレンジカードがあるが使ったものはない。
別に売る気はないので未使用にはこだわらない。
そのうち使うかな。

待ちの間にトワイライトエキスプレスが通過していった。17:30位か。
一度はあれに乗って札幌まで行ってみたい。
なかなか切符が取れんとも聞いたが。
(今は定期列車なので取れるのかなぁ。)

ホームの階段の下に「乗務員待合室」というのがある。
でも端的に書けば「悪臭室」。
何か臭いと思ったらそれがあったわけ。
ちゃんと扉の付いている部屋なので文句を言うべきではないのだろうが、
私の乗る車両の真横というのが困ったもんである。
禁煙車両の横にそういう所があるというのはどうかなぁ。

糸魚川から金沢までは北越号。
少し後のはくたかでも良かったのだけど、糸魚川での待ち時間を少なくするため。
糸魚川駅前で歩いていける場所見るべき場所があれば見に行ったのにと今にして思うが、
このときは全然下調べしてなかったので行けなかった。
まあ、結構な荷物があったので難しかったとは思うが。

本当は、富山で降りて竹ずしを買いたかったのだけど、この時間帯はサンダーバードがない。
そのため是が非でも金沢まで行く必要がある。
実は富山〜金沢間を北越で乗るのは初めてである。
いつもは行きならサンダーバードで高岡または富山まで行し、帰りは富山で乗り継ぐ。
金沢乗り継ぎでは特急料金が高くなるからだ。
乗り継ぎの普通列車が遅れているために、雷鳥は5分遅れて金沢発車。

糸魚川から富山の間は海がだいぶ近くに見える。
特に親不知辺りがそうなのだが、はやり海は良い。
日本海は7月が穏やかで、8月のお盆過ぎに一度荒れた後また9月に穏やかになる。
実は9月の海は暖かくて良いのだが、如何せんクラゲが異常発生しているので泳げない。
以前知らずに泳いでえらい目にあったことは、多分どこかの新潟ネタに書いた。

金沢で雷鳥に乗り換えて京都まで。
そういえば北越も雷鳥も空いている。
平日のこの時間の大阪方面行きはこんなものか。
停車駅は、
        金沢、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、鯖江、武生、敦賀、近江今津、堅田、京都
である。

列車に乗っていると、コオロギの鳴き声がずっと聞こえる。
確かに田んぼそばを走ることも多いが、ずっとというのはおかしいと思ってよく聞いてみると
風切り音だった。

この雷鳥は冷房が効きすぎで、眠いのに足が寒くて寝られない。
(半ズボンである。)
この季節に凍えるほどの冷房をかけてどうするね。
山用ズボンというかジーンズが鞄の中にあるけど、出しにくいし履き替えるのも面倒。
仕方ないので温まるためにコーヒーを買った。¥300。
列車内でコーヒーを買うのはたぶん初めて。
京都からのタクシー代を作るため、1万円を両替するためでもあったのだが。

電車は車に比べ環境に優しいとか言ってるが、こんな無駄な冷房かけてたらだめじゃん。
空気の流れがあるだけでもずいぶんと涼しく感じるので考えて欲しい。
まあ485系は古いので仕方ないとして、最新の車両ではね。

ということで、寒さに耐えながら京都に着いたのは22時過ぎ。
このときには遅れはなくなっていた。
これが名古屋回りだと21時には着く。
味があるのは糸魚川回りだが、急ぐなら名古屋回りとである。

今日は17290歩。意外に多い。

        ・・・後日談・・・

今回の白馬行きでは、もう1人友人に声を掛けていたが、結局来なかった。
で、行った翌週にうちに来たので内容を話し、映像を見せたら
「行けば良かった!」って。
だからあれほど行こうって言ったのに。
後悔先に立たず。
まあ、来年は考えてくれい。

        ・・・総括・・・

今回は向こうでは余りネタの記録はしなかった。
少しはノートに書き留めたが、たいした量ではない。
ネタを書くことに気を取られると十分感動できないからである。

ということで、このネタを書くにも記憶、残ったレシートも含む各種資料、
写真などから思い出しながらである。それに加え、最初に書いたとおり
ネタを書き始めてから急に忙しくなって書き上げるまでに時間がかかったから
細かいところが抜けている可能性もある。
最初は「今までの中でいちばん短くなる」かもしれない思ったが、
書き始めると意外といろいろ思い出して結局、最長になった。
さすが、自分。でも無駄に長いだけ?

それにしても今回もよく歩いた。
歩数は上記の通りだが、ちなみにその前後の会社に行った日は
        9/16     9484歩
        9/22    11034
        9/21     8801
なので、白馬に行っている間、いかによく歩くかが解る。
しかも日頃は平地、白馬では山道だから、その運動量の違いは歴然である。
日頃からこれくらい運動というか歩いていれば他の運動はいらないだろう。
一説には1日1万歩歩けば他に運動は要らないと言うし。

ただ、今回は帰ってきた翌日、21日から急に忙しくなって4週間、
6回の終電帰りも含めほぼ全日タクシー帰りになるような状況であった。
特に最初の1週目(21日の週)は白馬の疲れも出てかなりつらかった。

白馬は何度行っても新しい発見がある。
観光の端境期に行ってもだ。
8月末もしくは10月入ってからの花または紅葉の季節にも来てみたい。
夏休みが1月ほどあれば9月いっぱい居たいくらいだ。

次回はどこへ行こうか。
白馬乗鞍から白馬大池は行くとして、
ちょっと遠いけど雨飾高原(1963m)という場所も
朝8時に登り始めれば12時には山頂に着くくらいらしいので行けそうだ。
もちろんそれらの前に体力と装備の増強も必要だ。

山だけではない。ホテルから歩いていける細野諏訪神社近辺もおもしろそうだ。
一度ゆっくり歩いてみるのも良いかもしれない。
(ここの林にはムササビがいるとか。)
まだまだ行くべき場所が多い。

今回も各種資料を収集したので、また読んで調べてみよう。

いっそのことこちらに仕事場を移すか。
でもそれには確固たる職が必要だ。
私に出来ることがあるだろうか。
日頃から悩んでいるこの命題の答えも探しつつ、今回のレポートを終わるのである。

        ・・・おわり・・・
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