「150円5時間旅行」(1999/04/14号)
これは、かなり昔のいつかの季節(多分夏)、暇だけどお金がなくで遠くへ行けない
ある日に行った小旅行の話である。
(多分ぷ〜太郎をしていた頃、それもぷ〜太郎後期で貯金が尽きかけていた
頃の話であろうと思う。内容から見て、映画「ジュラシック・パーク」が
公開された時らしい。)

今回の掲載にあたり、当時を思いだし・・・ても全く思い出せないので、
当時書いた旅行記を再編集しただけである。
(注;の部分は今回の再編集にあたって追記した部分。)

        ・・・

土曜日、雨が降っていてどこに行こうにもちょっと気が引けていました。

外で遊ぶのはだめ、室内遊戯はこういう時は混んでいる、
自動車せっかく洗車したので新潟行く迄はもう乗らない。
(特に雨の中は絶対に乗らない。)
映画は話題の「ジラシック・パーク」を見に行きたいけど初日では絶対に
混んでいるに決まっている。
それにその前にお金がない。

ということで何をしようか考えていたのですが、
ふと思い出したのが大阪近郊区間旅行。

JRの近郊区間範囲内では、途中下車や同じ線を2度通るということがなければ、
どのようなコースを通って目的地に行っても最短コースの料金でいいという規則が
あります。大阪の場合、この近郊区間には京都や奈良、西明石、和歌山も
入っています。

しかし、これを使って一番安くかつ長い区間乗るには、
隣の駅に行くのをわざと遠回りをするという方法を取らなければならず、
そうなると使える近郊区間は限られてきます。

今回私が使ったのは、新大阪から大阪に出るのに、まず新大阪から京都に行って、
そこから奈良・桜井まで下り、王寺に行き、天王寺に行き、環状線で大阪に入る
というコースです。

この行き方は時刻表の後ろのピンクのページの運賃算出の方法のところにその記述が
あり、全く正しい乗り方です。
でもこれを知らない車掌がたまにいるので、切符の検札などで問い詰められた時には
時刻表を見せて説明しなければなりません。今回は一言で納得してくれましたが。
(物好きと言われればそれまでだけど。)

これで150キロ位になるのでしょうか(正確に計算したわけではない)。
途中で駅で降りれないとはいえ(無人駅なら降りられるというのはだめ。
無人駅から乗ると必ず車掌が見に来るから。)
これだけ回ってたった150円ですから安いものです。

時間的には奈良県内での列車の接続の悪さがあって(1時間に1本しかない)、
ぴったりの接続なら3時間で済むのが5時間もかかり半日旅行になります。
(ちなみに東京近郊区間では450キロを超えるそうで、丸1日旅行になるらしい。)

駅から降りられないと面白くないといわれるかも知れません。
しかし、鈍行列車の中で話しながら旅行気分を楽しみ、
奈良方面は結構緑が残っているのでこれを見るだけでも良いものです。
今回は雨で窓が開けられませんでしたが(そもそもクーラーも入っている)、
窓を開けて風を浴びるというのも良いかも知れません。
それなりに面白いものです。

実はこのコース(正確にはちょっと違うけど)、今から15年ほど前、私がまだ
中学2年生の頃に友達と一緒に行ったことがありました(たしか60円で行けた)。
当時はちょうど大阪−京都間に新快速が走り始めた時で、これを一番に乗って
京都まで行き、京都−奈良間は気動車、もちろんクーラーなしでした。
今のように郊外には家も少なく、奈良に入ったらもう大阪とは別世界のような
自然でした。

今回行ってみると、やはり15年の歳月は大きくだいぶ変わってました。
結構なところまで家やマンションが立ち並び、
そのせいか京都奈良間の列車はなんか非常に混んでいて
記憶していたイメージとだいぶ違いました。

それでも奈良にだいぶ近づくこところや桜井近くでは結構自然が残っていて
安心しました。もう15年後に来た時にもこのままであって欲しい、そう思いました。

結局、新大阪を1時に出て大阪に着いたのは6時。
そこから本屋とか寄ってからオフの場所に行きました。
それから先の話は省略。

暇はあるけどお金がないという私みたいな方。
(いや最近の私は暇もないか。)
一度お試し下さい。

        ・・・

って、これはだいぶ古い話なので、現在の情勢にはあわない部分があります。
そこで、最新の事情によって調査した「新版」も作ってあるので、
また後日に公開。
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