「BJプリンター S300」(本誌未公開新ネタ)
{商品紹介}

    「BJプリンター S300」

    キャノン
    
    定価 24800円(税別)
    買値 ?????円(税別)

    USBインターフェース
    2400*1200dpi

キャノンの2001年暮れプリンターシリーズの廉価機種である。
先に紹介したS500の下位機種にあたる。

S500を持っているのになぜS300も、と思われるかも知れないが、
S500は家のPC用、S300は会社のPC用である。
ある時一ヶ月の現場出張が入り、この時にどうしても現場でプリンターが必要になったので
買ってもらったのだ。

S500の後だから当然比較対照はそれとなるが、はたしてどうか。

*速度
S500に比べれば遅いが、まあ我慢できないほどではない。
白黒・カラー共に普通である。

ただ1つ欠点があるのは、これはドライバー側の問題かも知れないが、
時々印刷が止まってしまうというか出てくるのが非常に遅くなることがあると言うことだ。

特に最後の1枚、これがなかなか出ない。
もう印刷終わり?と思ってしばらく待っていると最後の1枚が印刷される。
バッファーがフルになるか、フルにならない状態で一定時間データがこない
状態にならないと印刷を始めない仕様なのかも知れない。
ということで、S500と違いプリンター側が待っているという感じではない。

カタログスッペック上では次の通り(標準での印刷)。まあ、実際の速度はもっと遅いが。
    カラー  毎分4枚
    白黒    毎分9枚


*インク
インクの減りはかなり早い。
特にモノクロの減りが早く感じるのは気のせいだろうか。
A4で200枚程度か。カタログ上は320枚とあるが、
印刷内容によってかなり変わるのは仕方ないか。

カラーはS500は3色独立であったが、S300は一体。
また、S500はタンクが透明でインクの減りが目で見えたが、
S300は不透明なので見えない。
だから本当にインクがなくなっているのかが不安である。
まだ残っているのになしと言ってるんじゃないか?
(S500でも、まだ印刷が全くかすれない内にインク無しになるからなぁ。
本当にあれで無しなんだろうか。もう一度付け直しなら印刷するんじゃないか?)

インク残量検知はS500が光学&ドットカウント併用でかなり正確であったと思うが、
S300はドットカウントだけなので、インク交換時にリセットをしておかなければ
正確な検知がされない。いや、ちゃんとリセットしてもなぜか途中で
カウント情報がないという状態に何度もなる。
結局、印刷がかすれてから交換ということもあった。
会社ではこのプリンターをネットワークで共有しているので、
そういう状況で複数のPCから印刷をするような状況にするとうまくいかないのかも。
ドットカウントをPCのドライバー側で行っているのかも知れない。
(プリンター側はおおざっぱにしか持っておらず、この双方に大きなずれが
出た時に「インク残量不明」になるのかも。)

S500/300共に、印刷字に表示されるプリンターのインク残量表示は
かなりおおざっぱなので、ある時一気に減ることがある。
4段階くらいの表示しかないかもしれない。
まだあると思ってたら急に減ることもあるので、インクは早めに用意しておいた方が
良さそうである。


*画質
解像度的にはS500と同じだが、実際にはどうだろうか。
残念ながら会社ではきれいな画像で写真画質印刷していないので真価はわからないが、
普通紙の印刷ではかなり良いと思う。
もちろん、普通の会社書類やホームページ印刷程度では十分である。
解像度が高いので、1枚に2頁を縮小で入れ込む印刷にしても十分読める。
(4頁入れる印刷はやったことはないのでわからないが。)

紙滑りはほとんどない。1回だけ紙が詰まったことがあったが原因は不明である。


*静粛性
決してやかましい方ではないと思うが、S500に比べれば静かではない。
昔(とは要っても数世代前)の普通のプリンター並みか。
振動もかなりある。
会社ではメタルラックというものの上に置いているが、全体が少し揺れている。


*付属ソフト
基本的にはS500と同じ。会社ではどれも使わないが。


    お勧め度    70%

現在は後継機種のS330が出ているが、基本的には同じ。
若干印刷速度が上がったのと添付ソフトが変わったくらいであろう。

S500のように大満足とは行かないが、価格から考えても、
仕事で打ち出す分には十分である。これでもう少しインクがもてばいいのだが。
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