「Realforce91Uカスタマイズキーボード for ATOK」(2008/04/10)
{商品紹介}

        USB キーボード
        「Realforce91Uカスタマイズキーボード for ATOK」
        東プレ&ジャストシステム
        https://www.justmyshop.com/app/servlet/cb3
        
        買値 19,992円(税・送料込み)

(このネタを書いたのは、だいぶ前のことである。)
PCのキーボードである。
PC環境整備、最後「と思った」1品である。
(実はこの後もう1品買ったのだが、それについては後日紹介。)

会社のPCはノートでありながら、外付けキーボードを使っている。
今はなきCOMPAQの108キーボード。
COMPAQはS社時代に大量に使っていたが、キーボードはなかなか良く、
特に私の手がそれになじんでいたので、PCはDELLにしてもこのキーボードを使っているのである。

しかし、すでにCOMPAQは会社自体がなく(ヒューレットパッカードに買収された)、
また家では置き場がないので外付けキーボードは使ってなかった。
会社ではノートの下にDVD-RAMドライブを入れて浮かせ、
キーボードをその下に滑り込ませるようにして配置していたのだが、
家ではそのような置き方が出来なかったである。

なもんで、家では前のEPSON機から今のDELL機までノート本体のキーボードで打ち続けていたが、
さすがにつらくなってきた。
私の文章の打つ量が半端でないことは、ここを呼んでいる人には解っていただけると思うが、
やはりそれにはそれなりの環境が必要なのである。

PCのキーボードなんぞ、探せば1000円以下でも見つかるようなご時世だが、
やはり似非プロ級の打ち込み量であるからそれなりのにしたい。
(↑これを書いた当時の話。)

そこで見つけたのがこれである。
元々は東プレという会社のキーボードだが、それをJustSystemが
注文して若干の変更を加えたものである。
どこがどう違うかは後述する。

        ・・・

キーの配置自体はCOMPAQからテンキーを除いたのと全く同じ。
これにはテンキーはない。
元メーカーの東プレの製品にはテンキー付きのもあるのだが、
テンキーは数値を大量に打つとかがなければ「ない」でかまわないし、
あるとかえって場所をとる。
X68030 Compactのキーボードはテンキーがなかったし、
ノートPCのキーボードにもテンキーはなく、
もうそれに慣れていたので問題がない。

ノートのキー配置ではEPSONのが良かったが、
所詮はノートなので特にHome/Insert/Delete/PageUp/PageDown辺りが押しにくかった。
(X68030はそもそもキー内容が異なるので単純比較できない。)
このキーボードは当然普通のキーボードなので、その点も問題ない。

このキーボードの良いところは、CTRLキーとCAPSキーを物理的に入れ替えられることにある。
X68キーボードではWindowsのCAPSキーのある部分にCTRLキーがあった。
昔の98もそうである。私はこの配置に慣れているので、
今はソフトでその2つを入れ替えるようにしているが、このキーボードではこれが
ハード的に出来る。個人的にこれは非常にありがたい。

ただ、ハードで切り替えてしまうと本体側のキーボードは元のままのため、
本体と外付けでCTRLの位置が変わってしまうと言うことになる。
私は両方を併用していることもあるので、今は仕方なくキートップは付け替えてキーの
入れ替え処理自体はAltIME(http://www.chombo.com/)というソフトで行わせるようにしている。
ちょっと困ったもんである。本当はドライバー側で対応して欲しいもんだが。
(日本以外ではそういう要望がないのであろう。)
まあ、キートップが入れ替わるだけでも十分に価値はある。

ホームページには書かれてないが、ESCキーと「全角・半角」キーも入れ替え可能。
これもX68のキーボードと同じ位置に出来ると言うことである。
単純に入れ替えると押し間違えがありそうだが、ESCキーは赤になっているので
識別可能・・・と思ったが、実際に入れ替えてみると、もう指がDOS/VのESCの位置に
慣れてしまっていてかえって押し間違いしてしまいだめだったので戻した。

設定の変更はキートップを差し替えると共にスイッチで切り替えるのだが、
この切り替えはキーボードへの電源供給開始時のみに行われるので、
途中で切り替えても認識されない(元のまま)。
ゆえに、キーをさし直すかPCを再起動する必要がある。

あと、普段(殆ど)使われないPrintScreen/ScrollLock/Pauseのキーが
ATOKの単語登録/お気に入り文書/ATOKメニューに割り当てられている。

ただしこれには1つ注意があって、先述のAltIMEでソフト的にCTRLとCAPSを入れ替えている場合、
これらのキーはCTRLを押しながらでないと有効にならない。
(AltIMEを入れてない場合はそのまま押せば効く。)
まあ、大して労力が増えるわけではないので、これはこれでかまわないが。
いくら押しても使えないので色々調べている内にこのことに気がついた。
なかなか、全てを満足するようには出来ないようである。

なお、この設定はATOK自身が持っているキー割付機能では設定できない。
(再設定不可キーになっている。)
これもATOKを使わない人のために、元に戻せるようになっている。

その他、一太郎用のテンプレートも付属しているので、一太郎を酷使する人には有効だろう。
あえていうなら貼り付け用のシールもあれば良かったのだが。
まあ、よく使う人はキー配置も覚えてしまうのだろうけど。
・・・2008/07/24追記・・・
最近再発売されたが、それにはこのテンプレートは付いてなかった。

最初に白のを買って、だいぶ後に再販された黒のを買ったが、
黒のはX68Compactのキーによく似ている。
些細なことだが、それだけでもなんかお気に入り。

ノートのキーボードは全てが同じ高さ=平面に配置されているが、
これは手前が低く置くが高いステップスカルプチャータイプのキー配列になっている。
この辺りは独立キーボードとしては当然である。
キーの下には爪があるので、起こすと奥側をさらに高くできる。
というか、それが普通なのかも。

肝心のキーを押し具合はどうか。
正直言うと、私はコンパックのキーボードに慣れているので(Windowsマシンを
触り初めた1995年から、会社のPC作業はずっとそう)まだ違和感はあるが、
決して悪くはない。若干「柔らかすぎるかな」と思うのと、少しキーの間隔が異なるのか
指の位置とキーの位置が微妙に異なるので押し間違いをすることがあるが、
これは慣れの問題だろう。
少なくともノートキーボードとは段違いの差がある。

キーの押し具合と入力加減は絶妙で、高速打鍵しても取りこぼしがない。
のキーボードは変荷重という機構があって、小指で押す辺りのキーは押し圧力が低く設定されている。
これは結構有効。コンパックは全てのキーが同一荷重なので
シフトキーはちょっと重く感じるのだが、これが楽になる。
もっとも、私は正規のブラインドタッチが出来ないので余り小指は使わないのだが。
(押し間違いはすぐ解る。)

重量は結構ある。だから高速で打ってもキーボードが動いてしまうということは「あまりない」。
と言いたかったのだが、如何せんうちのPCラックは段差があり水平が取れないので
後ろの爪の片方が浮いてしまっているため滑る。滑り防止シートを入れたらこれは解消された。
そういう特殊な問題さえなければ、COMPAQのキーボードに近く非常に重量感があり良い。
公称値は1.2Kgである。

総合評価をすると、
COMPAQキーボードに比べ小指周りの押しやすさはよいが、慣れがあるのでまだこっちの方が良い。
ただ、荷重はこちらに慣れるとコンパックは重く感じる。
X68030Compactのキーの荷重はさらに重いが総じて良かった。
昔のPCのキーボードって、良く出来てたんだけどなぁ。
正直に書けば、X68のキーで小指周りの荷重が減れば理想的、といったところか。
もちろんEPSONやDELLキーボードに比べたらずっといい。

あと、未使用時用のキーボードカバーも付属している。
布なのだが、端に滑り止めとクッションが入っているので、
キーを使うときには丸めてアームレストに出来る。
これはなかなかアイディア物。

オタクラの記事は、実は会社のPC+COMPAQキーボードで殆どを打ち込み、
家では微調整だけという形態をとっていたのだが、これは
「仕事の合間にネタを書く」というのもあるがキーの打ちやすさにも一因があった。
これが解消されるので、家でのオタクラの打ち込みもはかどるはずであったのだが・・・。

        お勧め度        83%

思っていたより完璧ではなかったのでちょっと低め。
キーのピッチがコンパックに近い方が良いようである。
(見た目殆ど同じに見えるが、指が「違う!」と言っているので違うのだろう。)
それとネックはやはり値段。

でもこれでノートPCからは解消されて肩のこりも大幅に減ったことを思えば、
液晶と同じく、やはりそれなりの価格の物を買っておくことは、体をいたわるには重要なことだと思う。
耐久性も高いし、一生もんで使えるだろう。
長い目で見れば、決して高い買い物ではない
・・・と周りを説得しなければならない(^_^;)。

・・・2008/08/05追記・・・
現在はA4ノートPC NJ3000のキーボードの上をちょうど覆うようにおいて使っている。
NJ3000の横幅とこのキーボードの幅がちょうど同じ、さらにキーボード部分の縦幅もほぼ同じなので
本当にきれいに置くことが出来る(電源キーを直接押せなくなるが)。本体側のキーボードが押されてしまうこともない。
ということで、そんな使い方もあるよという話。

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