「LUMIX DMC LS−1」(2006/01/09〜01/23号)
{商品紹介}

        デジカメ
        「LUMIX DMC LS−1」
        Panasonic
        定価    オープン
        買値    21500円
        http://panasonic.jp/dc/ls1/index.html

Panasonicの2005/3月発売のデジカメである。
(発表はずいぶんと遅れたが、これを書いたのは2005年9月頃〜である。)

売りは
        光学手ぶれ補正
        400万画素
        2インチ液晶モニター
等であるが、それについては後述。

なぜ急に買うことになったのか。
それはちょうど1年前、新潟行くときに子供が使うように買った
Nikon CoolPIX 2200を紛失してしまったからである。
4/30に友人の結婚式に持って行ったところまでは覚えている。
その画像をCD-Rにも焼いた。
でもそれ以降の足取りが不明。
万博に持って行ったか?
今年も新潟では子供に写真を撮らせたい。
ということで、新潟行く前に買ったのである。

結局今回も
        子供用
        携帯用
が主目的なので画質より値段で選んだ。

という前置きは良いとして、機能や作りについてみてみる。
2200の紹介時に表も作ったので、それを元にする。
用語に関してはそちらを参照されたし。

比較の中心は2200である。その買値は15225円であった。
その辺も考慮して比較するとよくわかるかも知れない。


*レンズ
LS1
焦点距離
        f5.8〜17.4mm(光学3倍ズーム) (35mmフィルム換算:35〜105mm)
開放絞り値
        F2.8〜5.0 (6群7枚)
絞り    2段階(ワイドでF2.6/F5.6)

2200    f4.7〜14.1mm(光学3倍ズーム)(35mmフィルム換算:36〜108mm)
        F2.6〜4.7(5群6枚)
絞り    2段階(ワイドでF2.6/F4.7)

Z1      f5.8〜58mm(光学10倍ズーム)  (35mmフィルム換算:38〜380mm)
        F2.8〜3.5(7群10枚)
        F2.8〜8.0/ワイド,F3.5〜8.0/望遠

4700Z   f8.3〜24.9mm(光学3倍ズーム)(35mmフィルム換算:36mm〜108mm)
        F2.8〜4.5/7.0〜10.8

WS30    f3.47 6.16mm(単焦点)        (35mmフィルム換算:42mm)
        F3.47

光学ズームは3倍。
2200ではその先連続で電子ズームになってしまったが、
LS1は電子ズームのON/OFFが出来る(標準OFF)ので勝手に電子ズームされないので安心。
電子ズームは使い物にならないことが多い。
今まで使えたのはFinePixだけ。

ズームの動きは悪い。スイッチを押してから動くまでにちょっとタイムラグがあったり、
離してもすぐに止らなかったりである。
そのため、思った通りの倍率にするにはちょっとこつがいる。
ゆえにズームのしやすさは2200の方が上。Z1はもっと上だけど。

焦点距離と絞り値等については2200の紹介時にも書いたが、
ここでもう一度まとめてみる。

fというのは焦点距離である。
要するに、対物レンズから入った光が像を結ぶまでの距離=
レンズから撮像素子(CCDやCMOS)までの距離である。

Fというのは、fを対物レンズの有効径で割ったものである。
        F=f/レンズ有効径
有効径と書いたのは、実際のレンズの口径ではなく、
絞りで絞った場合は、その開いている部分の径である。
有効径が大きい=レンズが大きいと光りをそれだけ集光できるので明るいと言える。
逆に焦点距離が近い=小さいと光りが減衰せず届くので明るい。
ゆえに、F値は小さいほど明るいレンズということになる。
上記で言えば2200がいちばん明るくなる。
F値はレンズの有効径であるが、それは絞りで調整できるので絞り値とも言う。

基本的に言えば、レンズの有効径を広げれば視野が広く(広角)なり近距離は見えるが遠距離が見えなくなる。
有効径が広い=光がたくさん入るので明るく見える。
逆にレンズの有効径を狭めれば狭角になり遠距離が見える(望遠)ようになる。
有効径が狭い=光が少なくなるので暗く見える。
目を細めれば近視の人でも遠くが見えるのと同じ理屈である。

焦点距離が長いと遠くを見ることになる。遠くを見ると言うことは望遠である。
テキストではうまく図式出来ないが、書いてみるとよくわかる。
望遠状態とは言い換えれば対物レンズが見る対象=カメラなら被写体に近い状態である。
このときは視野は狭くなる。

焦点距離が短いと近くを見ることになる。この場合
被写体までの距離は長くなるが、視野は広くなる。

被写界深度という言葉があり、これは、簡単に書けば
ばっちり焦点は合ってないけど、合っているように見る範囲である。
望遠ほど遠くの物はかなりの範囲で見えるが、広角=近距離では
あまり遠くまでははっきりしない。

これらをまとめると、
        被写界深度深い  F小 f大 = 望遠
        被写界深度浅い  F大 f小 = 広角

        F小=明るい〜F大=暗い

ということである。
望遠にすると言うことは遠くまで見通せるが暗くなると言うことであり、
広角にするということはこの逆である。

一眼レフでは開放絞りF2.8というのはかなり明るいレンズとして認識される。
今まで紹介のデジカメでは多くが軽くそれをクリアしているのは、
CCDが小さい分小さいレンズでも集光しやすいからかもしれない。


*撮影距離とシャッタースピード
                        距離            シャッタースピード
LS1     広角            50cm〜無限大    8〜1/2000秒
        マクロ          5cm〜           電子シャッター連動メカニカルシャッター

2200    広角            30cm〜無限大    4〜1/3000秒
        マクロ          4cm〜無限大     電子・メカニカルシャッター併用

Z1      広角            50cm〜無限大    15〜1/1000秒、30秒
        望遠            2m〜無限大      電子・メカニカルシャッター併用
        スーパーマクロ  4cm〜1m

4700Z   広角            80cm〜無限大    3〜1/2000秒
        マクロ          20〜80cm        電子・メカニカルシャッター併用

WS30    広角            60cm〜無限大    1/2〜1/10000秒(1000ではない!)
        マクロ          20cm            電子シャッター

マクロはまあ実用的な距離。Z1が数値上は優秀だが、実際にはその距離では
オートフォーカスがほとんど合わないので使い物にならなかったのに比べ、
こちらはちゃんとあってくれる。
マクロ撮影ならはこちらの方が良いかもしれない。

ただ、遠景を映すときはたまに失敗する。
失敗すると音で解るので、対象物を決めて画面の中央に持ってくると合うことが多い。
フォーカスエリアに何かしら物体がないとあわせられない感じ。
まあこれは仕方ないか。

暗い場所でも良くあってくれる。
Z1は暗い場所ではほぼ全滅なのに比べればアッパレ。

オートフォーカスの速度はZ1>LS1=2200≫4700という感じ。
Z1に比べると遅いが、それでも比較的早くストレスはない。
シャッタースピード自体はZ1より早いが。

LS1にはさらにシャッタースピードを下げる「スローシャッター」なるものまである。
1/8秒、1/4,1/2,1秒まで下げられる。
この辺りの速度を設定可能なのも、後述の手ぶれ補正があるゆえであると言えよう。


*手ぶれ補正
2200にも後処理型手ぶれ補正(ソフトによる補正)があったが、
こちらはレンズを揺れをキャンセルする方向に動かしてしまう光学式というかメカ式。
2200の方式でも効果はあったが、こちらの効果は絶大。
よほどシャッタースピードが落ちない限り大丈夫。
もちろん被写体側が動く場合は難しいが。

逆に言えば、多少暗い状況でもシャッタースピードを上げたり、
暗い場所で手持ちでの撮影が出来るので、写せる状況が増えるであろうし、
フラッシュのスローシンクロなどもかなり有効に使えるようになる。

ホールドのしやすさは2200のほうがグリップが太い分わずかに上。
ゆえに、構造的ぶれやすさはLS1の方が大きい。


*画像と感度
        ISO感度                 受光素子サイズ  画素数          内部処理ビット数
LS1      64〜 400自動/手動      1/2.5型CCD      400万画素       不明
2200     50〜200自動            1/3.2型CCD      200万画素       不明
Z1       50〜 400自動/手動      1/2.7型CCD      320万画素       10ビット
4700Z   200〜800自動            1/1.7型CCD      240万画素       8ビット
WS30    不明                    サイズ不明CMOS   35万画素       不明

2200の200万画素との差はもちろん、LS1の400万画素とZ1の300万画素の違いは分かってしまう。
解像度は高く、色は一見Z1よりきれいで鮮やかに見えるが、少々誇張されている気がするので、
実際の色に近いのはZ1の方だろう。
2200と比べると、画素数の違いもあるが、色乗りも含め画質はこちらのほうが上。
2200はいかにも安物という絵づくりであったが、こちらはそうではない。
暗い場所でもノイズは比較的少ないと言える。

画素数が増えればそれで良いと思っている人もいるようだが、
画素数が増えると
・(同じ面積なら)感度が下がる
・手ぶれに弱くなる(細かいぶれが写ってしまう)
・記録できる枚数が減る
というデメリットもある。
記録枚数は画質とサイズの設定でなんとでもなる部分ではあるが、
他は根本的なところである。
従って、目的と用途によって選ぶべきであるといえる。

この価格にしては結構多くの画質というか撮影時のパラメーターの調整が出来る。
項目によってはZ1にすらないものもある。

                        LS1     2200    Z1      4700Z
WB補正                  ○      ×      ×      ×
WBプリセット            4      6      6      7      自動を含む
WB設定                  ○      ○      ○      ×
露出補正                ±2     ±2     ±2     ±1.5   0.3EV単位
AFモード設定            4      ×      3/MF    AF/MF
オートブラケット        ○      ×      ○      ○
シーンセレクト          8       15      5/M     3/M     自動を除く

WB=ホワイトバランス
M=マニュアル

この価格帯でISO感度の手動設定まで出来るのには驚いた。
手ぶれ補正がある分高感度やすいからかもしれない。
しかも、補正系は1ボタンでモードに入れるので簡単。
単に補正機能があるというだけでなく、それが簡単に実用出来るのは重要である。
(WB補正なんて、LS1で初めて実用出来ると思ったくらい。)
この価格帯のデジカメを買う人にここまでの調整機能がいるかどうかは解らないが、
デジカメになれてきてちょっと調整したいと思ったときに、買い換えをしないで済むのは
良いことである(メーカーにとっては困るんだろうけど)。

補正による結果はヒストグラム表示でもわかる。
Z1にも同機能はあるが、再生時にしか表示できない。
要するに、撮ってからだめならやり直しとなる。
LS1はリアルタイム表示なので撮す前に解る。
私はあまり使わないが、人によっては重要なのかも。

あらかじめ用意されている撮影モード自体は2200の方が圧倒的に多い。
Z1や4700Zではマニュアルで設定できるが、面倒なのであまり使わない。
2200のパノラマ撮影を補助するモードは、パノラマも時々撮影する
私には便利に思えたが、他のデジカメでは見かけない。
ニコンの特許なのかもしれない。


*動画撮影
LS1     音声なし        メディアいっぱいまで連続
                        320*240 30/10フレーム/秒
                        QuickTime Motion JPEG
2200    音声なし        128Mまでメディアいっぱいまで連続
                        640*480,320*240,160*120 15フレーム/秒
                        QuickTime
Z1      音声あり        メディアいっぱいまで連続
                        640*480,320*240,160*120 30/15フレーム/秒
                        MotionJPEG
4700Z   音声あり        1回の録画は80秒まで
                        320*240 10フレーム/秒
                        MotionJPEG
WS30    不可

私はほとんど動画は使わないので参考まで。
しかし、デジカメの動画って何に使うのだろうか。
たまに動画取説を作るのに使われているのは見るが、それ以外で。
画質から見ても、ビデオの代わりにはとてもならんと思うのだが。


*操作性
各機種の上記以外の操作性をまとめてみる。
                        LS1             2200            Z1              4700Z           WS30
電源SW                  ○              △              ○              ○              ○
撮影モード切替          ダイアル        ダイアル        ダイアル        ダイアル        なし
セルフタイマー          1楽            3楽            5面倒          3面倒          なし
一時再生/削除          ○              ○              ○              なし            なし
再生                    ○              △              ○              ○              なし
フラッシュ              オート          オート          ポップアップ    ポップアップ    強制
フラッシュモード        SW              SWメニュー      独立SW          SW              ON/OFFのみSW押し
マクロ                  SW              カーソル選択    独立SW          SW              独立SW

○=簡単・良好
△=ちょっと難あり
SW=共用スイッチ

電源スイッチはスライド式。
他の機種は全て押し式だったので違和感はあるが、これは慣れだけの問題。
むしろこちらの方が良いと思う。
COOLPIX2200ではシャッタースイッチのそばにあるので間違えて
押してしまうことが何回かあったが、そういうことがない。
起動自体は遅くない。

キーの配置などはいいが、カメラ毎に同じようなキー配置なのに機能が違うのでとまどうことがある。
ズームの左右が2200と逆だと思う。ゆえによく間違える。

ダイアルの回しやすさは2200の方が上。2200が縦回しLS1が横回しだが、
2200は全て片手で操作できるのに対し、LS1は難しい。
このあたりはZ1もダイアルが横なので同じ。

再生画像のズームや移動は2200やZ1の方が上。
LS1では×2/4/8/16倍しかできない。
2200やZ1はその間も細かくズームできるのだ。

セルフタイマーはZ1はメニューで3段階と非常に面倒なのに、こちらはキー1発で非常に楽。
しかも10秒だけでなく2秒もある。
2秒セルフイマーは、シャッターを押すときの手ぶれを防ぐために使えるのだが、、
まあ、こいつは手ぶれ補正が優秀なだけに本当は必要ないのかもしれない。
むしろ他の機種に必要かと。

マクロモードへの切り替えがダイアルなのは、専用ボタン一発のZ1に比べると明らかに面倒。
4700Zや2200でもボタン一発だった。
私はマクロを多用するので特にそう思う。

設定では、メニューの構成は悪くないが決定がないキー構成には違和感を覚える。
今まで全てあったので(代わりは→キー)。
こんなところでコストダウンを図らんでも良いと思う。

でも全体的に操作や画面は練られている。
かなり使いやすいとは言える。


*記録メディア
LS1     SD1GB/内蔵
2200    SD512M/内蔵
Z1      SD512M/MMC
4700Z   SM128M
WS30    内蔵127枚

松下なので当然SDカードである。
内蔵メモリもあるのでカードがなくても若干枚数は記録できる。
ただ、そこに記録してしまうとPCへの取り込みが面倒。
カメラ自体をUSB接続しないといけなくなるから。
だから、あくまでいざというときの補助用と考えるべきである。


*液晶          視野    画素数(万)
LS1     2.0型   100%    8.5             野外でもよく見える
2200    1.6型   96%     8               野外でもそこそこ見える
Z1      1.5型   100%    11.3            屋外でもそこそこ見える(いざとなればファインダー)
4700Z   2.0型   ?      13              屋外ではほぼ見えない
WS30    なし

さすがに2型は大きいだけあって見やすい。
実は4700Zも2型だったので、個人的には戻っただけなのだが、
Z1や2200の1.5型は明らかに小さすぎたので余計にそう思う。
(2200は筐体も小さいから良いとして、Z1は特にそう思う。)
同じ2型でも4700Zは明るい場所で全く見えなかったが、こちらはハッキリ見える。
ファインダーを使わないデジカメで液晶が見えないのは致命的。

でもサイズは大きいが画素数は多くない。
精細度は高くないと言うことだが、よく見れば分かるもののぱっと見はそれを感じさせない。
明るくはっきりしているからかも知れない。
この正反対がZ1であろうか。せっかくの精細度が小ささのために活かせていない。
2型であるが、液晶の回りにも一回り大きい枠があるため、
保護フィルムを貼る場合は、可能ならぴったり2型より少し大きめのものの方が良さそう。
ただし、2.5型のものは広すぎて貼れない。

カメラを立てて撮影した画像は、横向きで再生しても縦に表示されるのが結構便利。
今までは再生時もカメラを縦にしなければいけなかったのが不要になる。
もっとも、その分小さく表示されるので簡易的な便利さではある。

*電池の持ち                    種類
LS1             良い            単3*2 アルカリ/ニッケル水素充電池/オキシライド
2200            あまり良くない  単3*2 アルカリ/単3リチウム/ニッケル水素充電池
Z1              かなり良い      単3*4 アルカリ電池可
4700Z           非常に悪い      単3ニッケル水素*2/アルカリ電池不可
                充電直後の電池でも1枚も撮れないことがある
WS30            非常に良い      単4*2 アルカリ電池

付属の単3オキシライド電池2本で128M−SDを1枚半撮影して
残量表示が半分になったくらい。
フラッシュもかなり焚いていることを思うと持ちはかなり良い。
具体的な持ちは忘れてしまったが、256M-SD1枚分は軽く取れるだろう。
電圧は最後ぎりぎりまで保って、後一気に落ちる感じがする。
普通の電池なら、電池切れ警告が出ても少しは使えたり
一旦電源を切ると復活することもあるが、これはだめだった。
オキシライド電池は高いと思っていたが、最近は少し(大分?)下がっているようなので、
旅行の時などは新品を1セット持って行けば十分かもしれない。
アルカリ電池でも良く保つと思う。


*USB接続によるプリンターでの直接印刷
LS1     PictBridge
2200    PictBridge
Z1      EPSON USB-Direct/PictBridge
4700Z   不可
WS30    不可

これも使わないので参考まで。
USB1.1で、しかもデジカメに搭載されているCPUで印刷させたらえらく時間がかかると思うのだけど、
実際の所どうなのだろうか。
プリンターはいつもはPCにつながっているし、
PC側のUSB端子とLS1側の端子の形状が異なる=デジカメ直に印刷するなら
ケーブルの差し替えが必要、という状況ではあえて直接プリントする必要はない。


*重量と大きさ
        重量1   重量2   幅      高さ    奥行き  mm(突起部含まず)
LS1     142g    198g    93.5    63      30.7
2200    140g    194g    88      65      38
Z1      305g    431g    109.5   77.5    80.0
4700Z   225g    310g    78      97.5    32.9
WS30     78g    101g    89      58      18.7

重量1は本体のみ重量。
重量2は電池、記録メディア等を含んだ実利用時重量(4700Z以外は実測値)。

2200と大きさはほとんど同じだが、レンズとグリップの分3〜4ミリほど薄い。
ただし横幅は5ミリほど広がっている。でも重量はほぼ同じ。
薄くて軽いと言うことは携帯には便利だが、しっかりとは持てないということで、
手ぶれしやすくなる。となると手ぶれ補正が効いてくるわけだが、
それについては前述したとおりで効果絶大。

実はこのカメラにはファインダーがない。今までのデジカメの中では初めてだが、
全く問題ない。実際使わないから。
Z1ではまれに使うことがあるが液晶画面を写すタイプ(EVF;ElectricViewFinder型)なので精細度に欠ける
のであくまでしっかり見て取りたい時だけ。
他のは、コンパクトカメラ形状ではそもそも使えない。
フイルムのコンパクトカメラでは致し方なく覗いたが、液晶付きデジカメでは全くの不要。
これを省いた分構造的に余裕が出来た分が薄さと価格を下げるのに役立っていると聞いた。

LS1、2200、Z1はプラスチック筐体で銀色なのだが、
質感はLS1>Z1>2200の順。
塗装の違いだけだが、2200がいちばん安っぽく見える。

        お勧め度        90%

操作性に一部難があるが、総じて良く出来ている。
機能面でも画質でも普通に使う分には全く問題ない。
機能面ではZ1すら超えている部分がある。
もはやこのくらいの価格でここまで出来るのだという感じ。

実は2200もその後見つかった。
掃除をしているときに玄関の荷物の中から見つかったのだ。
しかし、こちらを買ってしまい、さらにその性能差を見るに付け
その出番はほとんどなくなった。どうしよう。
まあ、2200は子供用、LS1は私の携帯用としたらいいのだけど。

最近のPanasonicのデジカメには売るための本気を感じる。
あったらいいなと思う機能は軒並み載せてある感じがする。
この価格帯にまで手ぶれ補正を載せてくるところもそうだ。
こういう安いカメラを買う人はおそらく写真慣れしていない人だから手ぶれも多い。
そういう意味では、むしろこの価格帯にこそ載せる意味はあるとは言えるのだが。

Panaは一太郎特許の件といい、個人的には余り好きな会社ではないが、
最近は得意分野でNo.1を目指すという戦略であり、各分野でそれがうまくいっている。
デジカメしかり、DVDレコーダー、SDカードしかりである。
でも、飛び出した製品がないのも確かかも。
上記「本気」も飛び出しているのではなく、他でよいと思った機能を全部入れて
手堅くまとめている感もある。
「まねした」精神は健在である。
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