「Inspiron 6400」(2007/01/29〜03/05号)
{商品紹介}

        ノートPC
        「Inspiron 6400」
        http://www1.jp.dell.com/content/products/features.aspx/inspn_6400?c=jp&l=jp&s=dhs
        DELL
        買値    133054円(税、送料、4年サポート込み)

        ・・・購入までの過程・・・

嫁がパソコン欲しいと言い始めた。仕事が忙しいので家に持ち帰ってやりたいのだそうだ。
だからPC買ってくれと。

嫁に最新のを買って自分が今のままというのもあれだなぁと思ってたら、
「新しいのを夫用にして、今のを回してくれても良い」ということなので
そういう視点で選ぶことにした。

私のPCの利用の一番はオタクラ執筆である・・・と書きたいが、
最近は余りネタを書いてない&会社で書くことが多いので家での頻度は減った。
かわりにインターネットで買い物または調査が増えている。
大まかに見れば、
 オタクラ執筆≒インターネットで買い物または調査>メイル>デジカメ画像閲覧>オタクラHP作成>家計簿>他
という感じ。
最近はこれに会社の仕事が入ってきている。
テキストを書く分には高性能は全く要らない。それが今のPC;BN100を選んだときの主眼であるし、
今の用途でもそれほど高性能が必要ではないので、そこそこで安い方がよい。

必要な能力/機能をまとめると、
・実売で13万くらい
・メモリは1Gバイト
・HDDは40Gで十分(自分で換装できるから)
・チップセットSiSはだめ
・DVD−RAMに読み書きできるドライブが必須
・TV機能とかはあればいいがなくても良い
・ファンがうるさくないこと
・今のノートより余り大きくならないこと
となる。

メモリは256MBではスワップ起こりまくりでつらい(会社のPCで経験済み)。
普通は512MBもあれば十分だが、D50買ってからRAWの画像を扱う時は
さすがにきついので1GB欲しい。

HDDは、仕事の関係で内容コピーも含め換装はお手の物なので一番小さくても良い。

「SiSがだめ」というのは、過去に紹介のゲームYs6等でうまく描画されなかったから。
安いPCにはよく使われているSiSだが、所詮は廉価版という感じでグラフィック周りが弱すぎ。
PC上でのゲームは年に1本やれば多い方だが、それでもやるときにはきれいに、
というか「まともに」表示されて欲しい。

「DVD−RAM必須」はRDシリーズとの連携を考えて。

PCでTVを見る気はないが、キャプチャー目的だけでTV機能があればいいかなと。

今のBN100は、私の聞く限りオーディオラインに全くノイズが入らないという優秀さを持っているのに、
いかせんファンの音がでかいという大欠点を持っていて台無し。これの静かなのは必須。

意外と重要なのが置き場所で、今も机の上ぎりぎりなのでこれ以上大きくなるとつらい。

他の人が気にするようなCPUの種類やクロック、液晶サイズなどはそれほど気にしない。
今と同等以上であればよい。
ただ、会社の仕事(コンパイルという作業が入る)やRAW画像の扱いにはCPUパワーが必要なのも確かなので、
今より速いほうが良い。まあ今の時点で、3年前のCPUより遅いのを探す方が難しいだろうが。

そういう点でいろいろ調べたのが以下の比較表である。
元が三四郎の表なのでテキスト化すると見にくい部分もあるがご容赦を。
                                                                                          購入         現行:家   現行:会社
                東芝            東芝            NEC         EPSON           NEC           DELL         EPSON      DELL
                AW5             AW4             LaVieL      NT6000          LaVieGタイプC Inspiron6400 BN100      Inspiron4100
                                                PC-LL900DD                  PC-GL17FSGG2
値段            179800  139,800 119800  144800  159800      121275  134925  159747        143055       130000     ?
ポイント/値引き 10000   10000   15%     15%     7990p                       21000         10000
                6/14 17:00まで  6/12 17:00まで                              6/27 15:00    6月15日24:00
総価格          169800  129800                  159800      121275  134925  140322        133055       130000     ?
内送料          ?      ?                      ?           送料込み        1,575         0

液晶            15.4    15.4    15.4    15.4    15          15.4    15.4    15            15.4         14.1       14.1
サイズ          1,280×800      1,280×800      ?           1,280×800      1,400×1,050  1680x1050    1024*768   1024*768
Graphic         NADIA   Intel   Intel 910GL     ATI RADEON  Intel 915GM     ATI MOBILITY  ATI MOBILITY SiS730S    ATI MOBILITY
                GeForce 940GML   Express        XPRESS 200M  Express        RADEON X600   RADEON X1400            RADEON
                Go7600  Express                 
メモリ          1G      1G      1G      1G      768M        1G      1G      1G            1G           512M       256M
HDD             100G    60G     60G     60G     100G        40G     40G     80G           100GB        30G        40G
FDD             ×      ×      ×      ×      ○          ×      ×      ○            ×           ○         DVDと差替
CPU             1.66    1.46    1.4     1.73    1.73        1.6     1.6     1.73          1.66         1.2        1.2
                CoreDuo Cereron Cereron PentiumMPentiumM    Cereron Pentium PentiumM      CoreDuo      Mobile     Mobile
                 T2300   M410    M360    740     740         M380    730     740           T2300        Athron4   PentiumIII
システムバス    667     400     400     533     533         400     533     533           667          133        133
メモリバス              400             333     333         400     333     333                                   133
USB2.0          4       4       4       4       5           5       5       5             4            2(1.1)     1(1.1)
IEEE1394        ○      ○      ○      ○      ×          ○      ○      ○            ○           2          ×
DVD-RAM         ○      ○      ○      ○      ○          ○      ○      ○            ×(DVD±R)   ×(CD-R)   ×(CD-R/DVD-ROM)
DVD DL          ○      ○      ○      ○      ○          ○      ○      ○            ○+のみ      ×         ×
SDカード        ○      ○      ○      ○      ○          ○      ○      ○            ○           ×         ×
PCカード        ○      ○      ?       ?       ?           ○      ○      ○            ×           2          2
ExpressCard     ○      ○      ?       ?       ?           ?       ?       ○            ○           ×         ×
                                                
電池持ち時間    2       2       1.5     1.5     ?           2.5     1.5     2.5           1.7          2.5        ?
重量            2.8     2.7     2.7     2.7     3.7         2.95    2.95    3.5           2.8          3.2        2.6
消費電力        約26W(約75W)  約30.7W(約65W)?           76.5W   76.5W   約53W/約75W  ?            150W       70W
サイズ          360*267*36.8                                370×270×40    333*277*37.8  356*265.5*36 310*262*43 319.5*253.6*36.8
その他                                                      TV
延長サポート/年                                             ¥3150/2年       ¥8925/3年     (¥9975/4年)
                                                            ¥6300/3年

一番右2つが現行のEPSON DIRECTのBN100とDELL Inspiron4100。
買った時期はほぼ同じ。
その横2つが最終2候補。
それより左が途中に挙がった候補である。
AW5/AW4/NT6000については構成別に2種類ある。

この表にないメーカーであるが、基本的に国内メーカー以外はサポートの面で心配があるので却下。
(「国産」ではない。今のPCで国産の物なんて殆どないはずだから。多くは台湾メーカーのOEMか
中国工場での生産である。EPSON DIRECTは台湾のAcerのOEMだったはず。)
富士通はそこそこ安く買えるあてもあったが基本が高いので却下、
日立はよく分からんので却下。

実は最初、Dellは今のがオーディオ系のノイズが大きい・
電池の耐久性が異常に悪かった(1年でだめになった)・液晶が余り綺麗でないということが
気になって候補に入れてなかった。

NECのLaVie G Type Cが一番か?と思っているところにDELL Inspiron6400が急浮上。
カタログ上のスペックも良いし、値段は格別安い。
問題は、PCカードが使えない/光学ドライブでDVD-RAMの読み書きが出来ないこと。
PCカードはMO用SCSIカードしか持ってないからまだいいけど、DVD-RAMが使えないのはきつい。
RDとの連動のもくろみが崩れる。別ドライブを買うか?
PCカードが使えない上にUSBが4ポートなのもちょっとつらいが、これはハブを買えば何とかなる。

あとDELLで気になるのは前述の問題等カタログスペックに現れないところ。
キータッチも気になる。
どこかで実物が見られると良いのだが、と思っていた。
(後で調べたらSOFMAP京都店で見られたようだ。しまった!!)

今日は買うと決めた日、まずEPSONを見に行くとNT6000は売り切れていた。
最後まで悩んだが、これで踏ん切りが付いた。

残りLavieとDELLだったが、
DELLは安売り期間で4万いくらか下がっていたうえ、クーポンで1万円さらに割り引き、
ついでに送料無料というのが効いた。
「迷ったら安い方を買え」である。

全ての面でBN100を越えているのが望ましかったが、IEEE1394のポート数とかPCカードだけがだめ。
前者はともかく後者はちょっと気にかかる点である。

こう並べてみると、DELLが価格帯性能比で1つ抜きん出ていることが解る。
その代わりといっては何だが、DVD-RAMとPCカードの制約が付くわけで、
どっちを取るかで迷ったが、最終的には今手持ちの物とこれから必要になる物、
周辺機器として追加して補えるかどうかで判断した。
もちろんそれを買うと価格が上がるのだが。

DELLがここまで安くできるのは、人件費の安い国で生産してるとか質を落としているから(だけ)ではない。
世界最大のPC供給メーカーだということが大きい。

電子部品という物は、1回の購入数が増えれば増えるほど安くなる。
物や数量によって下がり方は異なるが、1個単位の価格の半額以下になることだってざらである。
メーカー側もそういう数がさばける=利益が確保できる相手は優遇するわけで、
例え単価が下がってでも「確実な利益」を得られるようにする。
もちろん買う側にも引き取り保証などが必要になるので
万が一それがさばけなくなったときのリスクは負うことになるが、
その分安ければいいという、お互い様の関係である。
PCは実に多種の部品から構成されるが、それぞれの割引が小さくても、
ちりも積もれば山となるで、出来上がりの差は大きくなる。

ほんというと、アメリカの会社のPCにはちょっと心配な点がある。
品質基準がアメリカンで、日本人から見れば「ちょっと」と思う部分があることである。
まあ、最近は日本向けでそういうことは少ないのだろうけど、
昔あったコンパックはその点かなりひどかった。ねじが合わないとか、
会社で購入した10台以上、全部HDDの内容がおかしかったとかあった。
いわゆるロット不良。
(ロット=大量生産される物の製造は、1台ずつ行われるのではなく、常設のラインがあるのでもなく、
いくつかのラインを月の内何日はこの製品、いつはこれと区切って行程を入れ替えて行う。
このときの1回の単位がロット。担当者や部品購入もこの単位で行うことが多く、
不良が出た場合、最悪そのロット全部がおかしい場合もある。これがロット不良。)

そういえば、DELLはキャンペーンをずっとやっている。
1つが終わってもまた「翌日から」次のという感じ。
なもんで、一体いつ買うのが得なのかがよく分からない。
ざっと計算すると、いつ買っても大体同じ価格になるようなのではあるが、
細かい計算すると1000〜2000円くらいの差はある。
う〜ん。

実は注文画面には大きな問題がある。
最終的に発注する画面において、選択した構成が確認できないのだ。
そのくせ前に戻るにはかなり「戻る」しなければならず事実上戻れない。
「あれっ、あそこどうしたっけ?」と思うことしきりなので、この点は是非改善して欲しい。

それと、DELLのホームページは基本的にIE専用になっている。
製品の一覧くらいまではFirefoxでも見ることが出来るが、
詳細表示とか注文でははじかれる。
DELLはマイクロソフトべったりな部分がある(これも大量購入の絡み)のでしかたないか
とも思うが、今時IE専用というのも時代遅れだと思うのだが。
他のサイトではUFJがそうだった。
(郵便局はOK。)

注文してから、最初に1回自動返信のメイルが来た後全く音沙汰がないので
「本当に注文が通った?」と心配したが、なんと郵政メイルで注文内容の確認が来た。
う〜ん、これは意表を突かれたね。

そこに注文番号が書いてあるので、後はトレースページで今どこにあるかを確認できる。
私の場合、国際輸送が1週間、というか丸10日もかかっていた。
製造はおそらく台湾だろうから、日本なら海運であろう。
製造も日本での受け入れから発送もわずかだったので、いかにそこに時間がかかるかが解る。

タイトルには「Inspiron 6400」と書いているが、
DELLのサイトでは「Inspiron 6400」で調べるとサポート情報が出てこな「かった」。
「Inspiron I6400」となっていた。
少なくとも2007/08/20現在は修正されている。
一応ここでは両方ごっちゃに書いていたりする。
(I6400のことを知ったのはこれを一度書き上げた後。)

        ・・・スペック&どないやねん・・・

*CPU&メモリ
        インテル Core Duo T2300E 1.66GHz
                 FSB             667MHz
                 L2キャッシュ量  2MB

        512MB*2=1GB DDR2-SDRAM(533MHz)
                SODIMMソケット x 2

メモリはBN100が512MBでまずまず快適だったのでそれ以上ということで1GB。
NikonCaptureを実用的な速度で動かすためでもある。

CPUはインテル Core Duo T2300Eという、購入時最新式のもの(今はもうそうではないけど)。
PCの速度は、周辺デバイスへのアクセスを考えないとしてもCPUのクロック数とは必ずしも比例しない。
その理由は、メモリアクセスにおける遅延があるからである。
(CPUに比べ、メインメモリの速度は遅い。
だからこそCPU内の高速メモリにため込むことで高速化するキャッシュという構造が有効になる。)

速度の目安となるのがクロック数とFSBというバススピード。
クロック数は、だいたいではあるがCPUの速度の差となる。
                        クロック        FSB     L2キャッシュ量
        Pentium M 740   1.73GHz         533MHz  2MB
        Pentium M 730   1.60GHz         533MHz  2MB
        Celeron M 360J  1.40GHz         400MHz  1MB
これだけ見ればCore Duo T2300はPentium M 730と740の間と言える。

バス速度は、単純に言えばメモリーへのデータ読み書き速度となる。
いくらCPUが早くても、それをメモリーに早く読み書きできなければ結果が得られないことになる。

SODIMMタイプのメモリは、2つのスロットを1つ使っても2つ使っても良いが、
2つに同じ容量を入れたときに早くなる。
2枚を偶数/奇数アドレスに分け並列書き込みするからだそうだ。

T2300はPentiumMに比べバス速度が667MHzと早くなっているが、
これはメモリーを1枚1GB以上=総合計で2GB以上にしたときだけであり、
今回のように512MB*2=1GBでは同じ533MHzに落ちるので差はない。

旧PCのInspiron4100ではこれが133MHz(PC133)なので(たぶんBN100も大差ないはず)、
バス速度だけで言えば533/133=4倍速い計算になる。

(HP掲載時追記:このあと1+1で2GBまで増設したが、それで見違えるほど早くなった
ということはない。)

Duoとは1つのCPUの中に演算ユニットが2つ入っているという意味である。
インテル曰く「従来製品に比べて約3割消費電力を減らしながら、最大7割近い性能向上」だとか。
ゆえに、同じようなクロックのPentiumM 730/740より早いはずなんだけど、
ソフトがそれにあった作りになっていなければ意味がないらしい。
単純に2つのソフトを同時に動かしたときの速度低下が少ない、と言うことでもないらしいので
(インテルはそうだと言っているが)、私の持っているソフトではわからない。
タスクマネージャーのパフォーマンスの項で見るとCPU利用率のグラフが2つ出てくるので
CPUが2つあるんだなぁと、何となく実感できる。

速度比較では、これだけ使っていると「劇的に速い!」という感じはしないが、
あとでBN100を触ると絶対にもっさりした動作に感じるので、
それなりに速いようではある。
グラフィックをいじくり倒すソフト、ゲームやNikonCapture等画像ソフトではその差ははっきりする。
ファイル圧縮やコンパイルなどCPUパワーを使うソフトでは4100とBN100の差でも歴然だった
(BN100が遅い)のだが、4100と6400の差は目に見えては「ない」。

このチップの一番注目すべきは熱設計電力(TDP)というものの低さらしい。
これは「設計上想定されるマイクロプロセッサの最大放熱量」で、
これが減ることは、そうでなくても放熱効率の悪いノートタイプでは重要である。
ノードは熱がこもりやすいため、HDDを初め熱に弱い部品が影響を受けて壊れやすい。
DELLはキーボード面を放熱に使っているので、ここを塞ぐととたんにない分温度が上がりよろしくない。
(ノートに付いている小さなファン程度では放熱はしけれないのだ。)
ノートPCを蓋を閉めて動作させるのは自殺行為に等しいのだ。
ゆえにこの発熱を抑えると言うことはとても重要で、
PCそのものの寿命も延ばすと思われるし、ファンが回る事も減るだろうから
ファン音で悩まされることも少なかろう。

DELLはなぜかカタログ上に消費電力を書かないのでよく分からない。
ACアダプタの供給電力から想像は出来るが。
(CPU単体はカタログ上の消費電力で言えばPentiumMの方が少ないようである。)

4100ではキーボード面からの放熱がかなり多かったが、6400ではあまり感じられない。
4100ではキーボードの上に紙など置くと、HDD内温度が50℃を超えることがざらだった。
決して閉じて使ってはいけないと言うことだ。
でも6400でも温度は50℃を超えているので、内部の温度環境は大して変わってないというか、
CPU自身の発熱が抑えられたという割には温度が下がってないのだから、かえって放熱が悪くなったと言うべきか。
(HDD内温度を測る方法は省略。温度計を突っ込んでいるわけではない。)
BN100でも6400でもCD系操作キーが前面にあって蓋を閉じたままでも操作可能になっているが、
私は怖くてそんな使い方出来ない。

背面ファンからの放熱はかなり熱い。
その前にUSBハブがあるので、それが熱くなって心配。
なお、ファンの音は普通に回っても殆ど聞こえない。
(CPU利用率100%近くの時のファンの音はさすがにうるさいが、
すぐファンが回り始め、しかもそれが低回転でも非常にうるかったBN100よりは遙かにまし。)

そういえば、私が個人のPCとしてインテルのCPUを積んだマシンを買うのは初めてではないか。
        Z80     MZ-80K→X1初代→X1C→X1turboII
        68000   X68000初代→PRO2→CompactXVI
        68030   X68030
        AMD K6  Prious
        AMD MobileAthron BN100
だったから。これはインテル嫌いな私にとっては画期的なことである。
私をしてもはやCPUを気にする時代ではなくなったと言うことでもある

*チップセットとグラフィックコントローラ
チップセットとはCPUの周りの付属回路をまとめたものと思えばいい。
TV出力とか液晶制御とかマルチモニタとか省電力制御とかHDD制御、USB等いろいろやってくれている。
上の表には書いてないが6400ではモバイル インテル 945GM Express チップセットというものを使っている。

945は多分最新のチップセットであるが、その1世代前の915と比べても余り大差はない。
                バス              最大メモリ  メモリタイプ    グラフィックス
945GM        667/533(CoreDuo)       4G     DDR2            GMA950
915GM        533(PentiumM)         2G     DDR2/DDR(333)   GMA900
http://www.intel.co.jp/jp/developer/design/chipsets/linecard/notebook.htm

グラフィック関係の違いはこんな感じ。
        クロック        DirectX9.0
GMA950  400MHz         3D
GMA900  333MHz

まあ、今回はその部分は後述の別グラフィックコントローラーを使うモデルを選んだので無効だが。
それと6400では最大メモリは2GBまでに制約されている。

グラフィックコントローラーは
ATI Mobility Radeon X1400 256MB DDR HyperMemory (最大128MBをメインメモリより使用)
というものである。

ここは少しおごった。
PCでゲームをすることは殆どないが、例外的にYsシリーズやXanaduをしている。
これらの画面が従来化けていたので選べる範囲で一番良いのにした。
本当は945GMチップないのでも良かったのだと思うけど、
大きな価格差がなかったので(1万くらいか)。

BN100のチップセットSiS内蔵のグラフィック機能は速度的にも機能的にもゲームには不十分であったが、
(マイクロソフトの提供するグラフィックドライバ、DirectXも8.0しか事実上動かない。9.0は遅すぎる。
X1400はFull DirectX9.0 Shader Model 3.0という最新の物にも対応している・・・らしい。

グラフィックベンチマークは取ってないが、
実際にゲーム;Ys6/Ys フェルガナで比べると、BN100では描画設定を標準か軽量にする必要があり、
それでも一部画面が化ける現象があったが、
6400ではDirectX9の最高画質にしても全く問題ない。
「Ysってこんなに綺麗なゲームだったんだ」と見直すことしきり。
さすがである。
(フェルガナの方はごく一部の画面でちょっともたつくが、ほぼ問題ない。
BN100ではエンディング見るだけでも重すぎて30分以上かかかったが、こちらはそんなことはない。)

XANADU Nextは高画質にすると若干もたつきがあるが、ゲームするには問題ない。
そもそもXANADUはちょっとゆっくりした動きなので変わらないと言ってもいいだろう。
XANADUはYsほど画質設定間の違いがはっきりしないのだが、よく分かるのは水への写り込みで、
敵も自分も写り込んでいる。その写り込みを敵本体と間違えて「攻撃が当たらん!?」と
何度思ったことか。
(これを書くために各ゲームをやり直した。)
Ysオリジンでもごくたまにもたつくことがあるが、ほとんどは最高画質で問題ない。

そういえば、Windows Vistaではグラフィック周りが大幅に重たくなっているらしく、
かなり高速なグラフィックコントローラーが必要となるらしい。
ハードメーカーが喜びそうな仕様だが、この6400はVistaも動きますよと言う
「Vista Compatible」仕様らしい。
それほどグラフィック周りは強いという証明でもある。


*ディスプレイ
15.4インチTFT TrueLife WSXGA+液晶ディスプレイ:1680x1050, 1677万色
180cd/m2(コントラスト比 300:1)

今回はデジカメ画像を出来るだけスクロールなしで広く見たいのと、
複数のテキストを渡って編集するときに情報量が増える方が良いのでこのサイズにした。
BN100/4100では1024*768だったから、縦横1.5倍というところか。
ドット数が。

解像度が高い=1ドットあたりのサイズが小さいと言うことは
それだけ高度が技術が必要となり、不良の率も高いと予想される。
ドットピットは0.20mmでWXGA0.2585mmに比べ1/5も狭いことになる。
いわゆるドット抜けの心配があるが、幸いなことに届いたものでは見あたらない。

TrueLifeは要するにてかり液晶である。
会社のPCは内蔵液晶が反射防止型、それにマルチモニター(2画面)用に
シャープの反射液晶を付けている。
反射液晶の方が色合いが格段に綺麗。
確かにてかるので見にくい部分(特に白地)もあるが、画像を見るなら絶対てかり液晶。
と言うことでそれを選んだが、実際に見栄えはかなり綺麗。
まあ、発色がすこぶる良いとは言えないので、映像作品を見たり作ったりする分には
外付けで良い液晶を買った方が良いとは思うが、普通に使う分には十分である。

WXGAよりWSXGAの方がよい点はもう1つあって、左右の視野角が65度と広い。
(WXGAは40°1280x800)
まあ、私の使い方ではほぼ正面からしか見ることはないが、
DVDプレイヤーなどにして離れてみる場合には意味があるかもしれない。

解像度は高ければそれで良いと言うものではない。
同じ画面サイズで解像度がでかいと文字が小さくなる。
これもDPIを120に設定すればまあ何とかなる(というか、標準ではそうなってる)。
Windows標準の96にするとちょっと小さすぎる。
プログラムによっては個別にフォントを換えられる物もあるので、それらは
大きめに設定し直している。

でも、プログラムの中には120DPIに対応していない〜120にすると表示が化けたりずれたりする
のが多いので、困りもんである。
IEはWindowsのDPI設定をそのまま使うため、120にするとフォントがにじんだようになる。
これがいやなら96にするしかない。
なお、Firefoxでは全く問題ない。Firefox自体が別途DPI設定を持っているからである。
これを機に乗り換えることを勧める。

全般的に実用上問題ないソフトが大半だが、中にはボタンなどが消えてしまってどうにもならなくなるのもある。
96dpiでは字が小さくなりすぎてつらいし、
正直、15インチ程度の大きさでこの解像度は不要、というか使い勝手が悪いと言わざるを得ない。
(後日会社で買ったノートPCは15インチで1280*800だったが、これくらいがちょうど。)

しかし、画面の広さによる恩恵はかなり大きい。
特にホームページの閲覧において効果的だ。
表計算やソースの編集時もそう思う。
まあ、2画面と1画面で広いのとどちらが有利?と聞かれれば2画面と答えるけど。
2画面の場合「最大化」を選んだ場合に画面毎に最大になって使いやすいので。

デジカメ画像については、このサイズでもまだ全体が収まらないくらいなのであれだが、
それでも拡大されすぎて見えることが減ってよかったかと。


*内蔵モデムモジュラージャック x 1
V.92対応 56Kbps FAXモデム(オンボード)
PCカードスロットはないけどモデムはあるわけね。
FAX用かな?
私にはもはや不要の物。

*内蔵ネットワークコネクタ x 1
1000/100/10BASE全対応
(2008/04/25修正:1000BASE対応ではなかった。)

まあ、これは今のPCなら当然と言うことで。
うちでもADSLでインターネットに、家の中は2台のPCおよびRD-X4/XD71がつながっている。
このためにHUBを1台増設した(1階と2階に必要になったので)。
Win95機もつなぐだけなら出来るが、なぜだかうまくファイル共有が出来なかった。
Win95ではTCP/IPではファイル共有できないというのもあるが、XP側にNetBEUIドライバを入れることで何とか解決した。
ただ、同一ハブ内のWin95機とXP機の間では認識できるのだが、
ハブ-ハブでつないだ先にあるXP機では認識できない(XP機同士は認識できている)。
NetBEUIプロトコルはルーターは超えられない(だからインターネット上に流れないので安全)とは聞いていたが、
ハブ間もだめなのだろうか。
なお、NetBEUIドライバはXPでは標準では入ってない。市販のXPのインストールCDには入っているが、
プリインストールモデルの場合、どこにあるのか解らない。
まあ、小さな2ファイルだけなので持っている人からもらってくるのは問題なかろう。
(XP機を持っている=ライセンスは持っているわけだから。)

無線LANもオンボードで追加出来たが、私は使わないので入れなかった。
勝手に電波出す物は極力使いたくない。
(マウスもそうだし携帯電話もそう。コードレスフォンは着信/通話時しか電波出さないのでOK)


*USB 2.0 High Speed x 4
私の手持ちのUSB機器は
        1.1     マウス/S500
        2.0     iP8600/スキャナ/USBメモリ/カメラ
である(デジカメは複数あるがつなぐ可能性があるのはD50だけ)。
ゆえにこの時点ですでにポートが足りない。

意外に重要なのがポートのある位置。
近接しすぎると、USBメモリのような太い機器を挿すと隣接する端子が使えなくなることがある。
6400では背面2つ、右側面2つ。
取り外しが不要な物は背面に、必要な物は側面にとなる。
上記の中で取り外しが必要なのはUSBメモリとくらい。
ということで、背面に4ポートUSBハブを付けて、そこに
        背面1  マウス
        背面2  ハブ−S500/iP8600/スキャナ/DVD-RAM
        側面1  USBメモリ
        側面2  予備
と接続することになった。
将来的にはキーボードもつなぐ可能性があるので、これで全部埋まることになる。
その先はもう1つハブが必要となるかもしれない。

(HP掲載時追記:現在は液晶、キーボード、ドキュメントスキャナ、
USB-HDD2台が追加されている。S500は撤去したがそれでも口は足りないので、
ハブを2つ追加してある。USBの口だけで4*3+2=14個もある計算となる。)


*外部モニタ端子 x 1
「VGAポート」って書いてあるけど、VGA以上の解像度も対応してるから、
この呼び方はおかしいと思うんだけどね。
外部モニタでサポートしている解像度は不明。たぶん内蔵と同じだと思う。
当然のごとく2画面モードをサポートしている。

HP掲載時追記:現在はここに19インチの液晶をつないでいる。
解像度は1280*1024。内蔵より解像度は低いが広くて文字が大きいので、
こちらをメインにして内蔵をサブにしている。
スキャナで取り込みながらオタクラの執筆など有効利用できている。

*S-Video 出力端子 x 1
PC本体に付いているのはS端子なのだけど、S-ビデオ変換ケーブルが付属しているので
ビデオ端子でも接続できる。ただ、これを接続すると解像度に制約が出る。
解像度変更は自動で行ってくれるが、如何せんWindowsは解像度が変わると
デスクトップ上のアイコンの配置が変わってしまうので困る。
解像度別に覚えてくれると良いのだが。
また、ここから出るビデオ信号はあくまで疑似ビデオ信号なので、
入力する機器によっては画面が流れてしまうことがある。
実は、私が作っている録画機器でも画像が流れてしまい使えなかった。
4100ではそんなことなかったのだが。

*IEEE1394aポート (4ピン) x 1
うちにはこれの外付けHDDがあるので必須。
BN100はUSB1.1だったのでこちらの方が遙かに高速転送だったからである。
ただ、これも本体右側にあるのでうちでは接続しにくい。
背面に付けてくれれば良かったのに。

ただどういうわけか、このポートにHDDを接続してもプラグアンドプレイでは認識してくれない。
再起動する必要がある。
BN100ではそんなことなかったのだが、ハード的なバグだろうか(初期不良?)。


*ExpressCardスロット x1
PCカードはないが、その後継と言われるこのカードスロットがある。
パラレル転送のPCカードと比べてシリアル転送になったこともあって
(1)サイズ半分
(2)高速転送
(3)実装が安価
(4)省電力
(5)ホットスワップ対応
という利点があるらしい(PCカードってホットスワップじゃなかったのか)。
しかし如何せん、PCカードとExpressCardには全く互換性がないため従来のカードは一切使えない。
まあ過去を引きずって性能に制約が出るよりいっそ綺麗に新規にするのはいいのだが、
問題はそのカードが2006年6月現在ほとんどないこと。だめじゃん。
今のところ、このスロットはただの飾り、無用の長物でしかない。
それならこんなもん取っ払ってUSBポートもう2つ付けてくれ。


*カードスロット
 SD、MMC、メモリースティック、メモリースティックPRO、xDカード対応

最近はSDカードをデジカメ/PC共に多用しているのでカードスロットは重要視したが、
今のノートPCはどれでも付いている。
(HP掲載時追記:と思ってたら、そうでもないらしい。)
ただ、コンパクトフラッシュ対応のはどこのPCにもない(デスクトップ機にはあるがノートPCでは見かけない)。
大きさが大幅に異なるのでCFだけはスロットを共用する機構が作れないんだろうけど。
今うちにCFはないが、将来どうなるか解らんからなぁ。
なおのことPCカードが使えないから(CFはPCカードに挿すタイプなら1000円以下で売れてる)
将来は何らかの対策が必要かも。

SDカードを途中まで入れたら、ハード的にはxDとして認識されるようである。
もちろん読めないので、アイコンでわかるだけ。

ただ、このカードスロットの位置には大きな問題がある。
そもそも低すぎるので抜き差し(特に抜き)しにくいうえに、
カードスロットの上にヘッドフォンとマイクの端子があって、それらを刺していると
カードの抜き差しが非常に面倒になる。
うちでは音楽をヘッドフォン端子→ステレオに入れて聴きながらソフト開発していることが多く、
その際対象機器にプログラムを渡すのがSDカードなので、この問題はゆゆしき事態なのである。
再考を願いたい。
ついでに言えば、カードスロット1つという、馬鹿の1つ覚えのような設計もやめてほしい。
2スロットあるととても便利。

もう1つ。カードを抜き差しするとDVDドライブまで回ってしまう。
メディアを入れているとうるさい。
Windowsの問題だと思うがなぜ回る?
それと、カードの認識に失敗することがよくあるのも問題。

*HDD
SATA    5400回転:100GB

BN100はパラレルタイプというインターフェースのHDDで、
これは会社で仕事でも扱っているので扱い慣れていたが、
こいつに付いているのはシリアルタイプであった。
簡単に言えば、パラレルはデータを複数本の信号で渡すのに対し、
シリアルは2本で1ビットずつ渡す。
パラレルの方が早そうだが、実は各信号の同期合わせが難しいため
高速動作の場合はシリアルの方が有利とされる。
また、シリアルは信号線が少なくて済むためノートPCのように
小型化したい場合に有利である。

速度も上がるはずだが、この点はBN100と余り変わらなく感じる。

ただ、最初は良いけど将来換装したくなったとき、今までなら
会社にあるコピー機で丸ごとコピーできたのが出来なくなったのがつらい。
まあ、将来的には会社で扱うのもシリアルに変わるだろうけど。


*光学ドライブ
DVD+/-RWドライブ
速度    DVD読込  :8倍速
        DVD-R書込 :8倍速
        DVD+R書込 :8倍速(2層:2.4倍速)
        DVD-RW書換 :2倍速
        DVD+RW書換 :4倍速
        CD読込   :24倍速
        CD-R書込  :24倍速
        CD-RW書換 :16倍速

DVD-RAMやDVD-Rの二層に対応していないのが大欠点。
他のPCは軒並み対応しているのにDELLだけしてないのはポリシーか。
だとしてもユーザー無視の愚判断だとは思うけど。
これが最大の不満点。
内蔵ドライブはCD-R/RW/ROMやDVD-ROM/R専用と思ってあきらめた。

このドライブ、汚いメディアの読み取りが弱い気がする。
なかなか読めないディスクがあった。
(それらも後述の外付けドライブでは難なく読めた。)

BN100のドライブは、高速回転時に共振している感じで非常にうるさい音がした。
この点はこのドライブも幾分ましだがほぼ同じ。
高速回転させないオプションとかないんかいな。

ドライブは本体左側面にあるが、私はここに外付けキーボードを置いているので
かなり使いにくい。
BN100は右で、これはこれでマウスと当たるので使いにくかった。
その点4100は前だったので至極使いやすかった。
6400ではスピーカーの関係で前が使えなかったのだろうが、
残念な配置である。

*サウンド
        インテル  ハイ・デフィニション・オーディオ
        内蔵デュアルステレオスピーカ

        ヘッドフォン/スピーカ出力 x 1
        マイク入力 x 1

DELL Inspron4100ではオーディオ系に盛大にノイズが入っていて
ヘッドフォンで聴くにつらい物があったが、6400はほとんど聞こえず優秀。
(ヘッドフォンで聴くとわかるが、消音状態でわずかに出ている。
これはオーディオ機器でも大体同じなので問題ない。)
さらに、スピーカーからの音も結構良い。
ゲームでも細かい音が聞こえている。
ステレオ感も良好。
ただ、スピーカーが前面(閉じての前面)にあり、キーボードを打つと手の下に来てしまい、
せっかくの音がこもってしまうのが残念。
また、DVD(-RAM)を見ているときやたらと音が割れるのが気になった。
ゲームでも音量を上げると割れる。かなり気になりビビり方である。
筐体が共振しているのかもしれない。良い音で聞くなら、スピーカーは外付けにする必要があるようである。

音量調節&CD操作は前面に別キーがありPCを閉じていても操作できる。
消音キーもあるが、これ、一旦押すと電源を切ってもその設定を覚えているので注意。
「あれっ音が出ない!」と思ったら消音が聞いてないか見た方が良い。
(私がそれで困ったから。一瞬壊れたかと思った。)
電源入れて、Windowsが立ち上がるまでの間に押しても効かない。
それと、前面SWによる音量調節は細かくできないので(1回押すと一気に音量が上がる)、
余り使えない。消音は使えるけど。

マイク端子はあるが、本体にはマイクは付いてない。
BN100ではマイクが付いていて、かつデフォルトでマイクがONになっていたため、
そうでなくてもうるさい
ファンの音をマイクが拾ってそれがスピーカーから聞こえてうるささを倍増させていたが、
そういうことはさすがにない。
Andrea Voice Centerというソフトが常駐していて、ボタンを押すとその場で録音できる機能がある。
ネタを打ち込むのがいやになったら喋っておいて後で書き込めばいい・・・
というくらいの使い道しか思い浮かばない、でもそんなことはしないけど、のだけど、
一体どういう用途があるのだろうか。まして内蔵マイクもなしで。
会議の場などでの録音、ボイスレコーダー代わり?音楽録音に使うにはあれだしなぁ。
それならいっそのこと音声→文字入力機構があれば良かったのに。

        ・・・つづく・・・

*大きさ重さ
高さ: 36mm、幅: 356 mm、奥行き: 265.5 mm

BN100に比べ横幅が5センチ、奥行きがほぼ同じで厚さが7ミリ減ったという感じ。
横幅が5センチも大きくなったのがちょっと痛い。
正直もう机の上に載せにくい。
X68030用のCRTを取っ払って載せる必要があるかもしれない。
もうほとんど使ってないし。
HP掲載時追記:現在はX68030関係は全て取っ払っている。

薄さの7ミリの差は結構大きく、かなり薄く感じる。

重量は約2.8kgとBN100と400gしか違わないのでほぼ同じ。
あまり外に持ち出す気もないのでバッテリーも最小限。
まあ、停電補償のようなもの。

まあ常時持ち運びのためのノートPCと見るべきではないだろう。
時々移動するけど、基本的には場所を取りたくない人向けのPC。


*キー&ポインティングデバイス
キーボードのタッチは悪くない。でもBN100の方が上かな。
画面幅に合わせて本体横幅も広いが、キーボードそのものの幅は変わらない。
ただ、アームレストになる部分が広いため打ちやすい。
欲を言えば、やはりデスクトップのように奥が若干上がっている
シンドリカルステップスカルプチャ方式の方がよい。
私のように大量の文字を打ち込む趣味&仕事においてはキーボードの善し悪しは非常に重要である。
会社は手にあった(昔のコンパック機のそれ)デスクトップのキーボードを使っているが、
家では置き場所がなくノートのキーで打っている。

キー配置で言うと、BN100の配置はDELLのと比べ一部のキーがなく(逆にALTキーはDELLは左だけ、
BN100は左右両方あるなどもある)
その省かれたキーがFnキーと同時押しのキーに割り当てられている。
具体的には、Home/End/PageUp/PageDnのキーがFn+カーソルキーになる。
ところが、この割り当てが絶妙なので操作が非常にしやすい。
特にテキスト編集時にそう思う。
これがPageUp/Dnキーよく使うので、DELLのように奥にあるより手前;カーソルの位置にあるのは
とても好都合なのだ。
テキストエディタではキー配置を変更して近い動作が出来るようにしているが、
やはりハードレベルで対応しているのにはかなわない。
BIOSレベルで設定可能にして欲しいと強く思う。
タッチ感も含め、キーは総じてBN100の方が上。
まあ、半年もすればだいたい慣れたけど。

いずれにしても、やはりノートのキーではつらいものがある。
置き場の関係から当面仕方ないが、そのうち何とかしたい。

そういえば、筐体の色が銀色と白から構成されているが、
キーボードの横部分が白であり、手垢が付くと目立つ。
夏場は、私がしばらく触っていると溜まるほどの手垢が取れる。
しかも隙間に入り込んだものが取れない。
困ったもんである。
また、銀色部分も3ヶ月程度ではげかかってきている。
塗装はあまり良くないようである。

外部ポインティングデバイスをつなぐとタッチパッドが無効になるのも良い。
まあこれはドライバーの機能だが。
ところが、マイクロソフトのマウスをつないでそのドライバーを入れると
タッチパッドのドライバーの設定が出来なくなる。
MSのドライバーの設定の問題だと思うが、タッチパッドのドライバーを再インストールすることで解消された。
これにはちょっとした手順があって、
1.付属の再インストール用ドライバーCDを入れる
2.インストール画面が出るのでインストール
3.デバイス全てを表示させて、タッチパッドを選択する
4.インストールされたら再起動


*安全および各種規格
VCCI Notice (Japan only) Class B
一応電磁波対策されているという程度。
そもそも長くPCを触っているのは肩や腕に負担がかかるので良くない。
日頃長時間触っている人間の言うことだから間違いない。


*サポート
これに4年サポートを追加。
何せDELLだけにこれは必須と思った。
会社のは1年で電池がだめになったし、メモリがおかしいから。
4年もいるかどうかだが、それ以下にしても大きくは変わらんようなので。

        ・・・不具合・・・

いきなりであるが不具合の情報である。
温度が低い状態で電源を入れるとCPUの稼働率が100%になってしまい、
起動が異常に遅くなるという現象が発生した。

最初はWindowsの何かのソフトの問題かと思ったが、
ほぼ同じ設定の他のPC(家のEPSON BN100、会社のDELL Inspiron4100)では発生してないし、
Windowsが立ち上がる前、BIOS設定画面でも同様だったので
BIOSの不具合だと気が付いた。

BIOSのバージョンがA04をA11に更新すると発生しなくなった。
新BIOSはDELLのサポートページからダウンロードできる。

冬場になってから発生、毎日最初の起動時だけ発生し、すぐ再起動すると発生しないところから、
温度が関係しているのではないかと思いついた。
多分低温起動時にCPUの温度を一定まで上げるために一時的に
負荷を上げる処理が異常だったのだろう。

DELLのサポートページにはこの件について一切記述がない。
発生している人は多いのではなかろうかと思うのだが。
いや、うちのように室内温度が10度を下回る状態で使う人は少ないのかもしれないが。

        ・・・初期設定・・・

新しいPCを買ったときに困るのが内容の移動。
「LANでつなぐか各種記録デバイスにコピーして移動したらいいじゃん」といった
意見を見かけるが、これは事の本質が解ってない。
それで出来るのはせいぜいデータのコピーだけである。そんなことなら聞くまでもなくできる。
PCが変わると言うことは、HDDをコピーするのとは基本的に意味が違う。

ユーザーデータの移動はそれでやれる場合も多いが、アプリケーションそのものはそうはいかない。
プログラムの実行ファイルだけでなく各種設定を含んだレジストリもあればdllなどがあるから。
ドライバーには新旧があるからそれにも配慮する必要がある。
本当に丸ごとコピーしてしまうと不要なファイルまでコピーされてしまうし、
かといって一からインストールすると時間はかかるし、アップデートも必要になる。
何かの都合で最新バージョンではない状態で止めているときは
余計に面倒。

秀丸やてきぱきマムのように設定を書き出せる=最初から移動を考慮してくれているソフトなありがたいが、
殆どはそうではない。
C:¥Documents and Settings¥ユーザー¥Apprication Data内をコピーすれば移行できるものもあるが
(例えば、Falcomのゲームはそうなっている)、
レジストリの中に入れているのかそれでもだめな物がある。
こういうソフトは設計がお粗末と言わざるを得ない。

旧PCにはインストールして削除したプログラムの残骸も多数残っているはずなので、
この際綺麗にしたい。
ということで、結局今回も全ソフトを再インストール→アップデートという手順を踏むことになった。
でも、各ソフトに覚え込ませた細かい設定はほぼ全部パーになったので、
それぞれを立ち上げて覚え込ませ直しである。
面倒なことこの上ない。この作業でおよそ1週間かかった。

「ソフトのインストールは、それ自体もそうだけど、
細かい設定を入れ込むことと登録が面倒なんだよ」と書いておこう。
ほんと、新旧PC以降を一発でやってくれるソフトが欲しい(今回はもう要らないけど)。

DELLの良いところは、要らないソフトがあまり入ってないこと。
NECのLavieもカスタムモデルはソフトを少なくできるが、それでも多い。
今回入っていたのは
・McAfeeのウイルス対策ソフト(90日間試用版)
・DVD視聴ソフト
・CD/DVD-R/RW書き込みソフト
くらいである。
そのおかげで不要ソフトのアンインストールという手間は省けた。

ウイルス対策ソフトはBN100でも使っているウイルスセキュリティを追加購入して入れたので
速攻で削除した。
後2つに関しては、後述の外付けドライブにも添付されていたソフトなので、
よく使われているのだろう。これらだけは必須である。

今回は新旧のPCをLANでつないでファイル転送したが、結構苦労した。
最初の問題は共有が出来ないこと。
ネットワークの設定をしてPCそのものは見えるようになったのに、なぜかそれが開けない。
仕方ないのでCD-RWを使うも書き込みが遅すぎていやになり、SDを使うが容量の問題に引っかかったり
間違ってファイル消したり(これでこのネタも一部消えてしまった)で、
やっぱりLANで行こうと思うがうまくいかずに2日悩んで思い当たったのが「セキュリティ」。
正確には、最初は旧PCのみウイルスチェックソフトを入れてて新には入れていなかった。
このときは旧から新は見えた。
しかし、新にもそれを入れたときに見えなくなって、ここでやっと気が付いたのである。
ここから先は結構難しかった。
インターネットに対しては全てのアクセスを禁止するが、
LAN環境についてはファイルの共有を許すという設定である。

うちで使っているのはソースネクストのウイルスセキュリティであるが、
この中のファイヤーウオールのLANの設定を変更するとうまくいく・・はずである。
とりあえずファイルとプリンターの共有はうまくできているが、
外部に対してこれで安全なのかがちょっと自信がない。

ソフトの中には1台1ライセンスが必要な物もあるので注意が必要であったが、
ジャストシステムの物は「2台以上でも、それらが同時に使われない限りOK」という
実に現実的な契約内容なので問題ない。ユーザー1人1ライセンスと言えるだろう。
私の使っている機種ではBN100/6400、それに会社の4100にもインストールされているが、
それらが同時利用されることはない。
ウイルスセキュリティーなどは、立ち上がっている限り走ってしまうので、
新規購入している(2台のPCが同時に動作していることはある)。

そういえば、OSはWindowsXP Home Edition Service Pack 2である。
SP2と言えば、それ以前に作られたソフトでいろいろと不具合を起こすことがあると聞いていて、
そのためBN100でも4100でもSP1のまま止めていた。
今回初めて触った見て感想では、私が使っているソフトでは問題なさそうである。
(一部ソフトには但し書きがあったが、私の使う分には引っかからなさそうである。)
これを見て、BN100もSP2にしたが、何か後処理に異常に時間がかかるので時間があるときにやった方が良さそうである。
私は1時間くらいで後処理を打ち切ったが(キャンセルできる)、今のところ動作に問題はない。
4100では最後まで待ったが、結局エラーで終わった。
あの後処理は一体何だったのかわからないが、必須の作業ではなさそうである。

SP1とSP2の違いはよくわからないが、1つだけ気が付いたのは、
コントロールパネルのアプリケーションの追加と削除の画面で、
Windowsアップデートの分を表示させなくする設定がある点である。
アップデートが多い昨今、これは結構有効である。

        ・・・追加で買った物・・・

USBは4ポートハブを購入。これで本体と併せて7つになる。
(本体4−1+4ということ。)
これは必須だったので仕方ない。
そうでなくてもこのPCはPCカードが使えないのだから、4ポートでは足りないと思うのだが。
最低5、出来れば8欲しい。
チップセットの能力からいっても8は行けるのだから。
(HP掲載時追記:上記の通り、現在はさらに2つつけている。)

液晶フィルタは買わなかった。
せっかくの光沢液晶なので無反射フィルタを付けることはないが、
汚れ防止のために付けようかと思っていた。
でも当面必要なさそう。
黒画面ではほこりは目立つので、ほこり取りは必要だが。

光学ドライブは結局USB接続のDVD-RAM対応ドライブを購入。

        バッファロー
        DVSM-XL516U2
        買値    ¥10800 +21%ポイント(税込)
        定価    ¥11500(税込)
        http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/d/dvsm-xl516u2/index.html

USB2.0による外付型スーパーマルチドライブでDVD±R 2層対応というものである。
内蔵ドライブに比べ、DVD-RAMおよびDVD-Rの二層に対応しているのが大きな違いである。

これはパイオニアドライブを使っている。
書き込み安定度が高いのだそうな。

Labelflash対応と言うものにも対応しているらしいが、
これはレーザーを使って信号記録していない領域にレーベル面に絵を描く機能らしい。
まあ、使うことは当面ないと思うけど、対応しているならそれで良し。

これでRDで読めなくなったディスクを復活できるようになった。
完全に破壊されたメディアはだめだったけど、殆どはOK。
また、RDではエラーが出るディスクも再生可能なものがあり重宝する。

CDのコピーなどには2台のドライブがあると楽にできる。
本体ドライブにはゲームのCDを入れたまま、こちらのドライブに音楽を入れてという使い方もできる。

がしかし、このドライブは回転音がかなり大きい(内蔵ドライブより倍以上うるさく感じる)ので
音楽を聞くにはちょいとつらいものがある。
高速読み出ししているようだが、音楽再生時にそんな早く読ますなよ。
ちなみに、DVDの時はそんなことはない。

それとこのドライブのもう1つの問題。それはメディアが異常に熱くなること。
音楽演奏などで30分以上回転させ続けると、かなりである。
手で触れなくはないので熔けるほどではないが、CD-Rでは劣化もありえ、
気持ちいいものではない。要改善。

RDとの連動、というかRDで録画したDVD-RAMは付属のソフト(2種類)で再生出来る。
ただ、1種類はCPRMという著作権保護機構のためのDLLをメーカーサイトから
ダウンロードする必要がある。なくても再生してくれるようだが入れないと警告が出てしまう。
このサイト、Firefoxでは殆ど空白のページが出てしまうのだが、実はActiveXを使っているのでIE専用である。
書いとけよ、そういうことは。ただのダウンロードにActiveXを使うという手抜きをする
ようなメーカーは余り信用できない。何か別の情報も収集してるんじゃなかろうかと疑ってしまう。

再生画質はほれほど良いとは思わない。
1種類のソフトは標準が拡大再生だと言うこともあるけど、
PCの高精細液晶ではかえって粗が見えると言うことか。
操作性は良くない。RDの方がずっと使いやすい。

CMカットなどの機能もあるが、うちではRDでCMカットした上でDVD-RAMに落としているのでおよそ必要ない。
この上で編集するとRD上で見られなくなりそうだし、まあ、当面使うことはなかろう。

このソフト上で画面のキャプチャーが出来るので、RDで録画したものなら切り出しが可能になった。
TV機能があればと思っていたが、なくても用は足りることになった。

        ・・・総括・・・

この価格でこの性能であれば十分だと思うが、
PCカードスロットがないこと、メモリーカードスロットの位置や光学ドライブの対応メディアなど、
問題がないわけではない。
PCカード以外は外付け装置でカバーできるので、そのあたりを割り切れる人には良い機種だと思う。

        お勧め度        88%

ソフトが入ってないので、ある程度PCに慣れた人向け。

それにしてもうちのこれ、何か動作がおかしい。
時々起動時にマウスドライバーがRuntime errorを出すし、
内蔵DVDドライブでCDを聞くと音がとぎれたり、他いろいろ。
一度再インストールした方が良いのかもしれない。
まだ使い始めて1年も経ってないのに、困ったものよ。
(まあ、いろいろとインストールする前に直すのが鉄則だけど。)

HP掲載時追記:この辺りの不具合は、各種ソフトをアップデートしたり
WindowsUpdateしたりしている内に発生しなくなった。
特に音のとぎれはDVDドライブのファームアップデートがDELLのサイトに出ているので
入れた方がよい。
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