「一太郎(など)の話」(2004/10/11〜25号)
私が使っているワープロソフトは一太郎である。
最初に値段を書いておけば、花子とのセットがバージョンアップ価格で
16000円(税込み)ほどである。

現在使っているのは一太郎13(売られている最新は2004)であるが、
10からのつきあいである。

前の会社のDOS時代は一太郎4だけであった。
が、当時は一太郎は好きではなかった。
ワープロソフトという物を使う必要がなかったからだ。
文章打ちならテキストエディターで十分であった。
それが長い年月が経って、うちの奥さんの職場が一太郎ということで、
どうしても家でもやりたいと言うから久々に、そして初めて個人的に
一太郎を買ったわけである。
相変わらず、私が文章を打つときは(今打っているのも)テキストエディターであるが、
文章の見栄えをよくする必要があるときには一太郎を使っている。
そう、文章を打つための道具ではなく、文章を見せるために使う道具なのである。

会社ではWORDを使うこともごくまれあるが、好んでは使わない。
それはWORDが文章を打つ道具としても、見せるためのツールとしても
失格だからである。

一太郎とWORDには根本的な設計思想の違いがある。
元が日本語ワープロなのか英文ワープロなのかの違いもあるが、
それ以上に違うのは、文章を書くことと見せることと一体なのか、
別々なのかである。

はっきり言ってWORDは「小さな親切大きなお世話の集合体」だ。
数字を打てば勝手に字下げしたり、意図しない表現の変更が勝手に行われて、
至極不快である。
打ち込んだと同時に見せる文章にしようという腹であろうが、
文章というものは、まず全体を打ち込んでから細部を修正し、
最後に見栄えを整えるものである。この過程を無視して、
いきなり体裁まで整えようとするから、後で苦労するのである。
設定によって禁止も出来るのであろうが、デフォルトが
そうなっていること自体が問題だ。

この点一太郎は、いらんお節介はあまりしない。
全くしないわけではないが、WORDほど勝手ではない。
文章を打ち込んでいる間に勝手に見栄えの細工はしない。
(禁則処理は見栄えの細工ではない。)
更に、13からはひたすら文章を打ち込むに適したモードも追加された。

私は先にも書いたが、オタクラを始め日本語文章はほとんどテキストエディター
で打つ。エディターは決して文章表現の勝手な細工はしない。
そう、長い文章を打つときは、打つときはひたすら打つ。
表現を変えるときはそれに徹底する、のである。

一太郎はそのやり方にわりかた忠実なのだが、WORDはだめなのだ。
WORDは素人の道具で、一太郎が玄人の道具だと言っても良い。
いろんな文章を書けば書くほどWORDの不出来さがよくわかる。
時々は一太郎で作成してWORDに変換することもあるが、
変換のできが悪いのではなくWORDの能力不足で十分な変換がされないのが
腹立たしい。

元が日本語。英語の違いも大きい。
それは縦書き横書きということではなく、ワードラップという考え方に出てくる。
日本語では単語であってもその途中で切って改行しても良いが、英語では単語は
発音上の区切りでしか切れない。これがそれぞれの文字が表意文字か表音文字か
の違いによるが、一太郎が英語日本語でワードラップするかどうか分けるのに対し、
WORDは基本的にワードラップ主体なので、日本語でおかしくなってしまうのだ。
日本語文章では原稿用紙が原則であり、縦書き横書きは別として、
全ての行で文字の位置は一致している必要がある。
ところがWORDはこれが合わない。これが見目に非常に良くない。
決してフォントのプロポーショナルの問題ではない。
一太郎にはこれを合わせる機能がある。こんな些細なことでも日本語文章としての
綺麗さが表せる。

そう、英文主体の文章ならWORDも使えなくはない。
が、日本語ではやはり一太郎に一日の長があるのだ。

それでもWORDも95は良かった。
非常に軽快で、作図とかも楽々出来た。私もこのころはよく使っていた。
多くの人がそう思ったのかもしれない。
WORD95は日本ワープロの首位の座を一太郎から奪った。
(英語でもWordPerfectから首位を奪った。)
それはある意味やむを得ないことだったかもしれない。

しかし、その後のWORDは「くそソフト」の代名詞である。
WORD97はやたら遅い上に落ちた。特に作図すると100%落ちた。
その上で作図しなくても、WORD95で作った図入りのファイルを見るだけで
落ちた。そのほかにもバグがたくさんあった。
十分なバグ取りせずに出したのは間違いない。
で、結局バグ採り版であるWORD98が出たが、ここで
「バグ付きソフトを出して修正費用を有償にする」
というマイクロソフトの基本的儲け方が確立されたと言っても良い。

WORD2000もくそソフトで、私の会社の環境では
終了時に90%以上の確率でエラーが発生する。
また、細かい作図をしてある文章で修正をするとよく落ちる。
しかも困ったことに、このときはファイルをロックしたまま落ちやがるので、
WORDを再起動してもそのファイルが「他人が編集しています」のメッセージが出て
編集できない。解除するにはWindows自体の再起動が必要である。
これで一体何回再起動したことか。

WORD XPではなんと上書き入力が出来ないらしい。
普通ならバグである。おそらくどうしても上書き入力バグが取りきれなくて
封印したのであろう。

私には、WORDを家のPCにまで入れようとする人の気が知れない。
高くて出来が悪いソフトをなんで入れるのか。
一太郎はよくできている上に比較的安い。
マクロウイルスの危険性もない。
(安いと言えばLotusSuperOfficeはもっと安いが、
あれはあれで問題ありまくりなので薦めない。)
「会社がWORDだから」という人が多いが、家に会社の仕事を持ち込む気か?
持ち込まないなら、別に一緒にする必要などない。
ついでに書いておけば、一太郎にはWORD形式でファイル出力する機能も
あるので、全部一太郎で作ってWORDで読ませると言う手もある。
この方がよほど安定している。

現在は、会社でもWORDは参照程度にしか使わない。
会社の公式文書のベースはWORDであっても、それをわざわざExcelもしくは一太郎に
変換して使っている。で、提出時はPDFにしている。
これなら元がなんで作られていても関係ない。
(そのためにわざわざ個人で一太郎用PDF Creatorなる物まで買ったのだ。)

        ・・・花子・・・

一太郎と言えば対になる花子についても少し語っておかなければなるまい。
この2つ、対で使うと表現力が一層上がるが、
残念ながら花子は使いにくい。
この手のソフトで言えば、Visioが一番良い、いや「良かった」。

Visioは今はマイクロソフトの製品だが、かつてはVisio社が出していた。
Visio4までは軽快で使いやすかった。
100頁を超える仕様書をこれで全て書き上げたこともある。
ここで特にストレスを感じたことはない(ちょっと嘘。当時のVisioには
日本語入力にバグがあったので、毎回何かをやり直さなければならなかった。
なんだったか忘れたけど。)。

ところが、これもマイクロソフトに買収されてから非常に悪くなった。
遅くなった上にハングアップしやすくなった。
はっきり言って使い物にならないくらい。
落ち方がWORDと同じなので、おそらく同じプログラム(DLL)を使っているに違いない。

それはそうとして、花子を一太郎のサブツールとして使うのならいいが
(一太郎からの図形編集を花子に任せる「透過編集」というのが使える)、
これを独立して作図ツールに使うとなると問題が多い。

私は仕事柄プログラムのフローチャートを作ることがあるが、
Visioでは簡単に書けたが、花子ではそれが出来ない。
一度選んだ図形の描画を続けられないというのは致命的だ。
図形の接続や矢印の表示がやたら面倒で、連続して行えないからである。
特に矢印の引きにくさは天下一品で、どうしてこんなソフトが許されるのかと思うほどである。
設定があるのかもしれないがこれもデフォルトでそうなっていないだけでだめなのだ。
(ツール-オプション-コマンド連続実行を有効にするを「する」にすると
出来るようにはなる。)

オートチャート機能を使うと、文章を入力すると自動的にフローチャートを書いてくれる
機能もあるが、これも全く使えない。理由は、
        最初に文章を書く必要がある
        図形と文章が別に貼り付けられるため、一旦作ったら修正するのが事実上不可能
である。誰がこんなもん使うのであろうか。

この他にも花子には理不尽な仕様がある。
印刷のプリビューがないのだ。
おそらく、用紙全面表示にしたら見えているそれがそのまま印刷となると言うことだろうが、
やはりプリビューが欲しい。
(余談;「プレビュー」と書いてあることが多いが、英語の発音から言えば
「プリビュー」が正しい。まあmainを「メーン」と呼ぶ事ほど恥ずかしいことではないので
かまわないが。「メーン」だけは絶対に許せない。)

あとVisioファイルの編集(せめて読み込み)が出来て欲しいとか、
要望はかなりある。
一太郎は良い出来だと言って良いのだが、花子だけはどうにもだめだ。
はっきり言えば「作り直せ」。
花子の作成者には、一度じっくりVisioを使ってみることを要請する。
あれを超えろ。
そうでない限り、花子は単なるベクトル図形作成ツールの域を出ない。
しかも使い勝手の非常に悪い。
ユーザーが居ないから、開発者の勝手で作ってるんじゃないか?
(←言い過ぎ。)
おまけの花子フォトレタッチはまだ使えるんだけど。

実はマイクロソフトが自社で一から作ったソフトは少ないのだが、
Excelはその数少ない1つで、これは私が同社製ソフトで唯一認める
出来である。が、他社から買ってきて吸収した製品は軒並み悪い。
WORDはその筆頭だが、Visioもそうだ。
製品を悪くすることに関しては、マイクロソフトは天下一品である。
そう、本質的に能力がある会社ではないのだ。
機能追加(しかも無駄な)には熱心だが、事「洗練させる」ことに
関しては無能であると言い切って良い。
うまいのは買収、虚言だけである。

日本人は特に長い物に巻かれろ精神が強いので、マイクロソフトの製品を
暗黙に信用している人が多いようだが、はっきり言わなくても「馬鹿」である。
もっと他に良い物があるのにそれを知らない、知ろうともしないのは
愚劣なのである。雑誌なんぞ所詮宣伝でなりなっているので大手の言いなりであり、
あてにならないことを知っておくべきである。

        ・・・花子フォトレタッチ・・・

花子に付属している画像編集ソフト。
ドット描きから一通りの画像効果処理までいろいろと出来る。
一から絵を描くのには向かないかもしれないが、
少なくともスキャナーなどから取り込んだ絵の編集などは「ほぼ」問題なくできる。
一太郎に画像をファイルから貼り込んだときは、これがあれば編集時は
これが使われることになる。花子の透過編集と同じで、
これは便利である。

ただ、この「ほぼ」がちょいとくせ者である。
各種機能はフローティングメニューを伴うのだが、これが編集しようとする
画像と重なっても何もしてくれないので非常に困ることがある。
メニューを移動してその下を編集という作業がうっとおしいのだ。

さらに、画像が大きくスクロールが必要なときにマウスのホイールが使えない。
だからいちいちスクロールバーをクリックする必要がある。
そのスクロールバーがメニューに隠れていたらさらに面倒なことになる。

さらにさらに、機能選択時の反応が鈍いので、
メニューをクリックしたつもりでも変わってないことが良くある。
色を変更したはずなのに前の色のままで「ぎゃー」となったり。
そんなくだらないことでのやり直しが多いので、
「やり直し」の回数を多めに設定した方が良い。標準の5回では絶対に足りない。

色の選択が、機能別ではなく共通しているので、
あっちの機能でこの色で塗って、こちらではこの色というような使い方が出来ない。
画像のノイズ撮り作業などをすれば解るが、これのおかげで非常に
面倒である。さらに上記の切り替えの遅さがあるので非常にいらいらする。

兎にも角にも編集している間にいらいらすること間違いなしである。

ついでに書けば、画像中の色を取ってくるスポイト機能があるが、
これもいちいちメニューを押して選択するのは面倒。
マウスの右クリックに割り当てて欲しい。
X68上のZ'sSTAFF PROはそうなっていて使いやすかった。

決して使えないソフトではないが、操作性に関して詰めが甘いので
だめ評価を出さざるを得ない。精進してくれ。
バージョン「3」で進化が止っているが、改良すべき点は山のようにあるはずだ。

        ・・・

ここでいったん一太郎に戻り、そのいろいろな便利機能と、バグについても書いておこう。

一太郎13はExcelのシートと同じようにシートを作り文書を管理できる。
シートは、一太郎の文章だけでなくExcelやWord他OLEサーバー機能を持った
プログラムのファイルなら何でも追加できる。
これは便利なのだが、現状では問題もある。
(1)最初からあるシートをメインシートというが、他のシートをこれと
   入れ替えることが出来ない。
 また、メインシートは削除も出来ない。
 他のプログラムを貼り付けたシートならともかく、一太郎のシートなら
 入れ替えられるようにして欲しい。これがないおかげでどれだけ苦労したか。
 今はシート別に保存して、別のファイルを新規に作って「ファイルから挿入」で
 読み込むしかない。
(2)一太郎文章以外のシートでは印刷のプリビューが使えない。
  これはかなり致命的な問題。
  このために元ファイルが捨てられない→基本的に一太郎上で編集し、
  必要な時に「シートを名前を付けて保存」で出力する事で対処。
  でも面倒なことに代わりはない。
(3)花子では新規ページの追加が出来ない

一端シートに入れ込むと元のファイルはなくても「一応」良い。
というか、シート上のそれまたは元ファイルを編集してもお互いにそれらが反映されない。
が、上記のバグがあったりするので、結局一太郎のシートは、
完成された別ファイルを綴じるだけにしか使えないと思うべきである。
ちゃんと使えればかなり便利なだけに残念。

(4)ごくまれに一太郎を終了したはずなのに残っていることがある。
いったん終了した後に再起動しようとすると起動しないことがあり、
調べるとプロセス上に残っていることが判明した。
画面やタスクバー上には出ないのに、タスクマネージャーで見ると出てくるのだ。
こう言うときはそこで強制終了をしてやるとうまくいく。
巨大な(数メガバイトのファイル)を開けた後によく発生するので、
メモリー管理と関係しているのかもしれない。

バグに近い仕様もあげておこう。
(1)罫線枠内もしくは罫線がある行の罫線外において、複数の行に渡っての
一部文字属性変更が出来ない。
罫線があると勝手に改行されるにもかかわらず、その改行によって生じた複数行に
渡っての属性変更が出来ない。
どうも、一端改行すると、1行に入る文字数を固定してしまうためにそれを変更する
ような属性変更が出来ないようである(字間とか)。フォントサイズ変更は1行あたり
の文字数が同じになるように均等割付になる。
このため枠線の幅の性で複数行になったものを字間を調整して1行に納める時は、
1行ごと行うだけでなく、一端文字を削除して入れ直す必要まである。
こんなの「仕様」と呼んだら怒る。バグだ、バグ。
いろんな面で罫線は使いにくいのでレイアウト枠を使うのが吉。

(2)TABが非常に入れにくい
デフォルト状態では一体どうやってTABを入れるのか解らない。
今はテキストエディターでタブ付き文章を打ってカット&ペーストで一太郎に映し、
その中からTABをコピーして必要部分に貼り付けるという、非常に面倒な
作業を行っている。
なぜTABキー一発で入らない?

そういえば、一太郎の仮名漢字変換と言えばATOKだが、
一太郎13のものはATOK16である。
ところがこいつ、ATOK15より変換効率が「かなり」悪い。
特に私のように文章を細切れに入れると余計そんな気がする。
これも一種のバグではないかと思うのだけど。
一太郎13はなかなか良いんだけど、変換がだめじゃあねぇ。

        ・・・PDF Creator・・・

オプションソフトとして用意されているPDF Creatorについても書いておく。
(13000円ほど;税込み。)

こいつのPDFの作成は結構早い。PDFといえば本家AdobeのAcrobatがあるが、
それより早く感じる。また、本家でうまくPDF化できなかったファイルも
してくれたことがあるので、変換能力もなかなかのものである。

これは良いことなのだけど。以下のような困った問題(仕様)もある。

・シートごとに別ファイルになってしまう!
 一太郎もExcelも。→真っ白ページがあるとファイルが分割される?
・PDFの編集はまったく出来ない!!
 せめてページ結合と削除くらいで来て欲しい。
 少しでもそういう可能性があるならAdobe Acrobat買うしかないのか(3万円前後)。

そしてそのバグ。
(1)一太郎のシートにExcelを入れ、なおかつそのExcelが複数のシートを持つ時に
シート全体のPDF化を選択、ファイル名入力のところでキャンセルを続けると
ハングアップする。
(2)印刷できないプログラムのシートがあると勝手にデフォルトプリンターへ印刷してしまう
(3)画像に透過があると真っ黒になる
(4)網掛けの画像や文字があると真っ黒になってしまう
(5)画像の解像度がやたらと下がる(印刷用にしても)

PDF Creatorは一太郎以外でも使える。
プリンター代わりにどのプログラムからでも利用可能だ。

しかし、PDF Creatorは出来ることから考えると値段が高いと言える。
世の中にはフリーのPDF作成ソフトもあるし、フリーでは心配なら
ソースネクスト社から「いきなりPDF」というPDF作成ソフトが
1980円で出ているのでそちらで良いのではないだろうか。
ということで、買う価値ほとんどなし(断言)。

・・・2005/07/13追記・・・
フリーのPDF作成ソフトは変換能力が今1つな気がする。
PDF Creatorも現在は6800円(ダウンロード版なら5040円)に値下げされたので
良いかもしれない。
少なくともうちでは大活躍である(元は取った)。

        ・・・速攻翻訳マスター・・・

一太郎上で日英翻訳を行うソフトである。
Word/Excel/IE/Outlook上でも可能。そのほか単独起動でテキストの翻訳も可能。
ATOKで変換した単語をいきなり翻訳することもできる。

Justsystemの配ったチラシの中で大々的に紹介しているが、
実際に作ったのはブラザー工業である(サポートもそう)。
¥11800(買値)。

初めてこの手のソフトを買ったけど、はっきり言ってだめ。
私のつたない英語能力でもこの翻訳がおかしいことくらいわかる。
日→英、英→日双方とも不合格。
一体どんな文章でテストをしたんだか。まさかまた朝日新聞じゃなかろうな。
もっといろいろな文章を読ませてテストしてくれよ。
新聞を訳すような奴は買わんぞ、こんな物。
ホームページの翻訳だって翻訳サイトがあるんだから同様。
自分の書いた文章を訳す、他人が送ってくれた文章を訳すのが主なはずだ。
そこんところを考え直して調整してくれ。
期待が大きすぎたのか。
バージョンアップが有料だったら怒るぞ・・・有料だった(というかバージョンアップなし!)。
どあほう!

この手の翻訳ソフトも、他にいくらでも、安いのもたくさんあるので、
いくら一太郎/ATOKとの相性がいいからと言ってこれを買う必要はない(断言)。

        ・・・「三四郎」・・・

JustSystem製の表計算ソフト。
¥3800で書籍付き。

ロータス123と違って、こちらは最初からかなりExcelを意識して作られているので、
移行は楽。操作も機能も、関数名なども。

以下のようなバグ(の様な仕様?)があるようだが、全体的には動作は快調。

・罫線モードで消去に設定しておき、他のシートに映ると表示上消去なのに表示モードになってる
 (で、一端線を引くと表示モードに勝手に変わる)
・123のファイル形式で画像が張り付いているものを読み込むと、その画像が取り込まれない。
・セルへの文字入力時に一部のキーを押すと勝手に半角英数字入力固定になってしまう

最後の仕様ははっきり言って非常にいらいらするので気に入らない。
この設定を解除するには、ツール−オプション−入力で入力変換モードを手動にする。
ということで変更できるのでまあいいのだが、出来ればデフォルトを
こちらにしておいて欲しかった。
(バグかと思ってJusySystemのサイトを調べて設定できるとわかった。)

現在のバージョンは2000年に作られた三四郎9であるが、
おそらくもうバージョンアップはされないであろう。
一太郎に表作成機能が入ってしまってはなおのことそう思う。
でもうちでは今後表計算はこれを使うことに決定。

        ・・・

一太郎が完璧とは言わない。が、少なくともWORDよりかははるかにましである。
私は今回はバージョンアップは見送ったが、最新の一太郎2004ではWORD文章の
自動変換精度も上がったようであるし、
その実態を知り、暗黙にくそWORDを選ぶ人が減ることを祈るだけである。

そうそう、最新の一太郎&花子2004で上記バグなどが修正されているかどうかは
不明である。どうも代わり映えしないので今回のバージョンアップはしなかったので。
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