「上をむいて歩け!」(2000/12/13号)
最近の若゙者どもの馬鹿さ加減にはほとほと呆れかえっているが、
ここんところ気になるのは、そいつらが前を向いて歩かないことである。

正確に言えば上を向いて歩かないことだろうか。
何か足元を見ながら歩いている。
それで平気で人にぶつかってくる。
これも正確に言えば、道一杯に広がった挙げ句に
こちらに向かって突っ込んでくるので、こちらもそのまま突っ込んで
思いっきりぶつかってやるのである。
たいていは驚くようではあるが、そもそも前を向いてないほうが悪い。

やつらは何で上を、前を向かないのか。
大きな理由は、自分に自信がないからであろう。
とりあえず生きてはいるが何のためにか解らず、自信喪失している。

私に言わせれば、その考えそのものが「甘え」に他成らない。
生きる目的すら他人から与えられると思っている。
二十歳を過ぎた人間が、「親がどうだから・・・」等と言うのは
恥ずかしいことだ。

        ・・・

他の理由としては、単に体力がないだけと言うのもあるかも知れない。
直ぐに座り込む連中のことだからな。
胸を張って前を向いて歩くには、意外と体力がいる。
とは言っても、健康なら大したことではないのだが、それすら出来ないのだ。
不健康きわまり無い。

いずれにしても、前を向いてなくてぶつかった相手が私ならまだ良いが、
車だったりしたら、もうそれでおしまいだ。

といことで、最近よく人にぶつかることの言い訳なのであった。
いや、こっちは解っててぶつかっているのだから、決して不注意じゃ無いぞ。
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