「SSS」(1996年09月20日号)
「SSS」(スリーエス)と言えば・・・

日産の2000ccセダンのブルーバードにそういうエンジンというか
シリーズがあった。前のモデルまではあったが、今はどうか。
(廃止すると聞いたのだが。)

でも、今回の話はこれとはまったく関係ない。
以前、セールスマンが話題にしてはいけない「SSS」を紹介したが、
今回のは、「国民を駄目にする施策」の「SSS」である。

この3つの「S」とは、「スポーツ」「スクリーン」(映画)「SEX」である。
国民をこの3つに注目させて、政治から目を離させているうちに
いいように運ぼうという政策だ。
この政策は、戦時中にはいろいろな国で行われたようだ。

たしかに、政情が不安定な国では、国民の間に不満がたまっている。
それを発散させるには、一番簡単なのは、どこかで暴れさせればいいわけで、
それには「スポーツ」「スクリーン」「SEX」が手っとり早いというわけだ。

現代ではスクリーンは今一つぱっとしないようだし、SEXは人権擁護のため、
いまでは公営のものはない。(江戸時代、いやひょっとしたら昭和の初期までは、
公営とまで行かなくても、公に認可されているそう行った場所は全国にあった。)

となると残るはスポーツだ。日本はともかく、ブラジルなどでのサッカーへの
熱中度は、一種異常とも思える。(一部の熱狂的阪神ファンは除く。)
まさに国を上げてであるが、その裏は、政府の「国民の目反らし」策ではないかと、
思ってしまう。

日本で言うなら、いまならパソコン、インターネット、ゲームがその役を
担っているのかもしれない。特にインターネットなど、一方通行のメディアであり、
情報操作にはもってこいだから、知らず知らずの間に意識を変えられているかも
しれない。

確かに政治はうっとおしい部分もあるが、目先の興奮にとらわれて、
目を離していると、戦争中のような変な方向に向けられるかもしれない。
今なら「消費税5%」などという大増税を平気でやらかしかねない。

たまにはパソコンやゲームから目を離し、自分の置かれている状況に付いて、
ゆっくり考えてみることが必要である。
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