「さざえもん・ふぁいたー」(1995/06/08執筆)
最近はゲームセンターが熱い。

「ゲームの匡体が増えて電源の熱で温度が上がっている」というような
物理的な話ではない。
ゲームが多種多用、かつリアルになってきていて熱いのだ。

今のアーケードゲームのトレンドはテクスチャーマッピング付きの3Dゲームだ。
その応用例はレーシング、格闘からシューティングに至る。
リッジレーサー、エースドライバー、セガラリー、鉄拳、ヴァーチャファイター2
などなど。この分野ではセガとナムコが他社を抜きんでている。

3Dとは簡単に言えば立体のこと。
テクチャーマッピングというのは、その表面に絵を張り付けることと思えばいい。
3D+テクチャーマッピングという技術は、3Dをよりリアルに見せる
見せかけの技術と思えばいい。

たとえば、鏡に何かが映っていたとする。
するとそれを見た人は、あたかもそこにその何かがが存在しているかのような
錯覚を覚える。鏡は平面であるのに、そこに立体があるように見えるのだ。
簡単に言えば、テクチャーマッピングとはそういう技術だ。

実際には、ゲームの中に出てくる物体に、それにふさわしい絵を張り付けることで
リアルさを出すのだ。例えば、ただの平面のところに青色で、波打ったような絵を
張り付ければ海に見える。
人の目の認識力というものは、けっこういい加減なので、それで十分なのだ。

この3D+テクチャーマッピングの技術は、技術そのものは昔からあるものだが、
ゲームのような高速の場面において使えるほどのスピードがでなかった。
それほど難しく、処理スピードがかかる技術なのだ。
だから、静止画を創る位にしか使えず、さらに、その価格もべらぼうに高かった。

それがここ数年のハードとソフトの技術進歩によって、ゲームでも使えるように
高速化+低価格化してきた。リアルタイムテクスチャーマッピングが実用に
なったのだ。これにより多くのその手のゲームが出てきたわけだ。
(その最初は、花博に出ていたナムコのギャラクシアン3か?)

今のゲームセンターでは、ゲーマーはそのようなリアルゲームに明け暮れるが、
女の子も占いとかUFOキャッチャー(実はこれはセガの登録商標)などで
けっこう遊べる。さらに、最近は対戦ゲームや、2人同時プレイゲームも多いので、
恋人同士がゲームをしている図もよく見かける。(ウラヤマシイ。)

レーシングゲームで競争しているとか、対戦型パズル等はまだかわいい方、
中には対戦ゲームをしているのもいるから、「あれで後でもめないのかな?」
と思いつつ横目で眺めている今日この頃である。
以前はゲームセンターと言えば、薄暗く汚いところというイメージがあったが、
最近はそうではないということだ。(そういうところも残っているが。)

さて、格闘ゲームで、今一番人気があるといえばセガの「バーチャファイター2」
である。今や「ストリートファイター2」はもう落ち目だ。
見た目でも内容でも「バーチャファイター2」には勝てない。

バーチャファイター2はキャラクターに個性があり、さらに、波某拳のような
理不尽な必殺技もなく、純粋に肉弾格闘ものだ。
さらに、「人体シュミレーション」と云われるほど動作が細かく描かれているので、
見ているだけでもけっこう楽しい。また、見せ方(カメラワークと言うべきか)
もうまい。

鉄拳も同じようなゲームなのだが、マッピングが妙にきれいすぎて浮いてしまい、
結局キャラクターの質感を損ねているように思える。ただ、PlayStation
用の鉄拳は、色数が抑えられており、アーケードよりも良いという噂も聞く。
まあ、家庭用ゲーム機にはバーチャファイター2がないので、それが出てくるまで、
かも知れないが。(発売予定はある。)

それはそれでいいのだが、時々別のキャラクターでやらせてみては、
と思うことがある。セーラームーン、ウルトラマンやガンダムはすでにある。
(3Dじゃないけど。)
そういう、いわいる格闘向けのキャラクターではなく、
「こんなんあり〜!?」というキャラクターがいいのだ。

こういう時に、誰でも知っていて、格闘にはありそうにもないキャラクターと言えば、
「さざえさん」だ。
さざえさんのキャラクターが、そうだなあ、おやつでも争奪で戦うのだ。

さざえ
 最強の女性ファイター
 買い物出かけアタックを得意とするが、時々財布を忘れて空振りする。

ふね かつての最強女性ファイターもよる年月には勝てず、
 引退していた。さざえさん一家の危機に急きょ立ち上がる。料理攻撃が得意。

なみへい
 頭の毛は少ないが、その毛根は世界で一番強いものとして
 恐れられる。酔っ払うと酔拳を使う。

かつお
 技は対したことないが、幻術(だまくらかし)を使う。
 ハナゾノさんには弱い。

たら
 小さいと油断したら危険。
 動物兵器「たま」を投げつけてくる。

この他、いささか先生や、たえこ、いくら、そうだ「お魚くわえたドラ猫」
なんかもいいなあ。(えっ、ますおとわかめが抜けてるって?だって、
良い技を思いつかなかったんだもん。)

ああ、ドラエモンもいいかもね。
こういうのが出来たら、直ぐにでもゲームセンターへ行くのに。
格闘ゲームは苦手な人でも、思わずやってみたくなること請合い。

どっかの会社が作らないかな。
もちろん「姉妹社」でも可(笑)。

というわけで、取り留めもないゲーム話は、突如として終わるのであった。
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