「目を洗う」(1996年06月27日〜06月28日号)
小林製薬に「アイボン」という目を洗うものがある。(¥1000)
洗眼剤というのか。
これが実にひんやりして気持ちいい。
コンドロイチンという成分もあるので、細胞が活性化され、
たとえば目に傷がある場合にはこれによって直りが早くなる(はず)。

目を洗うといえば、たとえばプールから上がったときにする。
プールの中には雑菌が多いからそれを洗い流すためだが、
逆に、今のプールは殺菌のための塩素分が非常に強いので、
それを洗い流すためでもある。
ほら、よくプールに行く人(毎日、しかも長時間)の髪の毛が
脱色していることがあるでしょう。オリンピックの選手なんか見てほしい。
これは塩素の脱色力によるものだ。それほどプールの塩素分は強い。
(塩素漂白剤があるでしょう。塩素には殺菌の他、漂白作用があるわけ。
本当は原理は一緒なんだけど。)

じゃあ、プールにも入らないのに目を洗って意味があるの?
と思われるかもしれないが、これは大きく意味がある。
特にコンタクトの人、コンピューター画面をよく見る人には。

コンタクトは眼球の上に浮いている。
直接くっついているのではなく、涙分(水分)によって眼球の上に浮いている
状態にある。この状態で長くいると、目とコンタクトの間に汚れがたまり、
雑菌が繁殖することがある。

コンタクトを長時間つけては余り良くないというのは、
酸素が通りにくい為に目が疲れるという理由の他に、
この雑菌による汚染ということがある。
酸素透過性が良いレンズだからとか、長時間連続装用が認められているレンズだから
といって、あまりコンタクトを長くし続けない方が良いのだ。

        ・・・

コンピューター画面を見ている場合に洗眼が良いというのはどういうことか。
以前にも話したことがあるが、コンピューター画面と目の間では
非常に高速にほこりが移動している。
そしてそれが目に付いたとき、目に付着する。
最近の画面は帯電防止などがあるので以前に比べたらましであるが、
しかしまだほこりは多い。

画面を見ているときに、その画面にフィルターをつけるとか、
サングラスをするだけでずいぶんと目の疲労が少なくなる。
目にほこりが付くことで、目が「しかしか」したり(この表現解るかな?)、
ごろごろしたりするが、それが減るだけで楽になる。

コンタクトをはずした後や、画面を見た後に目を洗ってみると、
ほこりが浮いているのが見える。
注意してみなくたって、はっきり解る。
それくらい汚れているものだ。

今までの経験から言って、朝起きてすぐと会社から帰ってきてすぐが良いようだ。
朝は、寝ている間に繁殖した雑菌を取り除き、帰った後は画面を見て着いたほこりや
外で付いたほこりを取る。
そうすると目が気持ちいい。

あっ、別にアイボンでなくてもいいよ。
浄水(普通の水道水はあまり勧めない)をきれいなコップに汲んで
洗ってもいいからね。(水の方がちょっときついけど。)
そういえば、最近はOMRONから電動のもの(?)も出ているようだ。
こちらは水流を起こして洗うらしい。機会があったら試してみよう。
でもやりすぎると涙の成分がなくなって良くないらしいので、ほどほどに。

外から帰ったらうがい、物を食べた後は歯磨きとあるけど、
これからは外から帰ったら目を洗うというのも習慣にすると良いかもね。
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