「空気の香り」(1993/09/14)
今日の帰り、電車からおりて地上に出た時、なにやら懐かしい香りをかいだ。

それは空気の香りだ。
新潟の空気の香りとにている香り。
だからこそ懐かしい。

今日は久々に大雨が降った。
だから空気がきれいになってそのような香りがしたのだろう。

大阪の空気はいつもは濁っていて、特に大阪市内などは
口を大きくあけて吸う気はまったくしないほどに空気が汚い。
口を閉じ鼻から入って来る空気だけでもいやになるほどだ。

いつもそれに慣れてしまうと汚さがわからなくなってしまうが、
たまにきれいなものを見るとそれがはっきりわかる。
そして、そのような汚い中で暮らしていることがどれだけ異常で
あるかを認識できる
空気のきれいさはなかなかわかりづらいが、それが人間の生活に
欠かせないものである以上、その重要性は非常に大きい。
空気が汚れていないだけで人の心もおだやかになる。
すべてはここから始まるともいえる。

空気をきれいにすること。
1人だけの力では微力ではあるが出来ることは行ない、
そしてなによりもきれいな空気のすばらしさを伝えていくこと。
それを知れば人の心も動くかもしれない。
<戻る>