「子供とゲーム」(1993/04/07)
親戚の子供がうちに来てX68000でゲームをしてたのですが、
見ていて結構ヘタだなと思いました。

で、その内に気付いたのですが、子供たちはゲームをするのに頭を使って
いないのです。ではどうやってゲームをしているかといえば、
すべてパターンとして認識しているにすぎないのです。

ファミコンなどのゲームでは説明書があってもほとんど読まずやってしまう
子供たちですが、これはファミコンのコントローラーが基本的に1種類であり、
そのためすべてのゲームで操作が似ているから1つ覚えれば後は勘で出来る
というのがあるようです。これは多くのゲームがある世界で自然に淘汰され
分かりやすい操作法が出来上がった(残った)からでしょう。

ところがコンピューター用のはジョイスティックでコントローラーとは
少し違いますし、同じジョイスティックでもゲームによって大きく
操作法が違うし場合もあります。これは少ないゲームなので開発者のいい加減さで
操作法が決まっているからかもしれません。

まあ、それよりも大きな問題は、そこにあるゲームがファミコンにない
ということが大きな原因のようです。すなわち、「本がない」「他の人が
やっているのを見たことがない」ということです。

私のような者は1本1本のゲームを頭で考えてクリアしていくので
比較的初めからゲームを進められるのですが、子供たちは誰かがやったのを
見てそれを覚えなければできないのです。
丸覚え、受験と同じですね。
子供の方が丸暗記はたくさんできます。だから多くのゲームをクリアできるのです。
まあ、すべての子供がそうとは言えないだろうけど。

また、なぜそうやれば解けるのかに関して疑問を抱かずそのまま受け入れられるので
覚えも早いようです。そういう意味では子供、お年寄り、女の人の方が上達が早いよう
に思います。
何をするにも根本的な理由付けが必要な私には無理ですね。

事実ファミコンのゲームのほとんどはパターンでクリアできるようです。
スーパーマリオしかり、テトリスしかり。
頭で考えてしまう私がファミコンが苦手というのもよくわかります。
(いいわけ?)

結局ファミコンも丸暗記人間を増やすことになってるのかと思えば
何か悲しいものがあります。
パソコン用のゲームでも多くは同じですが。

もっと創造性を豊かにするソフトが出ないものか、
そう思うこのごろでした。
自分でもそういったものを創らなきゃいけないんだけどね。
<戻る>