「コンピューターと健康」(1996年02月21日〜02月22日号)
今やコンピューターは、少なくとも会社の中ではなくてはならないものに
なりつつある。
まあ、車ほど一般的に有用だとは思わないが、いつかはそういう時代がくるかも
知れない。

しかし、一方で体調不良を訴える人が急増してくることが予想される。
キーボードを叩くことは、腕を上げたままの状態になりやすく、
これが肩こりの原因になったり、モニターを凝視することは目を疲労させる。
勿論近眼にもなる。

近眼になるは、実は簡単に防げる。
1時間見続けたら10分遠くを見る。
これだけで近眼になるのを防げる。
不思議かも知れないが、要は、近眼と言うのは目の水晶体の厚みを調節する筋肉が
動かなくなることによって起こる。
凝視するという状態ではこの筋肉が一定の状態で止まっているわけで、
この状態が長く続くと筋肉が動かなくなってしまう。
焦点を合わせられなくなるのだ。これが近眼(もしくは遠視)である。
だから、凝視を一定時間行ったら、距離の違うものを見て筋肉を
弛緩して動くようにしてやる、こうすれば近眼は防げるのである。

実は、この方法でいったん近視になった目を直すこともできる。
ただし、非常に長い時間かけゆっくりやらなければならないので
大変ではある。

さて、体調不良で一番恐ろしいのは実はそれではなく、
モニターから出ている電磁波による影響である。

モニターというものは、電子ビームから出た光線をモニター画面表面(勿論内側)
にある蛍光体に当てることで発色する。
この電子ビームというのは非常に高速で、特に高解像度になるほど高速で動かす
必要があるため高い周波数となる。

(1画面作るのにかけられる時間は同じ。なぜなら、画面というものは人間の目の
残像という機能を使って見せているから、1画面を作るのに作る時間を変えては
いけないのだ。高解像度ほど一定時間に描く領域が多いのだから、当然
速く動かさなければならない。)

体への影響にはこの「周波数」が大きな意味を持つ。

        ・・・

その周波数;走査周波数は、高解像度ではX線と同じくらいになり、
当然透過力も強くなる。
透過力とは物を貫き通る力のこと。
X線は知っての通り余り多く当たると被爆状態になり、人体に悪影響を及ぼす。
実は、モニターから出る電子線にも、X線ほどではなくてもその力があり、
当然長く浴びると体に悪い。

画面というものは、見続けるだけでなく、その横にいるだけでも十分に
悪影響があるということなのだ。
勿論目だけでなく体全体に影響する。
ましてや高解像度のモニターが多いところでは、回りからの分もあり、
その影響は決して無視できない。

その対策としてはサングラスをする、電磁波防止エプロンをするなどがある。
電磁波防止加工済みモニターを使うとか、フィルターを付けるというのも
いいであろう。ただ、「電磁波防止」というのは完全ではないので要注意。
(本当はもう1つ良い物があるのだが、それは秘密。)
あとは、あまり長くモニターの前にいつづけないとか、
せめて家では触らない、などである。

そうそう、この話は液晶のモニターにはいっさい当てはまらない。
(ただし近眼の話は同じ。)
そういう意味では液晶モニターは健康に良いモニターと言えるのかも知れない。
そのうち「健康モニター!!」とか言って売り出されるかも。

もう1つ、モニターには静電気が付き物だが、これも先の電磁波のために起こる。
モニター表面(外側)が電磁波のために帯電するのだ。
この静電気、帯電するならいいが、実は前にある人の顔との間でほこりが
高速に動くという問題がある。

どいういうことかというと、モニター画面上で帯電したほこりが画面から
はじき飛ばされる。静電気で反発するのだ。
これが人の顔に当たると一部は顔につき、一部は落ち、一部はまたモニターへと
戻っていく。

この高速でぶちあたってくるほこりによる眼球への影響も無視できない。
モニターを長く見ていると目がごろごろするという経験はないだろうか。
これはこのほこりによるところもあるのだ。

サングラスをするといいというのは、先の電磁波の影響の他に、
このほこりから目を守るというためでもある。

        ・・・

これからコンピューター、そしてモニターが増えるに従って、
またそれが家庭へと入り子供が触るようになると、
こういう人体への影響という問題が大きくクローズアップされてくるであろう。

今のうちからその影響を知り、対策をたてておくことが重要なのである。
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