「最新テレビ評価」(2006/07/03号)
友人が買うというので、今回初めて液晶テレビをじっくり見比べた。
一番売れ筋で価格がこなれている32型である。
店頭での表示を見ているので、おそらくダイナミック設定。

・SHARP 色が嘘色でしかも階調表現がだめ。人間の肌など微妙な色彩の違いがある部分が全部ベタになってしまう。
・松下  見た目は綺麗に見えるが、これも嘘色。階調のだめさはSHARPと同じ。
・SONY  松下よりかはましだが、やはり嘘色。暗い部分がつぶれてしまう。
・三菱  色合い、階調表現とも良好。ただ、赤色がちょっと嘘(人の唇で解る。つやつやすぎ)。
・東芝  色合い、階調表現とも良好。暗い部分の階調が残っているのが優秀。
・ビクター      色合い、階調表現とも良好。左右の視野角が東芝に比べ心持ち狭いか。
・日立  忘れた。緑が嘘色だったか。

現行品で見比べれば、東芝が一番、僅差でビクターと言うところか。
東芝の画像エンジンがかなり優秀と見た。
機種はC1000だったかな。これで14万円台なら買いではなかろうか。

「液晶はSHARP」と言いながら、SHARPの絵の汚さはちょっといただけない。
液晶パネルの性能じゃなくて、画像エンジンの性能が悪いのだと思う。
これは松下も同じ。東芝のパネルは松下と同じはずだから。

サッカーを見ていても、どれも残像が気になると言うことはなかったので、
今の液晶はこのあたりの問題はもう解決済みと考えて良さそう。
昔はひどかったけどね。

後個人的な興味からプラズマおよびプロジェクタ式モニタも見た。

液晶とプラズマの比較では、これはもう一目でプラズマの方が良い。
やはりフィルターで色を付けるのと自己発光では差があると言うことか。
あえて良く言えば液晶の方が淡く、プラズマの方が濃く深みがある。
でもこれも画像エンジンの差が出てしまうので、松下はだめでパイオニアが良い。
(パイオニアは最高峰のPDP-5000EXで視聴。)
でもちょっと目にきついかな。

プロジェクター式は、液晶/プラズマとは違って、色合いが映画に近く一種独特で、
また発色も穏やかで目に優しい。一番長く見ていたいのはこれ。
ただ、明るい部屋では見えにくくなると言うことと、上下左右の視野角がかなり狭いのが難点。
店頭での表示では特に「明るさ」によって見えにくくなっており、本来の絵が見えずもったいない。
エプソンのショールームのように、ちゃんと周りの明るさを合わせてあるとその画質が解るのだが。
少なくとも、今回見た限りでは
        エプソンLivingStationG(上位機種)>>ビクターEXE>エプソンLivingStation(下位機種)>>他
という感じであった。プロジェクタ方式では特に縦1080のフルハイビジョンと740では格段の差が
見受けられるので、フルハイビジョンにしたい。
そうそう、もはやこの解像度になるとDVDでは粗が見えすぎてだめ。
ハイビジョン以外は見てはいけない、そういう気にさせる。
単に解像度を上げる処理が良くないだけ、という話もあるが。

それにしても、50インチまでならもはや1インチ5000円台なのだから、
安くなったものだ。私が最初大型が欲しいと思った頃は1インチ2万円だったから。

そうそう、プラズマの薄さには驚いたかな。10センチちょっととは。
プロジェクタ式はそれに比べればやはりだいぶ分厚い。
とはいえ、今使っている29インチブラウン管より薄いのだが。
プロジェクター式は消費電力が少ないのも利点。今のブラウン管のより少ないのだから。
プラズマも液晶も50インチでは消費電力多すぎ。

まあ、私はSED待ちなので、勝負は来年の冬である。
(と、これを書いた時点では思ってたんだけど、その後どうなっかたかは「雑記」参照のこと。^_^;)

・・・で、結局友人はなんやかんや言って買わなかった。
店の人も結構な好条件出してくれたのに。
あそこまで言わせて買わないというのはどういう事かなぁ。
買う気があるならさっさと買えばいいのに。先延ばしにする心情は私には理解できない。
「お金は稼ぎ直せばいいが、時間は戻せない」。

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