「メイドカフェ」(2006/07/10号)
先日の日本橋行きの、隠れたというか第2の目標が「メイドカフェに行く」であった。
もう何度も行ってるんじゃないの?と言われそうだが、
実は全くの初めてである。
「行きたかったけど1人ではよう行かなかった」ではなく(本当!)、
行こうとは思わなかったというのが正解である。
しかし、今回友人の希望もあって行くことにした。
この私をして正直恥ずかしい気持ちが強いが、ネタにはなるはずである、と。

東京秋葉原には多いと聞くが、日本橋には少ないじゃないかと思いきや、
なんのなんの、最近は結構多いようである。
↓ここに地図があったりする。
http://www.otamap.com/maid/index.html

しかし、どこが(初心者にとって)良いか解らない。
とりあえずその地図を印刷して持って行ったが、
なんと逸品館のすぐそばにあったので、
ちょっと疲れていると言うこともあったし、
他に探すのも面倒なのでそこに入ることにした。

残念ながら店名は控えそこねたので解らない。
逸品館から南海方面へほんの少し歩いた場所、地下にあるお店である。

店内は至ってシンプルというか普通。狭くはない。
地下にあるので窓がなく若干暗めだが、装飾他、別に際物的な部分はない。
メイドカフェだから、もう少しそれっぽいもの;かわいい物が飾ったったり
アニメのポスターが貼ってあったりフィギアが置いてあったりするのかと思っていたが、
全くそういうことはない。

店内は不完全ではあるが分煙である。
入り口近く2席ほどが臭い席、奥は禁煙席のようだった。
せっかくの服装が汚れるし、いっそ完全禁煙にすればと思うのだが。

入るとまず「お帰りなさい、ご主人様」と来る。
うんうん、それらしい。
でも、嫁さんにすらそんなこと言われたことないので、この時点で少し恥ずかしい(*^_^*)。

我々が入ると先客が1名。
この客は「ここへ来る前に私が想像していたこういうところに来る客」いかにもという感じで、
我々が入ってから出るまでずっと居たので常連であろう。
机の上に、買ってきたと思われるメイドのフィギアを作っては並べていた。
それをメイドさんに見せて、何やら喋りかけてもいた。
メイドさんも大変である(それとも、案外好き?)。

こういうのを見ると「やっぱり」という気もしたが、それはこのときだけ。

メニューを見ると、全体的にちょっと高めには思うがホテルの喫茶店ほどでもなく良心的。
ケーキセットが750円だったのでそれを注文。
注文確定時とか、何か用事があるときはベルを鳴らして呼ぶ。
「お待ち下さい」とか言われると「ういやつじゃ」って思ったりするけど、それはちょっと違う。

おしぼり(ただし不織布の袋入り)を開けてくれて何か言ってくれたのだけど
忘れてしまった。「お疲れ様でした」だったかな?
「ほんま、疲れとんのよ」と言いそうになって止めたのは、
オタクラの読者なら理解できよう。

しばらくはお客が先の人と我々だけだったので「やっぱり空いてる?」と思ったが、それは間違いだった。
私たちが入ったのはちょっと早め(14時前)だったからで、15時を過ぎる頃にはだいぶ増えほぼ満席状態。
後から来たお客は、意外にもカップルとか赤ちゃん連れの夫婦とか(奥さんがメイドが好きと言っていたので
ちょっとその筋ではあるが)、意外と普通な客も多い。
この手の店が好きそうな人も多かったけど。

店内には寄せ書きのようなノートもある。
残念ながら今回は見ている時間がなかったが、
どういうことが書かれているのだろうか興味はあるが、怖い物見たさかもしれない。

頼んだものが出てくるまでにはちょっと時間がかかる。
ひょっとすると、別の場所で作ったものを運んでいるのかもしれない。
ここに入る直前にメイドさんが1人出て行ったのを見たし。

私はコーヒーとチョコレートケーキを頼んだが、
失礼ながら予想に反してまとも。
コーヒーは少なくとも粉のインスタントではない。
ストレートで飲める。
ケーキも不二家などのようなごってり甘ったるい感じはなく良質。
手作りかもしれない。
これで750円なら安いかも。

私はストレートで飲んでしまったが、実は砂糖とミルク(というか濃縮ミルク風混ぜ物)は入れてくれる。
友人はそうしてもらったのをちょっとうらやましげに見ていたのは秘密ではない。
まあそうではあっても甘いのは飲めないので仕方ない。

店員さん、いやメイドさんは少なくとも3人は居るようであった。
最初は1人+入る前に見た1人だけなのかと思ったら
2人は黒基調の服で、1人は茶色の服。

中に1人好みの子がいたのは秘密である。
友人達に「あれ好みだろ」と言われたけど。バレバレじゃん。
あの子、雰囲気からして店長さんじゃないかなぁ。

写真撮影は原則禁止。
チェキによる撮影サービスがあるらしいが、私が行った日は中止されていた。
残念。
なお、服装が特殊であれ普通の喫茶店なので「あれ」な事はしてはいけない。
一応注意書きがあるが、そんなことは当然である。

思いの外服装も奇抜じゃなく、女の子達もケバくなかったのが好印象。
なんかインターネットに出ている人らを見ると、こういうのは失礼かもしれないけど
なんかケバイというか「似合ってない」娘が多かったから。
やはり百聞は一見にしかずか。

他の店はともかく、この店のこの路線は正しいと思う。
・喫茶店としての基本を押さえること
・過度な演出をせず落ち着ける雰囲気を作ること
見た目の奇抜さだけではあきられる。
落ち着けない店、味がなってない店に二度目はない。

結局1時間ほどいたか。
帰りは「行ってらっしゃいませ、ご主人様」である。
メイドは家にいるもの。だからまたここに帰ってくる、というのが前提である。

ちょっとこっぱずかしいけど、
こういうところには腐ったおっさん連中は来ないだろうし、
やかましいコギャル連中も来ないだろうから、意外と静かに過ごせて良いと思う。
1人だけだとちょっと間が持たないかもしれないけど、2人以上ならよいかと。

いつもはメイドさんの格好だが、時折浴衣とかいろいろ変わるようなので、
その都度行くのも良かろう。
まあ、このためだけに日本橋へ行くことはないだろうけど・・・って本当?(^_^;)
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