「泥棒!?廃品回収業」(1993/07/21)
今日、私の近所では大型可燃物のごみ収拾日である。
私も何か出すものがあったはずが時間がなくて出せなかった。

それはいいとして、会社に行くために家を出るとなぜだか
廃品回収業の車がたくさん走っている。
「回収にきています」音を出さずに。
なんだと思ってにらんだら逃げるように走り去って行った。

最近は余り来なくて、「こういう景気だからやめた人が多いのかなあ」
と思っていた。
ところが日頃来ないこの廃品回収業が来ているのである。

理由はただ1つ。
大型可燃物として出ている雑誌類を取りに来ているのだ。
最近来ないだけにどの家でも溜まっているのかかなりの雑誌類が出されている。
これを持って行こうとしているのである。
たくさんの車が来て、まさにごみに群がるドラ猫のように。

確かにごみとして出されたものであるから、それを誰かが持って行っても
悪いとは言えないかもしれない。しかし、日頃来ないでこういう時に
取っていくというのは、何か作意的なものを感じて非常に嫌である。
しかもそれを売って自分のお金にしようというのであるから、
これはもう泥棒と同じと言える。

        ・・・再編集時補足・・・

京都市内では廃品回収業者は全く見返り無しで回収する。
出す方も、そのつもりである。市の方でのあからさまな「紙」回収は
ないので、こういうのもしかたないかも知れない。
しかし、この時の回収は、市の回収日、その早朝にこっそり来て
盗むように持っていってたのである。

        ・・・補足終了・・・

まともに回収すると何がしかの見返りを出さなければいけないので、
それすら出せないほど窮しているのかもしれない。
でも10円も出せないくらいなのであろうか。
金銭以外でも何かしらのお礼をしてもいいのじゃないであろうか。

駅で見かけるごみ箱を漁って紙類を取っている汚いおっさんも
たぶん廃品回収業であろう。
そこまでしなければならないとしたら、少しかわいそうな気もするが、
そういう感情とけじめというのは別である。

まあ、市にしてもごみが減るのだからこういった者に対して特に
おとがめもないのであろう。
しかし今日のあの行為は許されるべきものではないと思う。
市が持って行けば焼却、業者が持って行けば再生利用としても、
「お前らにやるために出したんじゃない!」と言って隠してしまいそうである。

「この日は業者が取りにきます。引き取った紙は再生利用します。
業者の得た収益のうち一部は市に入り公共事業に使われます。」とかいうのなら
良いのだが。

今度黙って取っていくことがあったら「泥棒!」と言ってやろうか。
それとも「廃品回収業者お断り」と書いておこうか。
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