「電線病!?」(1999/11/24号)
今回の日本橋行きではいろいろと物を買ったが、その多くが小物であり、
それだけでは用をなさない物が多い。
オーディオ関係の接続ケーブルだのテーブルタップ等だ。
CDやLDも買ったが、それに付いてはまた追って報告しよう。

さて、今回買ったオーディオ小物は、今まで聞いている/見ている音や映像をさらに
良くしようという、かなりマニアックな小物である。
一般に、音楽の聞こえの良さや映像の見えの良さはその機械の性能によると
考えられているし、ほとんどはそうである。しかし、実はそれでけではない。
ここの機械は接続しなければ意味がない。例えば、ビデオはテレビに繋げなきゃ見られない。

そういうことで、この間には当然接続ケーブルという物が必要になる。
今回はこの接続ケーブルを従来の物からより高級な物へ買い換えたということである。
しかし、そんなケーブルが音質や画質に関係するのか?

世間の風評はともかく、実際にやってみた結果だけを書いておこう。

・スピーカーケーブルは見(聞き?)違えるように音が良くなった。
 今まで篭っていた音が前に出てくる。
 スピーカーを買い換えたかのようである。これには驚いた。

・ビデオ/LDとテレビをつなぐケーブルは交換した結果は、
 最初見た時「かえって映像が汚くなったのでは?」と思った。
 ところが、いろいろとやっているうちに解ったのだが、これは映像が汚くなった
 のではなく、元(ビデオやLDそのもの)の善し悪しがはっきり見えている
 のだということだ。今までは鈍って誤魔化されていた部分が、はっきり見えるが故に
 こういうことになってしまうのだ。事実、元が良い物では粗さは出ない。
 「見えすぎちゃって困るの〜♪」というCMが昔あったが(ふっ、古い!)、
 そういう感じである。

・ノイズフィルター付きテーブルタップはコンセントと電源ケーブルをつなぐ物だが、
 こいつの効果は?でも、パソコン付けてもテレビにノイズが出たりすることはない。
 まあ、うちではこのノイズフィルター付きテーブルタップがすでに2つ入っている
 ので、今回入れた物の効果は見えないと思っていたが、予想通りである。
 まぁ、気休めだな。

・テレビブースター。これはアンテナとテレビやビデオの間に入れて電波を
 強くする物。今までも付けていて、今回より強い物に換えたのだが、効果は?
 一部のチャンネルは綺麗になったように見えるけど、いくつかは逆に汚くなった。
 特に6CHが汚い。困ったもんだ。
 電波という物は、弱くても強過ぎてもだめだから、一番良い入力状態になってないと
 思われる。これ以上の改善は無理だろうか。今までの物を使い続けるという手も
 あるが。

ということで、スピーカーですごかったが、他でも効果あるようである。
自分の持っているステレオの性能を少しでも引きだそうというなら、
一度試しても良いと思われる。意外な効果が見られるかも知れない。

本体を買い直すに比べれば安いとは言え、ケーブルだけと考えると決して安くない。
        スピーカーケーブル      10m  ¥6400      (¥640/m)
        Sケーブル              0.7m ¥3200
        テーブルタップ          ¥3000
        TVブースター          ¥4900
である。Sケーブルは1本ではない。
普通メーカーが標準で付けているケーブルはこの1/20ぐらいの価格である。
(タップとブースターは別。)
私の持っている機械で考えるならこれ以上の高級品を使っても無駄だろうが、
世の中にはもっと高い(10倍以上!)ケーブルも存在する。
それでも買う人はいる。そういう人を「電線病」だという。

実はケーブルを換えたのは今回が初めてではない。
CDやMDとアンプの間は結構高級品のケーブルを使っている。
スピーカーのケーブル交換も2度目だ。
が、今回ほど効果のはっきりしたことはなかった。

これから「電線病」にならないように気を付けなければならない。
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