「新潟'92」(2003/05/12〜09/15号)
これは、1992年の新潟行きの話をまとめたものである。
当時は「いろは」という考え方は出来なかったので、
向こうで起こった色々な事象をネタにして話を書いている。

この当時は、毎年新潟に友人が遊びに来ていたので、
あちらでのイベントも多かったので面白かった。
それに比べれば今は大変静かである。

今回の掲載にあたり、当時を思いだし・・・ても全く思い出せないので、
当時書いた旅行記を再編集しただけである。

いろは'95やいろは'98を読み比べてみても面白かろう。
よく似たネタがあるはずだ。

        ・・・行きの北陸道の話・・・

久々の書き込みなのでうまく話がまとめられないかもしれない。
もう、以前のような文章書きは維持できないと思う。
だから、ゆっくり、そして長くに渡って今回の新潟での出来事を
お話しして行きたいと思う。

        ・・・

行きは8/3朝5時に出発した。
去年と同じである。
しかし去年は京都まで3時間かかった。
途中で事故で道路封鎖が行なわれていたからだ。
今年はどうか。

今年は幸いそういったことは無かった。
道路は名神、北陸道共に空いていた。
北陸道入って最初のPAの神田まで120キロ。
2時間未満でついた。
そこからさらに130キロ先の尼御前SAで8:30位。
速い。

結局新潟についたのは11:45位であった。
6:45位ということか。私にしては非常に速いペースであったと言える。

この頃の私は非常に体力が落ちていた。
だから、これでもとても疲れた。
駅前で買い物をして田舎の家についたのが1:30。
すぐに眠りについてしまった。

3:00に起きてお寺さんへ挨拶へ。

なんにしてもこの日は疲れていた。
そしてなかなか疲れがとれない。
部屋も汚かったが、掃除などは明日以降ということにして
この日は寝たのであった。

        ・・・涼しい気候話・・・

それにしてもついた頃の新潟は涼しかった。
いや、風が吹くと少し寒い位であった。
朝夕の話ではない。日中がそうなのだ。
気温は24度位だろうか。
ここしばらくこうなのだそうだ。
道理で海にはいっている人が早々に引き上げて来くるわけだ。
せっかく来たのに、やっぱり夏はからっと暑くなってくれなくては。

次の朝は非常に寒かった。
おかげで少し鼻声になってしまった。
風邪にまでならなければよいが。

でも、次の日からは日中の気温は上がるようになった。
30度位だろうか。
しかし大阪と違い、じめじめしていないし、ほぼ1日中風があるので、
(いわいる浜風)涼しく感じる。

この中でなら庭仕事も楽にできそうだ。
でも、とえりあえず体力がある程度復活するまでは家の中の掃除をしよう。
田舎の家だから結構広い。これを掃除機かけて、はたきかけて、雑巾ぶきするのは
たいへんだ。しかも1人で。

・・・結局家の中の掃除にはまる2日かかってしまったのであった。
食事も自分でつくらなきゃいけないし、無精者の私には結構な試練であった。

        ・・・庭掃除の話・・・

田舎の家だから庭も広い。
しかも去年から丸一年だれも手入れしていないから草が生え放題である。
まったくどこから手をつけいいいものやら困ってしまう程である。

まずは出入口の周りから始める。
引き抜いては捨てる。
カマで切っては捨てる。

集めた草を燃やす。
でも湿っているからなかなか燃えない。
しかもその量もべらぼうに多い。
いい天気のおかげで2日目にはなんとか少しだけ燃えるようになった。
(それでも完全に燃やすには1週間かかった。)

それにしても今年は蚊が少ないように思える。
去年なら多くかまれたのに今年は余りいない。
雨が少なかったせいだろうか。
それとも蛙、トンボが多いおかげであろうか。
(今年は蛙、トンボが多かったのだ。でもその話はまた今度。)

庭掃除も丸2日かかった。
でもそうしている内に大分体力が復活して来た。
これで海にも入れる。

         ・・・炭酸飲料の話・・・

夏は暑い。

田舎の家には扇風機はあるけどクーラーは無い。
だから喉も乾く。

幸い(?)家の道路はさんで斜め前に自動販売機がある。

田舎の自動販売機というものには、都会で売り出す前に
いろいろな試験的劇物(?)飲料が入っていることも多い。
ここにもそれに近そうなものがあった。

まあ、それはそれとして、一番驚いたのがあのうわさの
        「AQUA LEMON」
があったことだ。特長の「超微炭酸」というのが怪しい。
(注;この文章を発表したところでこの飲料が話題になっていた。
もちろん、当時の新発売である。)

しかし、意外にもこれは美味しいのだ。この「超微炭酸」がいいのだ。
これがなければただのレモン水になっていたところをこれが
引き締めているといった感じだ。

病みつきになってしまった私は、その後帰るまでに3本以上のみ、
さらに友人たちにも勧めたのであった。

それにしても新潟での清涼飲料水の飲んだ量は並みではなかった。
スポーツドリンクは1.5リットルボトルを3本、1000ミリリットル
オレンジジュースを3本、牛乳、ビール、缶ジュース(5本以上)などなど。

その分汗もかいているので問題は無い(と思う)が、我ながら
う〜んすごかった、である。

        ・・・カレーは・・・

新潟では食事を自分で作らなくてはならない。
(少なくとも親戚が来くるまでは。)
そこでてっとり早いのが「カレー」である。
(去年まではお好み焼きだった。)

カレーといっても袋入りレトルトものではない。
ルーは買って来くるが、後は手作りである。

玉葱、じゃが芋、なす、にんじん。
お肉は高いので牛肉は使わずソーセージで代用。
(でも、後日焼き肉した後で残りの肉で作ったカレーは牛カルビ肉だった。)
そして、とうもろこしも入れる。剥身(?)の既に煮てある缶詰もの。
これが意外と美味しい。

野菜を一口大に切って炒める。
ソーセージも同じ。
炒めたら鍋に移して具が柔らかくなるまで煮る。
柔らかくなったらとうもろこしを入れる。
そしてルーを入れてとろとろになるまで弱火で煮込む。

大体、具を炒めると同時に御飯をたき始めると丁度同時位に炊き上がる。

やっぱり自分で作ったカレーは美味しい。
(他の人が食べるとどうか判らないけど。)
2週間で3〜4回はカレーだったかな。

日頃野菜の少ない私にとっては苦労無く野菜が多くとれるという意味でもいい。

しばらくは「新潟行ったらカレー」というパターンになりそうだ。

        ・・・応援教えます・・・

夏といえば高校野球、夏の全国高校野球選手権大会。
我が(?)新潟代表は長岡広陵高校(初出場)であった。
そしてなんと、1回戦の相手はあの石川星陵である。

新潟県でのテレビではもちろん長岡広陵を応援しているのだが、
(CMでも応援CMがある。)
応援といえば、選手たちを応援する長岡広陵の生徒たちも大変である。

私は母校に野球部が無かったため甲子園に母校を応援に行くなどということは
全くの夢であった。だからというわけではないが、出場している学校の応援を
見ていると、「よくやってるな〜」と感心していたのであった。
(常連校ならともかく初出場でうまくやってるな〜って。)

でもその謎もとけたのであった。
なんと、「応援教えます株式会社」があるのだ。
テレビで長岡広陵高校で教えている風景を取材していたのだ。

体育館に生徒を集め、チアガール、声援、ブラスバンドの合わせ方などを
教えていたのであった。
なるほどあういうことをして応援も練習するのか。納得。

しかし、こういった会社は全国のこのような高校を捜しては商談していくんだろうな。
こういったところもまで商業化されているとは。
感心するやら、なんとなく悲しいやら。
でも、今度いつ出られるか判らないんだから(失礼)、選手だけでなく
応援もちゃんとしたいというのもわからなくはないかな。
テレビでももっと応援(アルプス)席を写してあげなきゃね。
せっかくお金出してまで練習したんだから。

        ・・・帰って来たサンダーバード・・・

新潟ではこの時期の朝には昔の特撮ものの再放送をしている。
今年は「帰って来たウルトラマン」と「サンダーバード」をやっていた。
(以前はスタートレックやウルトラセブンをやっていたこともある。)

サンダーバードは夏休み短期集中ものなので、傑作集みたいなものであった。
(いい話を選んで放送していた。)1日30分で、大抵は2日に渡る前後編もの
であった。

しかしサンダーバードはすごい。あれが20年以上前のものとは信じられない。
非常に細かいところまでこっている。人形も生き生きしていて、なまじ人間が
演じるよりもいいと思う。今でも人気が高いことは十分納得できる。

帰って来たウルトラマンもよかった。これは1日1時間2本立てである。
子供の頃を思い出しつつ見入ってしまった。
今から見るとちゃちな部分もあるが、全体としては今でも十分通用する
ものだといえる。

そういえば、見ている中に「ウルトラセブン登場!」なる回があった。
それまで地球上の怪獣と戦って来たウルトラマンが初めて宇宙怪獣と戦い
負ける回である。宇宙怪獣はベムスターであった。

ベムスターに負けたウルトラマンは太陽に向かって飛んだ。
「太陽を私をもっと強くしてくれ・・・」
しかし太陽引力に捕まったウルトラマンは太陽へと吸い込まれて行きそうになった。
これを救ったのがウルトラセブンである。
ウルトラセブンはこのときマンにウルトラブレスレットを与えた。
「これでどんな宇宙怪獣とも互角に戦えるであろう。」
これを持ったウルトラマンはベムスターを倒したのであった。

サンダーバードといい、帰って来たといい、あの頃の番組には熱意が
感じられる。だから今でも十分見るに耐える。
それに引き替え今の番組は・・・。
ぐちはともかく、今の子供たちが大人になって、それを再び見るに耐えるだろうか。
子供たちにそれを見せられるだろうか。
出来ないような気がする・・・。

        ・・・3悪登場・・・

最近の新潟は関東方面からの観光(海水浴)客が多い。
関越道ができたからだ。
やはり関西方面からの車は少ない。
いくら北陸道が全通したからといってやはり500キロ以上の道のりは遠い。
(それでも何台かは見るようになった。片手で数えられる位。)

しかし、関東方面から来る車は非常にマナーが悪い。
特に、「練馬」「群馬」「熊谷」は3悪である。
なにかあったら大抵はこの3つのうちの1つである。

非常識な駐車をする。細い道路でやたらと飛ばす。
かと思えば非常にのろのろ走る。ゴミはちらかす。

関東の人間は「自己中心」思考なのだろうか。
自分がよければそれでいい。みんなそんな感じだ。

確かに関西人はあらい。
私は新潟ではだいたい大人しくしていたが、
時には「大阪人走り、心得の条」に従って「大阪人走り」も披露した。
でも、大阪人の荒さは技術に基づいた荒さだ。
それに引き替え関東人のそれはただ単に下手くそなだけだ。

この3悪「練馬」「群馬」「熊谷」についで
「所沢」「品川」「長野」も結構目茶苦茶である。

できれば夏場は関越道を封鎖した方がいいのではないか、
そう思っていたのであった。

        ・・・セミに蛍にオニヤンマ・・・

今年の新潟は昆虫類がとても多い。
ここ数年では一番ではないだろうか。

まずはセミが多い。
一番多いのがヒグラシ。これ程お墓に似合うセミは無い。
ニーニーゼミ。ミンミンゼミ。
アブラゼミもいるが少ない。
くまゼミはいない。

とにかくセミは多かった。
山の上に行くと、木には沢山のセミがいた。
1匹を捕まえようとすると、多くのセミが飛び去った。
(台風後は一時減ったのだが、それは別の機会に。)

蛍。
なんと蛍がいた。
たった1匹しかいなかったけど、夜、ふと外を見ると
光るものがあった。よく見ると点滅している。
蛍だ。
近づいてもその姿を直接見ることはできなかったが間違い無い。
確かにこの辺には蛍がいるそうだ。
以前は裏山からの湧水がふんだんに出ていたのでその清水に沢山いたのだそうだ。
そういえばいまでの脇の流れにはたにしがいる。それを食べているのだろうか。
最盛期はもう少し早い時期のようなので、7月頃に行くと
沢山見られるのかもしれない。

オニヤンマ。
今年はトンボが多かったが中でもオニヤンマが目立った。
窓枠に止まって5時間位動かなかったのもいた。
川魚も、蛙も多かった。
例年はこんなにいない。
ひょっとすると、今年はたんぼで農薬を使う量を減らしたのかもしれない。
最近は有機栽培が流行だそうだから。
いいことだ。

そういえばクモもおおかったな〜。
掌サイズも何回か見たし。
突然そんな野が足元に来てびっくりしたこともあった。
クモは環境破壊のバロメーターっていうけれど、やっぱり苦手だな。

全体的に「蚊」以外は多かったと思う。
トンボが増えたので蚊が減ったのかな。
外で仕事をする分にはそれはありがたいんだけどね。
(おかげで虫除けスプレー使わなくて済んだ。)

        ・・・初恋の話・・・

「子供の頃、塀に落書きをしてたらお巡りさんに呼び止められた。」
「ちょっと来なさい・・・」

        「初来い」

なんてな古〜いギャグをかましている場合ではない。

それは突然のことだった。
あまりに突然で、聞いた瞬間、どう返事していいか判らなかった。

        初恋の人が結婚していたのだ。
        去年まで全くそんな気配が無かったのに。
        2月に籍を入れたという。(結構披露宴はしていない。)
        そして10月にはお母さんになるという。

ちょっと、じゃなく、ショックだった。
まさか・・・という感じだった。
その後精一杯明るく振舞う自分があった。
相手に動揺を悟られまいとする自分が・・・。

        相手は外人・・・。

初恋の人もアメリカンスクールに行っていた関係で、日本語より
英語の方がうまかった。そういう意味ではあたりまえかもしれないが・・・。
同じ職場の人だそうだ。

私とその人は結ばれることが無いことは判っていた。
でも、その人に会う度に「心ときめく」自分がいることを、
自分の中にそんな感情が残っていることに有り難く思っていた。
誇りに思えた。

本当に好きだった。
だからこそ、彼女には幸せになって欲しかった。
あまりに急なことだったので、なんとも言えなかったけど、
それが彼女にとって一番の幸せなら、それでいいと思う。
でも・・・。

今度直接本人に会ったらどういえばいいのだろうか。
何も言えない気もする。
結構涙もろいので泣いてしまうかもしれない。

ドラマじゃないけど、旦那を呼んで、

        「彼女を頼む。泣かしたら許さんぞ。」

とでもいって一発殴ってすまそうか。

でも、これで私も心置きなく結婚できるのかもしれない。
そう思っている。
今度は自分の幸せを捜さなきゃ。
(注;因みに当時私には彼女などいなかった。)

        ・・・海のこと・・・

今年の海は梅雨時期に雨が少なかったせいか綺麗で、波も少なかった。

去年に続いて、家の前の浜には砂がついていない。
階段を降りるとすぐ海になっているのだ。
それでも去年よりかは砂がついて来ているようにも思える。
来年あたりには浜が復活するかもしれない。

海の綺麗さは底が見えるかどうかと魚の多さで判る。
今年は底がはっきり見える。
数年前に近所にマリンスポーツセンターができた時は、浜近くはヘドロで
足を底に付けない程汚かったのだが、最近はそんなこともない。

今年は魚が多い。
いつもいてるキスは少なかったようだが、かわりに
アイナメ、ボラ、フグ、カレイもいた。
掌大のカニもいた。
特にアイナメが多かった。
この魚は食べられるのでモリでついている人も多かったが、
私は見ている方が好きなので取ることはしない。

雨が少ない年はくらげも少ない。
くらげは塩の濃度が濃いところには発生できないからだ。
(浸透圧の関係で体内の水分が外に出てしまうから。)
今年は雨が少なかったのでくらげもほとんどいなかった。
最も台風の後は大分発生していたようだが。

日本海は太平洋と比べ、潮を満ち引きはそれほど大きくない。
特に1日の間ではほとんど変化は無い。
が、2週間もいるとその変化もわかる。
月が新月から満月になっていくに連れて潮が引いていくのが判った。

それにしても、夏の日本海はいい。
冬の日本海は非常に荒々しいが、夏は大体穏やかでいい。
ここに来ると心が和む。
この潮の香りがいいのだ。

        ・・・台風来襲・・・

新潟では台風10号の影響は無かった。
だから8/3〜8/10までは雨も降らずいい天気だった。
そのおかげで外での作業も捗った(暑かったけど)。

しかし、作業ばかりで海に余り入らなかったのは、後にして思えば
失敗だった。台風11号の影響はかなり長く続いたのだ。

台風11号は珍しく新潟地方も直撃した。
台風が近づきつつあった10日は夕方から風、波がきつくなって来た。
(天気はまだ良かった。)

海に入っていたら波がきつくなって来たので早目に上がることにした。
テトラポット近くで魚を捜していると、波でテトラポットに体を
ぶつけそうになってきたのだ。

夜からは激しく雨が降って来た。
次の日は朝からひどい雨と風であった。

雨が降っていると何もすることが無い。
暇なので車で本屋まで行くことにした。

その途中海を見ると、サーフィンをしている連中がいた。
        「根性やな〜」
確かに風のおかげでサーフィンにとってはいい波が来ている。
しかし・・・。
        「おぼれるなよ」

本屋まではおよそ15キロ。
途中では晴れているところもある。
さすがに新潟は広い。

本屋のあたりは豪雨。
せっかく遠くまで来たのにお目当ての本は無かった。
その上、しょうがないからかった雑誌は、本当にしょうもなかった。
なんてこったい。

11日の夜までには雨も上がった。
が、風の影響はかなり続いた。

海を見るとそれはすごい波だ。
台風の時にときどきテレビで荒れている海の映像を映しているが、
まさにその風景がそこにあった。
白波が階段の上にいる私にもかかる位だ。
写真を撮りたかったが、カメラが壊れそうなのでやめた。

翌日車を見ると塩だらけになっていた。
いかに波がすごかったか。
後で車を洗うのが大変なんだけどね。

        ・・・台風一過・・・

台風一過。
天候は晴れ。

お天気といえばなぜかサザエさんを思い出す。
        「お魚くわえたサザエさん、追っかけて、
                裸足でかけてく陽気なドラネコ」
あの性格はまさにお天気そのもの。

でも海はその影響を長く残した。
最初は波が残った。
海はしばらく冷たかった。
海がおさまっても風があって上がると寒かった。

魚もどこかに行ってしまった。
もっとも波がきつくて砂が舞い上がっているのでよく見えない。

結局海が台風前の状態に戻ったのは15日だった。
1週間近くかかったことになる。
台風の影響のすごさを実感したのであった。

        ・・・古本屋事情・・・

新潟に行くとやることは色々あるのだが、
それでも雨の降った時、夜、食後などは暇になる。
こういった時のために漫画始めとして本を買い込んでおくことが多い。

雑誌は最新のものを買うが、漫画は古本屋で安く買うことが多い。
柏崎駅前には本屋さんも結構あるが、2軒の古本屋が、隣どうしにあり、
そういった面で便利である。

趣味がばれてしまいそうだが、今回買った本は、

        「ファンロード」(8/9月号)
        「猫でごめん!」(全6巻)
        「陸軍中野予備校」(全6巻)

であった。後の2冊は漫画である。
大体、新しく買うのに比べ半額になる。

私はいわいる週刊漫画雑誌は買わない。
必ず単行本化されてから買い込む。
大体は連載途中のものを買うが、連載が終わってから買うものもある。

漫画を買い始めたのは実は会社に入ってから。
学生の頃はほとんど買わなかった。
(例外は「美味しんぼ」と「めぞん一刻」)

会社に入って行きなり松山に飛ばされた時、向こうのテレビ局の少なさ、
その映りの悪さには困った。それまで大阪では多くの番組を見ていただけに
ショックでもあった。

テレビが見られないと時間をつぶすのが大変になる。
そこで登場したのが漫画であった。
そして松山にも古本屋が沢山あった。そこで沢山の単行本を古本で
買うようになったのだ。新品で買うのはちょっと勿体なかったから。
(性格的に週刊雑誌は買えない。)

現在までに揃えた漫画は次のようなものがある。(一部)
        連載中のもの
                「美味しんぼ」(35巻)
                「なんて素敵にジャパネスク」(8巻)
                「サイレント・メビウス」(5巻)
                「ペエスケ」(7巻)
        
        連載終了しているもの
                「めぞん一刻」(全15巻)
                「あおいちゃん・パニック」(全3巻)
                「スロー・ステップ」(全7巻)
                
                *「きまぐれ・オレンジロード」(全18巻)
                *「猫でごめん!」(全6巻:但し「新」シリーズが再開)
                *「陸軍中野予備校」(全6巻)

結構多いというか、少ないというか。
*のついているものは古本中心で揃えたもので、ほとんどは新潟で買っている。
「サイレント・メビウス」の1〜3巻も新潟で買った。
(松山で買ったものの多くは既に古本屋行きになっている。)
(注;この内今も手元に残っているのは3つだけである。)

また今度新潟にいくとまた1つ増えるであろう。
まさに「読書の新潟」でもあるわけだ(ちょっとちがうかな)。
(注;この当時は新潟の家に「大阪今昔」などの本があることは知らなかった。)

        ・・・名車アプローズ・・・

私の乗る車アプローズ。
ダイハツの1600ccパーソナルセダンである。
特に私のアプローズは日本に1台の特別仕様なので、
(どこが特別なのかは、ひ・み・つ。)
判る人には、日本中どこでも、見ただけで「私」のと判る。

この車、ダイハツの御膝元である、池田、箕面、豊中、吹田、川西では
普通に見かけるが、その他の地域では珍しい。
だから、私なんか、「この車は外車です」といっている。

今まで新潟ではショウルーム以外では見たことがなかった。
しかし、今年はなんと2台も見てしまったのだ。
(1台は品川ナンバーだった。もう1台は不明。)

寺泊、米山大黒亭と行く先ざきにあるから、
        「おお、ようやくこの車も世間に認められるようになったか。」
とか、
        「車のことが判る人が増えて来たな。」
とか思っていたのであった。
うんうん、いい傾向じゃ。

いえいえ、控えめに見てもいい車ですよ。本当。
ブランドにさえこだわらなければ。

アプローズはそんなに燃費のいい車ではない。
しかし、今どきのEFI 1600cc、ネット120馬力としては
標準的かもしれない。

大阪で市内を走れば大体リッター10キロ。9キロ台のことも多い。
高速道路では、例えば新潟まで走った場合は15キロ以上になる。
(半分の行程をクーラーを弱で付けて走った場合。)

しかし、新潟の一般道路事情は非常に良い。大阪の阪神高速以上である。
いや、名神以上であるといってもいい。
そのため燃費も大阪で考えられない位伸びる。
今回も14キロ以上出た。35リットルで500キロ走ったのだ。

新潟では一番近いスーパーまで6キロ。
酒屋まで2キロ。本屋まで15キロ、駅前まで16キロある。
ちょっとそこまで、という感じで行っても軽く10キロ以上走るのだ。
だから500キロといっても大した距離ではない。
(本当は大した距離だけど。毎年は大体300キロ位だから。)
最後の方なんか、ガソリンが勿体ないので近いところ中心にしてこれだから、
もっと普通に走っていたら700キロ以上になったかもしれない。

新潟県の柏崎、西山は日本で最も古くから石油が産出された場所の1つである。
その歴史は古く、確か、平安京時代よりも古い。
歴史書に「燃える水を帝に献上した」という記述があるのだ。
今でも出雲崎には石油歴史館がある。
柏崎駅前には日本石油の工場もある。

にもかかわらず、新潟のガソリンは高い。
リッター127円もする。
大阪もいいかげん高いがそれ以上だ。
(今入れているところは会員で5円引きになって115円。)

なぜなんだろうか。
ひょっとして「レギュラー」といって「ハイオク」を入れているんだろうか。

同じ高いならサービスのいいところで入れたい。
駅前のサービスステーションでは必ず何かくれる。
一昨年はポケットティッシュ、去年は確か洗剤、今年はボックスティッシュであった。
ひょっとしてこれは遠隔地特権であろうか。それとも誰にでもそうなのだろうか。
聞いてみたいと思いながら今年もできなかった。

        ・・・SPF15の威力・・・

SPFとは、
        Super
        Protein
        Force
の略・・・じゃなくて
        Sun
        Protect
        Factor
の略で、要するに太陽光線の遮断能力のことである。
15はその威力で、数が大きい程遮断力が強いことになる。
15というのは中の上位。

最近は大気のオゾン層が薄くなりつつあるそうなので、
(オゾン:化学式でいうとO3。変ないい方だが過酸化酸素ということになる。
これが紫外線に当たるとO2になり、このときに紫外線の持つ強力なエネルギーが
吸収される。と思う。)
直接強い日光を浴びるのは良くないそうだ。

では日陰にいれば良いかというとそうでもない。
紫外線も反射するので、日陰にいても紫外線は当たる。
もちろん弱くはなるが。鯵(あじ)のひらきを日陰で乾すのは、
紫外線に当てなくてはいけないが、直接光では紫外線が強過ぎるので
日陰の弱い紫外線に当てるためである。

しかしガラス越しであると紫外線は非常に弱くなる。
90%以上カットされるはずだ。そういう意味では、日焼けを防ぐには
窓を締め切った家の中にいるのが一番いいということにもなる。
最もそれではちょっとなんではあるが。
ちなみに赤外線はカットされないので部屋の中は暑くなる。

さて、新潟では外で作業することが多い。
だから日焼けには十分注意しなければならない。
草刈中は麦藁帽子に長ズボンなので、顔、足はいいが、手、首筋は危ない。
(本当は長袖にすべきなのだが、忘れたのだ。)
だから念入りに日焼け止めを塗っておく。

海にはいるときももちろん必要だ。
今回は曇りの日も多かったが、曇りでも紫外線は多いので注意が必要だ。
首筋、肩、背中が一番注意。
私はちゃんと塗っていたから良かったが、塗っていなかった友人は
真っ赤に日焼け(やけどともいう)してしまった。

子供ならいいが、27ではもう皮膚がそれほど強くないので
日焼けに対する注意は怠ってはいけないのだ。
そして、日焼けは少し時間が立ってから現われるので、
焼けていなからといって、安心して長時間日に当たるのは危ないのだ。

今年は万全の体制だったので日焼けに関しては全く問題なかった。
まさに備えあれば憂いなしである。

        ・・・番外編:ビデオ鑑賞・・・

新潟へ帰っている間に多くの番組を録画した。
3倍録画で120テープに約3本分。
これをここ2日で見た。

そのうち1本は毎週もので、後の2本は「アニメだいすき!」である。

はっきり言って多い。
まあ、コマーシャル部分、冗長な部分は早送りするとしても、
1本120*3=360分のうち、200分はまともに見なくてはならない。
3〜4時間。う〜ん、まいったね。
しかし、見始めると意外と早く終わった、ような気がした。

最近のアニメはつまらないものが多い。
1回見たらそれでいい。
「アニメだいすき!」で放映される、OAVや映画ものでもそうだから
困ったものである。
今回見たものの中でもこれは!と思うものはなかった。
(YAWARA!はまあいいけどね。)
ここで、いつものように昔は良かったなどといっても始まらないのでこれまで。

今回は期間が長かったので2本で足りなかった。
私はビデオを2台持っているので2本までなら問題ないのだが、
3本となると困る。今回もとる番組を大分厳選したのだが、
それでもどうしても3本になってしまった。
途中で妹に入れ替えてもらったのだ。
来年までには3台目を買わなくてはいけないだろうか。
今度は場所をとらない8ミリにしよう。
(掲載時補足;結局8ミリデッキは買わなかった。
据え置きデッキが結構でかかったのと、映像がVHS程度であること、
そしてなによりもメディア代がかさむからであった。)

(本当は4台持っているのであるが、1台は妹に貸しているので使えない。
1台はつい最近潰れた。新潟行く直前に!!
        HITACHI
                S−VHS ステレオHiFi アモルファルヘッド
        
        SHARP
                S−VHS ステレオHiFi 19ミクロンセンダストヘッド
                BS付き
        
        三菱;これを貸している
                S−VHS ステレオHiFi
                デジタルエフェクト機能付き
)
(注;この内今も動いているのはSHARPのものだけである。これもちょっと調子が
悪いけど。今はそれを合わせて2台しか持っていない。「しか」か?)

        ・・・海に入る時・・・

最近は目が悪いのでコンタクトか眼鏡がいる。
陸上ならそれでいい。が、水中ではそうはいかない。

度付きゴーグルを使えばいい、そう思うかもしれない。
そうなのだ。でも、結構高い。そこでちょっとためらったのだ。

水中眼鏡はもっている。だから、
        「たぶん眼鏡をかけてでも水中眼鏡をかけられるであろう」
そうよんだ。

後にして思えば大阪で試しておけば良かったのに。

新潟で最初に海に入る時、眼鏡と水中眼鏡を持って海に行った。
コンタクトは外す。普通のハードやソフトなら少しくらい海水に
ついてもいいのかもしれない。しかし、酸素透過性レンズではそうはいかない。

眼鏡が入らない。
あと少しなのだが、やっぱり入らない。
う〜ん、困った。
結局、潜る時は眼鏡を外し、水上ではかけるということをした。
面倒。

水中では眼鏡なしでも結構見えるものだ。
普通に泳ぐ分には問題ない。
魚を捜して海中遊泳している間は大体を捜したら
眼鏡を水中眼鏡の上からかけて細部を見る。

やっぱり面倒です。
来年こそは度付きゴーグルを買おう。
(注;この翌年にはちゃんとそれを買ったが、ゴーグルは海では水圧がきつくて
着けていられないことが判明し、ほとんど使っていない。)

        ・・・NARUS・・・

田舎の家から一番近いスーパーは6キロ離れた西山にある
NARUS(ナルス)。

そこまではもちろん車でいく。
列車もなければバスもない。
本当に車以外ではいけない(歩くという手があるにはあるが)。
田圃の中のいい道。
おっとよそ見していちゃいけない。

NARUSは2棟からなっている。
1つは普通の日常生活品を売っているところ。食料、生活用品など。
ほんでもってついでにゲームコーナーもある。
STREET FIGHTER 2’もあった。
田舎にしては結構進んでいるといえる。

狭い用水路をはさんで向こう側にもう1棟。
木で出来た狭い橋を渡って向こうへ。

こちらは日曜大工的商品がおいてある。
煉瓦、肥料、自動車用品、釣り具、電気用品、キャンプ用品など。
そして、場所が場所だけに充実しているのが畑仕事用品。

くわ、かま、熊手、シャベル。
あみ、脚立、くい。

大阪の日曜大工屋さんでは滅多に見られないもの。
雀追い払い用風車。
いかにもといった感じである。
しかも、結構安い。
バーベキュー用煉瓦もここで買った。

木炭は大阪の方が安かったけど、その他のものはこちらの方が安い。
網も煉瓦も、花火も。
煉瓦以外もこっちで買えば良かった。
そうでなくても荷物が多いんだから。

しかも、ここでは大きな荷物を買った人には軽トラックも無料で貸してくれる。
流石である。
私も借りようかと思ったけど、返しに来くるのが面倒なのでそうはいかない。
しかし、ここに来くる人はほとんど車で来ているから、借りる人は少ないんだろうな。
でも今度いっぺん試してみよう。

        ・・・あかちょうちん・・・

親戚一同、家のもの、友人1名がいっぺんに来た10日。
住人がそれまでの2人から一気に7人に増えた。

補注:
8/3についた時は私1人。
8/8で元々そこに住んでいる親戚の人が仕事から帰って来て2人。
この日来たのは、東京から1人。神奈川から1人。
大阪から2人。三重から1人。
で、計7人。

こうなると大変なのは食事。
昼食はなんとかパンでクリアしたけど、夕食はそうはいかない。
そこで、5月に行った時に駅前に見つけた居酒屋に行くことにする。

駅前までは16キロある。
田舎のバスは早くに終わるから、行きは良くても帰りにバスがない。
タクシーは高い。
ということは車で行くことになる。
・・・はて、呑みに行くんじゃなかったかな?

それはさておき、車2台で居酒屋へ。
名前は「あかちょうちん」。
最初は忘れていた。
「『あかちょうちん』だったかな?」と思ったのだが、あまりにありふれた名前なので
違うと思ってたらあっていた。いやはや。

5月に来た時は学生で一杯であったが、今回はどうか。
幸い学生は家に帰っているものも多いらしく少なかった。
待ち時間は5分位ですんだ。
でも座敷がとれないのでカウンターで7人横に座る。
それでも角だったので直角になったのでよかった。

ここは漁港に近い。
従って海の幸はいいものが多い。
大阪では高級料亭に出るようなものが平気で出て来くる。
ネタの鮮度はイカが一番よく判る。
結構いいものだ。

たまにこういうところに来くるのはいい。
友人とはたまにいくが、親戚と来くるのは全く初めて。
親戚の人はこういうところは初めて、といっていたが結構気に入ったようだ。

調子に乗ってちょっとたのみすぎた。
「2人前!3人前!!」
結局究極の技「お持ち帰り」をすることになってしまった。
ほっほっほ。よっぱらちまったぜい。

あれだけの質のものを、これだけたのんで、
1人たった3000円。安い。
値段だけなら酔虎伝でもいい勝負だが、味を考えると比較にならない。
酔虎伝なんて「マズサバクハツもの」である。
「あかちょうちん」万歳!

ちょいと酔いが回り過ぎている。
気分は悪くないが、このままでは車を運転できない(オイオイ)。
1時間程駅前を散歩することにした。

夜の駅前は静かである。
所々に夜のお店があいているが、その程度。
自動販売機シェアチェックなどをしつつ駅へ。
(補注:友人は自動販売機ではトップメーカーの富士電機に務めていた。
ちなみに自動販売機は1台20万円程だそうだ。それ以上高いと売れないらしい。)

明日妹が帰るので切符を調べてもらう。
昼間調べてもらった時はなかったそうだが今度はどうか。
「さっき調べた時はなかったよ」と駅の人もいうが、そこはそれ、調べてもらう。

「おや〜!?1枚あるね〜。」
ラッキー!なんと1枚あった。
根気よく調べてもらった勝ちである。
前日の夜中、これが狙い目かもしれない。

切符を買ってさらに駅前を散歩しつつ車の止めてある場所へ戻る。
        「大丈夫かな?」
と思いつつもこれ以外に帰る方法はないので運転する。
        「ちょっと判断力が鈍いぜ。」

みんなは真似しちゃだめよ。
(再編集時注;現在これをやったらどえらい罰金と会社ならクビが待っているので
絶対にやらないように。しかし、田舎では居酒屋に行くのに車を使うしか手がないのも事実。
急速アルコール解糖剤が欲しい。)

でもって途中7−11(注;セブンイレブンね)でアイスを買って帰る。
帰ったらギターの生演奏会。
(注;当時はギターが弾けた)
で、眠たくなったので寝る。
とても充実した夜であった。

        ・・・寺泊・・・

魚を買うなら寺泊。

ここは結構有名な魚市場である。
冬には東京からのバスツアーもあるという。
ここには魚屋さんが沢山軒を連ねている。
全魚介類を扱う店、乾物のみの店、蟹だけの店。
その間に土産もの屋もある。(梅宮達夫の漬物屋もなぜかある。)

ここは漁港と直結している。
だから魚の鮮度は抜群だ。
そして値段が安い。

田舎の家からは25キロ近くあるが、途中の道路は海沿いのいい道路で走り易い。
1時間足らずでつく。
ここには広い無料駐車場があるので車で行き易い。
その広い、本当に広い駐車場でも満車になることがあるのだから、
ひどい時のここの混み具合は並みではない。
今回は閉店まぎわに行ったので空いていた。

今回はイナダ丸ごと1匹、平目、ウニ、はまぐり、豆鯵などを買った。
イナダはそこでさばいてもらう。平目、ウニはあらかじめさばいてあるもの。
それでも1万円はいかない。やっぱり安い。

今回は閉店まぎわだったので多くのお店を見て回れなかったのは残念であった。
よる7時までと思っていたが、ほとんどのお店は6時で閉まるのだった。
1部は6時30まで。来年はもっと早く行こう。
最も、いい魚を買うなら朝行くのがいいんだけど。

ここではイカ、タイ、あなご、ほたてなどを焼いたものも売っている。
イカなら丸ごと焼いたものが250〜300円。
1ハイ食べればおなかいっぱいになる位大きくてこの値段。全くもって安い。


事件。
買い物終わって、駐車場でみんな(5人で行ってた)でイカを食べながら
のんびりしていると、
「キキー!ガシャーン!!」という音。
事故だ。

そのとき私は何気なく横断歩道のある方向を見ていた。
音が聞こえる瞬間、人が飛ぶのが見えた。
どうやらバイクが横断していた人(もしくは出て来た人)とぶつかっらたしい。
私が見たのは、ヘルメットをかぶっていたから、バイクの運転手だっようだ。
どちらも命には別状ないようであったが、怖い。
(ちゃんと救急車で運ばれて行った。)

あの時の人は、人間というより人形であった。
人形が飛ばされているといった感じ。
あれで命にかかわるものなら、帰り運転できなくなっていたかもしれない。

混んでいる場所を通過する時はくれぐれも注意しなくてはならない、
そう思わせる事件であった。

        ・・・米山大黒亭・・・

うどん食べるなら米山大黒亭。

ここはうちから30キロ程離れた、小高い丘の上にあるにある
美味しいうどん屋さんである。

名前の通り、ここは大黒様の展示もしている。
元々はそっちが本業だったのかもしれない。
何回もここに来ながら大黒様を見ていないの罰当たりかもしれない。
今度は必ず見よう。

ここのうどんは平べったくて少し細い。
でも腰がしっかりしているのでかみ切った時の歯応えが非常に素晴しい。
味付けは鰹を中心としている特製のもので、
底が見えない程色が濃い、ということは関東風である。
が、関西人の私にも全く違和感がない。要は色ではなく味であるということが
確認できる。

うどんの量はぱっと見多い。しかも大盛りにしても普通と変わらなく見える。
しかし、食べれば違いがよく判る。
普通の量であれば食べている間にいつの間にか無くなっている。
大盛りの場合はこれが、いつまでも麺があるといった感じになる。

ここのもう1つの名物はあげ饅頭である。
文字どおり饅頭を天麩羅にしてあげたものであるが、これが甘くて美味しい。
うどんを食べて辛くなった口を直すのもよし、食前に食べるのも良し。
お土産にもいい。
しかし、これはすぐにべちゃっとするので、作りたてが一番美味しい。

ここ米山大黒亭にはクーラーはない。
海沿いの小高い丘にあるのでいい風が入って来くるが、やっぱり暑い。
そしてここは昼間に行くといつも混んでいる。
夏の暑い時に何10分も待って、しかも暑いうどんを食べるのである。
(冷やしうどんもあるが、やっぱりこれは邪道。)
しかし、それに値する位に美味しい。
だからみんな行くのだ。

今年は2回行った。
友人が2組に別れて来て、それぞれが行きたいといったからだ。
どちらも開店すぐの時間(10時開店)に行った。
空いていた。
毎年は12〜13時ころに行く。この時間帯は非常に混んでいる。
でも10時頃は空いている。少し遅めの朝食か、早目の昼食に行くと
いいようだ。
今度からそうしよう。

        ・・・バーベキュー・・・

毎年新潟でやっている恒例の行事がこれ、バーベキュー。
しかし、ここにも想像を絶する苦難の道のりがあったのだ。
(そんなたいそうな)

バーベキューはここ5年くらい毎年行なっている。
しかし、ほぼ毎年バーベキューセットを買い直していた。
残念ながら私は貧乏である。そのためあまり高いセットは買えない。
だから、どれもいまいちなのだ。

最初は円形の鉄製のやつ。
これは背も高くて結構よかったが、炭に着火しにくいのが難点であった。

次は四角のやつ。
これは背が低くてだめだった。
しかも着火しにくい。着火だけで1時間以上かかった。

そして今年。
もう出来合いのセットは買わない。
移動できないのは覚悟の上でブロックで作ることにする。

問題はブロックをどこで調達するかだ。
大阪で買って持って行くというてもあるが、家の近所には
ブロックを売っているところがないし、あったとしても、
そんなものを新潟まで持って行くというのはね・・・。

結局新潟で調達することにした。
ブロックはNARUSで売っている。
セットは庭におくことにして、いくつブロックがいるかを考える。

ブロックは1つ130円だった。これを8つ。
網押さえ用に赤煉瓦を2つ。1個88円。
これを買って持って帰る。
重い。
帰りの車の走りの重いこと。(坂を上がらない。)
ほんと、大阪で買わなくてよかった。

裏庭に設置してみる。
う〜ん、考えていたのとはちょっと違うな〜。
結局、当初の予定とはちょっと違う形でできた。
        __________
        ■ここに炭を入れる■    だいたいこんな形
        □ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄□
        □□□□□□□□□□

着火テストをする。
早い。

去年は1時間かかっていたのが10分たらずで着火できた。
今までは炭をおくところの下に穴があいていないので
下から火をつけるということができなかった。そのため着火に苦労したのだが、
今回は下から着火できるために非常に早くできる。

1つの難点は、熱が下に逃げることで、
その分大目に炭を入れておかなければならないことだ。
(注;その後わかった別の欠点は、下も空いているので、炭がよく燃えて、
直ぐに燃えつきてしまうことである。これは安い炭を使っているせいもあるが。)
ここは来年に向けての改良点だといえる。
(着火したらなんとかして下をふさぐ。)

バーベキューはセットが小さいこと、雨が降りそうだったこともあって、
私が焼き役になってみんなに配るということにした。

        野菜:カボチャ、玉葱、茄子、獅子頭、ピーマン、じゃが芋、とうもろこし
        お肉:牛ロース、豚、ソーセージ
        その他:あさり

これにビールを加え、ほろ酔い気分で焼く。
        「配るのもいいけど自分の分も食べなさいよ。」
御心配なく。一番いいものを食べてます。

いやいや、楽しかった。
毎年のこれが楽しくて新潟に来ているってな感じもする。
大勢でワイワイいいながら食べるのがいい。
日頃はほとんど1人だからね。

今年でバーベキューセットについてはほぼ完成した。
来年は「高級炭+高級肉」をスローガンにやってみよう。

        ・・・花火・・・

バーベキューの後は花火だ!
といいたいところだが、雨が降ってお流れ。

で、これはまた後日の話。
1人の友人が帰ってまた2人が来た時。
再びバーベキューをやってその後浜辺に出て花火をすることにした。

この時のために、毎年、「1人2000円分の花火を持参すること!」が
約束になっている。しかし、出来ない年もあるのでかなりのストックもあるが、
それでも一応毎年買う。

花火をするとなると友人の1名が燃える。
彼は花火コーディネーターなのだ。
複数の花火を組み合わせて着火する。
今年も華麗な技を披露してくれた。

これはだれにでもできるものではない。
何よりも花火を怖がらない精神力が必要だ。
結構怖いこともあるからだ。
今年も打ち上げの1本が顔の近くで爆発した。
危ない、それどころではない。
本当に注意しなければならない。

男3人+観客1名で行なっていたので、おのずと派手な花火が中心になる。
小さな花火は大きな花火の着火に使われてしまう。
ちょっと勿体ない。
小さなものにはそれなりのよさがあるのだが。

              . +                 
             . . , +              
              , + , .             
            ;  .* ,               
                ;
                :
                :
        ------------------

花火が終わったらあとかたづけ。
これもちゃんとしなければならない。
燃えかすを集めて燃やす。

浜辺で花火をするので鼠花火が出来ない。
そこでそれを火の中に直接入れる。

        ポン!

可愛い音をたてて燃える。
これを楽しみにしている私も困ったちゃん。

        ・・・アジにサヨリにアイナメにフグ・・・

今年は時間とお金の関係で(主に後者)釣りが出来なかった。
しかし、防波堤までいって、ほかの人が釣りをするのは見ていた。

今年はアジが大量に来ていた。
毎年ならもう少し後の時期だが、今年は少し早いみたいだ。
アジといっても体長5センチくらいの小さい鯵(アジ)だ。
お刺身にすることはできないので、ほとんどは天麩羅だと思う。
撒餌をしながら釣る。
結構たくさん釣れているようだ。

しかし、最近思うのが釣りをする人のマナーが悪い。
ゴミを散らかしたままにしている。
ビールの缶をおきっぱなしにしている。
もちろんこんなことをするのは地元民ではない。よそから来たものだ。
いいかげんマナーというものをわきまえて欲しいものだ。

海面を見ていると、鯵と一緒にサヨリも来ている。
でもこれは釣れない。
体長も小さいが、サヨリはもともと口が小さい。
そこにいるのに釣れないのはちょっと残念。

釣りの話はこれまで。

海に入って泳いでいると今年は魚が多いのに気付く。
子魚も多いが、そこそこの大きさのものもいる。

今年一番目についたのがアイナメ。
それも結構大きい。
私はアイナメは食べないけど、食べる人(?)はとっていた様子。

ウミタナゴもいた。
テトラポットの隙間に結構大きいのがいる。

ボラもいた。
でもこれも釣れない。
私はいつもゴカイを餌に使うので釣れないのだ。
ボラ用の餌を使えばいいのだが。

河豚。
釣りをすると餌を持っていくし、鋭い歯で仕掛けを切るので嫌われるが、
それもたくさんいた。
テトラポットの下の砂地に這うように、たくさんいた。
波が来てもそこでじっとしている。
なんとなく可愛い。

今年はキスがいない。
釣っている人もいなかった。
キスは冷たい水にいるのだが、
今年は気温が高くなったのでどこかにいったのだろうか。
(あれ?逆かな?)

にしても、釣りが出来なかったのは残念。
ちゃんと釣り道具も揃えていってたのに。
来年こそは必ず!!と心に誓ったのであった。

        ・・・筋肉強化プログラム・・・

大阪では不健康な生活をしている私にとって、
新潟での健康的な生活は貴重である。

食事もまともになるし、運動もする。
そこで筋肉強化プログラムが実行される。

食事は3食決められた時間にとる。
特に栄養を考えて・・・はいないが、野菜も多くとれ、結構いい。

そして運動。
大阪でかなり体力を落としていた私にとっていきなりの運動は危険である。
(栄養ドリンクで生きていたようなものだ。)

最初は家の中の掃除から始める。
家の中といっても田舎の家で結構広いから動く量は多い。
次に庭掃除。入口に近いところから遠いところへ。

いづれにせよ家の中にいる分には喉が乾いたらすぐ水も飲めるし、
疲れたら休憩もできる。
そういう状態で体力をある程度復活させる。

そしてお墓掃除へ。
お墓はちょっと離れているので、疲れたからといってすぐに戻ることは出来ない。
炎天下で数時間の作業を連続で行なわなくてはならない。

それまで4日間のおかげで無事これもクリアできた。
そうなったらもう海に入ってもいい。

海に入っても最初は長くは泳がない。
ほとんど浮いている感じ。
魚を探しつつ遊泳している。

何日か入ってようやく100メートル以上泳げる状態になった。
(補注:海では流れがあるため、それにそって泳げば、100メートルくらいは
すぐに泳げる。)
こうなると後は筋力強化に入る。(今までは筋力復活。)

流れに逆らって泳ぐ。100メートルくらい。
流れにそって泳ぐ、200メートルくらい。
水中で走る。

海以外でも。
山の上にある観音堂までのぼる。
その入口まで1キロくらい。
あそこから階段にして300段くらい。

これをしていることによってかなり筋力がついた。
それはあまり実感できないが、なにかの拍子でわかる。

車の運転がしんどくない。
鏡を見るとおしりがキュッと上がっている。
(別に変な趣味があるわけではない。が、家には全身が写る鏡があるので
それで見ると明らかに違う。)

2週間でもかなり変わって来るものだ。
問題は大阪に帰ってからだ。
大阪には海も観音堂もない。
歩きたいと思う場所もない。
それに蒸し熱くて歩く気がしない。

いかん、これではまた体力が落ちてしまう。
なんとかしなくては。

        ・・・川と魚・・・

新潟には田圃が多い。
米所であるから当然ではあるが。

最近は農薬を減らしているのであろうか。
脇の水路には小さな魚が見られる。
モロコかカジカか。
人が近づくとヒュッと逃げる。
かなり離れたところなのに、敏感なものなのだ。

場所はNARUSに行く途中。
ふと脇を見ると(よそ見はいけないよ、運転してるんだから)
子供たちがなにやら釣りをしている様子。

        「こんなところで何が釣れるんだ?」

NARUSの帰りにそこで止まってみてみると小川が流れている。
用水路というサイズではないので、やっぱり小川だ。
蒲の補みたいなものも生えている。

よく見てみると魚がいる。
用水路にいたものと違ってこちらは少し大きい。
たぶん、モロコか鯉だ。
海と違って川魚は似たようなものが多い。
だからぱっとに見分けがつかない。

以前はよく川釣りもしていたが、最近はしていなかった。
だから川魚を見る機会もなかったので、本当に久しぶりだった。

        久しぶりに川釣りをするのもいいな〜。

来年はここでの川釣りも計画に入れておこう。
(注;とは言いつつ、その後1回もしたことはない。海釣りすらほとんど
出来ていない。川釣りは、魚自体が減っているので余計に出来ない。)

        ・・・星を遮るもの・・・

以前の新潟は夜は真っ暗で、夜空にはそれは綺麗な星々が見えた。
大阪では認識できない天の川もはっきりわかったし、
流れ星も多く見られた。

しかし、近年そうではなくなって来た。
家の近くは街燈がないため車はハイビームで走行することが多い。
さらに最近は夜中にでも走り回る不届きな車が多くなった。
(例の3悪が中心。)

そのため水平線近くが明るく照らされて見えない。
星が少ない。
せっかく夜空を見ているのに車のハイビームが邪魔をする。

夜中走り回りたければ自分の地元でやればいい。
こんなところにまで来てするんじゃない。
ばかもの。

この大いなる自然の恵みを堪能できないとは、
なんと心乗せまい奴等だ。

夜空を見上げ、遥か天空に思いを巡らす。
そして、宇宙の中における地球の意味を考える。
その上に棲息する人間のことを愁いる。

そんな時間を持たない現代人が、
物質的にいくら裕福になっても本当の幸せは得られない。
精神的な余裕がなくてはなんにもならない。

星を見つつ、そう考える私であった。

        ・・・アニメの時間・・・

新潟ではあまりテレビを見ていることはなかった。
食事の時か休憩している時だけであった。
高校野球が始まってからは見てなくてもテレビはついていたが。

そして、新潟でも当然アニメはやっている。
地方だから本放送の時間が違うのかと思ったが、そうではなかった。
ほとんどのものは大阪と同じであった。

        YAWARA!          月曜日午後7時30分から
        DB・Z                水曜日午後7時から
        クッキング・パパ        木曜日午後7時から
        美少女戦士水兵月        土曜日午後7時から

などなど。

でも提供はもちろん違う。
提供やCMは新潟らしさが出ていて面白い。
それだけでもなにか新鮮な気分で番組を見られる。

以前に比べれば大手局と地方局の間の時間差がなくなっているのかもしれない。
以前はそんなこと気をつけていなかったからどうだったか忘れたけど。
最も新潟は東京に近いからそうなのかもしれないけど。

東京から新潟まではわずか2時間。本当に速い。
大阪からは軽く5時間以上かかる。倍以上だ。
北陸新幹線が富山までできれば4時間くらいにはなるのかもしれない。
そうなればJRで新潟に行くことになるだろうに。
でもそれができるまでにはまだ10年はかかるだろう。
そして、そのときまで日本が存在する可能性は・・・。

        ・・・崖くずれ・・・

それはまさに目と鼻の先で起こった。

今年は特に雨が多かったというわけではない。
台風が直撃したとはいえ、それは今までにもあったことだ。

元々田舎の家の付近は山が家の裏に接しているため、
そして、その傾斜が急なため、「急傾斜崖くずれ災害対策地域」になっている。
そのため家の裏を始め、急な斜面が出ているところはコンクリートで固めるなどの
処理がなされている。
だから今まで、よもや崩れるとは思っていなかった。

8月15日。
その日朝9時頃、友人たちが帰るので、その前に観音堂へ行ってみよう
ということで出かけた。
山の上の観音堂で少し休憩してから、山を降りている途中。
遠くから「ドーン」という音が聞こえた。

結構迫力のある音であった。
このような音は夜なら聞こえる。
荒い波がテトラポットに当たった時に同じような音がする。
しかし今は昼間だ。昼間は聞こえない。
ましてや今日は波は穏やかだ。
「ひょっとすると自動車事故か?」

家に戻り出発の準備をして車の置いてあるところまで行く。
うちの前は狭いのでちょっと離れた場所に車を置いているのだ。

        「あれは何だ?」

見慣れた風景だがなにかおかしい。
よく見ると道路が半分塞がれて交互通行にしている。

        「岩?」

そして、横の崖を見ると上の方がおかしい。
崩れているのだ。

        「崖くずれですか!?」
        「そうだよ」

さっきの音はこの音だったのか(もしれない)。
それにしても、こんな近くで起こるとは。

狭い道路、駐車場の直前、海水浴客で込んでいる時期
これだけの条件が揃いながら怪我人がなかったことは奇跡ともいえる。
起こったのが朝9時頃でまだ人出が少なかったからだと思う。
私、友人たちも観音堂へ登ってなかったら危なかったかもしれない。
本当によかった。

しかし、1度あんな風景を見ると、同じような場所は安心して走れなくなる。
付近にはよく似た場所が何ヶ所かある。
今回崖くずれがあった場所は補強されるだろうが、
他の場所もちゃんとしてもらいたい。

        ・・・外で寝る者・・・

新潟の日中は暑い。
30度を超える。
フェーン現象が起こると40度近くになることもある。
(私の記憶する範囲では36度というのがあった。)
いくら湿度が低く、そして常に浜風があるとはいえやはり暑い。

しかしお盆時期になると朝夕は涼しい。
朝方はちょっと寒いくらいの日のある。

こういう時に外で寝たらさぞかし気持ちがいいだろうな〜と思うことがある。
うちの場合は裏庭があるとはいえそこで寝ることは難しい。
布団を泥の上に敷くわけにはいかない。
ござのようなものもない。
それよりも蚊が多くて寝られない。

浜辺で寝られたらいいかもしれない。
しかし、寝てる間に潮が満ちたら怖いし、
そうでなくても寝相の悪い私は、転がって濡れてしまいそうで出来ない。
そして夜の海は意外とうるさいので寝られないと思う。

ある夜、ふと思い立って海の方へいった。
するとなにやら脇で大きなものが動く気配。
はっと振り返るとそこには人が寝ていた。
3人くらいだろうか。

そこは浜に一番近い家でその裏にコンクリートで敷き詰められた、
昼間は物干し場所になる場所がある。そこに人がござをひいて寝ているのだ。

ここなら海の音も適度に聞こえるし、風はふいて涼しいし、
そして多くの星がその頭上に輝いている。

夜空をながめ、何かを語り、波を子守歌に眠る風景。
いいな〜。こんなことをやってみたかったんだよね〜。
そう思った。

田舎の家は二階の窓が潮で錆び付いて開かない。
せめてそれが開けば近い感じになるのに。
将来きっとそれができるようにしよう、そう思ったのであった。

        ・・・御帰りは美味しいスイカ・・・

いよいよ帰る日。

当初の帰る予定は15日、土曜日であった。
しかしその日は帰りのピークらしい。
今の私は特に急いで帰る必要もない。
そこで時期をずらして17日、月曜日に帰ることにした。

今日も晴れてとてもいい天気。
海も暖かく良い状態だ。
もう1日いて泳ぎたい気分だ。
しかし人はいつかは帰らねばならない。
そして私にはやることがある。

帰る前にお寺さんに挨拶をしに行った。
「これから帰りますから、最後にお参りさせて下さい。」

そこでお寺で作ったという西瓜を御馳走になった。
ちょっと早目に収穫した、ということであったが、
非常に美味しかった。
堅過ぎず、身が柔らかく、そして水分が多くてあっさりしている感じ。

市販されているものは身が堅く、確かに甘みは多いのだが、ちょっとくどい。
だから私はあまり西瓜は好きではなかった。
しかし、これならいくらでも食べられるといった感じ。
やはり本当にいいものは自分で作らなくてはならないのか。

挨拶をすませ、荷物も積み終わり出発した。
崖くずれの場所はようやく岩をのかす作業を始めるようだ。
来年までにはなんとかなっているだろう。

まずは駅前に出て買い物。
お土産と帰りの道中で食べる食料とガソリン入れ。

帰りは米山インターまで行って乗ることにした。
今日は米山大黒亭には行かない。

        「来年また必ず来ます。」

        ・・・大阪人の悪い運転・・・

高速道路は想像以上に車が多い。
渋滞が起こるほどではないが、北陸道にしては多い方だ。
いつもの北陸道なら車が前後、見えなくなる時があるのだが、
今日はそんなことは一度もなかった。

最近は分散型の休みだというが、まさにその影響だろう。
家族連れも多い。

道中、天気はおおむね晴れていたが、福井県と滋賀県の一部では
雨がかなり激しく降っていた。
それまで窓を開けて走っていた私は、急な雨に窓を閉めたのであった。
(本当は、トンネルに入るので閉めたら、出たら雨だったのだ。)

名神に入りしばらく行くと渋滞。
まあ、いつものことだからしかたないが、なんとかならないものか。

こうなるといるのが路肩を走るバカ者。
自分だけよければそれでいいといった考えを実行する者。
「バカヤロ〜!」と思いつつ見ていたが、天はそれを見逃さなかった。
しばらく行くと警察がそれを待ち構えていた。

        「はいこちらへ!」

次から次へと捕獲されて行く。
ざま〜みろ。思わず拍手してしまった私であった。
(渋滞していたのでハンドルから手を離しても大丈夫であった。)
こういう時は警察が偉く見える。

しばらく行くととんでもないやつがいた。
追い越し車線で止まっているのだ。
よく見るとパンクしている。
非常に危ない。

あれではJAFもなかなか助けにいけないのではないだろうか。

渋滞気味で車速が遅かったからいいとはいえ、
そうでなかったら大事故になり兼ねない状況であった。
それは社用車であったが、日頃よく走る社用車だからこそ十分に点検して欲しいと
思うのであった。

大阪に着いて、窓を開けて思うこと。

        「空気が臭い」

本当に大阪の空気はくさい。
こんなくさい空気をすっていたら人もいらいらするだろうな〜と思った。

人は何よりも生きる環境を大切にしなくてはならない。
空気と水。これがなければ生きてはいけない。
それを汚し続けていたら、それに気付かないでいたら、
近い将来人間は、そして他の動物も汚れて消え去ってしまう、
そう思ったのであった。

        ・・・コンピューターのない生活・・・

新潟に行っている間は完全にコンピューターから離れた生活をしていた。
(本当はX68000解析本を持っていたが、本体からは完全に離れた。)

それまで1日12時間以上接していたこともある状態から、一気に0になったので
最初は少し禁断症状が出た。

特に最初は、ネタがたくさん頭に浮かぶのに、それを書けないことが
一番辛かった。私はネタは直接打ち込む方なので、それを文章として紙の上に
とどめておくことができない。文章推敲の方法として、最初に題目と要点のみを
書いて、その間に文章を埋めて行く方法をとるからだ。この方法は紙の上では
行ないにくい。さらに文章の前後移動も多いのでなおさらである。

そのため、ノートに題目と一部要点のみを書き留めておくことにした。
それを文章化したのがこのシリーズであった。

しばらくすれば禁断症状も消える。
そしてむしろそれにとらわれないこと、書き込まなくても良いことに
一種の開放感を覚えるようになる。それによって身の周りに起こることを
すんなりと流すことができる。

書き込みをする時は、起こったことに対していつも詳しく掘り下げる、
それを記憶しておくための努力が必要になる。それはそれで良いことだ。
そういうふうに注意深く見ることで何気なく見過ごしていたものの中に
新しい何かを見つけることもできる。

しかし、それは疲れることでもある。
たまにはあるがままに流すことも必要なのだ。新潟にいてるときはそうなる。
そして、今までの注意深く見ることと、軽く流すことを両方、意識して
経験することで、情報の選択、何を注意し、何を流すかができるようになる。

コンピューターはある意味で偉大だ。
計算も、記録もできるし、遊ぶこともできる。

それは逆に人を引き込んで離さない魔力にもなる。
コンピューターは基本的に人間の思うとおりに動く。
逆らうこともない。変なしがらみも少ない。
ゆえに、その中に自分に理想の世界を作り込んでしまい、
現実から逃避してしまうことがある。

長く接すれば接するほど、現実からの逃避時間が長くなり、
現実に疎くなる。身の周りで何が起こっているかに対して疎くなる。
そして社会現象や、自然の移り変わりを見過ごしてしまう。
それは時間を無駄に過ごしていることだともいえる。

しばらくコンピューターから離れることによって、今までコンピューター内部に
そそがれていた目が外界に向けられるようになった。
新潟の田舎では、人間界の出来事はともかく、自然の細かな出来事や、
移り変わりが見えた。

コンピューターを使っている時は時間が早く過ぎるように思えた。
でも、コンピューターから離れて、本当に時間の長さがわかったとき、
それは時間を無駄に捨て去っていたのだということに気付いた。

そして、人間は自然の中で生きているということ、その中でこそ安らげるということ、
それから離れては生きてはいけないということを再認識できた。

今、コンピューターを捨てることはできない。
それをもって糧としていこうとするのだからしょうがない。

しかし、コンピューターだけにとらわれず、
自然や周りのものに対する目を持ち続ける、
ありふれた言い方なら、自然とコンピューターの調和を考えていく、
そうありたいと思うのであった。

たまにはコンピューターから完全に離れるのも良いことだ。
それによって色々なことが再認識できる。

これからも新潟にいく時は持っていかない。
そこでは自然な時間を過ごしたい。
そして、自然な自分を見つけたい。

        ・・・おわり・・・
<戻る>