「花火は1キロまで」(1997/08/25号)
新潟で花火と言えば、去年は長岡の花火に行った。
日本3大花火の1つだけあって、その規模はだてではない。
10万発規模を2日もやるのだから、すごい。
3尺玉2発、最後のナイヤガラは長生橋という橋の端から端までかなりの幅がある。

今年も日にち的には行けたのだが、ちょっと気力が出なかったので行かなかった。
その代わりといっては何だが、大阪で池田の花火(8/23)と
楠葉の花火(8/24)を見た。規模は小さ目でもやはり花火は良い。
「金鳥の夏、日本の夏」ではないが、日本の夏に花火は欠かせない。

で、去年も書いたと思うが、花火で重要なのは光りが見えてから音が聞こえるまでの
時間差が小さいことだ。普通の花火大会ならおよそ1秒である。
長岡の3尺玉のように大型のものは遠く、かつ高く打ち上げるので少し遅れるが、
それでもせいぜい3秒である。これ以上遅れると迫力が落ちる。

さて、新潟では7月の末から8月一杯にかけて各地で花火が上がる。
柏崎の海上花火は7/26で比較的大規模であるが、それ以下のものは
いくらもある。

実は何処でやっているのかははっきりしないが、うちの家の前の浜から遠く、
柏崎よりもっと向こうと思われる方向で花火が上がる。

最初は音だけが聞こえてきて、なにやらどんどんという音がするが
何かと思って浜まで行ってみると、遠く海の向こう(でも韓国やロシアじゃ無いぞ)
に花火が見える。

が、これがまたあまりに離れているので光りと音が全く同期しない。
どれ位違うかと言うと、40秒以上も遅く音が聞こえるのだ。
これ位遅いと、次に上がった花火、いや2、3発後に上がった後の花火位で
ようやく音が聞こえてくる。

40秒と言うとどれ位離れているかというと、常温では音の伝わる速度は
およそ360メートル/秒だから、360*40≒14キロである。
これ位はなれると花火も感動しない。

大きさも小さいし、音はけっこう大きく聞こえるが同期しないし、
結局、最後まで見ずに帰ってしまった。

その後に池田の花火を見て、やはり花火は光と音の両方が必要だ、と
再認識したのである。花火は規模だけじゃ無い。
花火は1キロ以内で見るべきである。

来年こそは、これが何処で上がっているかを確認して行ってみたいものである。
(たしか去年も見たから、帰納法によって、来年もあるだろう。)

そうそう、花火の種類。
新潟はあまり小細工はなく、丸い玉の数と大きさで勝負する。
大阪のは規模は小さいが、仕掛けものが多い。
そういう気がする。
どちらが良いというものではなく、両方良い。
大阪の花火は見られると思うので、機会があれば、ぜひ長岡の花火も見てほしい。
<戻る>